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Posted by ブクログ
主な登場人物は
22歳処女の杉子と、
現代的にいえばチョイ悪な中年の佐々。
ふたりのねじれた肉体関係。
印象に残ったのは、
杉子とのお食事中に、
佐々がレストランのテーブルに
外国のエロ写真をばさっと広げるところ。
「まあ、いやだわ…」
と恥ずかしがりながらも
エロ写真収集癖のある杉子は
思わずじっと見入ってしまう、
というシーン。
杉子の伏せたまつげやその目線、
赤く染まった耳やくちびるを見て
佐々はたまらなかっただろうなと思う。
全体にただよう、
とらえどころなく薄気味悪く
ねっとり、ぬらりと
粘度の高い、濃密ないやらしさ。
こういうの、好き。
Posted by ブクログ
乾いた文体で濃密な男女の関係を描いている。男と女の関係は感情と感情が寄せ合い、引き合い、触れ合うことで進展したり後退したりする。年齢の近さや遠さはあまり関係がない。佐々と杉子の関係は、佐々の年齢に近い私にとっては理想的に見えてしまう。こういうドライな関係もいいなぁとぼんやり空想してしまう。お馬鹿さんだ。
この小説世界に漂っているのは都会の暗鬱さ、陰鬱さ、鬱屈さだ。倦怠感といってもいいかもしれない。都会生活特有の孤独感みたいなものも感じられる。欲望を掻き立てられ、欲望を消費する高揚。そしてそのあと否応なくやってくる空虚。それをものの見事に照射しているように思える。ちなみに「夕暮族」というワードが当時(1966年)流行したそうです。
Posted by ブクログ
7月26日 吉行淳之介文学忌、淳之介忌
1978年第31回野間文芸賞 受賞
1979年第35回日本芸術院賞 受賞
持っていた昭和の文庫とは装丁が変わってますから、まだ現役で販売されているようです
お姉さんな頃、何を思っていたか忘れたけど、吉行淳之介さんの作品が好きで何冊かまだ本棚に残してありますね
アンニュイでダウナーで欲情的で昭和的
若い女性と逢瀬を重ねる中年男
妻にはバレていない模様
若い女性は、最後さえ死守すれば、あとは欲望の赴くまま
行為の表現は具体的で扇状的
関係性と彼らの存在自体は、抽象的で不確か
昔はドキドキしたのかな
もうわからないわ
Posted by ブクログ
中年男で妻子あり
なのに遊び人で、若い女といくつもの関係を持っている
そんなやつとの恋愛が、遊びでないわけがない
だから本番行為なし
でもそれ以外なら何でも許しちゃう
そんな娘
処女だと言っている
しかし本当に処女なのだろうか?中年男は疑わしく思うのだった
そんなことにこだわっても仕方がないけれど
なんかからかわれてるみたいだし
若い男の影を見て、嫉妬の気持ちもわいてくる
でも本番行為なし
させてもらえない
まあがっついても仕方がないんだけど
遊んでやってるつもりが、遊ばれてるような気分になってくる
そんなふうに思うということは
遊びじゃなくて、ほんとうは深い関係になりたいのか?
それとも女の面倒な部分に関わりたくないだけなのか
いずれにしても、これではまるで悪い中年男みたいじゃないか
そのとおりだが
じゃあそれをもてあそぶ女は悪くないのか
悪いんじゃないのか
それとも
もてあそんでなんかない真剣な恋だとでも言うつもりか
よくわからない
わからない話なんである
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