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Posted by ブクログ
北条政子、淀君、天璋院・・・歴史上にいる魅力あふれる日本の女性たちに関する人物評伝。
永井路子さんの軽妙で痛快な語り口が、「歴史」という言葉の重みをすっかり和らげています。多様性が認められにくい当時において、慣習に囚われない33通りの多彩な生き方が紹介されています。
激しい嫉妬と怒りを執筆のエネルギーに変え私生活を暴露した道綱の母、次々と降りかかる火の粉をはらりと躱しながら涼やかに賢く長寿を全うした北政所、数多の非難を浴びながらも道楽者の夫のせいで逞しくならざるを得なかった日野富子など。血筋や財力や肩書では彼女たちは測れません。一人一人は普通の女性です。
最後まで読んだとき、時代も生き方も異なる彼女たちの共通点に気付きます。それは自身のなかにぶれない芯が一本通っていること。目まぐるしく変化する環境のなか、歩む道を自ら考え、選び、進もうと見据える女性たちに、気付けば背中を押されます。
数十年数百年の時を経て、現代を生きる私たちに「各々が心のままに」生きる勇気を与えてくれるような一冊でした。
Posted by ブクログ
歴史をさわがせた女たち
飛鳥奈良平安という私の好きな時代の歴史小説を普通の本屋で見つけるのは難しく、古本屋さんの方が魅かれるものが売ってたりします。
なので古本屋さんを見かけるとついつい店内に入ってしまうのですが、そこで必ずと言っていいほど見かけるのが本書。
なぜこの本だけこんなに世の中に出回っているの?しかも古本市場だけに。
とはいえ、初心者用っぽく感じたし、古い本だから読まずにいたけど、これだけいつも見かけると気になるのでとうとう購入してしまいました。。
歴史小説家永井路子さんの歴史エッセイです。
どの章もさらりと読めて楽しめましたが、その中で静御前と神功皇后の章が印象に残りました。
静御前といえば義経の恋人として有名で、鶴岡八幡宮の舞事件から貞女の悲恋物語ふうに受け止めているむきが多いけど、それは違うんだそうです。
彼女の職業である白拍子は、ドライで積極的で、芸を武器にチャンスがあれば有名人の愛人にでもなってしまう、というのが当時の姿で、そんな中、義経が失脚したあとも行動を共にするのは異例なんですって。しかも、最終的に捉われた後の尋問でも義経の行方はこたえなかったという、筋金入りの男らしさ。
そういう強い彼女が頼朝の前で恋歌をうたったのは、なにも義経が恋しくてついつい前後を忘れて歌ったのではなく、権力者の言いなりにはならないわよ、とイキのいいタンカを切ったものなんですって。そういう目で彼女を見たことがなかったから、とても新鮮でした。
また、神功皇后の章については、戦争前後で政府が、神功皇后について改ざんがあったことを著者が怒っていたことが印象的でした。
たしかに、ウソの教育はいけませんよね。。
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小説・文芸
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