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銀座の女子大生ホステスの杉村加代は、中堅製薬会社の社長秘書に転身した。だが、それは表向きで実は女を武器にした“特殊接待”が本業であった。ところがある日、ワンマン社長の竹越と秘書課長の中条の不審な行動に気づく……。人間関係の深層を抉る表題作をはじめ、キャッシュカードで、全財産を引き出された男が少女誘拐を計画する「神の怒色」。嫁と姑の憎悪を描いた「鬼子母の末裔」など森村傑作短編5編を収録。
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Posted by ブクログ
森村誠一『魚葬』角川文庫。 5編から成るミステリー短編集。たまに昭和を背景にした古いミステリーを読むのも面白い。男女の思考や欲望は今も昔も変わらない。予想以上に捻ったミステリー短編が並ぶ。 昭和は遠くなりにけり。 『魚葬』。なかなかタイトルとストーリーとが結び付かず、何かを象徴するタイトルなの...続きを読むかと読み進めば、タイトルがミステリーの解答であることに気付く。学費を稼ぐために今で言うパパ活から銀座のホステスに転身した女子大生の杉村加代は高額の給料に惹かれ、中堅製薬会社の社長秘書になる。だが、それは表向きで実は女の身体を武器にした特殊接待が本業であった…… 『神の怒色』。運命は神のみぞ知る。身代金目的の誘拐を計画する男と地位を利用し、汚職に手を染める男。そして、愛人を蔑ろにする第三の男。キャッシュカードで、全財産を引き出された男が少女誘拐を計画するが、とあることから殺人事件の犯人を暴く探偵役になる。 『殺意の複製』。過去から続く市役所職員と業者の汚職の構造。議員と公務員の汚職は今も昔も変わらない。権力を手にすれば色と金を求めるようになり、権力には黙っていても色と金が集まって来る。かつて汚職事件の責任から飛び降り自殺を図った父親の息子と飛び降り自殺の巻き添えで死亡した父親の息子との邂逅。そして、思わぬ展開と自殺の真相が明らかとなる。 『殺意の放浪』。仕事に嫌気が差し、浮浪者となった男が先輩浮浪者と浮浪者を気に掛けるホステスの殺人事件の探偵役を努める。誰が二人を殺害したのか。犯行の裏に渦巻く人間の欲望。 『鬼子母の末裔』。親離れしない息子と子離れしない母親の間に嫁という他人が入り込んだことで起きた悲劇。似た者同士の嫁と姑。 本体価格500円(古本100円) ★★★★
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