憧れ写楽

憧れ写楽

1,900円 (税込)

9pt

4.4

蔦屋が隠した謎の絵師、写楽の真実とは?

多くの傑作を残し、約10ヵ月で姿を消した「東洲斎写楽」。
この謎多き絵師にふたたび筆をとらせたい老舗版元の主・鶴屋喜右衛門は、「写楽の正体」だと噂される猿楽師、斎藤十郎兵衛のもとを訪れる。
だが、斎藤の口から語られたのは、「東洲斎写楽の名で出た絵のうち、幾枚かは某の絵ではない」「(自分は)本物の写楽には及ばない」という驚愕の事実。さらに斎藤が「描いていない」絵のなかには、写楽の代表作とされる「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」も含まれていた。
写楽はふたりいた――。そう知った喜右衛門は、喜多川歌麿とともにもう一人の写楽探しに乗り出す。しかし、写楽を売り出した張本人である蔦屋重三郎が妨害しはじめ……。果たして、本物の写楽の正体とは。そして、蔦屋重三郎と写楽との関係とは。
大田南畝、山東京伝、歌川豊国など、この時代の文化人たちも次々と登場! 蔦屋重三郎を主人公とする2025年大河ドラマ「べらぼう」と共通する世界で繰り広げられる時代ミステリです。

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憧れ写楽 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    東洲斎写楽モノといえば正体を巡る歴史ミステリだが、その正体は能楽師・斎藤十郎兵衛で決着しジャンルとしては廃れるのかと思っていた。だが本書の谷津矢車氏は、東洲斎写楽の活動期間が10カ月という短い期間にもかかわらず、作風や絵の質が最初期とそれ以降で全く違うという点に着目し、実は別の写楽がいたのではないか

    0
    2025年07月07日

    Posted by ブクログ

    知らない事も多く、スマホ片手に調べながら読みました
    現在、最も有力な説とは異なる話で非常に興味深い内容でした

    0
    2025年04月21日

    Posted by ブクログ

    主人公は老舗版元の主ニ代目鶴屋喜右衛門。大首絵から2年後、狂歌師の唐衣橘洲に写楽の肉筆画が欲しい、と頼まれた喜右衛門は写楽とされる斎藤十郎兵衛を訪ねるが⋯

    この方の「蔦屋」もよかったですが、蔦屋が敵役?のこっちも面白い!写楽の大首絵をじっと眺めたくなります。ことの真偽はともかく、よくこんな筋書き思

    0
    2025年02月24日

    Posted by ブクログ

    江戸中期、約1年余りで150作品を世に出し、忽然と消えた絵師・東洲斎写楽
    その写楽が2人居た?!
    版元や歌舞伎役者、絵師や戯作者、江戸文化の人々もたくさん出てきて面白い

    谷津さんの、人の心理を描く筆も冴え渡っている!

    0
    2024年12月01日

    Posted by ブクログ

    写楽の正体とは、なんて魅力的なのだろう。
    有力説も腑に落ちて良いが、こちらもロマンチックで最高の説でした。

    0
    2025年07月06日

    Posted by ブクログ

    大河にあわせて出てきたような作品。
    日本史で習った錚々たるメンバーが
    名前を連ねております。

    正直、蔦屋重三郎ってよく知らないので、
    この本読んでも何だかすごい人という印象なんですが、
    今年の大河を見終えたら、
    少しは詳しくなってると信じて
    大河を観ようと決心した一冊でした。

    0
    2025年02月05日

    Posted by ブクログ

    老舗版元『仙鶴堂』の店主である喜右衛門。彼には写楽の浮世絵で世を騒がせたいという夢がある。が、当の写楽は憧(あくが)れで…店の経営と己の夢とのジレンマで煩懊する喜右衛門。今も昔も悩みは一緒で親しみやすい。写楽の真相に辿り着くまでのワクワク感や蔦屋重三郎ら江戸ッ子に逢えるのも楽しい。

    0
    2024年12月30日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新たな視点・解釈(写楽は二人いて6枚は恋川春町のもの)の写楽本というだけでなく、寛政期の濃密さが漂ってくる極上の時代小説。登場人物(みんな有名人で楽しくなる)の描き方が抜群で、史実を確りベースにしたミステリー小説として大変面白く最後まで読める。写楽を巡る物語なのに、装丁にポロックを持ってくるところも

    0
    2025年03月05日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    憧(あくが)れ写楽

    著者:谷津矢車
    発行:2024年11月10日
    文藝春秋
    (書き下ろし)

    来年の大河ドラマは江戸の出版元である耕書堂を営む蔦屋重三郎の話。NHKは特に原作をあげておらず脚本家の森下佳子の作としているが、谷津矢車著の小説「蔦屋」が原作だと思われているふしがあり、結構、読まれている

    0
    2024年12月03日

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