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誰と約束を交わしたか、ではなく 交わした、という事実と行為だけが問題である。 読みすすめるにしたがって、「これもしかして・・・・・・」と、 嫌な予感が兆すかもしれない。 その予感は・・・・・・ 当たります。 そこにそのような道具があり、 「約束」という言葉が発された以上、行為は遂行される。 たとえその言葉が、当事者同士で正しく共有されていなくても。 そして舞台は、周囲に誰もいない、誰も音を聞いていない荒野。 失敗のしようもなく、完璧である。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。81年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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〔本文より〕 初めて会って以来一途に思い続け、一時も由布子のことが心から離れなかった…。 〈男子みんなが憧れているあの高嶺の花の由布子が、あのお姫様が、何と、この自分を本当に思っていてくれている。ああ、こんな幸せ、本当にあるのだろうか? 夢ではないだろうか?〉 足が地から浮き上がり、のぼせ上がって有頂天に…。自分のために世界がある…。もう何も怖いものは無い。何でも出来るような不思議な力が湧いてくる。…美しいヒロインを恋人に持つ映画の主人公になったような気分でもある。 どんな言葉を使っても表現し尽くせない心情。決して大袈裟ではない。 こんな満ち足りた幸せが訪れ…高揚する気分になれることも人生にはあるものなのだ…しかも教室で…授業中に…こんな気持ちになれるなんて…学校へ行くのがこれほど楽しいとは…。 晶彦は生まれて初めて、天にも舞い上がるような幸せ感に包まれた。そして、いつまでもこんな気持ちでいられたら…と、祈る思いである。 (中略) 恋うひとに 思われている 幸夢心 (中略) 駅に近付いて、晶彦はハッと一人の女子学生の姿に心を奪われ、視線が彼女を追った。その姿はうららかな陽光を浴びて、人混みとともに駅の中へと消えて行った。晶彦は視線を逸らさず、ただその場に佇んでいた。 出張のことで頭がいっぱいで、一時潜んでいた由布子の存在が、ひょっこり晶彦の心に戻って来た。あの笑顔、明るい声、仕草、そして、教室での彼女など、数々のシーンが、次々と輝き始め、あの至福のステージが蘇ってきたのである。 「どうなさったのですか」 肩を叩く優しい女性の声が聞こえた。 「いえ、何も」 そう応えたものの、同じ所に佇んだまま思いの外、時間は経過していて、目は涙で潤んでいた。最高に幸せな思い出は、最高の辛さにも変わるのである。 いつしか新幹線の窓際のシートに座っていた。晶彦は顔を窓の方を向けている。涙が溢れ出て止まらない。晶彦はまだ、あの至福のステージの中にいた。由布子は咲き始めた花のように、瑞々しいまま微笑んでいる。しかし現実の晶彦の側に、彼女はいないのだ。 髪がたや 似た後ろ影 心を突き なお治まらぬ 鼓動… と、まで詠んだ。しかし、後が定まらない。 悲しくて、切なくて、そして、儚く、空しい思いが入り乱れ、愛しさが止めどなく込み上げてきて、渦を巻いているのである。
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『外に出ると大きな生き物が捕まえに来る』『牢屋に閉じ込められる』 怖いけれど、ナツは今日外に出ていくのだ。 昔から一緒に過ごしてきた、マサと家族を作るために……。 夏の日。うだるような暑さの中、うるさいくらいに鳴いている彼らの一生に一度の旅のお話。 ※本作は東 紗鋳樹の個人誌作品の電子書籍版となります。
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ミラクル生命保険の大宮支社、第二営業部に勤める大森吉実は、新人時代にあることから上司に「疫病神」と言われ、同期のデキる男・高羽からさらにひどいことを言われたのを気にしている。ある日吉実は、直接話したいという客が窓口に来ていると呼び出される。クレームかと緊張する中、その人から告げられたのは……。 吉実なりのやり方が少しずつ実を結んでいく様子に心打たれる、元気が出るお仕事ストーリー!
