国内小説作品一覧

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  • 組織再生 マインドセットが変わるとき
    4.0
    1巻880円 (税込)
    いつの時代も企業に求められるもの、それが「組織力」だ。本書は、破綻した日本長期信用銀行が新生銀行として再生するまでを丹念に取材し、それをモデルにして組織が再生していく道のりを描いた感動のビジネス小説である。物語の根底を流れるのは、主人公の一人である社長の伊勢が訴えた「マインドセットを変えなければ」という危機感。それはまさしく、当時同じ銀行業界で仕事をしていた著者自身が感じていた「日本、そして銀行を良くするためには今までの考え方を変えなければならない」という思いと重なるものだ。さらにその危機感は、いまなお日本の社会に打ち鳴らされるべき警鐘であると著者は言う。社長など経営陣のみならず、各部署の責任者といった中堅社員、さらには現場で働く人びとなど、さまざまな角度から描くことで、改革プロセスが浮き彫りになってくる――奮闘する彼らの熱きドラマを味わいながら、組織力を高めるヒントを学びとれる一冊。

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  • 恋のからたち垣の巻 異本源氏物語
    4.0
    貴公子として名高いウチの大将こと光源氏。恋のドキドキとスリルを味わわぬとオジンになってしまうとばかり、以前に増してマメマメしい。今宵も、新しい恋を求め、ご婦人がたの間を飛び歩く。猛々しい貞女。男嫌いの姫君。色気より酒気の女房。りりしい武者姿の女盗賊……。お供は、人生キャリアたっぷりのヒゲの伴男。おお忙しの主従コンビが京の都でくりひろげる恋と笑いの大冒険。面白源氏物語。
  • 二十歳の変奏曲
    4.0
    昭和18年。大学生の五十嵐聡(いがらしさとし)は、看護婦の北野由紀江(きたのゆきえ)と恋に落ちる。だが、折からの戦争が彼らを引き裂いた。聡は学徒動員で徴集され、由紀江は疎開先の病院で働く。離ればなれの日々が続くなかで、いつしか手紙のやり取りも途絶えてしまった。やがて運命に翻弄(ほんろう)された二人は紆余曲折のすえ出会うが、そこに待ち受けていたものは……。感涙に咽(むせ)ぶラブ・ストーリー。
  • 北の海(上)
    4.0
    1~2巻649~737円 (税込)
    幼少期から祖母に預けられ、家庭の雰囲気というものを知らずに育った洪作は、高校受験に失敗し、ひとり沼津で過ごす。両親がいる台北に行くべきだという周囲の意見をかわし、暇つぶしに母校へ柔道の練習に通ううちに、〈練習量がすべてを決定する柔道〉という四高柔道部員の言葉に魅了され、まだ入学もしていない金沢へ向かう。──『しろばんば』『夏草冬濤』につづく自伝的長編。
  • 猟銃・闘牛
    4.0
    1巻693円 (税込)
    ひとりの男の十三年間にわたる不倫の恋を、妻・愛人・愛人の娘の三通の手紙によって浮彫りにした恋愛心理小説『猟銃』。社運を賭した闘牛大会の実現に奔走する中年の新聞記者の情熱と、その行動の裏側にひそむ孤独な心情を、敗戦直後の混乱した世相のなかに描く芥川賞受賞作の『闘牛』。無名だった著者の名を一躍高からしめた初期の代表作2編の他『比良のシャクナゲ』を収録。
  • 二人静
    4.0
    困難を抱える男女が出会った。認知症の父親の世話と仕事に忙殺される町田周吾。他人との会話が困難な場面緘黙症の娘を女手一つで育てる乾あかり。介護施設での出会いを契機に二人は距離を縮めていく。しかし、彼らには幾多の苦難が待ち受けていた。真実の愛とは何かを問いかける第1回ツイッター文学賞受賞の傑作長編。
  • ストリート・チルドレン
    4.0
    「新宿」を舞台に、300年にわたる「生」と「性」の軌跡を描いた、盛田隆二の衝撃的デビュー作。1699年、19歳の青年が下諏訪から「内藤新宿」に出奔する。彼を一代目として流れ出た血の宿縁は、男色者、遊民、歌舞伎子、詐欺師、家出娘など、ことごとく路上の民で彩られながらも、1998年、出稼ぎフィリピーナとの間に子をなす13代目の青年まで危うく一筋に流れる……。
  • 散る。アウト
    4.0
    ふとした気の迷いから先物取引に手を出し、家族も仕事も無くした木崎耕平。居場所もなくした耕平の目の前に現れた男・尾形は、彼に偽装結婚を持ちかける。話に乗った耕平は、モンゴルへ。偽装結婚の相手・ダワのひたむきな姿に次第に自分の中の何かを取り戻していく耕平だったが、マフィアの抗争に巻き込まれ、ダワたちと共に極限の逃避行に身を置くことになる!
