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かわいないで
人気お笑い芸人、初の中編小説集 柚木麻子さん絶賛! 「勇気を出して誰かの心にふれてみた時の手触り。心にさわられた時のかすかなざらつきと温度。どうしてこんなに思い出させてくれるんだろう。この本がどうしようもなく好きだ。」 人気お笑い芸人にして注目の著者の初の中編小説集。 「黄色いか黄色くないか」 高校生の頃からお笑いに魅せられて、お笑いライブハウスに就職した主人公・唯(ゆい)。ある年末年始、賞レースが集中して芸人の悲喜こもごもが色濃くあらわれる、その季節に繰り広げられる、華やかな「笑い」の舞台裏の人間ドラマに迫る。 「かわいないで」 高校の日本史の授業中、千尋は必死に耳を研ぎ澄ます。隣席の香奈美がひそひそ声で後ろの席のふたりに語る、昨日のデートの一部始終に。千尋がどうしても聞きたいのは、聞き手の透子から香奈美に放たれる「かわいないで(笑)」という絶妙な相槌の一語なのだ。誰もが覚えのある、教室内で織りなされる関係の機微を見事に浮かび上がらせる。 -
しをかくうま
第45回野間文芸新人賞受賞作 「東京都同情塔」が芥川賞を受賞して更なる注目を集める著者が、 ほとばしる想像力で描く、馬と人類の壮大な歴史をめぐる物語。 太古の時代。「乗れ!」という声に導かれて人が初めて馬に乗った日から、 驚異の物語は始まる。この出逢いによって人は限りなく遠くまで 移動できるようになった――人間を“今のような人間”にしたのは馬なのだ。 そこから人馬一体の歴史は現代まで脈々と続き、 しかしいつしか人は己だけが賢い動物であるとの妄想に囚われてしまった。 現代で競馬実況を生業とする、馬を愛する「わたし」は、人類と馬との関係を 取り戻すため、そして愛する牝馬<しをかくうま>号に近づくため、 両者に起こったあらゆる歴史を学ぼうと 「これまで存在したすべての牡馬」たる男を訪ねるのだった――。 -
チワワ・シンドローム
「弱くなりたいと思うのって、そんなに悪いことですか?」 若い世代から厚い信頼を集める著者が、〈弱さ〉アピールのはびこる 現代のリアルを優しくあぶり出す会心の一作! ■あらすじ ある日、知らない間に “チワワのピンバッジ” が付けられていたという 呟きがネットに溢れた。その数、なんと800人以上! 主人公・琴美の想い人も、被害者のひとりだった。 〈チワワテロ〉と呼ばれるこの奇妙な事件の直後、彼は姿を消してしまった。 「僕のことはもう信じないで」とメッセージを残して――。 どうして彼は姿を消したのか? 琴美は、親友で「全肯定インフルエンサー」のミアとともに、 彼の失踪とチワワテロの謎を追いはじめる。 炎上時代の本音に迫るリアルタイムストーリー! -
蝙蝠か燕か
2022年2月5日に急逝した著者の、読者からの熱烈な要望によって実現した未刊行小説集。 完結した小説としては著者最後の作品となった表題作をはじめ、著者の本領たる藤澤清造“歿後弟子”としての覚悟を扱った3篇を収録。 北町貫多30歳、地元に残された藤澤清造資料の調査に本腰を入れるため、東京の自室とは別に七尾に部屋を借りる(「廻雪出航」)。貫多31歳、七尾の部屋に清造の書簡を飾るため額装を依頼したが、思ってもいない仕上がりになる(「黄ばんだ手蹟」)。死の前年、53歳の貫多の姿を描く。ここ数年の自身を振り返り、“歿後弟子”の責を全うすべく新たなスタートを誓う(「蝙蝠か燕か」)。 -
マウンテンガールズ・フォーエバー
オンナの登山道は一本道ではない。あの日見た景色は、いつだって胸のなかに。絡み合い、すれ違う、5人の女たちの物語。 【内容】岩壁の向こう側|翼と引き換えにささやかな安定を得た宇井優香。ふとした会話が濁らせていた山の気配を呼び起こし、4年ぶりの登山を決意する。◆クライミングジム・シンデレラ|夫とは何もかも合わないが、それ以外は恵まれている。専業主婦の二階敏子は、今のルートが修復できないものだと気づき、かぼちゃ色のアウディを走らせる。◆幻の縦走計画|普通すぎる自分にコンプレックスを抱える見方めぐみ。公私ともにやりがいを見出し、自らの力で道を切り拓こうと歩みはじめたそのとき、自身の体の変化を感じ取る。◆ザイル・パートナー|「恋以外には図々しい年頃」と自分を諭す志村千穂。クライミングに情熱を燃やす亨に思いを寄せるなか、後輩から予期せぬプロポーズを受ける。◆母がいた八ヶ岳|物心つく前に母を亡くした後藤六実。二十歳を前に、未来に向けて薄情になる覚悟を決めた六実は、遺されたウェアを身に付け、母の命を奪った山へ向かう。 【著者】1972年、東京都生まれ、札幌市在住。山系イラストレーター。20代のカナダ旅行をきっかけに山に目覚める。以来、読者モデルとして山岳雑誌に寄稿するほか、山小屋でのアルバイト経験をもとに描いたコミックエッセイで山の魅力を伝えている。著書『悩んだときは山に行け!』(平凡社)など多数。本書が初めての小説作品となる。 -
西の果てのミミック
【電子書籍特典付き/電子書籍には書き下ろしショートショートを収録】 ミュージシャンとして活躍する渡會将士(わたらい・まさし)氏の初となる小説作品。 主人公が訪れた長崎県で、奇妙な女性と出会い、不思議な出来事に遭遇するエンターテインメント小説。 ある夜「僕」は長崎港でずぶ濡れの女と出会う。 女は美しく、その瞳は井戸の底のように暗かった。 和、中華、オランダの文化が入り乱れる長崎を舞台に、オールドムービー、歴史、オカルト、グルメがちゃんぽんになって、 物語は奇妙なキメラへと姿を変えてゆく。 200曲以上の詞を世に送り出してきたミュージシャンの鮮烈作家デビュー作!! -
スーベニア
文雄と過ごすキラキラした時間は、いつか歳をとった自分自身への贈り物になる……。 2010年、東京。34歳独身で、雑誌を中心に活躍するフリーカメラマンの安藤シオは、3年前に飲み屋で知り合って以来たまに泊まりに来る41歳の映像カメラマン、文雄に思いを寄せている。 自分の私生活を語りたがらず、マメに連絡をくれない文雄との「恋人」とは呼べない曖昧な関係にモヤモヤしていたシオは、美大時代の男友達でイラストレーターの点ちゃんと偶然出版社で再会。周囲には秘密にしていた文雄とのことを話した帰り道、妻子のいる点ちゃんに不意打ちのキスをされる。 2011年3月11日、東日本大震災が発生。真っ先にメールをくれたのは、シオが連絡を待っていた文雄からでも、点ちゃんからでもなく、いやな別れ方をした元カレの角田だった。シオの心は揺れ動く……。 両親や友だちの目を気にして生きてきたシオが選んだ答えとは? 「大人になれないわたしたちを描きたかった」という著者による、せつなくてリアルな初の長編恋愛小説。 -
夜と跳ぶ
切り撮れ、その一瞬を。スケートボードの《消えた金メダリスト》×崖っぷち中年カメラマン――熱き二人が魅せる新感覚スポーツ青春小説、第一弾! ◇あらすじ不祥事を起こし謹慎中の中年スポーツカメラマン与野は、ある夜渋谷で、東京五輪金メダリストの大和エイジと偶然出会う。金メダリストでありながら、次のパリオリンピックに出ようともせず、自由気ままに滑るだけのエイジに反感を覚えつつ、その圧倒的な力に魅了され、与野はエイジの専属カメラマン、通称「フィルマー」として、彼の日常の滑りを撮影することに。ともに最高のトリック(ジャンプ、空中動作、回転などの技)を追い求める二人だが、次第に連続窃盗事件や通り魔事件など、深夜の渋谷を取り巻く奇妙なトラブルに巻き込まれていく……。 2024年冬、第二巻発売決定! -
越境刑事