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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 昭和20年8月15日敗戦―焦土と化した祖国日本の明日に向かって雄々しく立ち上がった男たちの物語。 (※本書は2013/7/1に発売し、2022/1/7に電子化をいたしました)
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男性にとっての酒場の本質を穿つようでもあり、一篇のファンタジーのようでもある 駅の東の端、もっとも店が少ない出口から出て、人通りの少ない道を歩き、たどりついた十字路の一角にある四階建てのビル。その二階にパール・ノワールという小さなクラブがあります。各テーブルには店の女性が一人、その女性たちはホステスという言葉が似合わない、会話ができる才能を持った女性たちが選ばれています。その店の店長である中津川恭介と、一人で店に来ている客、榊原雄三との会話で物語は進み、店の秘密のサービスが明らかになります。男性にとっての酒場の本質を穿つようでもあり、一篇のファンタジーのようでもある不思議な物語です。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)、『窓の外を見てください』(講談社)などがある。
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『このミス』大賞・文庫グランプリ受賞作 『レモンと殺人鬼』著者のデビュー作が、待望の文庫化! 狂気が加速する驚異のどんでん返し! 千秋と杏―― 二人の物語が交錯したとき 世界は一変する (あらすじ) ストーカー被害に遭っていたらしい後輩の萌香が刺殺体で発見された。必ずや犯人を捜し出すと決意した千秋は、萌香の格好を真似た姿で彼女の通っていた大学やバイト先を尋ね回り、疑わしき男たちに接触していく。一方ブラック企業に勤める杏は、上司のパワハラに苦しみながらも優しい先輩に心惹かれていた。しかし、先輩が同僚と付き合っているかもしれないという疑念から嫉妬が渦巻き……。※『焼けた釘』(産業編集センター)を改題・文庫化 【著者について】 くわがきあゆ 1987年生まれ、京都府出身。京都府立大学卒業。第8回「暮らしの小説大賞」を受賞し、本作で2021年にデビュー。2022年、『レモンと殺人鬼』で第21回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞。他の著書に『復讐の泥沼』(以上、宝島社)など。
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水鏡の前に立つ人型の影。その存在は何を視、何を識るのか。 そして、揺らがぬ宿命など存在し得るのか── 闇に咲く黒百合、暁に輝く紅薔薇、風に舞う桜―― 時代と世界を超えた哀しみや希望を、幻想的な花々が紡ぎ出す。 さまざまな人の思いや運命を描き出した、妖しくも美しい短編集。 深い森に囲まれた由緒ある別邸。そこには、生まれつき特異な性質を持つ双子が、世間から切り離された静寂の中で育てられていた。 幼少期から心を通わせ、特別な絆で結ばれていた二人だが、成長とともに訪れる変化や、新たに配属された警護役の登場により、その関係は揺らぎはじめる。 十九歳の春、双子は美しい桜が咲き誇る中、運命的な事件に直面する。 閉ざされた空間で繰り広げられる愛憎と葛藤、そして避けられぬ悲劇の末に、二人の絆はどのような形で結実するのか──。(「満月桜舞」より)
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寝静まった時刻のサイレント・アクション。 目撃者は誰もいない。 パッとしないバンドのリード・ギタリスト。 彼につきまといながらも、彼という存在を、彼の音楽を 正当にこきおろす美人の女。 ドサまわりのような形で夜行に乗って北へ向かう二人をのぞいて 乗客はみな寝てしまったようだ。 その時、唐突にアクションがやってくる。 たまたま手にした道具によって。あっけなく。争いもなく。 誰も見ていないし、聴いていない。 この列車の中で、ブルースを聴いているのは果たして誰か? 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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大学に入り料理の面白さを知ったモモコ。 野菜の勉強をするため農業体験に参加したつもりが、本格的な農業をすることに。 イケメンだが無愛想な野菜ソムリエの赤井との出会いで、モモコは将来について真剣に考えるようになる…。 俺様な野菜ソムリエと夢を追いかける女子大生の農業ライフ。
