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太平洋戦争のさなか、幼くして母を亡くしたイコは父の再婚相手とともに疎開する。家のそばにある、暗く大きな森のトンネルで、脱走兵が自殺した噂を耳にするが……。
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Posted by ブクログ
国際アンデルセン賞作家賞受賞作品。 角野栄子さん自身の戦争体験から書かれたもの。 戦後70年以上がたち、戦争を知らない世代が政治を行っている時代。 辛いだろう記憶をこうして後世に伝えようとしてくださる人がいることに感謝したい気持ち。 そして、それをより多くの人に届けなければ、とも思います。
良かったです。角野栄子さんにハマっていて、その一環としてなんとなく手に取った本でしたが、何度も目頭が熱くなりました。 戦争とは比べ物にはなりませんが、コロナが蔓延したときに、「少し前までは、密な映画館で映画見たり、みんなで会食したり…世界がまったく変わってしまった。」と不安に思ったり、悲しい気持ちに...続きを読む押しつぶされそうになったりしたので、イコちゃんの平和だった頃がまるで嘘みたい、と思う気持ちな少しだけわかりました。 イコちゃんの気持ちもとても共感できるけど、継母の気持ちも分かるような気がしました。継母が悪い人でなくて良かった。 イコちゃんのお父さんと結婚して、イコちゃんを本当の娘のように育てる決意でいたんだろうけど、自分に余裕がないと、血の繋がらない子どもにそんなに優しくはできないよね。でも、振袖を試着するシーンは本当に心温まって、継母なりの愛情を感じました。 脱走兵については結局何もわからないまま。飢餓で死んじゃったんだろうか。オバケだったんだろうか。わからない。けど、脱走兵の存在があったから、トンネルの森はイコちゃんにとって孤独の中で特別の存在であり、友達になれたのかな。 戦争で家族が離れ離れになったり、生き別れたり、孤児になったり…本当に辛い時代があったんですね。 今の平和に感謝するととともに、海の向こうでは戦争が続いている。1日でも早い平和を願います。 色々なことを考えさせてくれる本でした。
#トンネルの森1945 #角野栄子 #角川書店 イコちゃんという少女からみた戦争がえがかれている。子どもの思考や行動ってこうなんだろうなと、共感。子どもが子どもの面倒見たり、いつも空腹に苦しんでいたり、大切な家族を失ったり、苦しい毎日。願わくば映像化して多くの人に知ってもらいたい作品。
素晴らしい本だった。 私は今のかわいらしい角野さんしか知らなかったけど、小さな栄子さんが実際に体験したことだと思うと胸が締め付けられました。 こういうことを教えてくれる人もどんどん減っているし国も教えるつもりが無いし、今こそ意識して戦争のことを知らなければと思わされました。 全学校に置いてほしい。 ...続きを読む大人にもたくさん読んでほしい。 最近続編が出たようなのでそれも読もうと思います。
先日、テレビ番組で知った角野栄子さん。 オシャレで、自分の芯をしっかり持ちつつ、自由な姿に感銘を受けた。
角野さんは私の母と同世代 母が話してくれた疎開と、いこちゃんの疎開が合わさった感じでした。 恐いときに呪文の様に何度も発する事、今でもあるあるです。
小学生のイコはお母さんが亡くなって新しいお母さんと産まれたばかりの弟と疎開 お祖母さんと住んでた時もあったけど、お祖母さんは戦争の空襲で犠牲に… 疎開先では、今まで住んでいた東京とは喋り方も違うしなかなか馴染めない 田舎の言葉を真似て、友達になろうとするも 東京の言葉の方がいいと言われる それでも郷...続きを読むに入れば郷に従え精神で田舎の言葉を真似る 東京に残してきた父親も空襲にあい 記憶喪失に 家の近所にある大きな暗い森は 脱走兵が自殺した場所と言われ いつも通る時は、怖い思いを なぜかハーモニカの音が聞こえたり不思議な場所 小さな子でも 昔はよかったと思う戦時中
前から読みたかった本。受験をする小学生におすすめしてた本だったんだけど、かなりいい内容だった。戦争ものだけど主人公が小さな女の子だから暗くなりすぎず。 でも、リアルに書かれていてかなり怖かった。というか森の中の兵隊さんが私的には一番ホラーだったな。
角野英子さんがアンデルセン賞を受賞された! すごいな、やったね 涼やかで温かいオーラに包まれた角野英子さん おめでとうございます これは子どもの時の戦争体験 淡々とした文章だけど心に迫って来る 子どもの時のこんなにも孤独な体験が 核になっておられるのでしょうか ≪ 片方の 下駄に想いが 込められ...続きを読むて ≫
これは、フィクション…でいいんだよね…? ほんのりと、“となりのトトロと火垂るの墓同時上映”と思いました。
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トンネルの森 1945
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