『逃亡刑事』の高頭冴子シリーズ第二弾! “県警のアマゾネス”の異名を持つ千葉県警の高頭冴子は、留学生の不審な失踪が相次いでいるという噂を耳にする。その数日後、中国国籍で新疆ウイグル自治区出身の留学生カーリの死体が発見された。捜査に乗り出した冴子は、事件に中国公安部が絡んでいることを掴むも、カーリの雇い主のカーディルも殺害される。冴子に保護を求めていたカーリの同僚のレイハンも連れ去られてしまい、その容疑者は逃亡。レイハンを救い、事件の真相を暴くため、冴子と部下の郡山は中国への捜査を強行するが、そこで二人が目にしたのはウイグル民族が置かれた恐るべき状況だった―― -
ETERNAL LAND Kojiki LAND OF LIFE
Izanaki and Izanami are the significant deities that give birth to all living things in this world, including humans, lands, and even natural objects and phenomena. Despite their creations, tragedy strikes down on the goddess, Izanami, when a deity of fire kills her. Izanaki’s grief leads him to the Land of the Dead to revive her but arrives too late. Their fate seems to separate the Land of Life and the Land of the Dead. And Izanaki who returns from the Land of the Dead purified himself and begets the Three Precious Children, the Sun Goddess Amaterasu, the deity of water Susanoo, and the deity of the Moon Tsukuyomi. Amaterasu, the ancestor of the imperial family, rules the world of Heaven and nurtures all living things on the earth, and Susanoo nurtures all living things by providing water from the underground and also absorbing all our impurities, agonies, sins, carrying them underground. -
おはようおかえり
真面目な姉と自由奔放な妹。二人の姉妹に訪れる思いがけない出来事とは――北大阪で70年続く和菓子屋「凍滝」の二人姉妹、小梅とつぐみ。姉の小梅は家業を継ぐため進学せず、毎日店に出て和菓子作りに励む働き者。妹のつぐみは自由奔放。和菓子屋を「古臭い」と嫌い、大学で演劇にのめり込みながら、中東の国に留学したいと言って母とよく喧嘩をしている。そんなある日、43年前に亡くなった曾祖母の魂が、何故かつぐみの身体に乗り移ってしまう。「凍滝」の創業者だった曾祖母は、戸惑う小梅に「ある手紙をお父ちゃん(曾祖父)の浮気相手から取り戻してほしい」と頼んできた。手紙の行方を辿る中で、少しずつ明らかになる曾祖母の謎や、「凍滝」創業時の想い。姉妹は出会った人々に影響されながら、自分の将来や、家族と向き合っていく。「ビストロ・パ・マル」シリーズの近藤史恵が描く、少し不思議であたたかな傑作家族小説! -
幕間のモノローグ
名演技に潜む「罪」と「罰」――ドラマや映画の撮影中、舞台の演技中に起こるさまざまな事件やトラブルを鮮やかに解決するベテラン俳優の南雲。――そこにはある秘密が隠されていた。『教場』の著者が、芸能界に生きるものたちの“業”を描いた連作短編ミステリー。「辞めたい」という俳優に、自信を取り戻させた不思議な練習方法。「斬られ役」の俳優が、なぜかカメラに背を向けて倒れた理由とは。俳優のマネージャーが「わざと」自動車事故に遭ったのはなぜか。脚本家に「下手だ」と思われていた俳優を、なぜ南雲は主役に抜擢したのか。南雲の狙いは何だったのか。彼にはなぜ真実が見えたのか――。 -
足利の血脈 書き下ろし歴史アンソロジー
新書『応仁の乱』がベストセラーになって以降、関心が集まっている「足利氏」は、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』でも注目された。本書は、戦国を語る上で欠かせない「足利氏」をテーマに、7名の歴史時代作家が書き下ろした短篇小説を収録したアンソロジー。著者は、2020年上半期の直木賞を受賞した川越宗一をはじめ、大人気シリーズ「口入屋用心棒」の著者の鈴木英治、2020年の中山義秀文学賞を受賞した木下昌輝など、ベテランから新進気鋭まで、実力派ばかり。これまで戦国史を語る上で、メインで書かれることがなかった「足利氏」を軸に、この時代の画期となる出来事を時系列で描いていくことによって、“もう一つの戦国史”が浮かび上がる。 ■目次 ●第一話 早見俊 ◎嘉吉(かきつ)の狐――古河(こが)公方家誕生 ●第二話 川越宗一 ◎清き流れの源へ――堀越(ほりごえ)公方滅亡 ●第三話 鈴木英治 ◎天の定め――国府台(こうのだい)合戦 ●第四話 荒山徹 ◎宿縁――河越夜合戦 ●第五話 木下昌輝 ◎螺旋(らせん)の龍――足利義輝弑逆(しいぎゃく) ●第六話 秋山香乃 ◎大禍時(おおまがとき)――織田信長謀殺 ●第七話 谷津矢車 ◎凪(なぎ)の世――喜連川(きつれがわ)藩誕生 ●コラム 喜連川足利氏を訪ねて――栃木県さくら市歴史散歩 収録作品は、いずれも書き下ろし! -
見た目レシピいかがですか?
「イメージコンサルタント」に関わる4人の女たち、それぞれの事情とは? ●純代の場合――娘から「参観日にお母さんが一番ダサかった」と言われ…… ●あかねの場合――不倫相手の「私服がかっこ悪い」のが許せない…… ●美波の場合――自分がこんなかわいらしい服を着てもいいのだろうか…… ●繭子の事情――的確なアドバイスを下す彼女の抱える問題とは…… あなたの第一印象、そのままでいいですか? 本当に似合う色、服、髪型などを提案し、「見た目」を変えるイメージコンサルタント・御手洗繭子。ほんのちょっとの気づきと心構えで、人生は変わっていくもの。彼女のアドバイスを受けた人々の外見と内面の変化とは? そして繭子自身が抱える秘密と事情が……。「きれいになりたい」「自分らしくありたい」と思う女性たちの心理を、鋭くかつ細やかに描く、連作小説集。 -
ロング・ロング・ホリディ
でも、僕らは探していたんだ。見えない未来を。この場所で――。夢、進路に、恋……、真剣に向き合ったあの日々が、いまの僕を支えてくれているんだ。1981年、札幌。喫茶店<D>でアルバイトをしている大学生・幸平のもとに、東京で働いているはずの姉が「しばらく泊めて」と突然、現れた。幸平は理由を聞き出せないまま、姉との暮らしを始める。一方、<D>では、オーナーと店長が「金と女」のことで衝突してしまう。そんな二人を見て、幸平たちは“ある行動”に出る。それは一人の女性を守るためだったが、姉の心にも影響を与え……。「東京バンドワゴン」シリーズで人気の著者による喫茶店に集う若者たちの苦悩と成長を描いた長編小説。 -
なぜ、あの人の周りに人が集まるのか?