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売買春の是非を問う。2002年、教育現場に「性教育バッシング」が吹き荒れた。保守派の老政治家たちが「過激な性教育」に怯え、手をこまねいている内に、教育とは対極にあるはずの性娯楽業界が、間違いだらけの「超過激な性教育」をインターネット界に蔓延らせてしまった。旧売春街のど真ん中、ラブホテルとソープランドとそこに勤める売春婦たちに囲まれて育った徹也。周りの“お姐さん”たちのなかでも、特に徹也を可愛がる松代姐さんに導かれ、少年は大人になっていく。売春街で育ったひとりの少年の成長が、「売春防止法」の是非を問いかける、社会派エンターテインメント小説。
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童話作家の父を亡くした大学生の智永読が、火葬場で出会った謎の美少女・小日向しるし。彼女は、依頼主の希望どおりに人生の最期を演出する“終幕プランナー”だと名乗るのだった。 葬儀屋とも納棺師とも違い、この世を去った依頼主に代わって彼らが遺したかった物を守り、遺したくなかった物を処分するのが仕事だという彼女。その足跡を追って辿り着いたのは小日向人生相談所という怪しげな事務所で……。 とある能力を買われ、そこで働くことになった読。彼は、老若男女様々な依頼主が望んだ十人十色の“サヨナラ”を目の当たりにするのだが――。
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◆あらすじ 「はじめまして、僕は死神です。君の魂をもらいに来ました。」病室で目を覚ました真尋は、ある日突然目の前に現れた死神から三十日以内に自分の命が尽きることを告げられる。今まで入退院を繰り返しずっと一人ぼっちだった真尋にとって、死ぬことは何も怖くない……はずだった。しかし不器用だけど優しい死神と日々言葉を交わすうちに、どんどん彼に惹かれている自分に気がつく。もっと生きたい。けれど、無情にも運命の日は訪れてしまう。そんな真尋に、死神は今までついていた“嘘”を告白しはじめる――。 これは決して結ばれることのない、余命僅かな少女と死神の切ないラブストーリー。 文庫版限定書き下ろし! 【番外編:君の手のぬくもり】を収録。 ◆著者メッセージ はじめまして、望月くらげです。 このたびは2020年に単行本として刊行された『優しい死神は、君のための嘘をつく』を文庫化していただけることとなりました。すごく嬉しいです。 重い心臓病で幼い頃から入退院を繰り返す真尋の元に、ある日彼女の命を奪いに死神がやってきて――というところから物語は始まります。真尋の恋心の行方、そして命の期日が来たとき二人が選ぶ運命とは……。 どうか最後まで見届けていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
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「はじめまして、僕は死神です。君の魂をもらいに来ました。」病室で目を覚ました真尋は、ある日突然目の前に現れた死神から三十日以内に自分の命が尽きることを告げられる。今まで入退院を繰り返しずっと一人ぼっちだった真尋にとって、死ぬことは何も怖くない……はずだった。しかし不器用だけど優しい死神と日々言葉を交わすうちに、どんどん彼に惹かれている自分に気がつく。もっと生きたい。けれど、無情にも運命の日は訪れてしまう。そんな真尋に、死神は今までついていた“嘘”を告白しはじめる――。 これは決して結ばれることのない、余命僅かな少女と死神の切ないラブストーリー。
