天津佳之の作品一覧
「天津佳之」の「あるじなしとて」「和らぎの国 小説・推古天皇」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「天津佳之」の「あるじなしとて」「和らぎの国 小説・推古天皇」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
奈良県特に盆地にすむ人には身近な地名の由来含めて非常に学びも多い。改めて橿原市、明日香村、斑鳩町(法隆寺)平群町、葛城市などなどの地を巡ってみたくもなる。
磐余、久米、十市、高市、磯城などなど地元の人しか知らないような地名も多数出てくる。
歴史としては、なぜこの時代の日本が朝鮮半島に影響を持てたのか、十七条の憲法、仏教信仰、遣隋使、日本書紀というものが必要だったのかなどが腑に落ちる。
和をもって尊しと為す
日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す
この名フレーズに結びつけるストーリーも秀逸。
著者のロマンチストが炸裂する一作。
この時代の小説で飽きずに読めた初めての作品かもしれな
Posted by ブクログ
「本当に願うならば、現実に顕さねばならない。その願いがどんなに途方もないことでも、命懸けで為そうとすれば、ほんのわずかでも実現できるかもしれない」
空海阿闍梨の為した事を目にして得た想いを、その後も悩みながら苦しみながら、一生をかけて自らのすべきことを見定め、成し遂げた。ただただ優れた人物というだけでない描写に人間らしさを感じられる、そんな菅原道真公が国を活かすために奔走する姿に感銘を受ける。
恥ずかしながら、もともと歴史、古典に明るくなく、読み始める前は、帯にある"東風吹かば〜"の歌に対して思えることがなかったのですが、参章の終わり、何かがスッと胸に落ちてきました。