  • ドッグテールズ
    4.0
    半年前、ぼくたち夫婦は愛犬を事故で喪(な)くした。それ以来、関係は冷え切り、家庭内別居の状態だ。そんなある晩、ぼくは一頭の仔犬と出合った(「グッドバイ」)。災害救助犬の指導手(ハンドラー)・高津弥生(たかつやよい)。彼女はある凄惨な事故で心に疵(きず)を負い、活動できなくなっていた。遭難した幼い姉妹の捜索に出動を要請されるのだが…(「向かい風」)。犬と人の絆を温かな眼差しで描く5つの物語。
  • バイバイ・フォギーデイ
    4.0
    1巻1,672円 (税込)
    憲法改正? 卒業後の進路? 政治オタ女子高生とイマドキパンク青年が、もやもやした日々をぶっ壊す。総理大臣になってキミを守る! ※本書は、「小説現代」2011年2月号~2012年1月号に連載されたものに加筆しました。
  • 虹よ消えるな
    4.0
    1巻1,771円 (税込)
    小川文学の結晶となる珠玉の随想集。作家の目に映る諸相を切り取り、記憶に浮かぶ様々な思いを描く随想。第2章には、パリ留学時代を描く随想小説を収録。生と死、人の哀切と滑稽を描く珠玉の随想集。
  • 止島
    4.0
    1巻1,771円 (税込)
    小川国夫、遺作短篇集。土地に流れる息吹を、人の生と死を見つめ、光をもって描き出す。神話の高みに到る小川文学の結晶。
  • 青空のルーレット
    4.0
    1巻1,430円 (税込)
    俺達はビルの窓拭きだ。俺達は今日もビルの外に浮かんで、窓を拭いている。気楽な稼業、呑気な商売。ときどき危険、死んだ奴アリ。俺達が窓を拭いているのは、メシを喰うためだ、家賃を払うためだ。しかし、俺達が窓を拭いているのは(誓ってもいい)、夢を見るためだ。……燃えるような夢を抱いて、都会の片隅で働く男たちの篤い友情を描く、感動の物語「青空のルーレット」。のびやかな文体と小説家的資質を高く評価された、第十六回太宰治賞受賞作「多輝子ちゃん」を併収。
  • 禁酒宣言 ――上林暁・酒場小説集
    4.0
    世に私小説というものがあり、今ではなんとなく遠ざけられているが、実は近代日本文学の有力なスタイルなのではないかという指摘もある。というコムズカシイ話はさておき、『禁酒宣言』は代表的私小説作家の1人上林暁が自らの酔態ぶりを描いた13編からなる短編小説集。題名とは裏腹の飲み屋通いのお話です。「飲み屋とは、女将との会話が人生であり神話的な広がりを持つ独特の空間である」ことがしみじみとわかります。季節を問わずお酒がおいしい方々にうってつけの1冊。
  • 熊撃ち
    4.0
    飢えに追いつめられて、つぎつぎと人を襲う熊。その熊をじっとねらう、村田銃をもった熊撃ちの名人。北海道千歳市では老婆や村娘が餌食となり、人々を震え上がらせていた。厳しい大自然を背景に、人間と熊が繰り広げる生きていくための闘い。大自然の中で生きる人々の緊迫感と、自らを厳しく律しながら深い山へと分け入って行く誇り高い猟師たちの個性あふれる姿、そして野性の猛獣と原生林の迫力を、乾いた筆致で生き生きと追う。実際におきた七つの事件と実在する八人の熊撃ちを題材に、孤独で忍耐強い彼らの生きざまを描く連作短編集。
  • 感光生活
    4.0
    「その日も、呼び鈴は、いつにもまして、権力的に鳴った。その瞬間、わたしは神経を逆なでされ、理由もなく押したひとに反感を抱いた」(「隣人鍋」)。日常と非日常との、現実と虚構との、わたしとあなたとの間の一筋の裂け目に、ある時はていねいに、ある時は深くえぐるような視線をそそぐ15の短篇。
  • 肉体の門――田村泰次郎傑作選
    4.0
    敗戦直後の廃墟の東京で、獣になって身を売る若い女たちの集団。その中に突然現われた一人の男をめぐって起こるドラマを描いた表題作「肉体の門」。死と隣り合わせた欲望のひしめく中で人間のつながりを求める男女の姿を描いた「肉体の悪魔」「春婦伝」「蝗」。さらに彼の主張を集約したエッセイを収め、田村文学のエッセンスを贈る。
  • 野性の火炎樹
    4.0
    “オリュウノオバ”が住む路地裏にある七代のろわれた中本の家。そこに、突然生まれた肌の黒い子・マウイ。十歳で女を知り、中本の若衆に育ったマウイは、オリュウの謎のような言葉と中本の血の逆流に突き動かされ、故郷フジナミを棄て、欲望の巷へと向かう……。本書は、『異族』『千年の愉楽』の世界に新しい展開を試みた野心作であり、現代風俗を描き切った作者会心の青春小説である。
  • 分解
    4.0
    「ありとあらゆるものを分解する」分解者。分解の対象は銃、人体、そして……(『分解』)。音の神が「最初の一滴の音」を求めて町をさまよう。音神がそこに見つけたものは(『音神不通』)。長らく入手不可能となっていた五本の中短篇を初収録。他に『童貞』『ピュタゴラスの旅』などを加えた著者の魅力を凝縮した作品集。
  • 沈黙博物館
    4.0
    耳縮小手術専用メス、シロイワバイソンの毛皮、切り取られた乳首……「私が求めたのは、その肉体が間違いなく存在しておったという証拠を、最も生々しく、最も忠実に記憶する品なのだ」――老婆に雇われ村を訪れた若い博物館技師が死者たちの形見を盗み集める。形見たちが語る物語とは? 村で頻発する殺人事件の犯人は? 記憶の奥深くに語りかける忘れられない物語。
  • われらの再生の日
    4.0
    1巻1,672円 (税込)
    ほんの冷やかしのはずだった……。60代後半の物書き・矢部三郎は取材にと飛びこんだセクシー・キャバクラの女・ゆりあに入れ込み、店外につれだして心身ともに関係を深めていく。同時にパソコンの手ほどきを受けた矢部は、時代の流れに乗る楽しさを知り、ブログや電子書籍にも挑戦しはじめる。だが、やがて姿を消したゆりあを追って、矢部はさらなる行動を起こす──。生きる意味の転換を問いかける長編小説。
