無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
もう何度も何度も観た大好きな映画の原作。もはや言う必要が無いかもしれませんが、森村誠一の代表作であり不朽の名作。
わたくしこれは、劇場公開時、鑑賞直後に読んで、(観てから読んだやつです)その後かなり経ってから一度再読、そしてそれっきりだったのではないかと思いますが、なんと今回、角川のキャンペーン、「あの頃流行ったベストセラー」に乗っかってつい買い直しちゃいました。(バーコード無しの、当時の文庫も持ってるのにw)
さて、観てから読んだ場合、あぁこの人はこうかかわってくるなとだいたい分かりますが、逆の場合、真相が徐々に解明していくに連なって、怒涛の伏線回収になるかと。
あらゆる登場人物の、あらゆる角度からの表現、著者の丁寧な筆致による
各登場人物の心の動き。映像より先に読んで見たかったかもなあと思わせてくれた作品です。
何せ棟居刑事は松田優作感が強すぎて。全く違う印象を受けますね。どちらが正解と言う訳ではなく、映画の棟居、原作の棟居、という解釈をしたい。
麦わら帽子、キスミー、西條八十に、ぬいぐるみのくま。
謎だらけのアイテムが、徐々に、まるでかかっていたもやがなくなって繋がっていく様は、とても心地良い体験ですね。
脳内であの音楽が流れてきてしまうのはもう仕方ないですよね。
Posted by ブクログ
読書録「人間の証明」5
著者 森村誠一
出版 角川文庫
p9より引用
“ 食事が豪華であればあるほど、食事本来の目
的から逸脱してくる。だが、人々はその矛盾にほ
とんど気がつかない。"
目次より抜粋引用
“エトランジェの死
謎のキイワード
過去をつなぐ橋
おもかげの母
人間の証明"
思い過去を持つ刑事を主人公とした、長編ミス
テリ小説。同社刊行文庫改版。
高級レストランへと向かうエレベーターの中
で、一人の外国人青年が亡くなった。彼の胸には
ナイフが根本まで突き立てられており、しかしそ
んな体でどこからか歩いてきたようで…。
上記の引用は、亡くなった青年が向かったと思
われる、レストランに来る客たちについての一
文。何のために食べるのかを忘れなければ、食事
に対して変な見栄を張らずに済むのかも知れませ
ん。
何度も映像化されている、日本ミステリの傑
作。私はTV版の連続ドラマで見てから知ったので
すが、話も犯人も分かっていてなお、後書きまで
全て読み通せる作品でした。
初版が1977年と50年近く前で、舞台も昭和40年
代で現代とは色々と違っていたりする部分もある
のですけれど、人の感情に訴えかける事というの
は、今も昔も変わらないのかなと思わされます。
初版の解説が、「金田一耕助シリーズ」の横溝
正史という所も面白いというか、日本の小説界の
歴史を感じられる部分ではないでしょうか。
ーーーーー
Posted by ブクログ
今頃になって、初めて読みました
初めて読んだけれども、動機も犯人も知っています。
被害者が言った謎の言葉「ストウハ」の意味も知っています。
中学校の英語の先生が「アメリカ人の発音でストローハットと言っても、日本人の耳にはストウハと聞こえる」とネタバレしましたからな。
当時はネタバレに寛容だったので。
でも知っていたのはマスコミで流れた部分のみ。
実はいくつかの事件が縄を綯うように互いに絡みながら進んでいく話とは思いませんでした。
で、読んだ感想としては「因果応報」。
これに尽きると思います。
森村誠一と言えば社会派ミステリーで、社会はミステリーと言えば刑事が足で証拠をみつけていく話だと思っていましたが、この作品に関していえば、確かに社会派で、足で証拠を探していますが、ラッキーな偶然が多すぎます。
それというのもこの作品は、通奏低音として「因果応報」が存在しているからと思いました。
表立った意見の被害者と加害者だけではなく、関係者の心の中で消せない、事件とならなかった事件が、その無念を晴らすかのように偶然を連れてきたのかな、と。
作者あとがきで、当時この作品が「情念のミステリー」と言われていたことを知りましたが、確かにこれは情念の物語です。
黒人青年を殺した犯人は、今でいうサイコパスのように描かれていますが、多分心から大切にしていたのが黒人青年との日々だったのだと思います。
その後の人生は犯人にとって何の意味もない、興味もない、形だけの人生だったのかもしれない。
ただその形だけの人生が成功してしまったから、大切だった心から愛していた過去と形だけ成功した現在との相剋の中の一瞬の躊躇が、すべてを終わらせてしまったのではないでしょうか。
だとすると、哀しい物語だなあ。
ママは思い出しはしなかった。
だって忘れてなかったのだから。
読んだ気になってパスしなくてよかったなあ。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
試し読み
小説・文芸
ビジネス・実用