廃止寸前のコンビニエンスストアで働く副店長のヒロイン。近所にライバル店ができて、売上が急降下します。廃店の危機が迫る中、マニュアルを徹底して、何とか売上回復を狙いますが、まったく成果が出ません。それどころかどんどんジリ貧になっていきます。そこに現れたのが67歳のアルバイトのオバチャン。動きはのろいし、しょっちゅうトイレに行き、マニュアルも守りません。しきりにお客さんのおせっかいを焼きます。しかし、このオバチャン、お客さんの心をつかむのがうまい。オバチャンが来てから、少しずつ売上が上向き始め……。おせっかいな「コンビ二の女神様」が巻き起こす奇跡に号泣必至。すべての働く人が元気になるビジネス小説です。 -
ぼくたちのアリウープ
文武両道の超名門私立校・国分学園に奇跡的に合格、憧れのバスケ部に入部届を出したジュンペー。ところが、3年生が不祥事を起こして1年間対外試合禁止、とばっちりを食った2年生は「入部は認めるが、何もするな」と1年生の練習参加を拒否する。でも、クラスの平均点を下げに下げる「バカ王」ジュンペーには、もうバスケしかない!1年はバスケ推薦で入学したツルとジュンペーの2人だけになるが、練習に加えてもらうため、2年とのワンオンワンの勝負を挑むもコテンパンにやられてしまう。諦めきれないジュンぺーは、「勝てば練習参加、負ければ退部」を賭けて、改めて2年に5対5の試合を申し込む。決戦は8月31日。ジュンペーは、まずメンバーを集めようとするが、気の利いた奴はとっくに別の部に属してしまっている。果たして、どうなる??高校球児を描いた『1985年の奇跡』で人気を博した著者が描く、高校バスケを舞台にした、笑い溢れる爽やか青春小説。 -
巨人たちの国々
神話×音楽×文学×肉じゃが!?東京都中野区にギリシャ神話の巨人がやってくる!?中野区では人々の悩みを取り除き、自由になれるという飲み薬『夢のヨダレ』が販売され、住民たちは、次第にその効果に魅せられて――。街に住む自称詩人のヤスシは、自作の詩を歌い、ネットで発表してはファンからお金を巻き上げて暮らしている。ある日、ふらりと入った中華料理店の女性店員に、ヤスシは一目ぼれしてしまう。しかし彼女は謎の失踪を遂げる。そんな中、「巨人が出た!」との目撃情報が街のあちこちで出始め……。舞台芸術集団 地下空港主宰の著者が放つ「新たな表現方法の試みと企み」あふれる長篇小説。 -
ラプソディ・イン・ラブ
ろくでなしでも、世間は名優と呼んでくれる。役者とはそういう職業だ。山と海に囲まれた、とある町の古い日本家屋。かつてそこは、日本の映画界を支えてきた笠松市朗が、愛する家族と過ごした家だった。笠松の息子、俳優・園田準一、笠松の前妻であり女優だった園田睦子、そして人気俳優で、笠松の二番目の妻との間に生まれた岡本裕。岡本の恋人である、人気女優の二品真里。バラバラになっていた彼ら五人が笠松の家に集まった。彼らの葛藤と思いが交錯するドラマの幕がいま開く。みな役者という彼らが、ひとつ屋根の下展開していくドラマ。「ラプソディ・イン・ラブ」――監督、紺田がつけたタイトルだ。彼らの言葉は、台詞か、真実か……。「東京バンドワゴン」シリーズの著者が描く家族の肖像。 -
インディペンデンス・デイ
閉塞した日常、退屈な仕事、つまらない男、結婚への焦燥……。でも――。顔をあげ、風を感じてごらん、世界はやさしく豊かだ。親元から離れたい娘、スキャンダルに巻き込まれたニュース・キャスター、他人の幸せを見送る結婚式場で働く女性、夢にもがき、恋に悩む……様々な境遇に身を置いた女性たちの逡巡、苦悩、決断を丁寧に切り取り描いた連作短篇集。大人になって、知ってしまった。社会に出て、知ってしまった。人生甘くないし、不公平だな、理不尽だな、ってことが、たくさんある。いやになるくらい、落ち込んだり、あせったり、つまずいたり……。でも、学んだことだってある。人生に潔く向き合う気持ちがあれば、遠くまで歩いていけるんじゃないかな。ふと振り返ると、ずいぶん歩いたな、という日がきっとくる。大切なのは、「潔く向き合う気持ち」を忘れないこと。読むほどに、元気になって、視線もグッと上がる1冊。 -
XXX日後に呪われるだけの誰かさんの日記
類型化、不能。“生あたたかい系”日記調ホラー 不気味で、かわいい。 ウェブで話題の新感覚ホラー、観測者ゾクゾク増加中! XXX日後に呪われて死ぬらしい――ある呪いを抱える琴浪は、日々遭遇する怪奇現象、実話怪談を日記に残すことを続けている。 空き家となっていた琴浪の実家で肝試しをした挙句全焼を招いた「バカ」の霊や、動く肉の塊「生肉」、奇妙ながらもどこか愛嬌のある居候を迎えながら、安アパート暮らしの社畜として露命を繋いでいた。 会社の同僚や、宗教勧誘の訪問者、そして生肉たちとの関わりが、次第に琴浪の過去に起因する呪いと交差し―― 『入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください』著者最新作にして、第13回ネット小説大賞受賞作を書籍化。 -
星の集う場所
普通のサラリーマンが、南極に挑む! 重機メーカーに勤務する植野は、ある日、会社から南極観測隊への派遣を打診される。 一歩間違えれば死にかねない極地の過酷な環境を知り、一度は断ろうとする植野。しかし、南極で隕石を研究していた片瀬に一目惚れし、自分でもわけがわからないまま打診を承諾してしまう。 その後、数々の訓練を経て南極に向かう植野だったが、砕氷船で同室になった研究者の志村から「今年の調査計画には、何か裏がある」と聞かされる。 やがてその裏には、5年前、南極での隕石探査中に行方不明となった片瀬の婚約者・三島が関係していることが明らかになり――。 「日本ドラフト文学賞」発、絶賛のデビュー作。“普通”のサラリーマンが極地に挑み“隕石”を追う、新感覚・冒険ドラマ! -
新装版 夜の終焉
二十年前に両親を殺されて以来、世捨て人のように生きてきた真野。 ある日、彼が営む「深夜喫茶」に謎めいた少女が現れるが、不慮の事故に巻きこまれ、意識不明になってしまう。 身元の手がかりは、ポシェットに入っていた一枚の地図のみ。 その地図に導かれるように、真野は、一度は捨てた故郷を訪れる――。 【目次】 第一部 帰れない街 第二部 すれ違う意図 第三部 螺 旋 第四部 接 近 (上巻) 「殺人者の息子」という宿命を背負い、検事への夢を断たれ弁護士となった川上。 かつての父同様に、頑ななまでに死刑判決のみを望む被告の弁護を手伝うことになり、二十年ぶりに故郷へ。 被害者と加害者、双方の息子。決して交わらなかった二つの人生が、因縁の街で新たな局面を迎える――。 「汐灘サーガ」三部作最終章。著者インタビュー収録。 【目次】 第四部 接近(承前) 第五部 強まる疑念 第六部 過去からの手紙 第七部 接触、そして 巻末付録 堂場瞬一インタビュー (下巻) -
