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歴史・時代 12位
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歴史をつらつらながめてみると、日本の女性はいつも弱かったわけではありません。 和泉式部、淀君、北条政子、持統天皇、清少納言、出雲のお国、紫式部――日本史上有名な女性三十三人をとりあげ、確かな史実にユーモアをまじえて綴った愉快な女性日本史。 キュウクツな歴史の定説を覆しのびやかな実像を描きだした不朽の名著。 文庫新装版 2003年6月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫新装版を底本としています。
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Posted by ブクログ
史実にのっとっていて、しかもそこらへんのワイドショーよりおもしろい。大正生まれの著者とは思えないぐらい、文章もすっきりしていて読みやすい。
歴史に興味を持った入門書。 歴史に残る人物は、男の人ばかりじゃないんだ。 実はその裏には女性が絡んでいる。 私の人格形成にも影響を与えた一冊。
和泉式部、淀君、北条政子、持統天皇、清少納言、出雲のお国、紫式部―日本史上有名な女性三十三人をとりあげる。
日本の歴史に名を残す女性たちについて述べたもの。1人10頁にも満たないので非常に簡潔。 私があまり興味の無かった時代の話が多く、勉強になる部分もあれば、深く読まずにすっ飛ばした部分も。 1970年代のチョイスと論述だが(今ならば大河の主役を張った井伊直虎あたりは男性説をふまえつつ入るはず)、広く浅く...続きを読む歴史を学ぶことができたのはよかった
北条政子、淀君、天璋院・・・歴史上にいる魅力あふれる日本の女性たちに関する人物評伝。 永井路子さんの軽妙で痛快な語り口が、「歴史」という言葉の重みをすっかり和らげています。多様性が認められにくい当時において、慣習に囚われない33通りの多彩な生き方が紹介されています。 激しい嫉妬と怒りを執筆のエネル...続きを読むギーに変え私生活を暴露した道綱の母、次々と降りかかる火の粉をはらりと躱しながら涼やかに賢く長寿を全うした北政所、数多の非難を浴びながらも道楽者の夫のせいで逞しくならざるを得なかった日野富子など。血筋や財力や肩書では彼女たちは測れません。一人一人は普通の女性です。 最後まで読んだとき、時代も生き方も異なる彼女たちの共通点に気付きます。それは自身のなかにぶれない芯が一本通っていること。目まぐるしく変化する環境のなか、歩む道を自ら考え、選び、進もうと見据える女性たちに、気付けば背中を押されます。 数十年数百年の時を経て、現代を生きる私たちに「各々が心のままに」生きる勇気を与えてくれるような一冊でした。
和泉式部・清少納言・紫式部・淀君・持統天皇・北条政子等、有名な女性三十三人を取り上げて、史実に偏見を交えて、綴った女性史。 偏見多すぎ。
すいすい読めた。 もっとひとつひとつが長くて詳しく書いてあった方がもっとよかったなー。 次はこの人の歴史小説を読んでみようと思います。
この人の人物評が好きで、いっぱい読んだな。 日本は専門分野だと思うので、特に面白かった。 ただ、他の本と重複しているのも多かったのが残念。
歴史をさわがせた女たち 飛鳥奈良平安という私の好きな時代の歴史小説を普通の本屋で見つけるのは難しく、古本屋さんの方が魅かれるものが売ってたりします。 なので古本屋さんを見かけるとついつい店内に入ってしまうのですが、そこで必ずと言っていいほど見かけるのが本書。 なぜこの本だけこんなに世の中に出回って...続きを読むいるの?しかも古本市場だけに。 とはいえ、初心者用っぽく感じたし、古い本だから読まずにいたけど、これだけいつも見かけると気になるのでとうとう購入してしまいました。。 歴史小説家永井路子さんの歴史エッセイです。 どの章もさらりと読めて楽しめましたが、その中で静御前と神功皇后の章が印象に残りました。 静御前といえば義経の恋人として有名で、鶴岡八幡宮の舞事件から貞女の悲恋物語ふうに受け止めているむきが多いけど、それは違うんだそうです。 彼女の職業である白拍子は、ドライで積極的で、芸を武器にチャンスがあれば有名人の愛人にでもなってしまう、というのが当時の姿で、そんな中、義経が失脚したあとも行動を共にするのは異例なんですって。しかも、最終的に捉われた後の尋問でも義経の行方はこたえなかったという、筋金入りの男らしさ。 そういう強い彼女が頼朝の前で恋歌をうたったのは、なにも義経が恋しくてついつい前後を忘れて歌ったのではなく、権力者の言いなりにはならないわよ、とイキのいいタンカを切ったものなんですって。そういう目で彼女を見たことがなかったから、とても新鮮でした。 また、神功皇后の章については、戦争前後で政府が、神功皇后について改ざんがあったことを著者が怒っていたことが印象的でした。 たしかに、ウソの教育はいけませんよね。。
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歴史をさわがせた女たち
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