銀の匙

銀の匙

小説・文芸
484円 (税込)

2pt

書斎の小箱に昔からある銀の匙。それは、臆病で病弱な「私」が口に薬を含むことができるよう、伯母が探してきてくれたものだった。成長していく「私」を透明感ある文章で綴った、大人のための永遠の文学。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    銀の匙
  • タイトルID
    :
    315508
  • 電子版発売日
    :
    2015年05月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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銀の匙 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    120年前ほど前の東京で暮らしていた筆者が子供の頃に経験したことなどを日記風にまとめたもの。
    やや癇癪持ちであった子供の頃の筆者と、その面倒を見てくれた伯母さんとのやり取りが主軸に据えられていて、筆者が成長して伯母さんが亡くなったあたりまでが書かれる。
    当時の物事が子供目線でかつ細かに書かれていて、解像度が高く面白かった。

    話に出てくる筆者の家は文京区の小日向辺りのにあったようだ。あの住宅しかない地域が自然に溢れていた時期に書かれていることもあり、少しギャップを感じた。
    小高い台地の上にやたらでかい家が多く建っている印象だったのだが、当時の区画がそのまま今まで残っているのかもななども思った。

    0
    2025年04月13日

    Posted by ブクログ

    幼少期から思春期までよくこんな細密な描写ができるなと感嘆ばかり。内容は、子供の遊びひとつとっても、現代と比べなんと豊かなことか。まだまだ自然とたくさん接点のあった時代かな。

    0
    2024年04月17日

    Posted by ブクログ

    病弱で祖母にかじりつきの中勘助の幼少期から青年までの自伝的エッセイということになるのかな。

    本当に小さな頃からの話を事細かに、その時の自身の気持ちを主軸に書かれているんだが、それがすごいのなんの。
    記憶をその時その時にわけて真空パックにでもしているのかというほどありありと書かれてらっしゃる。

    ずっとただの日常の話なんだけど人間味というか生活感というか…それが溢れていてとても好きな1冊になりました。

    解説にも書かれてたことになりますが、他の作家の影響がなく世界観が無二だそうで、なるほど新鮮に読めた気がしたのもあながち間違いではなかったかと思いました。

    そういう事なのでもしかしたら好き嫌いがわかれる作品かもしれません。

    0
    2023年11月17日

    Posted by ブクログ

    ただ、起承転結なストーリーではなく、少年の日常がかかれてるだけですが、惹き込まれていきました!心理描写、情景描写を綺麗に表現されてて、ずっと読んでいたい気持ちにさせられました。

    0
    2023年10月22日

    Posted by ブクログ

     美しすぎる日本語。
     主人公が子供の頃から大切にしている小箱。

    (抜粋)
    なにもとりたてて美しいのではないけれど、木の色合いがくすんで手ざわりの柔らかいこと、ふたをするとき ぱん とふっくらした音のすることなどのために今でもお気に入りのもののひとつになっている。なかには子安貝や、椿の実や小さいときの玩びであったこまごましたものがいっぱいつめてあるが、そのうちにひとつ珍しい形の銀の小匙のあることをかつて忘れたことはない。

     主人公の宝物ばかりをしまった小箱の中にある“銀の匙“。そこから、小さい頃、病弱であった自分を母親代わりに大切に育ててくれた叔母さんの思い出、繊細な“私“が見てきたもの、触れてきたもの…。近所の仲良しの女の子と夕方まで遊んだ楽しい思い出。腕白な同級生にいじめられた思い出…。
     脳内で私は絵本を見ているようだった。主人公の銀の匙をしまっている小箱は素朴なコルク質の木の小箱だけれど、主人公の思い出はまるで寄木細工のように美しく箱の表面を覆っているかのように思えた。
     繊細なあまり、知らない人のことは皆嫌いだったが、幼児の時に出会ったお国ちゃんと小学生の時に出会ったお恵ちゃんとの友情とそこからほのかに恋心が芽生えた場面などは、まるで中嶋潔さんの絵の世界。

     けれど、この主人公は弱々しいだけではない。繊細な神経は人の真実を見抜いてしまい、日清戦争で「大和魂、大和魂」と教師も生徒も盛り上がっているときに、「先生、日本人に大和魂があればシナ人にはシナ魂があるでしょう。…先生は敵を憐れむのが武士道だなんて教えておきながらなんだってそんなにシナ人の悪口ばかしいうんです」と楯突いた。そして“修身“の時間に「孝行」という言葉を百万べんも聞かされるので「先生、人はなぜ孝行しなければならないんです」と質問して教師を困らせもした。太平洋戦争の時代なら憲兵に捕まっていたのではないだろうか?この小説が発行された大正十年には大丈夫だったようだ。とにかく、こんなに冷静な見識が書かれていて良かった。

     小さい頃育ててくれた伯母さんを訪ねていったとき、すっかり年老いて、目も悪くなった伯母さんが

    (抜粋)
    ひざのつきあうほど間ぢかにちょこんとすわって、その小さな目のなかに私の姿をしまってあの十万億土までも持ってゆこうとするかのようにじっとみつめながらよもやまの話をする。

    という描写も「安寿と厨子王」の母との再会のシーンのようにジーンとくる。

     灘高校で昔、橋本先生という国語の先生が教科書の代わりにこの小説だけを三年間かけて読み込む授業をされたという。
     じっくり、ていねいに読んで、お口の中にキラキラと金平糖を転がすように味わって下さい。

    0
    2023年09月18日

    Posted by ブクログ

    美しい日本語に触れられる作品。「一つの表現に感動する」という体験が出来る。女の子との友情が芽生えていく様子を、牡丹のつぼみのほころびに例えた文章が、美し過ぎて、個人的に忘れられない。

    明治時代の主人公の幼少期の何気ない日常の一コマ一コマなんだけど、時代を超えて現代にも通ずる懐かしさをも感じた。読み継がれる理由が分かる。

    0
    2023年03月26日

    Posted by ブクログ

    この世界観が大好きで何度も読み返す。

    昭和をまったく知らない世代にはなかなか想像し難いかもしれないけれど、こんなふうに育てられた子供が豊かな情緒をもち、味のある大人になるのだなと思う。

    このような幼少期を過ごしたからこそ、『蜜蜂』他数々の名随筆が生まれたのだと思うと、中勘助を育ててくれた伯母さんに感謝、感謝。。

    日常の描写
    微笑ましい光景

    幼き日の中勘助が可愛くて可愛くて。。

    0
    2020年10月07日

    Posted by ブクログ

    素晴らしかった。大正時代の終わりに書かれた本。知ってはいましたが初めて読みました。日本語が美しい。描写が沁みる。描かれている世界に心温まる…現代と比べてなんと豊かな世界が広がっているのだろうと、胸が詰まりました。”美しい国”とはこういうことを言うのですよ、偽造、捏造しか術のない醜い安倍晋三さんとその一派の皆さん。

    0
    2018年10月22日

    Posted by ブクログ

    もうこれは私にとって忘れられない、何度も読み返したい1冊になりました。幼少期の話が好きだけど、青年期〜終盤にかけてのなんとも言えない、胸を締めつける切ない感じもよい。
    川上弘美の解説含め、心に残る作品。

    0
    2025年12月02日

    Posted by ブクログ

    文学として素晴らしい。
    昔の日本の暮らしや幸せを描きつつ、今と変わらない部分も感じられる。おばさんの子煩悩さに頭が下がる思いがした。

    0
    2024年10月23日

銀の匙 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    銀の匙
  • タイトルID
    :
    315508
  • 電子版発売日
    :
    2015年05月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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