人類最年長
江戸が東京になって、日露戦争、関東大震災、東京大空襲、そして平成の終わりまで、たったひとりで生き抜いた男がいた。 男は1861年3月13日、横浜で生まれた。 とても成長の遅い子どもで、3歳になるまでまともに歩けず、ゆっくりと時間をかけて成長してからは、人並みに結婚もした。 何度も死に損なったけれど、それなりに人生を楽しんで、あらゆるものを見てきた。 五千円札の女と懇意になったり、朝鮮人狩りから少女を救ったり、ヤミ市の少年たちに自活の道を施したり、不死化細胞の研究に協力させられたり、数奇な運命とともに生きた。 この男、159年にも及ぶ人生最後の望みとは? 30歳の女性看護師に何を託すのか。 さあ、夢見るようなタイムスリップが始まる! 文壇の鬼才が世に問う、圧倒的なイマジネーションと構築力による衝撃の書。 -
光の人
1000人の孤児を救うため、ひとりの男が立ち上がった。 戦後。 廃墟と化した東京を中心に、全国で十二万三千人の「戦争孤児」が生まれた。自ら飯を調達して食べることができず、寝泊りする場所すら持たない子供が、唐突に十二万人以上現れたのだ。 国から見捨てられた孤児たちの命と未来を守るため、一人の男が立ち上がる。当時、彼は十七歳の少年先生。 職も我欲もなげうって、半世紀に及ぶ茨の道を歩いた――。 「プロジェクトX」元プロデューサーの著者が、実在の人物をモデルに描く感動の物語。 「この国の歴史には記されなかった 切なく雄々しい愛の物語である」(今井彰) -
『スタア誕生』
あの人たち、あの娘たちは今 どうしているのだろうか―― すずらんの香水、首筋に感じる風、 数多の映画の情景、幾度となく紡ぎ直される物語。 '50年代の記憶を精緻に編みこんだ 切なく甘い最新長編小説。 彼女はスタアになれるのか? 『スタア誕生』公開にちなみ、地方都市の映画館で ニューフェース審査会が開かれる。 揺れながらカーテンが引かれ、シャンデリアは虹色に輝き、 まばゆい光のスクリーンで、私たちの〈金魚の娘〉は はなやかに泳ぎまわるだろうか…… 傑作「噂の娘」(講談社)から16年を経ての姉妹篇。 作家生活50周年記念刊行。 -
ほしのこ
わたしはひとりじゃない。 夜、見上げれば、わたしには わたしが生まれた あの赤い星の近くの星が見える。 子どもと、かつて子どもだった人へ贈る物語。 芥川賞受賞第一作! 「生きるというのは永遠に巡ってゆく 回ってゆくのだと、流れるイメージの 中でほしのこが可愛く力強く教えて くれました。天ちゃん、カッコイイ。」 のん(女優・創作あーちすと) 【出てくる人】 天――海辺の小屋で暮らす少女。父は大雨の日、山から星に帰ってしまった。 ルル――その冬はじめての雪が降った日、小屋にあらわれた女の子。 飛行機乗り――山に、飛行機が落ちてくる。飛行機乗りは、ケガをしている。 -
小指が燃える
「沈黙のなかの沈黙」 長崎に住む作家の「私」は20代の頃、同僚の義父の葬儀に参列して、「夜、もうひとつのお葬式がある」と聞かされた。さては隠れキリシタンの秘義か? と色めきたつ「私」に同僚は困惑を隠さない。そのときから「私」の脳裡に一組の男女が棲みはじめた。 「私」はやがて、弾圧の時代にもキリシタン信仰を守り抜いた一族の末裔を主人公とする小説を書いてデビューする。しかし、それは底の浅い、通俗的な物語ではなかったか?「私」はやがて書きあぐね、行きづまる。 自分は、遠藤周作『沈黙』などの物語をこの土地の歴史に編みこんでいたのではないか? 虚構の記憶をも土地に重ね、本来の土地の姿を見失っていたのではないか? 幕末の潜伏キリシタンのプチジャン神父による発見という「物語」を批判的に乗り越える試み。作家としての出発点へ立ち返り、新たな地平へと飛翔を遂げる問題作。「小指が燃える」 長崎で戦争や敗残兵の物語を紡ぐ「私」の元へ、小説は面白くなければ、売れて読まれねばと言い切る元政治家の先輩作家(石原慎太郎)と、原爆体験を書き継ぐ女性作家(林京子)のまぼろしが交互に訪れる。 体験していない戦場や爆心地を書くのは、そこに美を感じ魅了されるからではないか。それは堕落、倒錯ではないか・・・。 己に問い直しながら「私」は、以前、文芸誌に発表した敗残兵の物語を書き直しはじめる。力作中篇240枚。 -
月はまた昇る
「保育園がないなら、つくっちゃえ!」。ママたちの奮闘物語。 息子の保育園が見つからない会社員、娘の保育園の方針が合わない契約社員、保育園で働きたい専業主婦、孤独と不安をシェアしたい人、この指止まれ! 北村彩芽は不動産会社の街づくりプロジェクトを担当。出産後すぐに職場復帰するはずが、まだ保育園が見つからない! 思わずSNSで呟いた。 #保育園落ちた人この指止まれに、ママたちの苦悩がたくさん寄せられた。そのオフ会で知り合った2人に彩芽は目をつける。シングルマザーで経理ができる沢村敦子。子をあやすのが上手な江上梨乃。彼女たちの能力を見抜き、彩芽は一念発起する。 「保育園つくっちゃいませんか?」。動揺する2人をよそに、実現に向けて彩芽は突き進むが――。保育園に落ちた仲間同士の人生をかけたプロジェクトがはじまった。 第一章 運命の通知 第二章 保育園つくりませんか? 第三章 目覚め始める女神達 第四章 応募がない!? 第五章 それぞれの保育園 エピローグ -
センパイを殺したいので女装する
YOASOBI「KILLA」原作小説! 「あなたに愛されるために、僕は美少女になる」 高校二年生の「俺」が恋をしているのは、一学年上の文芸部のセンパイ・園村光子。美しく、奇妙で、女しか愛せない彼女はある日、「高校を卒業する日に死ぬ」と告げる。家の借金の代償として、地元を支配する極道の家へ嫁がされるからだ。しかも、どうせ死ぬなら〈理想の美少女〉に殺されたいという。ならば――男の俺が、その少女になればいい。好きな人の願いを叶えるため、好きな人に愛されるため、少年は、彼女の理想へと近づいていく。 危険で可笑しく切実な青春小説。 【YOASOBIメッセージ】 YOASOBI composer Ayase ぶっ飛んだアイディアでありつつ整合性の取れた設定がとても面白いと思い、この曲を聴くことで小説を読んでみたくなる構成にしてみました。音作りに関しても、改めて"小説を音楽にする"ということの原点に立ち返り、小説の世界観をより立体的に感じてもらうため、原作のダークな世界観を踏襲しつつ、キャッチーでありつつ奇天烈なチャレンジを盛り込みました。 YOASOBI vocal ikura 少年の想いは、恋でもあり、信仰でもあり、生きる理由でもあって。対して、センパイの主張する「美しく終わりたい」という願望と、ズレたまま噛み合って進んでいくストーリーに、これまでの物語と違う手触りを感じました。狂気と切実さ、そのどちらをも掬い上げて、歌声で表現したいと思いました。