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私の運命の人ってどこにいるの? 今まで出逢った人? それとも…? 友人に裏切られ失恋した過去の体験から、恋に臆病になった25歳のOL・茉莉亞(まりあ)。ある雪の降る夜、彼女は捨てられた古いピアノとその鍵を拾う。長い間顧みられず音の狂ってしまったピアノの音色を取り戻そうとするうちに、茉莉亞は固く閉ざされた自分の心と向き合い、次第に気持ちがほどけていくのを感じるのだった。 運命の人を捜す旅を描く感動純愛小説。 なお、2008年には同タイトルで映画化(監督:KAZUTAKA、出演:柳沢なな、松田悟志)されています。 ●井上香織(いのうえ・かおり) 東京都生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒。学生時代には、シンガーソングライターとして、『めざめの刻に』などを発表。またラジオのパーソナリティー、他のアーティストへの作詞の提供も手がける。大学卒業後は、私立高校教師を経て著作活動を続ける。著書に『さよならの向こう側』(KKベストセラーズ)、『蜃気楼の彼方に』(幻冬舎)、『やさしい旋律』(スターツ出版)、『放課後』(講談社)、『25歳の辞表』(徳間書店)などがある。
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家族三人で暮らしたい、 ただそれだけの望みを叶えるのが こんなに難しいなんて シングルマザーの保育士ミユキさんが心ひかれたのは、八歳年下の自動車整備士クマさん。娘のマヤも面倒見のいいクマさんに懐いて、すったもんだはありつつも、穏やかな日々が続くはずだったのに……。 出会って、好きになって、ずっと一緒にいたいと願う。 そんな小さな幸せが突然奪われたのは、 クマさんがスリランカ出身の外国人だったから。 〈ハラハラしてます〉〈ラストがよかった〉〈知らないって恐ろしい〉 読売新聞連載中から反響続々 中島京子の長編小説最新刊
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「平和」な日常を送る高校生の六花。でも、この家には掘り出してはいけない蔓がある――。傷ついた心をやさしく包みこむ、瑞々しい「冬」の青春小説! 氷室冴子青春文学賞第5回準大賞。 町田そのこさん激賞! 瑞々しい「冬」の青春小説 森川六花、17歳の高校2年生。ふざけがちな母、穏やかな父、「お姫様」のお姉ちゃん、朝でも夜でもいつでも来るやさしいケイティ。 片思いしている同級生・森沢とはバカ話でいつまででも話せて、なんだかいい感じ。平和な日常に見えるけど、この家には掘り出してはいけない蔓がある――。 ユーモアあふれる家族の生活に潜む暗い影に向き合おうともがく少女の姿を、現在と過去を交錯させながら真摯に描いた、高校生たちの瑞々しい青春も眩しい「冬」の青春小説。 氷室冴子青春文学賞第5回準大賞。 ********** 「どうして彼らはユーモアを必死に纏おうとしているのか。ちらちらと影を感じさせながら不穏に進んでいく様子は、読み応えがあった。そんな中で主人公と森沢の微妙な距離感はキュンとした」--町田そのこさん(審査員講評より) **********
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気力を喪うひと、生きる理由が分からなくなるひと、 そして惑う母、辛い父に捧ぐ、 懐かしくて真っさらな日本人の物語 時は、たった今の令和の時代への渡り廊下のような一夜。 平成の終わりだけが告げられ、次の時代が令和となることはまだ分からないという平成29年、西暦2017年の12月だ。翌々年の5月には令和の世となる一歩前である。 場所は古都の没落した家、そこで始まった何気ない夜に、百年を見渡す物語が、思いがけず隠れていた。蔵の財産をすべて捨てるというユニークな直接行動をとる祖母が、ほんとうは日本人と日本社会の闇と格闘する日々を重ねてきた。それを29歳、みずからも苦しみのただ中に居る男子の手で明らかにする姿を、意識の流れと呼ぶべき手法も用いて劇的 に、哀切に、そして平易に、語り尽くす。 深まる闇の時代を一体どうやったら生きられるのか。 胸に染み入るその答えがここにある。 百年を見渡す日本にしかない物語。 待望の文庫化!
