憂鬱探偵

憂鬱探偵

1,430円 (税込)

7pt

「情熱大陸」出演で話題!
現代ショートショートの旗手、最新作。

月曜日は気分が沈む……
注文した料理がなかなかこない……
スマホの充電がすぐなくなる……

「そんな依頼はおれにまかせ――
ないでほしい。ぜったいに。」

「憂鬱な出来事」の裏にひそむ“秘密”をイヤイヤ暴く!
どこか冴えない探偵のショートショート。

【収録作品紹介】
足を踏ふまれる
「私、電車でよく足を踏まれるんですよ」「お気持ちはお察ししますが、あいにく私は探偵でして……」――気乗りしない依頼のはずが、ある組織の存在が浮き彫りに……。

料理がこない
「自分よりあとに注文した人の料理がいつも先にくる」――どうにかできる問題ではないはずの依頼に困惑するも、陸上のユニフォームを着た若者が暗躍しているのを見つけ……。

ジャンケンでいつも負ける
「完全にたまたまでしょ」――しぶしぶ調査に乗り出した先には、怪しい闇賭博場が。
そこには、あいこにすら一度もならず、すべての相手に勝ちつづける男がいて……

靴下をよくなくす
「とにかく、気をつけるしかないんじゃないか」――そう思われた矢先、「うちの家は昔からやんちゃだからよくなくなります」と、謎すぎるコトバを口にする女性と出会い……

スマホの充電がすぐなくなる
「なんでこんなに減るんだろうって、毎日すごく憂鬱なんです」――どこから突っこんでいいものかと思い悩んだが、ある大学教授のスマホの使い方に愕然とし……

――など、誰にでもある「憂鬱な出来事」の裏側にある秘密を“意外な視点”で暴く。
「情熱大陸」出演で話題の、現代ショートショートの旗手による9篇を収録。


【著者プロフィール】
田丸雅智(たまる・まさとも)
1987年、愛媛県生まれ。東京大学工学部卒、同大学院工学系研究科修了。
2011年、『物語のルミナリエ』に「桜」が掲載され作家デビュー。
2012年、樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。
「海酒」は、ピース・又吉直樹氏主演により短編映画化され、カンヌ国際映画祭などで上映された。
坊っちゃん文学賞などにおいて審査員長を務め、また、全国各地でショートショートの書き方講座を開催するなど、現代ショートショートの旗手として幅広く活動している。
書き方講座の内容は、2020年度から小学四年生の国語教科書(教育出版)に採用。
2021年度からは中学一年生の国語教科書(教育出版)に小説作品が掲載。
2017年には400字作品の投稿サイト「ショートショートガーデン」を立ち上げ、さらなる普及に努めている。
著書に、『海色の壜』『おとぎカンパニー』など多数。
メディア出演に、情熱大陸、SWITCHインタビュー達人達など多数。
田丸雅智 公式サイト:http://masatomotamaru.com/

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憂鬱探偵 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    相変わらず作者の発想は素晴らしい。面白い。
    憂鬱な原因もこれかもよ?笑

    ただ、表紙のイラストが残念
    話に繋がっているかと思いきや、特になく。
    憂鬱を表しているのかと思うが、うーん
    話が面白いので、もう少し手に取りやすい表紙だと良かったなあ

    0
    2025年06月10日

    Posted by ブクログ

    ショートショート集なのに連作集でもある珍しい一冊。
    主人公の冴えない探偵・西崎と助手の女子大生・若菜が、色々な日常の憂鬱にひそむ謎を暴いていく。発想力の飛躍がすごい。さすがです。

    扱う憂鬱は『足を踏まれる』『なかなか料理が来ない』『保存しないままファイルを閉じる』『ジャンケンでいつも負ける』『靴下

    0
    2024年10月30日

    Posted by ブクログ

    暇な探偵事務所に持ち込まれる奇妙な依頼、「足を踏まれる」「なかなか料理が来ない」「服が他人とかぶる」等々を、嫌々調査する探偵西崎とノリノリで調査する助手の若菜。その裏に隠された秘密を探り当てるうちに、やがて〝憂鬱探偵〟と人々に認知されるようになる。

    タイトルに「探偵」と付くものの、ジャンル的にはミ

    0
    2025年09月09日

    Posted by ブクログ

    よくある日常ミステリ探偵モノかと思いきやSF仕立ての日常ミステリ。「おとぎカンパニー」の人だと知って納得。「足を踏まれる」と「スマホの充電がすぐなくなる」が好き。

    0
    2025年05月17日

    Posted by ブクログ

    題名と表紙のイラストに惹かれた。不思議な悩みを、これまた摩訶不思議と解決してしまう二人。この独特な世界が面白かった。

    0
    2025年02月03日

    Posted by ブクログ

    それぞれのエピソードがムフッて感じでおもしろく、憂鬱探偵さんの残念っぷりと助手さんの活躍っぷりがわかり易すぎる好対照で楽しく読めました。「コイエ」は吹き出しちゃしました。

    0
    2024年06月15日

    Posted by ブクログ

    日常の中で、困ったり不満に思ったり、イライラしがちなこと。足を踏まれる、なかなか料理がこない、スマホの充電がすぐなくなる、など。実際に同じ不満や困ったことに直面した時に、この本にある現実ではあり得ない理由を思い出すだけで、少しは憂鬱が和らぎそう。

    0
    2023年10月03日

    Posted by ブクログ

    ミステリ風ショートショート。
    満員電車でよく足を踏まれる、自分だけ料理がなかなか来ない、靴下がよくなくなる、じゃんけんに負け続ける、スマホの充電がすぐなくなる、ファイルを保存し忘れる、月曜日が憂鬱、など憂鬱案件ばかり舞い込んでくる、西崎探偵事務所。

    料理が来ない話と月曜日が憂鬱な話好き。憂鬱な日常

    0
    2024年10月18日

    Posted by ブクログ

    読みながら妖怪ウォッチのアニメの「妖怪のせいだよね」という歌詞が何度もリフレインした。憂鬱とまではいかなくてもイラッとする出来事の背後に、もしこうした事情があったら・・・と考えると許せるというか妙に気が晴れるというか。あまり深く考えることもなくサクッと読めて楽しめた。

    0
    2024年09月22日

    Posted by ブクログ

    装丁や中表紙の憂鬱感がすごくて笑える、かなり楽しい話なのにこんな憂鬱にしなくても(笑)
    そこも含めて面白く読みました。
    日常(依頼)と非日常(解決)が合わさって、ビックリしつつもクスッと笑える。
    ひねりも2回転かぶせてあるのも、さすが田丸さん。
    若菜ちゃんの勢いもすごくいい。

    0
    2024年08月19日

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