「小説を音楽にするユニット」としての真骨頂を問われる時だと、背筋が伸びる思いです。 【著者メッセージ】 『センパイを殺したいので女装する』は、私の好きな「ファム・ファタールとそれに狂わされる者」を、大好きな谷崎潤一郎の文学や近現代文学の雰囲気を踏襲しつつ、現代感をプラスして、私なりに表現した一作です。YOASOBI様の素晴らしい曲と共に、是非このセンパイという甘い泥沼に嵌ってもらえたらいいなと思っています。 【YOASOBI小説】 「『はじめての』文芸部」発、YOASOBI小説最新作! 本書は、水鈴社と株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントが2022年9月に創設した、次世代の文芸界を担う作家を発掘・育成するプログラム「『はじめての』文芸部」から誕生した作家、魔猫(まびょう)よあさんによるデビュー作。 『はじめての』文芸部は、4名の直木賞作家(島本理生さん、辻村深月さん、宮部みゆきさん、森絵都さん)が“小説を音楽にするユニット”YOASOBIとコラボレーションし、小説(『はじめての』)や楽曲(「ミスター」「好きだ」「海のまにまに」「セブンティーン」)、朗読劇など、さまざまなジャンルで作品を展開しながら物語世界をつくりあげた「はじめての」プロジェクトの一環として創設したもの。プロ・アマその他の経歴を問わず、エンタテインメント小説の担い手を募集したところ、634作品の応募が寄せられ、作品と面接による選考を経て4名が部員に決定。その中の一人が、本書の著者、魔猫さんです。 この物語をもとにYOASOBIが新たな楽曲を生み出しました。そのタイトルは「KILLA」。 2026年10月1日に結成7周年を迎えるYOASOBIが、”小説を音楽にする”という原点に立ち返り小説の世界観を立体的に感じられる構成に仕上げたこの楽曲は、年内のリリースが決定しました。 『はじめての』プロジェクト https://www.suirinsha.co.jp/books/detail/1 【著者紹介】 魔猫よあ まびょう・よあ 2000年9月生まれ。「『はじめての』文芸部」部員。「特別で奇妙な関係のふたり」の物語が大好き。趣味は読書とゲーム。好きな食べ物はチョコレートと羊肉。別名義でゲームシナリオの執筆も行っている。好きな作家は谷崎潤一郎と江戸川乱歩。魅力的なキャラクターを描くため、日々色んな物語を吸収中。 -
アラームが鳴らないうちに
「このアラームが、 あの日伝えられなかった言葉の 代わりをしてくれるから——」 過去に戻れる喫茶店で コーヒーを淹れつづける主人公、数。 不思議な力を持つ数の、 忘れられない後悔とは? 【シリーズの核心にせまる第7巻!】 とある街の、とある喫茶店の とある座席には不思議な都市伝説があった その席に座ると、望んだ通りの時間に戻れるという ただし、そこにはめんどくさい…… 非常にめんどくさいルールがあった 一、過去に戻っても、この喫茶店を訪れたことのない者には会うことはできない 二、過去に戻って、どんな努力をしても、現実は変わらない 三、過去に戻れる席には先客がいる その席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ 四、過去に戻っても、席を立って移動することはできない 五、過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、 そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ これだけのルールを聞いても、過去に戻りたいと訪れる客は後を絶たない そして、亡くなった者に会いに行こうとする客には、 ウエイトレスがあるものをカップに入れ、こう告げる 「死んだ人に会いに行く人は、ついつい情に流されてしまい、制限時間があることを知っていても、 別れを切り出すことができなくなります」 この物語は、そんな不思議な喫茶店で起こった、 ウエイトレスの想いと、客の後悔が交錯する心温まる四つの奇跡 第一話「妻の写真を撮りに行く男の話」 第二話「母親の介護に疲れた女の話」 第三話「元気だった頃の母に会いに行く男の話」 第四話「父にウエディングドレス姿を見せたかった娘の話」 あの日に戻れたら、あなたは誰に会いに行きますか? -
崎義一の優雅なる生活 儚き君に永遠の花束を
容姿端麗、頭脳明晰、莫大な個人資産を有しながら 29歳にしてすべての仕事をリタイアし、日本にやってきた崎義一、通称・ギイ。 晴れて最愛の恋人・託生と甘い同居生活を送っている。 桐嶺学園高校で新卒の音楽教師・深瀬の無断欠勤が続き OB繋がりの託生が授業と吹奏楽部の指導を代理で行うことになった。 そこへ、加々見タケルという名の優秀な生徒が編入してきて……。 ある日、人里離れた山の中腹、斜面にへばりつくようにポツンと立つ、 歴史ある全寮制男子校・私立祠堂学院高等学校を 卒業生の三洲新は訪れていた。 それは校医の中山先生に会うためだった――。 累計500万部突破「タクミくんシリーズ」に連なる新たな物語! 大人気シリーズ第7弾! -
荒寥地にて
人間の魂の内なる神とサタンの闘いの果てに現出する、荒寥たる大地。神の祈りの先にあるものは何かを苛烈に問う、現代の黙示録。(富岡幸一郎) コロンビアでの凄惨壮絶な一夜を契機として、主人公は自己の崩壊と再生の淵へと歩み入る。極限の快楽は精神を解体しつつ、なお贖罪への微かな道をも照らし出す。聖と俗、生と死、信仰と堕落が深く交錯するなか、地下鉄サリン事件の残響、阿佐ヶ谷で覚えた日常からの乖離、さらに旧友・因幡との思想的対峙が、現実と幻惑の境界を静かに揺るがしてゆく。魂の暗夜をくぐり抜け、救済の可能性を問いかける、重厚な問題作。 神の声が聞こえないところへ行ってはならない。 【目次】 第一章 境界の地へ ―コロンビアの夜― 第二章 変貌した日常 ―阿佐ヶ谷の流離い─ 第三章 キリストの手を拒むもの ―因幡― 第四章 ディオニソスの宴 ―狂える者たち― 第五章 荒寥の地平 ―もはや戻る道はなく― 第六章 サンパウロのホテル ―ピント― 参考文献 【著者】 朔良 魁良 朔良 魁良(さくら かいら) 1959年、秋田県大館市生まれ。現在、横浜市在住。 東北大学卒業後、企業に勤め、中南米地域長、関西支店長、参与、関連会社社長などを経験。 海外在住歴10年、訪れた国は80か国以上にのぼる。 本書が初の著作となる。 -
とある村の奇妙な求人広告
ダムの底に沈んだ■■村から、数十年にわたって出され続けた求人広告。各時代のありふれた、ごく普通の求人に見えるが、募集要項に「変な条件」があった。泳ぎが得意な者、体が硬い方、絶対音感をもつ者――職種とまったく関係のない、これらの奇妙な条件は何を意味するのか? 匿名のウェブサイト、人気ポッドキャスト、そして一人のジャーナリストの最後の記録はやがて重なり、とある「真実」にたどり着く。これは単なる小説か、それとも、どこかで本当に起きた事件の告発状か。ページをめくるあなたの日常が浸食され始める、Web発モキュメンタリーホラー! -