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愛の数だけ、家族の形がある 結婚を目前に控え幸せの絶頂の中、婚約者が突然死んだ。 人生のどん底で暗闇を照らしてくれたのは、とある夫婦だった。 多様な生き方が選択できる現代、家族の繋がりを問うハートフルストーリー。 壮絶な生い立ちを乗り越え、仕事も私生活も順風満帆にあった沙織。 その矢先、婚約者の駿がバイク事故で死んだ――。 突然の喪失に取り乱す沙織を支えたのは、彼女と年の離れた夫婦・由理子と繁だった。 生きることの意味、そして血縁を超えた「家族」の絆とは。 温かく不思議な関係の3人が織りなす、慈愛に満ちたヒューマンドラマ小説。
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ハリウッド映像化! 世界320万部ベストセラーの 『コーヒーが冷めないうちに』、第5巻が発売! 「いつか」なんて待たずに、 すぐ会いに行けばよかった――。 結婚を許してやれなかった父、 バレンタインチョコを渡せなかった女、 離婚した両親に笑顔を見せたい少年、 名前のない子供を抱いた妻…… 止まってしまった「今」を 未来へと動かすために過去に戻る、 4人の男女の物語。 とある町の とある喫茶店の とある座席には不思議な都市伝説があった その席に座るとその席に座っている間だけ 望んだ通りの「時間」に移動ができるという ただし、そこにはめんどくさい…… 非常にめんどくさいルールがあった 1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れたことのない者には会うことができない 2.過去に戻ってどんな努力をしても現実は変わらない 3.その席には常に白いワンピースを着た女が座っている 4.その席に座れるのはその女が席を立った時だけ 5.過去に戻っても、席を立って移動はできない 制限時間はカップにコーヒーを注いでから、 そのコーヒーが冷めるまでの間だけ めんどくさいルールはこれだけではない それにもかかわらず、今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる 喫茶店の名前は、フニクリフニクラ この物語は、そんな不思議な喫茶店で起こった心温まる四つの奇跡。
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わしがそなたたちの縁結びをしてやろう ちびっ子屋敷神様と鎌倉のお屋敷で、ハレの日膳から罪なお夜食まで、おいしい共同生活!? 鎌倉の理想のお屋敷で管理人を始めた、デザイナーの芽郁。変わった条件は、その藤ヶ谷家の屋敷神様をお祀りすること。ある日、思いつきでお供えした料理が消え、現れたのは子どもの姿の屋敷神・慈雨。芽郁の心づくしの料理に力を得た慈雨は、偏屈な藤ヶ谷家現当主・蒼一郎の将来を案じ、芽郁との仲を取り持つと言い出して!? おひとりさまアラサー女子×男子+ちびっ子屋敷神様のおいしい暮らしを召し上がれ! ゆうこ・装画
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幼いころにオカルト雑誌のライターだった父親が失踪したことをきっかけに、安定した職業である公務員を志す青年・守屋亨(もりやとおる)。念願叶って新宿区役所職員としての初日を迎えるも、配属された先はオカルトを扱う非公式の部署だった。 子供が失踪するマンション、火の気のない屋上で焼死体が相次いで発見されるアパート、孤独死ゼロを謳う奇妙なタワマン…… 守屋は“ヤシキガミ団地”と呼ばれる曰く付き物件の調査をすすめるなかで、土地を鎮める“地免師”を名乗る男・納戸(なんど)に出会う。事実解明に奔走する2人だが、架空の建築会社がヤシキガミ団地の着工に携わっていることが分かり…。 『領怪神犯』木古おうみが贈る、バディホラーシリーズ開幕!
