宗教2世の抱える悩みや葛藤を、当事者目線で漫画化した一冊。私自身、新興宗教ではありませんが子どものころ、親の宗教に付き合わされてました。長じるにつれて宗教の教えは信じなくなりましたが、子どもの頃は教えがどうとかじゃなく、集まりにでたら親が喜ぶから、周りが褒めてくれるから宗教の行事に出たりしていました
...続きを読む。小さな子供は親に好かれたいから、褒められたいから、親に従うしかありません。成長した時、社会と自分を取り巻く環境との大きな違いに気づいたとしても、その違いを受け入れ、また親や宗教と折り合いをつけて生きるには長い時間がかかるはずです。または一生分かり合えず、絶縁する場合もあるでしょう(そのような例もこの本に出てきます)。親は親、子は子。宗教を信じるのは勝手ですが、判断力のない子どもに押し付けてはならない、そのことがよく分かる漫画でした。