会社員とは何者か? 会社員小説をめぐって

会社員とは何者か? 会社員小説をめぐって

2,508円 (税込)

12pt

4.0

果たして会社員は小説の主要な登場人物になりえるのか? 著者はこんな命題を抱え、会社員が主人公の古今の小説に切り込んでいきます。取り上げられるのは、源氏鶏太、山口瞳、庄野潤三、黒井千次、坂上弘、絲山秋子、長嶋有、津村記久子、カフカ、メルヴィル……。そこから見えてくるのは、自明なものとして受けとめられている「会社員」という言葉・存在に潜む謎だった。いったい、会社員とは何者なのか?

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会社員とは何者か? 会社員小説をめぐって のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年05月11日

    非常に興味深い「会社員小説」をめぐる文芸評論であり、良い作品紹介となっていると思う。ここで紹介され分析が加えられた作品群を読んでみたい。とりあえず著者の『岩崎彌太郎—「会社」の創造』(講談社現代新書)は注文してみた。

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    Posted by ブクログ 2012年07月28日

     著者は<会社という条件の中で生きる人間とその関係を描くことで>成り立っている小説を「会社員小説」と定義する。このカテゴリを見いだしたことは、文学にとってひとつの収穫だとおもう。とくに<企業や業界、そこで働く人々や事件などを扱った小説>である「経済小説」とは明確な線を引いた。この分野において登場人物...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年03月17日

    「会社員」というよく知られた存在に敢えて注目していて、どういうわけか読み手の関心をくすぐります。じぶんが会社員であるかどうかに関係なく、伊井さんの著作が好きであれば楽しめるでしょうし、氏の著作を読んだことがなくとも、これを読めば会社員がフシギな存在であることがわかるでしょう。

    氏のおかげで津村記久...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年06月17日

    絲山秋子さんの「沖で待つ」が好きだ。
    芥川賞を受賞されたときの文藝春秋を捨てられずにいる。

    伊井直行さんの本書は、会社員小説の書評を集めたような本である。その中に「沖で待つ」を見つけたときには嬉しかった。解説を読んで、なるほどなと思う。

    いつだったか、駅から会社に向かう道路を歩いているとき、同じ...続きを読む

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会社員とは何者か? 会社員小説をめぐって の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    338ページ
  • 電子版発売日
    2012年06月15日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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