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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 妊娠中のもぐらと一緒に写真をとったり、町内の縄文人街を散歩したり、子供たちを折りたたんで押入れにしまったり、中くらいの災難に見舞われ一時乳房等の数が二倍になったり。奇想天外でヘンテコで不気味な出来ごとが、次々と繰りだされる日常を、ごく淡々と送る女性の、ユーモラスな春夏秋冬。一足踏みいれたらきっととりこになる、とっぷりと心地よい「椰子・椰子」ワンダーランド。
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憎まれて世を渡れ! 華々しい経歴の一方で、悪評も多かった稀代の実業家の生涯に迫る歴史小説。日本の電力事業の基礎は、この男が築いた! 明治元年、貧しい家庭に生まれた桃介は、大いなる野望を抱いて慶應義塾に入学。福澤諭吉にその才能を認められ、娘婿となることと引き換えにアメリカ留学を果たす。帰国後、結核や妻との不和に苦しむも、相場で財を成した桃介に対し、世間からの評判は厳しかった。自身が何を為すべきか悩んだ桃介は、急流木曽川を舞台に水力発電に挑む。そこから関西電力・中部電力の礎を築いて、ついには「電力王」と呼ばれるまでに至った男の仕事観と波瀾の人生を描いた渾身の長編小説。 〈目次〉プロローグ 第一章 美少女 第二章 名門 第三章 アメリカ生活 第四章 新入社員 第五章 失意の時 第六章 裏切りは世の常 第七章 勤め人の生き方 第八章 電力は面白い 第九章 木曽川開発 第十章 桃介流に愉快に生きる エピローグ 参考文献
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演出家、劇作家、俳優、映画監督、小説家とマルチに活躍する松尾スズキ、三年ぶり待望の新作小説。 放送作家見習いの「俺」は、十年間師匠と仰いでいた人物が自殺した日、映画館で偶然出会った女・スミレにいきなり結婚を申し込む。スミレは離婚したばかりだった。 することのない俺とスミレは、酒浸りの日々を送るようになる。 そんな中、俺を捉えて離さないのは、師匠が手首に入れていた矢印形の刺青のことだった――。 次々と地獄の扉が開いていくような男女の転落物語でありながら、どこかに人間存在を見つめる苦い笑いがにじむ松尾ワールドの真骨頂。 (本文より) 今、自分に必要なのは、人生をなめている女だ。 酔っぱらってくれ、俺のそばで。 あと一時間でもいい。一五分でもいい。 いや、今わかった。 俺には俺より酔っ払ってくれている人間が、隣に、必要なのだ。 もう、ずっとそうだったし、きっと今日からもずっと。
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スリム女性が好みな30代土肥恵太(女性経験なし)は、ダイエット界で「神」と崇められる叔母が営むダイエット教室のバイトを始める。任せられた業務は、途中で退会したリバウンドしているはずの元生徒たちを再入会させること。不本意な再会を果たした元同僚の小百合と一緒にさまざまな理由で痩せられない、痩せたいと願う女性と向き合うが……。痩せたい気持ちは誰のため? ギルティーフードとともにおくる新感覚ダイエット小説。 解説:寺地はるな ※本作品は2019年10月に刊行された単行本『ダイエットの神様』を文庫化に際し改題し、加筆修正をしたものです。
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たまみは見る人がギョッとするほどの「巨デブ」女子。「邪魔ですみません」と身をすくめて生きてきた彼女が、デブ専男子から告白された! けれどたまみは彼を拒絶してしまう。だってずっと「デブは醜い、みっともない」とディスられ続けてきたの。「太ってるところが好き」なんて人が現れたって、救われないのよ!――自分を好きになりたい。そして、デブがイジられるこの世界を変えたい! 立ち上がったたまみは、6人のデブとともに世界への逆襲を開始して!? あなたに元気を注入する☆究極のエナジー小説です!! ※本書は、2015年8月29日に配信を開始した単行本「やせる石鹸」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
