無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
シングルマザーで官能小説家、初恋に暴走する中学生など、不器用な愛が弾ける女性たち。生きづらさも涙も明日の力こぶに変わる! はちきれそうな人生の輝きを詰め込んだ短篇集。
「初恋」 …12歳の体の中を暴れまわる“恋する本能”。女性同士だって関係ない。
「譲治のために」 …聡明で可愛い息子が、いつしか私の人生を狂わせていく。
「メアリーとセッツ」 …長いひきこもり生活が、正体不明の少年に打破されて――
「官能小説家の一日」 …乳飲み子をあやし、今日も私はエロの本能を呼び覚ます。
「世界裏」 …若書きのホラー小説が、恐ろしき日常の裏面をくつがえし……
「戦うなと彼らは言った」 …ファンタジー小説家は、いじめられた男子生徒の前でなにができるのか。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
共通しているのは女性の視点でつづられている、そして同じ職業を持っている、というくらいで、6編の短編それぞれにかなり色が異なる小説集でした。
ひとつひとつで作品の色そのものを変え、リアルに寄り添った話と非日常をまとった話も自在に描かれた、ジャンル分けしづらくもある、かなり中身の濃い一冊だと思いました。
女性の甘酸っぱい心理を鮮やかに描いた「初恋」、徐々に狂いがうすらうすらと見えてくる「譲治のために」、アンモラルでつやめいたひとときが独特の「メアリーとセッツ」、コミカルにリアルに待ったの利かない育児事情と官能小説を描く日常を描く「官能小説家の一日」等…、淡々とした文章から描かれる話はどれも独特の味があって楽しめました。
どちらかというと作者さんの物語は、リアルに寄り添い、登場人物の心理のひだに切り込むようなタイプのものが多いように感じていたので、その良さがこうもいろんなタイプの物語に昇華もするんだと、そういう新しい発見もできた気持ちもしました。
Posted by ブクログ
年齢も考え方や生き方もまったく違う女達のそれぞれのお話を集めた短編集。女子高で青春を謳歌する少女、溺愛していた息子を無意識に虐待していた女、ミニシアター系の映画にはまり15回も観に行く女、子育てに必死になりながら官能小説を書くシングルマザー作家、虐待された記憶をもとに小説を書くホラー作家、塾の受付のパートをしながら小説を書く人気ファンタジー作家の6話。
爽やかな青春のストーリーがあると思ったら、かなり重めのダークな話もあったり、特に何も起こらないぼんやりとした話なども入ってバラエティに富んでいる。後半の主人公がみな何かしらの作家だったので少しかたよりがあるかな、という気もする。
とても面白くてサクサク読み進む話と、なんだか進まないぼんやりした話と。全体的には面白かったかな。
Posted by ブクログ
女性作家が主人公の6篇の短編集で、2017年の「小説BOC」の2篇、同年「アンデル 小さな文芸誌」の3篇、及び書き下ろし1篇
中高一貫女子校の中1の子が高2のバスケ部のポイントガードに憧れる「初恋」は、ストレートにキュンキュンドキドキが伝わってきて楽しいし、13年後に恋愛小説家として振り返る感慨もまた微妙な感じがよく分かる。
「譲治のために」は元作家の病んだ自意識が怖い。
「メアリーとセッツ」は、気に入った映画を15回も見に行った作家の卵の女性(たぶん東大理3に受かったのに失業して実家のコンビニを手伝っている)が、同じようにその映画を何度も見ているブロガーを見つけて会い、映画について語るうちに彼に弟を重ねて見、初めて人間を主人公にした小説を書く。これが一番おもしろかった。
「官能小説家の一日」は1歳児を保育園に預けて8本の連載小説を書くシングルマザーの奮闘記だが、少々違和感がある。
「世界裏」のホラー作家には、集団で寝る状況でみんなが腐って行くパラレルワールドが見える。
「戦うなと彼らは言った」は、かつて不登校時代に在籍した塾の事務員をしながらファンタジー小説を書いてる作家が、居場所をなくした男の子を自分の世界の主人公になれと励ます。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。