謎の香りはパン屋から
2025年 第23回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作 クロワッサン、フランスパン、シナモンロール、チョココロネ、カレーパン… 焼きたてのパンの香りが広がる〈日常の謎〉ミステリー! 選考委員絶賛! 「全体を包む空気感が魅力的」――大森望(翻訳家・書評家) 「おいしそうなパンの魅力で読ませる」――香山二三郎(コラムニスト) 「読者のもてなし方を分かっている」――瀧井朝世(ライター) 「決め手は、この味わいの心地よさだ」――吉野仁(書評家) (あらすじ) 大学一年生の市倉小春は漫画家を目指しつつ、大阪府豊中市にあるパン屋〈ノスティモ〉でアルバイトをしていた。あるとき、同じパン屋で働いている親友の由貴子に、一緒に行くはずだったライブビューイングをドタキャンされてしまう。誘ってきたのは彼女のほうなのにどうして? 疑問に思った小春は、彼女の行動を振り返り、意外な真相に辿りつく……。パン屋を舞台とした〈日常の謎〉連作ミステリー! (著者プロフィール) 土屋うさぎ 1998年8月、大阪府箕面市生まれ、東京都府中市育ち。大阪大学工学部応用理工学科中退。現在は漫画アシスタント兼漫画家。2023年、『あぁ、我らのガールズバー』で集英社・第98回赤塚賞準入選。同年、『見つけて君の好きな人』で小学館・「創作百合」漫画賞佳作。2024年、『文系のきみ、理系のあなた』で一迅社・第30回百合姫コミック大賞翡翠賞受賞。同年、第23回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、本作で小説家デビュー。 -
港町純情シネマ
今治を舞台に、生きることの悲哀と愛惜を鮮やかに描く、6つの短編集。 人生の呪縛からあがきながらも抜け出そうとする6人の主人公たち。だが辿り着いたのは黄昏迫る終着駅だった。生きることの悲哀と愛惜を鮮やかに描いた6つの短編集。 今治を舞台に文学・演劇の活動をしてきた吉村信男の小説集。集大成としてまとめられた一冊で、敗戦の色濃い地方(愛媛県)で新しい時代を夢見ながら慎ましく暮らす人々の哀歓を、情感豊かに描く。愛媛の女性映写技師第一号の羽藤キヨミをモデルにした表題作など、6編を収める。 【目次】 【殉職】電話交換室 【贋作】苦い絵 【震災】内海漂流3 【客死】落ちた偶像 【入水】紅島心中 【銀幕】港町純情シネマ あとがき 初出一覧 【著者】 吉村 信男 1944年 釜山生まれ 旧愛媛県越智郡吉海町幸(大島)出身 立命館大学文学部哲学科卒業 愛媛県今治市在住 今治市民演劇脚本執筆 今治城築城・開町400年祭記念事業 『藤堂高虎物語 青雲の城』2部18場 (2004年10月公演) 著書 作品集『還らざる翼』(私家版) 写真集『わが心の渡海船』(私家版) -
風を飼う方法
吹かれたいときに吹いてくれる風のないことには心おぼえがある。百子は黙って、窓を閉める。全4篇が描き出す、人生の物憂さと微光。『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』著者の初小説集。 『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』で話題の著者、初の小説集! ゆきはひとりになって働きはじめ、私は水浴びする男を見つめ、雨の夜に三人は出会い、百子は絶望を抱えたまま暮らしている。 全四編が映し出す、人生のもの憂さと微光。 装幀=岡本太玖斗 【収録作品】 ●「けだるいわあ」 唐揚げ弁当ひとつくださいと口に出す。真っ赤なエプロンの女のひとは「はあい」と愛想なく、しかし不機嫌そうでもなく、どちらかというとぽかんとした感じで返事をした。 ●「水浴び」 ルーフバルコニーではおじさんが水浴びをしていた。パンツ一丁の姿で、青いホースから水をどんどんあふれさせ、頭の上からきもちよさそうに水を浴びている。 ●「カリフラワー」 あの夜は小雨で、傘をささなくてもよいほどの小雨で、というより雨は、わたしが家を出たときにはまだ雨は降っていなかった。気配はあったが、気にしなかった。 ●「風を飼う方法」 吹かれたいときに吹いてくれる風のないことには心おぼえがある。百子は黙って、窓を閉める。 -
ポピー・シンドローム
中央アジアにあるタズール共和国に突如創設された量子コンピューター研究所。三連結量子コンピューターというとてつもない時代を牽引するが、そこには未来を形作るAI技術も含まれ各国の思惑が絡み合っていた。量子コンピューターの時代を迎えつつも、世界各国では同時大量刺殺事件が発生し、日本でも高校生による同時鉄道自殺事件や児童虐待事件が多発していた。AIの暴走による同時発生する事件に立ち向かう報道番組BSジャーナルの司会者・松永エリカ、防衛省軍事心理学担当官・作田麻由子、そして警察庁の元刑事・春山寛治たち。1972年春にウラル山脈の麓で発生した旧ソビエト連邦軍325名の殺し合った事件「ポピー・シンドローム」からその謎が解かれていく。脳が脳のことを考え始めるとき希薄化する〈自我〉を抉り出す、新時代のサイコミステリー小説です。 -
けんちゃん
障害を抱える青年けんちゃん、18歳。 けんちゃんと出会って、みんな変わった――。 特別支援学校高等部に通うダウン症のけんちゃん(18歳)。言葉をスムーズに発することができず、不可解な言動も多い。癇癪を起しては「気持ちを落ち着かせる部屋」に閉じこもる彼に、どの職員も手を焼いている。 そんな彼と出会った人々――特別支援学校の寄宿舎で臨時職員として働く多田野唯子、校内イベントを取材する地方紙記者・水上悠介、学校の生徒たちが立ち寄るコンビニの店員・七尾光、同じ支援学校に通うことになった女子生徒・若山葉月――それぞれの視点でけんちゃんとの交流を描いた連作小説です(全5編)。 著者こだまは、かつて特別支援学校の臨時職員として三年間働いていた。そこでの経験を下敷きに物語を紡ぎ、けんちゃんという障害のある高校生を魅力的に描く。気づけば読者は、“寄り添う”ともまた違う、“あたらしい世界”にいる。 『夫のちんぽが入らない』で衝撃デビューを果たした著者渾身、9年ぶりの初創作小説! -
れんげ荘