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この刹那と闇の時代に、百年を見渡す物語が、京の町角から現れた。 それは、身近な家族の物語であり、また「この先はどうなる」と引っ張られ、 若い世代もぐいぐい読める、食いつきのいい物語だ。 時は、たった今の令和の時代への渡り廊下のような一夜。 平成の終わりだけが告げられ、次の時代が令和となることはまだ分からないという平成29年、西暦2017年の12月だ。翌々年の5月には令和の世となる一歩前である。 場所は古都の没落した家、そこで始まった何気ない夜に、百年を見渡す物語が、思いがけず隠れていた。蔵の財産をすべて捨てるというユニークな直接行動をとる祖母が、ほんとうは日本人と日本社会の闇と格闘する日々を重ねてきた。それを29歳、みずからも苦しみのただ中に居る男子の手で明らかにする姿を、意識の流れと呼ぶべき手法も用いて劇的に、哀切に、そして平易に、語り尽くす。 深まる闇の時代を一体どうやったら生きられるのか。 胸に染み入るその答えがここにある。 百年を見渡す日本にしかない物語。
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山神さまによって開かれたと伝えられる世界・山内を舞台にしたファンタジー「八咫烏シリーズ」の外伝。 この地を つかさどる族長一家が宗家、その長が金烏である。 有力貴族の四家によって東領、西領、南領、北領が治められている。住人たちは卵で生まれ烏の姿に転身もできるが、通常は人間と同じ姿で生活を営む。 『かりんみず』の主人公は中央城下の薬種屋の次男坊・章次。高貴な姫に仕える姉が急死した。周囲の者たちはなぜか口を閉ざして…。 【この電子書籍は、「オール讀物」2024年6月号に掲載された「かりんみず 八咫烏外伝」を収録しています。】
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※こちらの電子書籍は2021年4月26日発売の単行本『烏百花 白百合の章』に収録している全8篇のうち、3番目の短篇を電子化したものです。 西家の御曹司として生まれた明留(あける)と、その親友で優秀な近衛・千早(ちはや)の前に現れた、粗末な衣を着た薄汚い若者。名前はシン。 なんと千早の最愛の妹・結が、この若者との交際を認めてほしいという。日頃から無口な千早の代わりに、明留は率先して話を聞こうとするのだが、ぶっきらぼうな態度のシンへの印象は悪くなる一方。慌てる明留の傍ら、肝心の千早は「だんまり」を決め込むばかりで……。
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※こちらの電子書籍は2020年9月2日発売の文庫『烏百花 蛍の章』に収録している6篇のうち、5番目の短篇を電子化したものです。 ※2020年9月2日より、カバーが変更となりました。内容については変更ございませんので、ご注意くださいませ。 100万部突破! 新世代和風ファンタジー「八咫烏シリーズ」 短編集『八咫烏外伝 烏百花 蛍の章』の一編を電子書籍で配信! 雪哉が若宮に忠誠を誓ってから二ヶ月。地方の巡啓中に放蕩癖が祟り、食い逃げの濡れ衣を着せられ投獄されてしまった若宮。雪哉は主君の身の潔白を証明できるのか? 第三巻『黄金の烏』と第四巻『空棺の烏』の狭間のエピソード。 雪哉と若宮、その側近・澄尾の三人が織り成す、コミカルな一作。
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時は明治時代。裕福な実業家の娘として生まれた病弱な小夜(さよ)は、幼い頃に「金色の鳥」と出会い、自身の美しい黒髪と引き換えに、健康な体と金色の髪を得た不思議な過去がある。16歳、戦争の煽りを受け家は没落。そんな時、変わり者と噂される男爵家の三男から「妾に欲しい」と話が来る。訪れた屋敷で小夜は突然刃物を向けられる。彼の目的は小夜の金色の髪だった。絶体絶命の危機を救ったのは、美しい黒髪の謎の青年・千明(ちあき)。無口で冷徹に見える千明だったが、実は幼い頃に出会った「金色の鳥」であり「八咫烏の王の血を引く者」だと言う。千明との再会を果たし共に時を過ごすうち、小夜は八咫烏の王位継承争いに巻き込まれていき……? 華やかな明治時代を舞台に描かれる、人と八咫烏の秘密の恋物語。
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