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Posted by ブクログ
主人公の可南子と、深澤の、愚直に頑張る姿に背中を押される気持ち。真っ直ぐに努力していてすごい。
私は自分が100%頑張ってることを認めるのが怖い。本当は100%かもしれないけど、結果が伴わなかった時にどうしようもなく落ち込んじゃうのが嫌だから80%だと思い込むようにしてるのかも、と思う。
でも結果なんて出る方が奇跡みたいなものだし、頑張ってることそれ自体がすごいことだからさ、自分を認めてあげたいなと思った。
終わりのために頑張る、頑張るのは終わりがあるから、ってセリフも沁みたな。
読んでいて背筋が伸びたり、
もっと前向きに頑張りたいと思えるようになる、
とても良作でした。
Posted by ブクログ
2026.09.30
読後感はとても良い。ただし、それは主人公とその家族が「出来過ぎ」の一家だからという指摘は否めない。特に主人公の息子は「気が優しくて力持ち」という日本人好みのたたずまいであるため、周りの大人を救っている。
子どもを「育てる」というが、実際に「育て」られているのは親ではないのかと近年強く感じる。
自分も然り。そして仕事で出会うこどもとその保護者を観ていて感じる。
そして、子どもと保護者はお互いに好影響も悪影響もお互いにフィードバックし合うため、お互いの良さも悪さも増幅して相手に伝わる。
主人公の息子の輝かしい未来を予感させるのは母、オバ、祖父、祖母のおかげなのだなと思っている。
Posted by ブクログ
シングルマザーとして懸命に生きる主人公。真面目で一生懸命だからこそ、いろいろなことを一人で抱え込み、かえって人生をこじらせてしまっているようにも感じました。
母親として読むと、子どものために頑張ろうとする気持ちや、自分のことよりも子どもの幸せを願う姿には、どこか共感するものがありました。
そして何より心に残ったのは、そんな母親を見ながら、まっすぐ優しく育っている子どもの姿。子どもは親が思っている以上に親のことを見ていて、時にはその優しさに親のほうが救われることもあるんだな、と胸が熱くなりました。
家族のさりげない優しさにも何度もぐっときて、完璧じゃなくても、支えてくれる人がいることの温かさを感じました。母と子の絆や家族の愛情がじんわり心に残る、優しい物語でした。
Posted by ブクログ
藤岡さんの小説は好きですが、こちらも良かった。
宮城県の実家に息子を預けて東京で新聞記者として働くシングルマザーの可南子。そして戦力外通告を受けトライアウトに挑戦する深澤。
校閲部から運動部へ移動となり、仙台でのプロ野球12球団合同トライアウトの取材をきっかけに何度か会うようになった2人。恋愛に発展するとかではなく、少しずつ信頼感が増して行く関係性がとても良かった。そして可南子の息子である孝太が良い子過ぎて泣けました。実の父親は野球選手としては一流でも人としては最低。是非深澤のような野球選手になって欲しいな。
実際にテレビでプロ野球選手のトライアウトを扱ったドキュメンタリー番組を見た事があるが、なかなか難しくて、野球しかやったことがないのに一般企業で第2の人生をスタートさせる選手も多い。この小説の深澤のようにプロにこだわり海外に行くというのも選択肢の1つということを知った。
環境も待遇も違う海外に行く深澤と、息子と暮らす為に新聞記者を辞めた可南子の新たなスタートにエールを送りたい。
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