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Posted by ブクログ
日本政府にて『七十歳死亡法案』が可決された。これにより皇族を除き、日本国籍の者は70歳の誕生日から30日以内に死ななければならない。
政府は安楽死の方法を数種類用意する。なお施行は二年後の4月1日である。
こんなセンセーショナルな書き出しから始まる小説だ。主人公は55歳の主婦で、義母(84)の介護で疲れ切っている。つまり2年後にはこの介護地獄から解放されるのだ。思わず微笑んでしまう自分…
この法律の対象から外れるためには、『年金は要りません』『医療費は全額自分で払う』『ボランティアをする』と書面を役所に提出するらしい。寝たきりでない、資産がたくさんある人は助かるなんて…しかしよく考えるものだ。
自分に当てはめてみると、あと9年しか生きられないことになる。
それは困るなあ…
福祉が行き届かないのに国は赤字…どうなるのこれから…極端な設定だし、年配者差別だし、なかなかの問題作だけど、現代社会に一石を投じる小説でした。
Posted by ブクログ
70歳かあー ちと早いなあー
昔でいうところの
姨捨山
この小説が10年前に書かれているけれど
今、まさにもっと大変なことになっている
総理の大胆な改革が人々に
何をもたらしたかそんなお話し
実際
介護に関わる仕事がどんどん増えるのに
賃金は安いまま
その仕事を理解している人はどれほどか
一方預ける側もあまりにも高い施設の入居料に
かなり躊躇
家族の中でもどうしても女性に負担がいってしまったり
夫、あるいは息子が見ていたりしても
まわりに援助を求めずに
たちいかなくなり、犯罪にまで発展
そんなことが時折ニュースになる
これくらい強烈な改革しないと人々は考えないかもと思うとせつなくもなる
切実です
Posted by ブクログ
タイトルがインパクトあり過ぎだが、まさに今の日本の家庭のリアルが描かれている。
と言っても、知らない、実感できない、という人も多いと思うけれど。
そう、この本の、引きこもりエリート息子と、主婦の苦労なんか、食わせてやってる俺の“外”の苦労に比べたら無いも同然だろうくらいに思ってる、自己中能天気なダンナ。
わがままな寝たきり老人の介護を長男の嫁という立場の主婦一人に任せきりにして、面倒な事は極力見ないようにしているこいつらです。
あ、本気でムカついてしまいました。すみません。
大変なのに報われない介護職、非正規雇用、ブラック企業、権利を手放さない老人に、税金払いたくない若者。
最後はとんとん拍子にまとまり過ぎ感が無きにしも非ずだけれど、とにかくこれが現実です。
面白かった、と言ってはどうなのかと思いますが、小説としては本当に面白かったし、大いに考える必要のある問題でもあるので、皆さん読んでみて下さい。
Posted by ブクログ
七十歳死亡法案が可決されてから、寝たきりの義理母の立場と、義母を介護する嫁と仕事人間の息子、そして夫婦の娘と引きこもりの息子の日常を描きます。
私的には法案賛成。
年老いて訳わからなくなった自分と介護する家族を想うと、70歳で充分、いや、80歳にしてどう?と思ってしまう。
と言うか、よくこんな法案思いつきましたね、垣谷さん。と感心してしまいます。
人間、死ぬ時期が定まってれば後悔なく生きようと想うし、自分が生きていくだけで十分なお金さえあればきっと働きすぎずゆとりを持って生きられるんじゃないかと思う。
政府が、老人を一生快適に過ごせるようにケアして面倒を見てくれる仕組みをつくってくれれば、若者も安心して今の生活に力を入れられるのではないか、、税金は高くなりそうだけど...。
と、いろいろ考えさせられました。
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