無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
人生ってのは、なかなか難儀だ。目釜市岬新町――寂れた海辺の倉庫街にて「トナカイ運送」を営んでいる神則道と矢薙圭介。凸凹コンビの裏の稼業は、ワケあり客OKの逃がし屋だ。あるクリスマスの夜、産婦人科医・田巻毬子から「夫の暴力に苦しむ妊婦を助けてほしい」と依頼が入り……。DV・借金・ストーカーまでクライアントの悩みは多種多様。心が震える新感覚バディエンタメ!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
ポップな表紙絵とタイトルの割に、
内容はおもくそハードボイルドだった(^ ^;
少年時代の暗い過去を引きずる弱小運送屋の社長と、
一緒に住み込みで働く「相棒」の若者、それに
主人公の幼なじみである熱血弁護士の女性の三人が、
自らの正義感に従って様々な苦労を背負い込んでいく、
というのが大まかな流れ。
様々な「ひどい目に遭ってる人」が出てきて、
主人公たちはそれぞれの悩みに寄り添い、
救いの手を差し伸べていく。
連作短編集だが、全体で一つの大きなストーリーがある。
現代社会の闇の部分、逆らえない巨悪に翻弄されつつ、
窮鼠は猫に噛みつき、蟻の一穴をこじ開けていく。
アメリカンコミックのヒーローとは違い、
あくまで一般人の主人公たちは、暴力にはからきし弱い。
「巨悪」との圧倒的な力の差にズタボロにされながら、
それでも最後の最後まで諦めずに信念を貫く。
それには、主人公の少年時代の暗い過去が絡んでいる。
ちょっとオカルト要素と言って言えなくは無いが、
鼻白むほどではなく、十分納得できる範囲内。
一応はハッピーエンドを迎えるが、
「巨悪」のアタマをつぶせた訳では無し、
トナカイが「逃がした」人々の「その後」も気になるし、
読後も長く余韻が残る感じの一冊。
全く予備知識なしに手に取った一冊だが、
大当たりでした(^ ^
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。