  • 京伝店の烟草入れ 井上ひさし江戸小説集
    4.0
    井上文学の原点ともいうべき虚実皮膜の9篇。権力の弾圧を首の皮一枚で躱し、強かに生きる戯作者達。洒落や地口で技巧の限りを尽くし庶民の悲哀と反骨精神を活写。単行本未収録の表題作等、才気横溢の精選集。
  • 片付けない作家と西の天狗
    4.0
    1巻1,540円 (税込)
    21世紀になっても居場所がなかった作家の終わりなき戦い。伊勢、京都、八王子、高尾、雑司が谷、佐賀、金沢、故郷を出て転々、拾った猫のため、郊外に定住。文学賞五つ、著書三十四冊、ローン長年…超レア作品をふくむ待望の短編集。
  • 黄金の夢の歌
    4.0
    口承によってうたい継がれてきた中央アジア・キルギスの英雄マナスは、永遠に年をとらない、とても元気な男の子。その「夢の歌」を聞きたいと旅をする「あなた」。氷河によって削られたジャイロの美しい牧地に心奪われ、その地を駆けめぐった多くの騎馬、狩猟民族の興亡に思いを馳せる。(講談社文庫)
  • 野火
    4.0
    敗北が決定的となったフィリッピン戦線で結核に冒され、わずか数本の芋を渡されて本隊を追放された田村一等兵。野火の燃えひろがる原野を彷徨う田村は、極度の飢えに襲われ、自分の血を吸った蛭まで食べたあげく、友軍の屍体に目を向ける……。平凡な一人の中年男の異常な戦争体験をもとにして、彼がなぜ人肉嗜食に踏み切れなかったかをたどる戦争文学の代表的名作である。
  • 銀狼王
    4.0
    明治20年の初冬。開拓期の北海道で暮らす老猟師・二瓶は、アイヌの古老から「銀色の毛並みの巨大な体躯の狼が生き残っている」という話を聞き、愛犬・疾風を伴に出立する。「銀狼」と名づけたその狼を目指して山に分け入った二瓶は、「銀狼」のものと思われる足跡を発見する……。猟師と狼の知恵比べ、生死を賭けた駆け引き、そして、激闘――。人間と獣の枠を突き抜けた崇高なる数日間。
  • 水の中のザクロ
    4.0
    1巻1,771円 (税込)
    ああ、ゴクラク、ゴクラクやね。湯の中でほどけてゆく心と体。ケンコウランドで出会う女たちのさまざまな生の形。――「いろんなものを流しにくるのよ。家の小さな排水口じゃ流せないものもあるから」と1人の女は言った。「なにを流すの?」「亭主に男」それに、と女は付け加えた。「昔のことは全部流したいねえ」それはなかなか流れてくれない、昔はしつこい、と言った。──本文より
  • アジュアの死神
    4.0
    ヒノメ国から敵国ヘルティアへ亡命した整備工アガヅマ。つかの間の休戦はある日、ヒノメからの空襲で破られた。その混乱に乗じてアガヅマの前に現れた一人の少女――彼女は死神と呼ばれた戦闘機パイロットであり、アガヅマの因縁の相手・ニケだった。彼女の意図はいったい何なのか――。BOX-AiR新人賞受賞のデビュー作『緋色のスプーク』の続編登場!
  • さようなら、オレンジ
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    オーストラリアの田舎町に流れてきたアフリカ難民サリマは、夫に逃げられ、精肉作業場で働きつつ二人の息子を育てている。母語の読み書きすらままならない彼女は、職業訓練学校で英語を学びはじめる。そこには、自分の夢をなかばあきらめ夫について渡豪した日本人女性「ハリネズミ」との出会いが待っていた。第29回太宰治賞受賞作。
  • 成り上がり 金融王・安田善次郎
    4.0
    ハダカ一貫から、日本一の金融王へ!幕末から明治、大正と、激動の時代を生きた銀行業の元祖・安田善次郎。富山の貧しい下級武士出身ながら、商人として「千両の分限者」となることを志した善次郎は、数々の挫折と失敗を乗り越えて両替商・安田屋を江戸で開店、成功をつかんでいく。一代でみずほフィナンシャルグループの礎を築いた安田善次郎の、波瀾万丈の前半生に光を当てた長編小説。

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  • 『深い河』創作日記
    4.0
    「この小説のために文字通り骨身をけずり、今日の痛みをしのがねばならなかったのか」。作者最後の長編小説であり、純文学の奇跡と今もなお絶賛される『深い河(ディープ・リバー)』は、壮絶で苛酷な闘病生活のなかから生み出された。1990年8月26日から1993年5月25日まで、小説と死を見つめ続けた感動の軌跡。(講談社文庫)
  • きみがハイヒールをぬいだ日
    4.0
    数々の賞を射止めた若き女性広告ディレクター・中川凛。ある事情から広告業界に嫌気がさし、東京を脱出。葉山でヨット暮らしを送っていた。クルージングと読書、そして海に抱かれて眠る日々……。そこに新たな仕事の依頼が飛び込む。気乗りのしない彼女だったが、ある少女との出会いが、心の奥に眠る想いに火をつけた――。海風のように爽やかな、大人のための青春小説。
  • 愛奥 Lovers
    4.0
    1巻1,210円 (税込)
    栞那は、由緒ある香道の家元・翆の許に買われてきた。広大な敷地の奥にある離れ、監禁されるように暮らしているそこは「愛のない奥庭」と呼ばれていた。夜毎訪れる翆に心も体も翻弄される栞那は、自分の運命を諦めていた――。
  • アルバイト・アイ 毒を解け
    4.0
    「最強」の親子探偵、冴木隆と涼介親父が活躍する大人気シリーズ第二弾! 毒を盛られた涼介親父を救うべく、東京を駆ける隆。残された時間は48時間。調毒師はどこだ? 隆は涼介を救えるのか?
