炎環

炎環

682円 (税込)

3pt

京の権力を前に圧迫され続けてきた東国に、ひとつの灯がともった。源頼朝の挙兵に始まる歴史のうねりは、またたくうちに関東の野をおおいはじめた。鎌倉幕府の成立、武士と呼ばれる者たちの台頭――その裏には、彼らの死にもの狂いの情熱と野望が激しく燃えさかっていた。鎌倉武士たちの生きざまを見事に浮き彫りにした傑作歴史小説にして第52回直木賞受賞作!

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炎環 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    4作からなる短編集。全成から見た頼朝。梶原景時から見た頼朝。保子(鎌倉殿では実衣)から見た政子。時政から見た小四郎。ちょうど今、鎌倉殿の13人を見てるから、それぞれの人物から見た頼朝像や政子像がわかって、面白かった!

    0
    2025年05月17日

    Posted by ブクログ

    TNさんのお勧め。

    「この世をば」と同じ作者。
    鎌倉幕府創世期を、4人の主人公、
    頼朝の異母弟全成、御家人筆頭の梶原景時、
    政子の妹保子、そして北条義時の視点から描かれていた。

    現在進行形で見ている大河ドラマの先達として読んだ「この世をば」とは違って、
    今回は既に見た大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

    0
    2024年05月11日

    Posted by ブクログ

    オムニバス形式。
    一つの出来事でも、異なる視点から見れば異なる解釈で意義を見出すことができる。
    今まで薄らとした流れしかわかっていなかった鎌倉時代の解像度が鮮明になった。
    人の名前がなかなか入ってこず、大河ドラマ観ておけばよかったとちょい後悔。

    0
    2023年04月02日

    Posted by ブクログ

    大河ドラマの鎌倉殿とちょうど重なる時期。
    鎌倉幕府創世期から承久の乱まで。4人の人物の物語で紡ぐ。

    あとがきの
    「一台の馬車につけられた数頭の馬が、思い思いの方向に車を引張ろうとするように、一人一人が主役のつもりでひしめきあい傷つけ合ううちに、いつの間にか流れが変えられてゆく」歴史を描いた、が全て

    0
    2023年03月14日

    Posted by ブクログ

    鎌倉殿が始まった頃に買っていたのにずっと積読に。

    基本的になんであれ映像化は好きじゃないのだけど、でもこちらはドラマ後に読んでも大変良かった!
    源頼朝はともかく、その周辺人物像がいまいちわからなかったから、全て把握している今なら知識不足と理解不足に悩むことなく読み進められた。

    全4章の構成は

    0
    2023年02月15日

    Posted by ブクログ

    鎌倉の十三人を観て北条一族のことをもっと知りたくなりました。
    いきなりたくさんの武将の名前が出てきて困惑しました。
    読む本の順番を間違えたかも。
    第一章は全成、第二章は梶原景時、第三章は保子、最後は北条時政と義時。
    それぞれ目線を変えていてとても面白かったです。
    しかし保子ってしたたかですねー。恐ろ

    0
    2023年02月15日

    Posted by ブクログ

    大河ドラマが面白かったので、関連書籍として読んでみた。
    登場人物が多くて関係も複雑なので、ドラマを見ていなかったらきつかったと思う。ドラマのおかげで登場人物の顔とキャラクターが自然と浮かび、映像として脳内に再現できた。

    小説の構成も面白い。連作短編のようでいて、そうでもない。同じ時間軸のできごとを

    0
    2023年01月31日

    Posted by ブクログ

    大河の元ここから? 頼朝のことが相変わらずイマイチ分からずポックリ逝ってしまうのだけど。周囲の人たちそれぞれが主役になって描かれてる源氏と北条家のその後。ぼんやりイメージのあの人が、何気に策士だったようにも思える。

    0
    2025年12月02日

    Posted by ブクログ

    鎌倉幕府を開いた源頼朝、それを支えた北条家ら、まさに鎌倉殿の13人の世界を描いた小説。ドラマの記憶があるから人物像も浮かびやすい。頼朝の孤独、周りから見ればつかみどころのなさ、周囲を振り回す存在なのは鎌倉殿の13人と共通するような気がする。

    0
    2024年12月05日

    Posted by ブクログ

    1964年下半期の直木賞受賞作で大河ドラマ『草燃える』の原作のひとつになった作品だそう。鎌倉幕府創成期のお話。
    『草燃える』は観てないので、やっぱり『鎌倉殿の13人』が思い浮かぶ。人物像が全然違うのかな?と思っていたけど、案外、自分の持っていたイメージと遠からずだった。
    章ごとに主役が変わり、それぞ

    0
    2024年03月08日

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