有名広告代理店を早期退職したキョウコは、古いアパート「れんげ荘」で貯金を切り崩しながら自由な暮らし。近所の花店で元気なチューリップを買ってきたり、お腹周りが心配になってきたので、遠回りして買い物に出かけたり、「れんげ荘」の元住人・コナツさんの結婚のお披露目会に、久々におめかしして出かけたり。ネコやイヌ、鳥や花や隣人とのお茶の時間などに心を癒されながら、キョウコは今日も小さな幸せを見つけています。 幸せは、人それぞれ―― キョウコは自分でも「休みすぎ!」とツッコミを入れながらも、無職のまま、月10万円の生活をのんびり続けています。 ささやかな楽しみを見つけながら。 ロングセラー「れんげ荘物語」シリーズ、第7弾! 書き下ろし長篇(どの巻からでも、お楽しみいただけます) -
カンザキさん
「わしのこと以外、書くことなんてないやろ」 カンザキさんは、悪魔だったのか、それとも――。 大学卒業後、引きこもりを経て、僕が働くことになったのは、離職者続出、いつでも求人中の超絶ブラックの配送会社。 そこで先輩として出会ったのが、誰にでも優しい人格者のミドリカワさんと、「殺すぞぼけ」と人を罵り、蹴りを入れる悪魔のようなカンザキさんだった。 ナンバーワンの配送員になって幹部を目指す!と豪語した同期は、カンザキさんと組んで入社2週間で辞めた。要領の悪い同期はカンザキさんに殴られ続け、走るトラックの助手席から飛び降り、入院してしまう。そしてカンザキさんと組まされた僕は、カッター片手の彼に、荷台の上へ引きずり込まれ「服を脱げ」と命じられて――。 圧倒的な暴力と不条理の果てに、見えてくる戦慄の光景。 注目の劇作家による初小説! 第47回野間文芸新人賞受賞作。 【著者略歴】 ピンク地底人3号(ぴんくちていじんさんごう) 1982年生まれ。同志社大学文学部文化学科美学芸術学専攻卒業。劇作家・演出家。2019年「鎖骨に天使が眠っている」で第24回劇作家協会新人戯曲賞受賞。2022年「華指1832」で第66回岸田國士戯曲賞最終候補。初の小説である本作で第47回野間文芸新人賞受賞。 -
剽窃新潮
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ』で新たなファンを獲得した「ギャグ四コマの名匠」が長年描き続けた、文壇内幕暴露シリーズの決定版。純文学の長老ヒロオカ先生を中心に、作家のさもしい生活や編集者とのバトルを、業界人も驚くリアリティで四コマに落とし込む。出版界のシンジツが知りたければ、この巻を繙け! ※このコンテンツは固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 -
放課後、レンズ越しの君と
しっかり者で正義感の強い羽澄は、父が亡くなって以来、母に心配をかけることをやめると誓った。中学時代に打ち込んでいたバレー部では、先輩から先生に告げ口をしたという濡れ衣を着せられてしまい、人間不信に陥る。なかなか人に心を開けない彼女は、高校で転校したことを機に、クラスになじもうとするも、やっぱりうまくいかない。そんな香澄に、サバサバした美人の藍田が声をかけてくる。「先生から仲良くしてくれって言われたから、声をかけた」と言い切る藍田に唖然とするものの、表面的にうまくやればいいやと割り切ってつきあう。そんなある日、小学校時代に引っ越しで別れた幼馴染の深町君と再会し、動揺する。離婚して離れて暮らしているものの、カメラマンである父を心から尊敬している深町君は、昔と変わらずカメラを構えていた。藍田に強引に誘われ、写真部に入部するはめになった香澄は、深町君に教えてもらって写真を撮る楽しさに目覚めていく……。 -
兄を持ち運べるサイズに シナリオブック
【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 世界一迷惑な兄が、突然死んだ。残された兄の元嫁と娘と息子、そしていもうとの私が奔走する。(原作:村井理子『兄の終い』) 世界一迷惑な兄が、突然死んだ。集まったのは、兄の元嫁と娘と息子、そして妹の私。兄の人生を終うための、家族のてんてこまいな4日間。村井理子による実話『兄の終い』を、『浅田家!』の中野量太監督が、柴咲コウ、オダギリジョー、満島ひかり他のキャストで映画化。監督による書き下ろしシナリオと、原作者・村井理子との対談を収録。 著・文・その他:中野量太 映画監督 1973年生まれ、京都育ち。大学卒業後、日本映画学校に入学し3年間映画作りの面白さに浸る。2012年、自主長編映画『チチを撮りに』が、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭で監督賞を受賞、ベルリン国際映画祭に招待され、国内外で14冠。2016年、商業デビュー作『湯を沸かすほどの熱い愛』が、日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞、最優秀助演女優賞など6部門受賞、国内映画賞で35冠、米アカデミー賞外国語映画部門の日本代表に選ばれる。2019年、初の原作モノとなる『長いお別れ』が、ロングランヒットに。2020年、『浅田家!』が、日本アカデミー賞・最優秀助演女優賞など8部門受賞。フランスで観客動員25万人を超えるヒットに。最新作『兄を持ち運べるサイズに』は、2025年11月28日より全国公開。独自の感性と視点で、家族を描き続けている。 -
稲荷山誠造 嵐のあとには青い空
このじいさん、無茶が過ぎる! 関西の金融会社会長・稲荷山誠造(いなりやませいぞう)、72歳。 金融管理庁の立入検査に大銀行からの買収話と、会社存亡の危機にてんやわんや。 そんな最中、金貸し会社には似つかわしくない若い女性が来社。彼女は告げる。 「翔(しょう)さんと連絡が取れないのです」 翔とは誠造の孫だ。 調査の結果わかったのは、翔は何者かに拉致されたらしいということ。 「孫のためなら何でもやったる!」 常識破りな大救出作戦が始まる。 登場人物紹介 稲荷山誠造 72歳 ハピネスビジネスローン社の会長。銀髪で怖い顔だが、孫思いの祖父。 苦労人で「破竹の勢い」を体現する行動派。「行蔵は我に存す」を信条とする。 五反田翔 21歳 誠造の孫で鴨志館大学の学生。大食いで純粋な心の持ち主。祖父とは2年前から同居。 赤い絶壁のような前髪がトレードマーク。 若生里栄 25歳 民和銀行勤務。翔の親しい友人。 清楚な外見だが運転が趣味で、ハンドルを握ると性格が豹変する。 加賀崎雄一 ハピネスビジネスローン社経営企画室長。誠造の元秘書で右腕的存在。長身の二枚目。 館林 迅速調査サービスの探偵。変装の達人で、毎回奇抜な方法で登場する謎多き人物。 薮下和多留 82歳 薮和不動産社長。投資家として巨万の富を築いた実業家。 薮下多可志 31歳 和多留の孫で薮和恒産社長。線が細く優しげな青年。イギリスでシェークスピアを研究していた。 -
昭和二年生まれの流儀