  • 夜を賭けて
    4.0
    かつてアジア最大の兵器工場であった大阪造兵廠跡で、生活のために屑鉄を掘り起こしていたアパッチたちは警官隊との死闘の末に壊滅――長崎の大村収容所に収監された金義夫を待ち受けていたのは……。「現代アジア最高の作家の一人」と各界から評される梁石日は本書で戦後五○年を総括するピカレスクロマンの最高傑作を完成した。直木賞候補作。
  • ハ-ド・ラック・ウ-マン
    4.0
    シンこと石森信たちのロックバンド「ナイトメア」のグルーピーが殺された。誰も彼女の本名を知らない。メンバーにも疑いがかかるが……。待望の長編ロック小説。(講談社文庫)
  • 黙阿彌オペラ
    4.0
    江戸も末の師走。狂言作者の河竹新七は、我が身を嘆き入水を試みるが果たせず、柳橋のそば屋で不遇を託つ仲間たちと偶然出会う。意気投合した五人は、捨て子のおせんを育てるため、株仲間を始める――。やがて御一新。文明開化に五人の命運が変転する。株仲間は国立銀行に、おせんはオペラ歌手に、新七は新作狂言で一世を風靡する……。時代に翻弄される黙阿彌と仲間たちを描く評伝劇。
  • 旅愁(上)
    4.0
    1~2巻1,672~1,771円 (税込)
    近代日本人の生き方を根源から問いなおす恋愛思想小説。日本伝統主義者の矢代耕一郎と、対照的にヨーロッパの合理的精神に心酔する久慈、2人が心惹かれるカソリックの宇佐美千鶴子らが織りなす鮮烈微妙な恋愛心理の綾。東洋と西洋、信仰と科学、歴史と民族の根の感情等、横光利一が苦闘した生涯の思索の全てを人物に投影させつつパリ、東京を主舞台に展開させた畢生の大作。(全2冊)
  • 夜の靴 微笑
    4.0
    戦時下、畢生の大作『旅愁』を書いて東北地方の僻村に疎開していた横光利一は、そこで日本の敗戦を知る。国敗れた山河を叙し、身辺を語り、困難な己れの精神の再生を祈念しつつ綴った日記体長篇小説『夜の靴』。数学の天才の一青年に静かな共感をよせる『微笑』。時代と誠実に格闘しつつ逝った横光利一最晩年の2篇。
  • 奇跡を呼ぶ天使の贈り物
    4.0
    1巻1,300円 (税込)
    ベストセラー『ラッキー!』『ハッピー!』の著者が贈る、初の小説。自分を成長させて、夢を叶えるための習慣や考え方を紹介しながら、読んだ人が元気で幸せになる魔法のお話。本書の内容は、クリスマス・イブの夜、失恋した主人公の安部美幸は、街で天使(天ちゃん)に出会います。天ちゃんは、彼女の身におこるという「人生で最大の悲しい出来事」に備えて、3週間ともに生活しながら、大切なメッセージを伝えるためにやってきたのだと言う。食いしん坊の赤ちゃんのような天使を、初めは不審に思っていた主人公も、「天ちゃん手帳」「寝る前の3つの習慣」など、天ちゃんの毎日の教えによって、少しずつ成長していきます。そして、願っていた素敵な男性も出現します。しかし、3週間後、「人生で最大の悲しい出来事」がついにやってくるのです…。ページをめくるたびに、あなたの夢が現実に近づく。少し笑えて、最後に泣ける、魂を揺さぶる感動ストーリー。

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  • 不完全燃焼、ベギーバギー、そして暴力の萌芽について
    4.0
    1巻550円 (税込)
    本当に怖いのは、自分では考えない普通の人たち。私は、その先に進む・・・・・。 母として、女として、命をつなぐ真理を描いた珠玉の短編小説集。 <目次> 雨の日と月曜日には 野菜組合の最後の女 深くて暗い水 三十分 不完全燃焼、ベビーバギー、そして暴力の萌芽について 日本に生まれて──Born in Japan──
  • 少年曲馬団(上)
    4.0
    1~2巻900円 (税込)
    惟朔(いさく)は、どうしても小学校に通えないのだった。昭和三十年代後半、府中刑務所のそばの、母子寮で暮らす母と惟朔、妹の薫。貧しいが原っぱの日溜まりのような呑気さがそこにはあった。ある日突然、父親との同居が始まり、惟朔の暮らしは一変する――。自伝的作品『百万遍』へと続く小学校一年から四年まで。(講談社文庫)
  • 薬菜飯店
    4.0
    1巻649円 (税込)
    あなたをこれまで決して味わった事のない爽快な体験に案内する、究極の料理小説「薬菜飯店」。不思議な味わいの川端賞受賞作「ヨッパ谷への降下」や懐かしい味わいの「秒読み」、ファミコンの悪魔が子供に憑依する「偽魔王」など傑作短編6編。それに「サラダ記念日」を本歌どりした過激なパロディ短歌「カラダ記念日」を収録。鬼才が腕によりをかけた短編特別メニュー。
  • 井伏鱒二 弥次郎兵衛 ななかまど
    4.0
    日本の"親爺"木山捷平最晩年の飄々短篇集。常に市井の人として一貫し、独特の詩情溢れる飄々たる人生世界を描出した木山捷平最晩年の珠玉短篇。敬愛する井伏鱒二の秀抜な素描、若き太宰治の真摯な青春像。
  • アフリカの瞳
    4.0
    10人に1人がHIVに感染している国南アフリカ。かつて白人極右組織による黒人抹殺の陰謀を打ち砕いた日本人医師・作田信はいま、新たな敵エイズと戦っていた。民主化後も貧しい人々は満足な治療も受けられず、欧米の製薬会社による新薬開発の人体実験場と化していたのだ。命の重さを問う感動の長編小説。
  • オー!ファーザー
    4.0
    父親が四人いる!? 高校生の由紀夫を守る四銃士は、ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。個性溢れる父×4に囲まれ、息子が遭遇するは、事件、事件、事件──。知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、思いもよらぬ物語が、あなたの眼前に姿を現す。伊坂ワールド第一期を締め括る、面白さ400%の長篇小説。
  • 鰻の寝床
    4.0
    〔辰巳屋〕は、店主の喜平が厨房を仕切り、息子の嫁・秀子が、おかみとして暖簾を守る老舗の鰻屋。息子の道介は、鰻を焼く匂いを嫌って家業を継がず、挙げ句の果てに外に子供までつくってしまった。その子も早18歳。ある日、秀子は道介に息子の将来を相談され、喜平に弟子入りさせようとするが……(表題作)。美味い料理に人情あり。心あたたまる隠し味。全9編収録。
  • 美人物語
    4.0
    美しいということは大変なことなのです。私のことを「エエ女」なんて、天使に向かって、「天使のようだ」と言うのと同じこと。しかし私は美しい上に寛大です。選ばれた人間の強さ、強靱さを備えています。自分より低い位置にいる者に対して、哀れむ気持ち、愛(いとお)しむ気持ちを持っているのですから。無敵の美人、美香子がおくるコミカル・ラブ・ストーリー!
