文庫旅館で待つ本は
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文庫旅館で待つ本は

1,650円 (税込)

8pt

しずかな波音、やさしい食事、ぬくもる温泉、そして何よりあなたのための一冊を。戦前から続く海辺の老舗旅館・凧屋の名物は様々な古書を収めた文庫=図書のコレクション。少しばかり“鼻が利きすぎ”な若女将がすすめてくれる「お客様と同じにおい」を纏った文豪たちの小説が、訪れる人の人生を揺らす―。

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文庫旅館で待つ本は のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年03月05日

    本が読めないという若女将とたくさんの文豪の本を所蔵している旅館での話。ほっこりした話かと思いきや、途中ミステリーにもなってきた。人と人との想いと重ねた罪は繋がり、赦されていく。

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    Posted by ブクログ 2024年02月28日

    名取佐和子の文庫旅館で待つ本はを読みました。
    若女将の円が居る凧屋旅館には、文庫が置いてあるレトロな部屋があり、訪れるお客さんに若女将がお勧めの本を伝えます。
    5話構成です
    次が読みたくなる本です。
    一冊目は川端康成のむすめごころ。
    二冊目は横光利一の春は馬車になってです。
    三冊目は志賀直哉の小僧の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月21日

    この旅館の若女将は本の放つにおいに悩まされ読むことができないという特異体質の持ち主。
    どんな本なのかも知らないのに旅館を訪れた悩めるお客に最適な本を選びそしてその本の感想を語らせることで気付きを与える。

    不思議な力を持つ若女将の振る舞いや接客が品良く変にキャラ立ちしていないのが好印象だった。
    どの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月16日

    めちゃくちゃ面白い小説でした!
    古書を収めた文庫を併設する老舗旅館の若女将である円が、訪れるお客様に同じにおいを纏った文豪たちの小説をおすすめするという物語で、章ごとに1冊の小説が1人のお客様に読まれ、そのお客様の抱えている悩みや問題が晴れ、前に進んで行く・・・
    という、よくあるほっこり系のいいお話...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月21日

    戦前から続く老舗旅館・凧屋の名物は、様々な古書が揃った文庫があること。
    そこの若女将は、本のにおいに敏感すぎて、ただの一冊も読み通せたことがことがないが、客には同じにおいのする書物を勧める。
    大抵の客はその書物を読むことで、抱えていた思いの出口を見つけ、喜んでくれる。

    不思議な感覚でもあるが、今の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月28日

    「取り残された寂しさといふよりも、行手を塞がれた悲しみを感じる」(むすめごころ 川端康成)

    名作の印象的なフレーズが取り上げられていて、いや、大変よかった。
    一気読みするのがもったいなく。
    是非シリーズにしてもらって、2作目以降も読んでみたい。

    この方、金曜日の本屋さんシリーズの春夏秋冬のタイト...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月24日

    海を思わせる青色の表紙。本棚を背に立つ女性と"文庫旅館"の文字に興味をかき立てられた。

    夏の甲子園。「八月十五日、正午」に響くサイレンの音。序章ですぐ本の世界に引き込まれた。
    曽祖父に本読みをせがむ女の子はなぜ本を読むことができないのか…
    「別に悪い人間といふ程のものもゐない...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月19日

    霧島の旅行人山荘や、黒川温泉ののし湯、等は、本やレコード、CD等がある空間が設えてある。経営者は、街から離れた旅館故、コンサートに行くとか、大きな書店で本を選ぶとか、出来ないだろう。それ故に自分の為、子供の為それらを買い求め、文化的な物に触れようとするのだろう。旅人に、それらに触れる場所を提供してあ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月07日

    凧屋旅館が舞台となる話
    若女将円さんが宿泊者に薦める本は的確であった
    もし、わたしが泊まったらどんな本を薦めてくれるだろうか
    円さん自身が本が読めない理由や海老澤文庫の成り立ちなど解き明かしていくのも面白かった

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    Posted by ブクログ 2024年01月28日

    古い文庫が有名な凧屋旅館に泊まる人達の話。よくある癒し系の話かと思ったら全く違った。
    過去の名作の本歌取りみたいな点も頼しかった。つながる最後の場面には感想を言う事さえ憚られた。ミステリとも読めるし昭和文学の誘いにも受け止めた。

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