配信予定・最新刊

作品一覧

  • 超 すしってる
    NEW
    -
    1巻1,870円 (税込)
    ○幾原邦彦(アニメ監督 代表作『少女革命ウテナ』『輪るピングドラム』など)激賞! きっと何者にもなれないモラトリアムたちの明日はどっちだ? これは僕たちの生きる世界と、その生存戦略についての物語だ。 スシが僕たちのことなら、スタンドバイミーは、ここから始まる。 モラトリアムは電気マグロの夢を見るか? ――「すし」になりたい、さもなくば何にもなりたくない。 時は2020年3月。 東大に落ちた女子高生・サッチャーの元に届いたのは、「西東京すし養成大学」の合格通知。 藁にもすがる思いで赴いた怪しい説明会には、同じく合格通知を受け取った親友3人の姿が。 入学オリエンテーション「シャリ化」の洗礼を受けた4人の少女達は、 すし大学の講義を受けるうちに、水中呼吸を会得したり、 手の平からワサビが出るようになったり、だんだんと「人間離れ」をしていく。 未来にも社会にも背を向けて、負け犬になりたくないから「すし」になる。 ――でも、本当にそれでいいの?  大人と子供の狭間でもがく少女たちが選ぶ未来とは。 異色の不条理青春ラプソディ、爆誕! 【目 次】 1 オリエンテーション:シャリ 2 実技試験:ネタ 3 中間試験:ガリ 4 プレゼン課題:サビ 5 最終試験:握り
  • グッナイ・ナタリー・クローバー
    4.3
    1巻1,760円 (税込)
    第37回小説すばる新人賞受賞作。 霧の町チェリータウンのモットーは「壊れていないなら直すな」。 酒場を経営する町一番の人気者である父スタンリー、部屋にこもりっきりの兄エディ、そして5年前に家を出て行った母。13歳になるソフィアは町から一度も出たことがなく、独りぼっちでうつむいて生きてきた。 ある日、お向かいに住む無口な老人ミスター・ブラックの家に、風変わりな人物がやってくる。自称「毎週生まれ変わる」ナタリー・クローバーは、夏休みの間だけブラックの元に預けられるという。 町長はナタリーが変なことをしでかさないよう、ソフィアに見張り役を頼む。人の目を気にせず自由気ままに町を歩き回り、自分だけの町の地図を作っていくナタリー。やがてソフィアは、長い間押し殺してきた自分の願いに気づいて――。 孤独を抱えた二つの心が奏でる〈ひと夏の、永遠の物語〉。まばゆくきらめく、エバーグリーンな青春小説が誕生!

ユーザーレビュー

  • グッナイ・ナタリー・クローバー

    Posted by ブクログ

    凄く考えさせられる。親子や家族だけでなく親戚、会社、学校、国家、社会、、、多かれ少なかれみんなに当てはまるとこあると思う。

    0
    2025年10月16日
  • グッナイ・ナタリー・クローバー

    Posted by ブクログ

    書店で題名と素敵な表紙に惹かれて手に取りました。

    主人公のソフィアのが住む町のモットーは「壊れていないなら直すな」
    余計なことをすれば話がややこしくなるだけと、見て見ぬが教育方針の大人たち。
    支配的な父、見て見ぬふりをする兄と暮らすソフィアには町が灰色に映っていた。

    十三歳の夏、向かいの家にナタリー・クローバーが越してくる。
    ソフィアは町長から見張りを頼まれる。
    ナタリー・クローバーが町の地図を作ると言い出す。
    ナタリー・クローバーの地図作りに協力していくうちに、ソフィア自身がしたいことに気がつき旅立っていく物語です。

    言葉選びが個性的だと思いました。
    例えば、時間がたつのが遅いと感じた

    1
    2025年09月07日
  • グッナイ・ナタリー・クローバー

    Posted by ブクログ

    今自分が置かれている箱以外にも色んな素敵な世界があると教えてもらった。仕事が辛い時とか、逃げてもいいんだよってそっと背中を押してくれる、そんな素敵な本だった。

    0
    2025年06月16日
  • グッナイ・ナタリー・クローバー

    Posted by ブクログ

    思春期ならでは閉塞感、危うさなどその微妙な心理状況を文章でここまで表現することができる言葉の巧みさに驚いた作品でした。良い意味で現代の小説ならではのフレッシュさも持ちつつ、新人とは思えない書きっぷりに脱帽します。
    特に面白いなと思った部分は、登場人物は同じなのに一章ごとに登場人物が変わったような、シリーズ物の小説を連続して読んでいる気分になれる、文章のだらけが感じられない読み応えのある所が素晴らしいなと思った。
    余談ですが、本のカバーを外して読んで欲しいなと思いました。装丁まで物語の一部、実際の本でないと味わえない良さを改めて感じました。

    0
    2025年05月29日
  • グッナイ・ナタリー・クローバー

    Posted by ブクログ

     まず、冒頭部分の抜粋です。 
     「子供は誰だっていつだって、親にとって一番の自慢でありたいと願う。だって、親は世界のすべてだから。もし期待に沿えなかったら、鏡を見ながら、自分で自分のおでこに、「ダメな子」と泣きながら書かないといけない。~中略~ 子供は何歳になっても親の子供で、自分が粉々に砕け散ってしまうのを覚悟で暴走しない限り、レールから外れることはできない。つまり、わたしたちは生まれを選べないだけでなく、生き方さえもほとんど選べない。~中略~ 十三歳のわたしにとって、世界は霧の町、チェリータウンだけだった。町のモットーは、「壊れていないなら直すな」。 余計なことをすれば話がややこしくなる

    0
    2025年05月20日

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