  • 相続人の妻
    4.0
    兜町の名門証券・玉文(たまぶん)グループは、相場師・玉木文吉(たまきぶんきち)が一代で築き上げた。文吉亡きあと、長男の由晴(よしはる)がグループの中心企業・玉文証券を、弟の耕司は系列の玉文産業を継ぐ。……バブル崩壊の不況下、玉文証券が経営危機に陥ると、由晴は責任逃れに終始。耕司が協力する代わりに経営責任を問うと、兄弟は敵対関係に。ここに名家の出、由晴の妻が絡み骨肉の内紛劇が起こった。
  • 乗 取 り
    4.0
    「どうしておれに……」スワン油脂工業社長室主査の緒方孝也は、上司の密命を受け、土曜の夜、トラックを走らせていた。これが巧妙な謀略、ユダヤ資本によるM&A(企業買収)の発端であった。孝也の不倫の相手・佐和子の行動にも謎が? 〈表題作〉――現代資本主義の非情と、男の熱い人生をダイナミックに描いた傑作集。
  • 牙 の 街
    4.0
    東京郊外の会社社長宅に押し入った悟(さとる)と林田は、一家全員を全裸にして縛り上げ、5千万円を強奪した。そこで悟は、犠牲者の一人である若いお手伝いが高校の同級生だった有村芳子と気付き愕然とする。危険も顧みず芳子に会うことを決意する悟。そこには意外な運命が二人を待ち受けていた……(表題作)。炸裂する暴力と極限の性。著者渾身の衝撃作四編収録!
  • ノーワン・ノーラブ
    4.0
    木でできた重いドアを開けてみる。そこは、自分がより温かくなれる場所。いろんな人のいろんな人生が、薄暗い照明に映し出されている。恋に迷う女たち。新しい生き方を求め、新しい出逢いを探すひと。でもただひとつ、はっきりしていることがある。「ノーワン・ノーラブ」――誰もが皆、恋をする。 とあるバーを舞台に、やさしいまなざしで描かれた恋の物語。
  • 暗闇の女
    4.0
    愛欲を貪り尽くして飽くことを知らぬ女。運命に抗いつつ哀しみに溺れていく女。肉体を武器に世の中をわたっていく女。男を騙す女、そして騙される女。これら百花繚乱の芳香豊かな華々しき女性たちの人生模様を、自在の筆をもって、あますところなく描ききる! 元祖超流行作家・梶山季之のきわめつき傑作小説集、登場!
  • 結婚小説
    4.0
    結婚なんかしたくなかったのに、彼のことを好きになりすぎて、浮気性の彼を独占するために結婚しなきゃならなくなった琴美(ことみ)。どうせするなら、〃夢〃を実現したい! でも花婿はまったくもって甲斐性なしの貧乏映画監督。琴美の理想の結婚への道は多難なのだが……。琴美の友達、まゆこ、莉帆(りほ)、和喜(かずき)たちの結婚もなかなかにして前途多難なのだった。
  • 青山物語1979~郷愁完結編~
    4.0
    「正社員から嘱託(しょくたく)にして下さい」上京以来8年。平岡義彦は、子会社を任せるという社長に断り、ボーナスのもらえない人間となった。生活の安定よりも原稿の書ける時間が欲しい。小説家になる夢を持ち続けていた。仕事は今までどおりこなし、同僚の愚痴も聞く。そんな義彦にも淡い恋の予感が……。恋に仕事に、青春の日々を過ごした青山。ここに著者の原点がある!
  • 青山物語1971
    4.0
    1971年4月。愛知県の大学を卒業した平岡義彦は、青山の裏通りにある小さな企画調査会社に入社した。従業員は、社長以下6人。給料は3万円。それも10日ごとに1万円払うというひどさだった。このような状況にあっても、彼は落ち込むでもなく、将来、小説家になるんだという夢を持ち続けていた。著者の冴えなくも素晴らしい時代を描いた、自伝的青春物語。
  • 純  情
    4.0
    やくざも泣いて逃げ出す一匹狼の極道・ソクラテス。大阪・新世界界隈を根城にするこの男が恋に落ちた。相手は、神戸の震災ですべてをなくした薄幸の美女・ルビー。だが、ルビーの前に父親の巨額の負債返済を求める男が突然現れる! 更にソクラテスの幼なじみの警官・島田までが、同じ男に重傷を負わされ……。男の純情を拳に込めてソクラテスがどつきまくる痛快長編!(『くたばれ 極道「ソクラテス」』改題)
  • とびっきり奇妙にこわい話~寄せられた体験~
    4.0
    瀟洒(しょうしゃ)な家の出窓に置かれた縫いぐるみが一つ減るたびに、恐ろしい出来事が……(「不審火」)。不自然な退職をした女性の驚愕の秘密とは……(「豹変」)。少女のころ遭遇した、脚が土に埋まった得体の知れぬ女の子の話――(「そばにいる」)。一般応募の中から作家・阿刀田 高が厳選した39点を収録。「寄せられた『体験』」シリーズ、ついに登場です。
  • 島田雅彦芥川賞落選作全集上
    4.0
    1~2巻1,100円 (税込)
    デビューからわずか四年で、芥川賞に六回ノミネートされ、六回落選した現・芥川賞選考委員島田雅彦の華麗なる落選の軌跡にして初期傑作集。大学在学中に発表された鮮烈なデビュー作「優しいサヨクのための嬉遊曲」のほか、「亡命旅行者は叫び呟く」「夢遊王国のための音楽」を収録。作家生活三十周年記念企画。

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  • 緋色のスプーク
    4.0
    電子文芸誌『BOX-AiR』の新鋭タッグが切り拓く哀哭のミリタリー・スカイ・サスペンス! 小国ヒノメの空軍基地で働く整備工のアガヅマは、幼馴染の手引きで敵国へ拉致されかける。その窮地を救ったのは黒髪の少女・ニケ。劣勢のヒノメ軍で敵味方から「赤の死神」と畏怖されるパイロットだった。「走れ」新月の闇、ニケの声に縋るようにアガヅマは駆け出す。日常が崩れる予感を抱きながら。
  • サンゴレンジャー
    4.0
    舞台は沖縄県石垣島。サンゴ礁を破壊する大規模な橋の建設計画をめぐる対立の渦中に、環境省の熱血自然保護官、矢島が着任する。美しいサンゴを守るべく、仲間とともに問題解決に立ち向かうが、やがて島中を巻き込む大騒動となることに…… “レンジャー”たちが熱く奔走する、痛快青春エンターテインメント!
