学術・語学 - 角川ソフィア文庫作品一覧

  • 幸福論
    値引きあり
    3.8
    幸福とはただ待っていれば訪れるものではなく、自らの意志と行動によってのみ達成される――。哲学者アランが、幸福についてときに力強く、ときには瑞々しく、やさしい言葉で綴った九三のプロポ(哲学断章)。
  • 幸福論
    -
    ヒルティの幸福論三部作から、第一部「幸福論」(初版昭和29年刊)と第二部の一部を「人生論」(昭和31年刊)としてまとめた新・抄訳版。新・解説/鷲田小彌太。 目次 幸福論  仕事の要領  エピクテートス  悪とたえず戦いながら、策略を使わないで 世間を渡ることが、どうしてできるか  よい習慣  この世の子らは光の子らよりも利口である  暇を見つける工夫  幸福  人間とは何か? 人生論  人生の諸段階  罪と憂い  超越的希望  教養とは何か 解説  一、ヒルティその生涯と思想  二、「幸福論」について
  • 幸福論
    3.8
    不幸は至る所にあるものであるということを前提にすると、本書はそのような「日常的な不幸」に対する処方箋集ともいえる。 そしてその処方箋に共通するのは、自分の世界にこもるのではなく、外界へ興味をもつこと、外的なものに対して好奇心をもつことであるとラッセルは説く。 第一部 不幸の原因 1 何が人びとを不幸にさせるのか? 2 バイロン風な不幸 3 競争 4 退屈と興奮 5 疲労 6 嫉妬 7 罪悪感 8 被害妄想 9 世論に対する恐怖  第二部 幸福をもたらすもの 10 いまでも幸福は可能であるか? 11 熱意 12 愛情 13 家庭 14 仕事 15 非個人的な興味 16 努力とあきらめ 17 幸福な人間 解説 小川仁志
  • 高野聖
    -
    高野山を拠点に諸国を遊行した高野聖。彼らはいかに民衆に根ざした日本仏教を広め、仏教の礎を支えてきたのか。古代末期から中世の聖たちが果たした役割と、日本宗教の原始性を掘りおこした仏教民俗学の名著。
  • 甲陽軍鑑入門 武田軍団強さの秘密
    3.5
    武田信玄の手の内を明かした兵法書といわれ、江戸初期の成立以来、甲州流兵法の基本文献として重要視された『甲陽軍鑑』。その面白さと内容を、現代人向けに平易に紹介。武田軍団の魅力と強さを解き明かす。
  • 古代研究I 民俗学篇1
    4.0
    1~6巻809~1,091円 (税込)
    「本論を読み解く上で、これ以上に優れたシリーズは他に存在しない」(安藤礼二) 折口にとって「古代」とは単に歴史の時代区分を示すものではなかった。熊野への旅で光輝く大王崎を眼前にし、その波路の果てに「わが魂のふるさと」を感じたことを「かつては祖々の胸を煽り立てた懐郷心(のすたるじい)の、間歇遺伝(あたいずむ)として、現れたものではなかろうか」と記す。「古代研究」はまさに彼が実感を通して捉えた、古代的要素の探求なのである。全論文を完全収録する決定版! 解説・池田弥三郎/安藤礼二
  • 古代への情熱
    -
    ドイツ北部の町に生まれたシュリーマンは、経済的な理由から大学を諦め、雑貨店や商社などを転々としたのち、商人として大成功をおさめる。 その資金を元手に、不屈の精神で遺跡の発掘へと邁進し、ついには通説を塗り替える大発見へと至った。 没後まとめられた本書は、人々を考古・歴史のロマンへと導き、今なおその魅力が色あせることはない。 ドイツ文学者・池内紀の訳で、情熱あふれる男の物語を堪能する。 解説・周藤芳幸 【目次】 はしがき  ソフィア・シュリーマン 第一章 幼い頃、及び商人時代(1822-1866) 第二章 イタカ、ペロポネソス、トロヤへの最初の旅(1868-1869) 第三章 トロヤ(1871-1873) 第四章 ミケネ(1874-1878) 第五章 トロヤ 第二次・第三次発掘(1878-1883) 第六章 ティリンス(1884-1885) 第七章 晩年(1885-1890) 訳者コラム 訳者解説 解説  周藤芳幸
  • 古代ローマの生活
    3.0
    世界遺産「ポンペイ遺跡」をはじめ、高度な文明を誇った古代ローマ人たちの日常生活とは? 衣食住や身分制度、出産や結婚、性愛、教育や医療など、28のテーマでその実情を平易に紹介する極上の歴史案内。
  • 古典文法質問箱
    値引きあり
    4.0
    高校の教育現場から寄せられた古典文法のさまざまな八四の疑問に、例文に即して平易に答えた本。はじめて短歌や俳句を作ろうという人、もう一度古典を読んでみようという人に役立つ、古典文法の道案内!
