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Posted by ブクログ
高校生の時に読んで、衝撃を覚えた。
なぜなら私にも思い当たる節があったから。
小さい頃の嫌な記憶は今も心の奥に鮮明にあって、ふとした瞬間に私を苦しめる。母のことが大嫌いで家族が大嫌いな時期があって、家に帰りたくなかった。大人になって実家を離れてからは、適度な距離感を保てている。一緒に出かけることもあるし旅行に行くこともある。母のことが好き。親孝行したいとも思う。
だけど母のような子どもの育て方はしたくないし、うちの家族のような家庭も絶対に作りたくない。そう思っているのに私が子どもを作れないのは、私には母の血が流れていて 似ている部分があるからだと思う。なりたくない、したくないと思っている事を無意識にしてしまいそうだと分かっているから。
家族の確執は、根強いなと思う。
何度も読んだけど、いつこの本を思い出してもいろんな事を考えて憂鬱になってしまう。そんな本です。
Posted by ブクログ
2024.10
流行り?の毒親的お話なのかな、と思いながら、読み進めたけどもっともっと広範囲な深いお話で。母と娘にとどまらず、妻と夫、彼女と彼氏、父と娘、、
とにかく心的描写がリアルすぎて、なのか、個人的に私に思い当たる描写がありすぎるのか。
主人公に感情移入しすぎながら、どんどんと読み終えてしまった。多分、共感しない方がいいところも、とにかく共感しすぎてしまった。辛くなるほどに。
誰かに対しての反抗心で、自分を傷つけることも、そんなこともあったなと。
自分も親に言われたこと、小さな時の嫌だったことはとても覚えている。嫌なことほど覚えている。今は小さな子がいる身として、自分の子のそういうマイナスな思い出ができるだけ少なくなるようにしたいなと。子どもは子どもで自分とは別人格で、何をどう感じるかは私とはちがう。
Posted by ブクログ
同性の親に対する屈折。
果たして親としての愛なのか?
どうなのか?
教育か、躾なのか調教か、はたまた虐待か?
ボーダーはルールをいくら作ったとて、判断し切れるものではない。環境の違い。
環境が違っていた者同士が一つの家庭を営み始めるのが家族の最小単位であれば、どこまでがどこまでの範疇か。それぞれに委ねられる。
範囲が決まっていたとしても、定まった数値にはならない。昔の体重計が、体重を指し示す赤い針が中央に固定され、目盛りが動くように。
うまい例えが思いつかない。
この物語に書いてくれたことは、少なからずどの家庭でも起こり得ること。少なくとも、自分自身の子供時代に置き換えてみて、かなりなぞられる部分はあった。刺さった。よくぞ描いてくれた。
人がその人となりを形成する過程において、遺伝的要因と環境要因とがあるとされる。遺伝的要因と言い訳したくなる。どうしようもない程に。そういう時もある。
親子という血の繋がった他人と「うまくやっていく」こと。
難しい。異常?
簡単に思える。正常?
人それぞれに人それぞれの生まれ育った環境がある。
だから社会は面白く、小説は虚構にしても
私の心を掴んで離さない。
Posted by ブクログ
最初はよくいる母、どこが毒親なのか、、と思っていたが、違った。
この小説はかなり奥深い。
一度読んだだけでは本質を捉えるのが難しいかもしれない。
大嫌いな母親の、血を引いている自分。
同族嫌悪だとは分かっている。けれども受け入れられない。
そんな母親譲りの気質を使って、母が一番嫌うことをこっそりとやってのける。
それが【放蕩】であり、夏帆による母への復讐である。
しかし、その復讐が、まさか…。という展開になる。それでは困る。復讐にならないではないか、と。
しかし終盤、兄からの「おまえが母を愛せないのは、当然だった」という一言は、彼女にとって救いになっただろう。
なにせ、夏帆は母を愛したいのに、愛せない。という葛藤をずっと抱いていたのだから。
娘と母というのは本当に複雑。
心から憎むだけ憎んで、簡単に縁を切れたらどれだけ楽なんだろう。と似た毒親を持つ私は思う。
とりあえず母になり切れない、いくつになっても女を捨てられない女っているよね。
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