  • 走れトマホーク
    4.0
    奇妙でユーモア溢れるアメリカ旅行記「走れトマホーク」。身辺私小説仕立ての「埋まる谷間」「ソウタと犬と」。中国の怪異小説家に材を取る「聊斎私異」など多彩な題材と設定で構成されながら、一貫する微妙な諧調――漂泊者の哀しみ、えたいの知れない空白感。短篇の名手の円熟した手腕が光る読売文学賞受賞作。表題作を含む9篇を収録。
  • 人称代名詞
    4.0
    養父たちを焦土で奪われた苛烈な体験を忘れることなく、ニセの"安寧・平穏"をきびしく峻拒する野性の魂。名作『火垂るの墓』の原点を、さらに抉りかえす、持続する"挑戦の精神"。野坂昭如の文学を代表する"もう1つの"秀作。
  • 海の空 空の舟
    4.0
    高台の神社からは廃墟と化した造船所が見える。喧噪と活気を失い、憧れの彼女もいない町で、中学生の辰雄は性のとば口にいる自分をもてあます。昔の祭りさながらに、渾身の力で引き上げた舟を海にすべらせた――少年の1日を活写した小説現代新人賞受賞の表題作をはじめ好編3作。(『雨を見たかい』を改題)
  • 一個 秋その他
    4.0
    野間文芸賞、芸術院賞両賞受賞の短篇集『一個その他』から、世評高い作品集『カレンダーの余白』『青梅雨その他』『雀の卵その他』、そして川端賞受賞の『秋その他』に至る短篇の名手・永井龍男。その晩年の短篇集の中から、「一個」「蜜柑」「杉林そのほか」「冬の日」「青梅雨」「雀の卵」そして名品中の名品「秋」など14篇の短篇の冴えを集成。
  • 暗殺者たち
    4.0
    1巻1,408円 (税込)
    安重根による伊藤博文暗殺。大逆事件で処刑された幸徳秋水、管野須賀子、大石誠之助。生きのびた荒畑寒村……。日本近代史のなかの人々が、いまそこに生きている人として語りなおされ、歴史の記述にはおさまらないいきいきとしたポルトレとして浮かびあがってくる。小説ならではの達成として動乱の時代を語る画期的な長篇。
  • 狐闇
    4.0
    魔鏡を競り市で手に入れたことで、宇佐見陶子の運命は変わった。市に参加していた男が電車に飛び込んだのを皮切りに周囲で命を落とす者が続出。陶子は絵画の贋作作りの汚名を着せられ、骨董業者の鑑札を剥奪されてしまう。狡猾な罠を仕掛けたのは誰か。満身創痍の捜査行は日本の歴史の断層に迫っていく! (講談社文庫)
  • 十字街
    4.0
    1巻770円 (税込)
    大晦日のパリ。深夜の地下鉄で死体を運ぶ不審な2人組を目撃した貧乏絵描き小田孝吉に、闇の世界から魔の手がのびてくる! フランス全土を揺るがした大疑獄事件に巻き込まれていく4人の日本人の苛酷な運命……変幻自在の文体と巧繊なペダントリーと知的ロマネスクで読者を翻弄・魅了する鬼才・久生十蘭の傑作冒険小説!

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  • バラの木にバラの花咲く
    4.0
    矢部円はテレビのモーニング・ショウのメイン司会者。美人でシャープな彼女をラジオから引き抜き、人気キャスターに育てたのは恋人のプロデューサー・坂口だった。何事にも強引で現実的な彼に円はうとましさを覚えはじめ、自分の信念を貫くため局を退めていった加納に惹かれていく……。二人の男の間で揺れながら懸命に自分の花を咲かせようと奮闘する女の長篇ロマン。
  • メッタ斬りの歌
    4.0
    「ああ、もうメッタ斬りに斬って斬って斬りまくりたいわねぇ」気配り、礼儀、人の世話を旨とする、健全な家庭婦人光代さんの近頃の口癖はこれである。自宅で貸間を始めて20年。不倫女子大生、浮気妻、軟弱男性。今や間借人はこんな輩ばかり。ケチでガンコなうるさいばあさんと人に酷評されながらも、他人にも自分にも「誠実」なババタリアンの奮闘物語。ユーモア長編。
  • 武士喰らい
    4.0
    1巻1,408円 (税込)
    主君、父、兄弟、そして妻。戦場での突然の裏切りにより、全てを失った小次郎。男に残されたのは、復讐の道だけだった。命じられるまま仇討ちを繰り返しているうち、「武士喰らいの黒鬼」と恐れられるようになる。だが、小次郎は知らされてはいなかった。その殺戮に隠された真の目的を。そして、本当の仇が誰なのかを――。破天荒かつ号泣必至の戦国綺談!
  • 我が父たち
    4.0
    血のつながりのやり切れなさを、鋭敏な感性でつづり、独自の文学世界をひらく。不思議な物語の魅力あふれる力作中篇集。(講談社文庫)
  • できるかなV3
    4.0
    脱税からホステス生活まで、サイバラ暴走の遍歴を綴った爆笑ルポマンガ。大人気の『できるかな』シリーズ第3弾、満を持して登場!
