蝦夷拾遺 たば風

蝦夷拾遺 たば風

880円 (税込)

4pt

3.3

体が不自由になった許嫁との結婚を反対され他家に嫁いだ女を、
男は想い続ける――表題作「たば風」ほか、夫との離縁を目論む女が
息子に課された難題に奮闘する「恋文」、松前藩主の正室に仕えるべく
集められた娘たちの青春「血脈桜」など、江戸後期から明治初期にかけて
蝦夷地で生命を燃焼させた男女を描く傑作六編。

自身の郷土を舞台とした時代小説短編集。

解説=梶よう子

※この電子書籍は2023年5月に刊行された文春文庫(新装版)を底本としています。

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蝦夷拾遺 たば風 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     決してハッピーエンドではない。だけど、いつまでも心に残る。

     「たば風」は純愛を美しく魅せてくれた。

     何処にでもいる市井の人。大きな時代の流れの中で、そう生きるしかなかった人。
    「柄杓星」も両想いなのに添えない。

     生きているといろんなことで心に傷を負う。一生携えて何処かに眠る傷もある。

    0
    2024年11月22日

    Posted by ブクログ

    蝦夷拾遺、というタイトルに惹かれて手にとってみた。
    今まで何冊か蝦夷やアイヌの本やマンガを読んだことがあって、それが面白くて、以降何となく惹かれる蝦夷。
    6話全てが蝦夷舞台ではないんだけど、どれも蝦夷に関連する物語。
    ちょっと想像とは違ったけど、面白かった。
    基本的に物悲しい話なんだけど、この時代の

    0
    2024年12月24日

    Posted by ブクログ

    時代小説をしばらく読み続けていましたが、蝦夷の話も気になりだしました。時代小説を物色していたら”蝦夷捨遺“の副題のあるこの作品がありました。宇江佐さんが故郷を偲んでかかれたのですね。幕末から維新にかけての松前藩や蝦夷地に係わる人々の六篇の短編。情勢の変化に行く末を案じながら、そんななかでも人を思いや

    0
    2024年09月30日

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