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これは、自らの妄想と現実の区別がつかない大学生 『僕』 の物語だ。大学一年生の春、恋する僕は確かに幸せだった。憧れの人が、自分の妄想の産物だと気付くまでは。大学二年の秋、傷心から立ち直れない僕の前にひとりの女性が現れる。その名はジョナさん。彼女もまた僕の妄想の産物だ。驚いたことに彼女は、僕を妄想から解放すると宣言した。 自らの妄想に導かれ、壮大な脱妄想計画が幕を開ける! 大学キャンパスがロンドンに変じ、ラブホテルが魔王の城と化す、妄想にまみれた東京多摩市で展開する、騒々しくも切なく、悲しくも情けない恋の物語。
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Posted by ブクログ
別名・僕は友達が「いない」。
対人関係が苦手で友達ができない……そんな現実から逃避するために、想像の世界で遊ぶ。幼い頃、思春期の頃にそういった経験を持つ人は少なからずいると思う。
でもそれが徐々に強まり、いつしか現実の光景を変容させ、架空の人物すら生み出してしまう程の厄介な妄想になったとしたら。
そんな「妄想と現実の区別がつかない」症状に悩む主人公が、自分の妄想が生み出した架空の女性(正体は電柱)に、そうとは知らず恋をし、失恋。
世の中も自分自身にも絶望し引きこもる彼の前に、一人の少女が現れた。
彼女の名前はジョナさん。
その正体は、主人公が再び現実と向き合う為に生み出された、妄想の産物――。
何事にも一生懸命な美少女(ただし非実在)と、生きることに不器用な青年が、リア充めざして七転八倒する話。
ジョナさんは「いつでも僕のことを第一に考えてくれる女の子」って夢の様なヒロインなのに、妄想の産物だから悲しみがある。自分の願望が形になるから理想通りで当たり前だし、妄想だからいつか来る別れが見えている。
だから、基本はラブコメなのに、底の方で見える悲しさが切実。
その複雑さが、予想していた以上におもしろかった。
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