  • 怪男児
    4.0
    年齢:18歳 職業:湘南大学芸術学部 美術学科在籍 身長・体重:187センチ 132キロ 性格・趣味:純情 凶暴 むっつり助平 詩集『智恵子抄』を愛読。こんな主人公・出雲あやめが、特別仕様の自転車に乗り純愛を求めて走り回り、オスの欲望臭を撒きちらし悩みまくる青年男女大必読感動的未得恋名作。
  • リボルバー
    4.0
    桜吹雪の舞う夜の公園で17歳の少年は、殴り倒され、初めての屈辱と殺意を知った。やがて彼はふとしたことから5発の実弾が装てんされたリボルバーを手に入れ、誇りを傷つけた男の行った札幌めざして復讐の旅に立った。一方、銃を紛失した元警察官と少年を捜すクラスメイトの少女も、跡を追うことになるが……。九州から北海道へ、息づまる奇妙な旅をスリリングに描くサスペンス長編。
  • 百年の憂鬱
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    物書き業のかたわらに週一回、ゲイバーを経営している義明。作家としてはすでに書きたいテーマを書き尽くしてしまった感を覚え、気鬱な日々を過ごしていた彼の前に、弱冠二十歳のハーフの美少年、ユアンが現われる。自分への無垢な好意に、暗い情動を突き動かされる義明。当然のように二人は関係を持つ。突然の僥倖に淫する義明だったが、彼には長年のパートナーがいた。 27年の年の差を埋めるように、すべてを欲しがるユアンと、そんな恋愛感情は長くは続かないことを知っている義明。若者のストレートな純愛と老獪な中年の恋愛は当然激しくぶつかり合う。 「どうやったって過去は手に入れることはできないよ」 「いや、俺は全部欲しい」 お互い傷つけ合い、貪り合うような恋。そしてついに終止符が訪れる──。 「これが男と女だったら、そこまで互いを追いつめたりしない気がするわ」(本文より)
  • 変身のためのオピウム
    4.0
    1巻1,771円 (税込)
    芥川賞作家のめくるめく奇妙な万華鏡世界。ギリシア神話の登場人物から22人の女性を選び一人一章をあてて描く連作集。芥川賞作家多和田氏ならではの想像力の限りを尽したタペストリーをお楽しみ下さい。
  • 戦場に輝くベガ :約束の星を見上げて
    4.0
    戦争によって人生を翻弄されてゆく、信州出身で学徒出陣する青年と、勤労動員で働く女学生。信州、東京そして甲府を結んで語られる終わりなき約束の星「ベガ」の物語。この物語は山梨県立科学館のプラネタリウム上映作品をもとにつくられました。
  • 銀縁眼鏡と鳥の涙
    無料あり
    4.0
    1巻0円 (税込)
    高校に入学して写真部に入った鳥山は、美人の栗田先輩に魅かれる。一方で、同じ中学だった充恵が、高校ではあんまり元気がないのも気にかかる。そして、中学時代は得意だったはずの写真が先輩たちからは「スナップだよね」と言われてしまい、いろいろ悶々とする高校生活を送る。そんなある日、栗田先輩がつまらないくらい地味な「写真の天才」浜崎先輩と付き合っていることを知り―?。青春小説の名手による、清々しくも濃密な短編小説。
  • ピコラエヴィッチ紙幣
    4.0
    1巻1,408円 (税込)
    島田商会が極東ロシアの小都市で発行していた紙幣「ピコラエヴィッチ」は人々から歓迎され、ロシア人社会に深く浸透していた。しかし、永遠にも続くように思われたそのシステムは、当地の鮭鱒漁の不漁と共産革命の嵐によって大きな悲劇へと発展する。「通貨とは何か?」「経済とは何か?」を問う問題作。
  • かたちだけの愛
    4.0
    事故による大怪我で片足を失った女優と、その義足を作ることになったデザイナー。しだいに心を通わせていく二人の前に立ちはだかる絶望、誤解、嫉妬……。愛に傷ついた彼らが見つけた愛のかたちとは? 「分人」という概念で「愛」をとらえ直した、平野文学の結晶!
  • 迷宮のラビア
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 架空の宗教教団の新しい〈原理〉を中心に据え、宗教とSMビデオが交互に同時進行するスタイルを用い、前衛的・幻想的トーンで描かれる実験的かつ挑戦的作品。
  • 八月六日上々天氣
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 昭和二〇年八月六日、広島は雲ひとつない快晴だった-東京の女学校に通う十五歳の珠紀。戦争の影が濃くなるなか、友人たちは次々軍人に嫁いでゆき、珠紀は従弟の担任教師と結婚する。だが突然、夫は軍に志願したため、二人で過ごせる時はたった一週間しかなかった。珠紀は姑と暮らすため広島へ移り、やがてその地で運命の日を迎えることに…。少女たちの目から原爆を描き話題となった名作。
  • 天体議会 プラネット・ブルー
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 水蓮との友情。兄との確執。自動人形と噂される謎の少年との不思議な出会い。そして少年たちをのせた船は、南へと出航したのか。兄を想う少年・銅貨をめぐって、星の少年たちの孤独を描いた、長野まゆみの"星の王子さま"。
  • 聖月夜
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 あのL・キャロルの不思議の国で、少年アリスが活躍する「少年アリス三月うさぎのお茶会へ行く」の他、珠玉のクリスマス・ストーリー三篇を収録した、聖夜の夢を美しく奏でる忘れられない物語集!
