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60代後半の江子、麻津子、郁子は、都内のちいさな商店街で「ここ家」という、お惣菜屋を営んでいる。最愛の男性を亡くし悲しみを抱えつつも、にぎやかな江子、結婚して5年目の麻津子は、夫が最近よそよそしいと心配ばかり、息子も夫も早くに亡くした郁子は、ようやくひとり暮らしを楽しめるようになり――3人で、とびっきり美味しいお惣菜を作っているときが、最高に幸せ。そんなある日「ここ家」の立ち退き問題がふってわき、さらには江子が結婚を申し込まれたり――いろいろありながらも、前を向いて歩く彼女たちのたまらなく愛おしい物語。
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Posted by ブクログ
前作から五年後の設定のリターンズ。
前作はなんだか切ない印象が強かったのですが、今作はとても楽しかった!
六十五歳前後の三人。それぞれ心に抱えているものはあるけれど、そこから目を逸らすわけでもなく、うまいこと飼い慣らすことができるようになってきた感じがします。大人だなぁ、と憧れてしまいます。そんな自分も、そんな友だちも受け止めてうまくやっていて、さすが年の功。
自分の心の中の不安や愚痴を全て友だちにぶちまけるわけではないけれど、いざって時には受け止めてあげる懐の深さもあって、やっぱり楽しくて素敵な三人だったなぁ。
ラストも良かった!こんな友だちに巡り会えた江子、麻津子、郁子の三人。とっても羨ましい。
また何年か後にこの三人のその後を読めたらいいな、と思います。
Posted by ブクログ
60代後半の三人の女性たち、惣菜屋「ここ屋」を営む女性たちの話の続編である。
私の場合、このまま行ったらあと数十年して、定年退職後の年齢であるが、
定年退職がない仕事の場合、どうだろう。
女性としての人生、生き方として、前向き。
立ち退きの話のときに考える引き際。定年退職等と決まっていないならば、引き際は、自分で決めたいなぁと思う。
そして、井上荒野さんの作品を読むのは3冊目であるが、どれを読んでも、おいしそう。今回は、目次を読んだら、お腹すく…
前向きに、明るく、充実した生き方がとてもすてきだなぁと思う。ところどころ、滑稽にも思える失敗があったりするのも現実。そこがまたいい。
Posted by ブクログ
美味しいお惣菜のお店「ここ家」の三人に再び会えました。前作から月日が流れて、別れや新しい出会いがありました。一見いい人に見えるけど···という男性の出現、そして若い女性が修行にきたりと、新たな登場人物が個性的でした。
三人それぞれ悩みがあり、それを自分の胸に納めるか、皆に話すかを逡巡する様子が、この小説を身近に感じられるひとつかもしれないです。
そんななかで毎日作るお総菜が本当に美味しそうで、「ここ家」の料理本を出して欲しいくらいです。
色々ありましたが、この先の「ここ家」が楽しみな終わりかたでした。読後感はスッキリでした。リターンズを読んだばかりなのに、またこの先が楽しみになりました。
〈目次〉
キャベツ炒め再び
薄っぺらくて甘い卵焼き
金柑のタルト
苺のタルト
うどんすき
菜の花のペペロンチーノ
金時豆とチョリソー煮込み
鹿肉の缶詰
ズッキーニのソテー
ギスの唐揚げ
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