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Posted by ブクログ
江の島で代々、島の猫たちのお世話をしている女性たちの100年に渡るお話。
「ねこもりさん」と呼ばれる彼女たちは、先祖代々猫のお世話をしているが、猫たちの方からもきちんと認められていて、ある時は島中の猫たちに見送られ、ある時は島中の猫たちに出迎えられる。そんな先祖代々の女の血筋‥‥「魔女の宅急便」や「コーヒーが冷めないうちに」を思い出しました。中には、ねこもりなんてやってられない!江の島を出たい!というのもいたりして、これは「あまちゃん」を思い出しましたね笑。
大正から平成まで四世代の女性たちの生き様、とても胸を打たれました。個人的には「あまちゃん」タイプの溶子の章では泣かされました。「言ってくれなきゃ、わかるわけないべ」「家族とは難しいもんだな」‥‥あ〜!泣いた!
全編通して、潮の香りを感じました。子どもたちとよく江ノ電には乗りに行ったけど、江の島までは足を伸ばしてなかった。江の島に行ってみたくなりました。
Posted by ブクログ
装丁の店を確かめに江の島に行きたくなった。近くにいるのに行くことはほとんどない。たまには行ってみようかな。すみゑから麻布へと脈々と続くねこもりという血。ねこもりという役目はないけど、オイラも親父とお袋からこれでもかっていうほど良くも悪くも血を引き継いでいる。若いときはあんなふうになりたくないと思っていたけど、今となってはしっかり似ていると思うし、昔ほどの嫌悪感はない。なんでだろう?溶子が庄二郎を許し認めるのはちょっとわかるような気がする。「半分亭は猫とお客さんに助けられてつづいてきた店だ」を世代を越えて守る佐宗一家のひとりであることを誇らしく思えるようになったからこそだと思う。今日は母の日。お袋に電話をして、人一倍元気な身体に産んでくれたことを感謝した。喧嘩もするけど家族っていいよね、ってあらためて感じさせてくれる温かい物語だった。
Posted by ブクログ
ねこもりって何だろう。
江の島とねこもりのタイトルに魅かれて読んでみた。
江の島に住む半食堂半民宿を営む女性たちの物語。
代々江の島の野良猫たちの世話をする役目を
受け継いでいる女性たちである。
「ねこもりさん」と呼ばれる彼女たちは毎日猫の世話をしている。
お返しに猫に不幸がこないように守られるような生活である。
物語は2002年、高校生の麻布がねこもりのとき、
大負債を背覆って江の島から一家が夜逃げする話から始まる。
次の章は1915年、すみゑがねこもりのとき、
島で知り合った少女からある預かり物をし、
きっと取りに戻ってくるからという約束をかわす。
1963年、ねこもりは筆。
1988年、ねこもりは麻布の母である容子と、
麻布の曾祖母の代からの話しが現代へと続いている。
2017年、麻布たちは島から夜逃げして松島に移り住んでいた。
麻布は預かり物を手にして再び江の島を訪れてみる。
そこで、半世紀以上たっての奇跡的な再会を果たすことになった。
ねこもりの女性たちの運命が変わろうとするとき、
きまって関わってくる、島の猫がいる。
背中に太い5本のトラシマ模様をつけた茶トラの猫。
ねこもりの代が変わるように
縁の深い5本のトラシマ模様の茶トラ猫も
代々変わっているようだが、
その縁は受け継がれているようである。
野良猫だが、
ねこもり一家を陰で見守る不思議なトラ猫。
江の島への故郷愛とともにねこたちへの愛情も十分に感じられた。
果たして江の島に「ねこもりさん」は本当にいるのだろうか。
それ以前に江の島は本当に猫の島なんだろうか。
作品内容も面白かったが、
そういう疑問の方が印象深い作品だった。
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