  • 水迷宮 汪の巻
    4.0
    1~2巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 水神の崇りに沈んだ少年の因果と転生の物語。私も弟も、ともどもに異形の身…シリーズ・第一巻。
  • 新世界〈1st〉
    4.0
    1~5巻429円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 太陽から二億三千万キロ離れた夏星。そこではP.U.Sという先天的病気の因子が住民を蝕み、人々は"新世界"への渡航を夢見ていた。斡旋住宅で兄シュイと二人きりで暮らすイオ。彼の元に残された謎の物質"ゼル"とは何か?二人を巻き込む壮大な闘いが今、始まる。超人気シリーズの第一巻。
  • 魚たちの離宮
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 夏のはじめから寝ついている友人の夏宿を、市郎は見舞いに訪れた。夏宿を愛する弟の弥彦。謎のピアノ教師・諒。盂蘭盆の四日間、幽霊が出ると噂される古い屋敷にさまよう魂と少年たちとの交感を描く。
  • 雪花草子
    4.0
    1巻1,281円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大人のための残酷おとぎ草子。鬼が笑い、女狐が哄う怪異の夜々。官能と霊気渦まく幽玄の都に誘う三篇。
  • 夏至南風
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 海藍地(ハイランデイ)の街に夏至南風が吹いてくると、果実は腐り、少年たちの死体が運ばれてくる…「海岸ホテル」の兄弟が出会った美しい少年碧夏(ビーシア)は、その夏どこに連れ去られ、彼の身に何が起こったのか?著者の愛する代表作、ついに文庫化。
  • 愛別外猫雑記
    4.0
    「私は決して猫が好きなのではない。猫を飼うのも下手だ。ただ、友達になった相手がたまたま猫だった」-猫たちのために都内のマンションを引き払い、未知なる土地千葉S倉に住むことになったものの、そこも彼らの安住の地ではなかった。新しい闘いが今、始まる。涙と笑いで読む者の胸を熱くする、猫と文学を巡る奮闘記。
  • 愛の行方
    4.0
    1巻1,388円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 あの政治の季節、なぜ若者たちは革命へと飛び込んでいったのか。運命の女に出会い、破滅に魅せられていく二人の青年。爆弾闘争を通じ、過ぎゆかぬ痛みと愛の形を問う渾身の青春小説。
  • 星封陣
    値引きあり
    4.0
    東北の一村がいま奇怪な勢力に狙われる! 古代、蘇我氏に敗れた物部氏一族が東北にとてつもない秘宝を封じ込んだという。それを守る物部の末裔に対し、秘宝奪取に権力と暴力を使える巨大組織が襲いかかる。村人の主緋星幸丸(あかぼしさいわいまる)は自分が秘宝の鍵を握ると自覚、仲間と共に絶望的戦闘に決起する! 伝奇超大作。(講談社文庫)
  • 読むだけで彼女ができる モテる小説
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    小説やドラマのような恋愛に憧れるモテない主人公の「僕」が、片想いの相手に恥ずかしい失恋をしたのをきっかけに、友人のアドバイスやインターネットの恋愛講座などを通して現実に気づかされ、モテる男へと進化していく。 恋愛をプロジェクトとして考えることで編み出された、誰でも成功する恋愛の必勝法とは!? ビジネス書・自己啓発書でおなじみの著者による、本当に役に立つ“超リアル”な恋愛小説。 この小説は、従来の恋愛小説やドラマへの深い疑問を動機として書かれており、そのため、以下の点において従来の恋愛小説と著しく異なります。ご了承ください。 (1)恋愛小説やドラマよりもリアルな恋愛を描く、超写実的小説である (2)恋愛小説でありがちなシーンを徹底して否定する小説である (3)「モテる小説」である
  • 竜が最後に帰る場所
    値引きあり
    4.0
    しんと静まった真夜中を旅する怪しい集団。降りしきる雪の中、その集団に加わったぼくは、過去と現在を取り換えることになった――(「夜行(やぎょう)の冬」)。古く湿った漁村から大都市の片隅、古代の南の島へと予想外の展開を繰り広げながら飛翔する五つの物語。日常と幻想の境界を往還し続ける鬼才による最重要短編集。 (講談社文庫)
  • 世界は二人のために、二人は世界のために
    4.0
    1巻942円 (税込)
    「なぜ、人は出会ってしまうのか?」───東京郊外の街・国分寺。ある夜、巡回中の三好巡査は死体遺棄現場に遭遇。三好は犯人を取り逃すが、あろうことか林の奥に死体を隠してしまう。その警官と犯人、二人の出会いはきっかけでしかなかった。その後、誘拐、窃盗、詐欺、監禁事件が発生。ごく普通の人たちが、ささいな出来心から犯罪に手を染めていく……。 「苦しいのはお前だけじゃない」。人は生きる孤独を受け入れたとき、歩き出す勇気に気づく───800万部のベストセラー『F-エフ-』の著者が贈る、感動の描き下ろしコミック。
  • 金色の風
    4.0
    「たぶん、走ることは祈りに似ている。身体の隅々まで酸素を行き渡らせて、身体を透明にして、祈る」。フランス語を学ぶため、パリにやってきた夕(ゆう)。街角で出会った女性、アンナに影響され、夕は走り始めるが――。文春文庫『シティ・マラソンズ』収録の中編。
  • 道頓堀川
    4.0
    1巻484円 (税込)
    両親を亡くした大学生の邦彦は、生活の糧を求めて道頓堀の喫茶店に住み込んだ。邦彦に優しい目を向ける店主の武内は、かつて玉突きに命をかけ、妻に去られた無頼の過去をもっていた。――夜は華やかなネオンの光に染まり、昼は街の汚濁を川面に浮かべて流れる道頓堀川。その歓楽の街に生きる男と女たちの人情の機微、秘めた情熱と屈折した思いを、青年の真率な視線でとらえた秀作。
  • 幻の光
    4.0
    1巻605円 (税込)
    人は精がのうなると、死にとうなるもんじゃけ――祖母が、そして次に前夫が何故か突然、生への執着を捨てて闇の国へと去っていった悲しい記憶を胸奥に秘めたゆみ子。奥能登の板前の後妻として平穏な日々を過す成熟した女の情念の妖しさと、幸せと不幸せの狭間を生きてゆかねばならぬ人間の危うさとを描いた表題作のほか3編を収録。芥川賞受賞作「螢川」の著者会心の作品集。
  • 誰かが手を、握っているような気がしてならない
    4.0
    1巻1,672円 (税込)
    「五反田団」主宰、前田司郎の最新小説! 愚痴ばかりの"神"の声が聞こえるという牧田家の次女ナオ。ナオの言動から浮かび上がる牧田家の綻び。シニカルにユーモラスに、そして温かに描く家族再生物語。

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