昭和二年生まれは、少年時代を戦争の中で過ごし、青年時代の入口で敗戦を迎えた――。昭和三十年代にデビュー、ともに自分の道を見つけ書き続けてきた城山三郎と吉村昭。気心の知れた二人が、戦争観から酒飲みの流儀まで心おきなく語り合う全対話四篇と、関連作品を一冊に収める。 【目次】 昭和二年生れの眼差し 吉村昭 Ⅰ あの戦争とこの半世紀の日本人 対談:城山三郎×吉村昭 語りつぐべきもの 対談:城山三郎×吉村昭 ぼくの流儀・きみの流儀 対談:城山三郎×吉村昭 私たちが生きた時代 座談:城山三郎×吉村昭×佐野洋 Ⅱ 名門・背広・軍服 城山三郎 昭和・戦争・人間 吉村昭 昭和二年生まれの戦友へ 城山三郎 -
君と結ばれる世界でなくても
すべての物事に境界線がある。 日なたと陰。 友情と恋愛。 選ばれた彼氏と、そうでない俺―― 好きな人には恋人がいる、先生が好き、恋愛禁止を守れないアイドル、 成立しない男女の友情、年の差の恋…… SNSで若者から支持を集める著者が、恋愛に正しい・正しくないはあるのかを問う、 切なくて、痛い、不器用な8つのラブストーリー その立ち位置は俺じゃダメなんですか? 何度も口にしかけたことのある禁句が、缶をあおれば容易く喉の下へと消える。 事情に踏み込みすぎないことで、彼女の一歩後ろのこの場所を、なんとか俺は守ることができている。 彼女は、居酒屋にいても、狭い部屋の中に居ても、好きな人の名前を出した。 どこにいても、好きな人の存在があった。彼女の遠い視線は、新宿を向いていた。 それでも、機会を待っていた。男とけんかをしたと聞くたびに心が躍った。 彼女の肢体を抱きしめているときは、たしかに彼女は俺のものになった。 あの時間だけは、正真正銘、二人の間には誰も入れないはずだった。 ――本文より -
飛べ、と言われた日 主婦から年商1000億企業経営者に転身した女性
主婦から名経営者へと転身した著者が初めて語る物語 実家の大手アパレルチェーンで仕事を始めたひかる。だが、実態は倒産寸前だった。立て直すために、ひかるは経営に乗り出すが……。 MBOの決断、社内の反発、200億円にも及ぶ借入金の返済……。 ひかるは、いかにして育ち、そして名を馳せる経営者となったのか。 借入金454億円を返済した著者が実体験を元に執筆したビジネス小説! <目次> プロローグ 第1章 白の時代―真っ白なひよこ」 第2章 グレーの時代―主婦からビジネスパーソンへ 第3章 黄金の時代―200億円の借入金を抱えて 第4章 赤の時代から新緑の時代―許し、そして生きる エピローグ -
バトンーーネコはあなたを想っています。きっと、ときどき、いつも。
「ネコはあなたを想っています。きっと、ときどき、いつも」。 人々とネコたちが紡ぎゆく物語。 最後に渡されるバトンに、きっとあなたの涙は止まらない。 ●『優しいパス、届くといいなーー』 サッカー元日本代表、遠藤保仁氏が推薦 フリーライターとして25年のスポーツ取材歴を誇り、 高村美砂名義での著書もある「三宅音」名義での処女小説。 スポーツ取材で培った著者の筆致が人のこころの動きの機微を繊細に描き出し、 めくるめくスピード感とともにネコと人々がつなぎゆく バトンにあなたの興奮と感動が熱を帯びて走り出す。 「今になって考えると、あの日はとても不思議な1日だった。 いつもなら日が暮れてから一人で公園を歩くようなことはしない。 だが、あの日だけは虫の知らせか、何かに誘われるように公園に足が向いた」 (本文より)。 最後につながれるバトン、エピローグでは感涙必至の意欲作。 見事な展開力、構成力を持つ感動のネコ小説です。 寒空の下で生きる、 全ての野良猫たちに 温かいお家が見つかりますように。 ■著者 三宅 音 兵庫県西宮市生まれ。 雑誌社勤務を経て1998年からフリーランスライター・高村美砂として関西サッカー界を中心に活動。 ガンバ大阪の取材はもっとも長く、現在もクラブのオフィシャル媒体等で執筆活動を続けている。 サッカー界での初の著書は、 『ガンバ大阪30年のものがたり』(ベースボール・マガジン社)。 それ以外にも『フットボーラー宇佐美貴史』(エクスナレッジ社)、 『徹する力/明神智和』(KADOKAWA)、 『サッカーってやつは…。/遠藤保仁』(日本スポーツ企画出版社) など、サッカー選手関連書籍の構成にも多数、関わる。 本作が初めての小説となる。 -
28メートル先のキミへ
根拠のない自信に満ち溢れていた中学時代を経て、「何者でもない自分」という現実に気づいてしまった佐々井青磁。進学した高校では特別ななにかを求めることもなく、無為な日々を過ごしていた青磁は、ある日、友人の応援で訪れた弓道大会で、ひとりの少女に目を奪われた。小柄な彼女が放った矢はまっすぐに28メートル先の的と、青磁の心を捉えてしまった。 ちょっとしたアクシデントと友人のおせっかいで彼女、永澤椎乃と知り合うことができた青磁。しかし彼女は不機嫌そうにスマートフォンの画面を突きつけてくる。 『直接でなく コソコソ嗅ぎ回るようなまわりくどいことしてまで 私と話したいことって なんでしょう』――話に聞いていたとおり、彼女は言葉を発しなかった。 言葉を捨てて頑なに自分の殻に閉じこもり、ひたすらに弓道を究めようとする椎乃の心を、青磁は解きほぐすことができるのか。「第一回ラノベストリート大賞」大賞に輝いた、弓道を通して描く青春ストーリー。 -
ペイフォワード ニューヨークから心をつなぐ物語
名もなきたったひとりの想いが、世の中を変えることだってある! 名もなきたったひとりの想いが、世の中を変えることだってある! 悲惨な道へ歩み続けている現代社会にストップをかけるために、私たちにできることは何なのか?を提示する現代人必読の小説。 【2.5次元的読書のすすめ!】 本書は、SNSとの立体的な読書法をお勧めしています。まずは、冒頭のニューヨーク州立大学ニューパルツ校のHP画像や近辺の街並みなどをストリートビューを使い確認しながら読み進めてください…。いつしか貴方は、この物語の登場人物の一人になっているはずです…!? 【目次】 ─Ⅰ─ 1 ニューパルツ 2 真夜中のキャンパスの白いフクロウ 3 配信とヴァージン・カクテル 4 孤独なヴァンライフ 5 マンハッタン・クラムチャウダー 6 ゆううつな大家のメリッサ 7 ポキプシーのクリスマス ─Ⅱ─ 8 大寒波の夜に 9 ピース・スタディ・クラブ 10 ピース・マーチが始まる 11 イースターのウォーター・ストリート・マーケット ─Ⅲ─ 12 花であふれるステージ 13 ペイフォワード 14 カプチーノのあるいつものカフェで 【著者】 カワカミ ヨウコ 1975年、神奈川県生まれ。 東京女子大学で女性学に出会い、ジェンダー問題を深く学びたいと思い渡米。 ニューヨーク州立大学、サンフランシスコ州立大学卒業。 ジェンダー・スタディーズ修士号。9.11をアメリカで経験。 他の著書に、サンフランシスコで奮闘するアーティストたちの姿を描いた 『ロンリー・プラネット』がある。
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