  • 古墳とはなにか 認知考古学からみる古代
    3.5
    なぜ、日本列島に前方後円墳のような巨大古墳が生まれたのか。長をまつる巨大な墳丘を「見上げる」行為や、石室の位置や様式、埴輪、また鏡・刀などの副葬品から、古代の人びとは何を感じとっていたのか。竪穴式石室から横穴式石室への大転換はどのように起きたのか。人の心の動きの分析を通じて解明。神格化の装置から単なる墓へ。3世紀から7世紀の日本列島に16万基も築かれた古墳とは何であったかを問う、認知考古学の最前線。
  • 小松和彦の「異界と呪いと神隠し」【3冊 合本版】 「神隠しと日本人」「呪いと日本人」「異界と日本人」
    値引きあり
    -
    妖怪・呪術・憑依といった日本文化の奥深くに潜む「闇」から、日本人の精神性を浮かび上がらせる独自の文化論を展開している小松和彦氏。長年にわたり妖怪を研究し、学問としての「妖怪学」を確立しました。「妖怪学」の第一人者で、妖怪ブームの立役者でもあります。 ※本書は小松氏の、角川ソフィア文庫『神隠しと日本人』『呪いと日本人』『異界と日本人』の3冊を合本版にしたものです。
  • 暦ものがたり
    値引きあり
    4.0
    古来、暦は人々の生活に不可欠であり、その変遷をひも解けば、各時代の生活・文化・社会が鮮やかに見えてくる。日本人にとって暦とは何か。日本最古の暦から明治の改暦まで豊富な事例とともに語る暦のすべて。
  • 壊れた脳 生存する知
    4.6
    三度の脳出血により高次脳機能障害者となった一人の女性医師が、心身をおそう数々の出来事に戸惑いながらもつぶさに観察し、「見えない障害」を世に知らせることを人生の新たな仕事として発見していった感動の記録。
  • 壊れた脳も学習する
    -
    瀕死の出血から10年。苦しい後遺症にもめげず、「日々の暮らしこそ最高のリハビリ!」と語る著者。高次脳機能障害者の暮らしと、回復を続ける脳の驚くべき力とは? ベストセラー『壊れた脳 生存する知』、姉妹編!
  • 語呂合わせで覚える 書けない漢字が書ける本
    -
    「鬱」語呂合わせ=「憂鬱なリンカーンはアメリカンコーヒーを3杯飲んだ」 一発で覚えられる魔法の漢字記憶術と漢字の語源が満載。 ●さらりと書けたらかっこいい漢字 ●読めるけどなかなか書けない漢字 ●大人の常識として書きたい漢字 ●日本人の生活に根ざした漢字 挨拶、風物、自然、伝統など ●身体にまつわる漢字 ●知っておきたい漢字コラム 等
  • 西郷隆盛語録
    3.0
    リーダーに必要な思想とは何か。幕末維新の英雄・西郷隆盛が、心で描き行動で示してきたものの根幹を、折にふれ綴った手紙や詩文、ふと漏らした言葉の中に見出す。今なお賞賛される生涯とその心情に迫る。
  • 西郷隆盛伝説
    -
    今も西郷の傍らで静かに眠る二人の年若い旧荘内藩士。 西南戦争で殉じた二人の墓の前で、同郷の著者は衝撃を受ける。仇敵さえも魅了する西郷とは、一体どんな人物だったのか。 多くの史実にあたり、その真の姿を、荘内藩との深い関係の中から浮かび上がらせる。 その人生と人となりを描くことで、同時に、勝者の歴史には現れない埋もれた真実をも照らし出す。 現代に残る維新が顕れる、略年譜を付した新版。解説・佐藤洋二郎 【もくじ】 序 章  南洲墓地に眠る荘内の少年藩士 第一章 四つの南洲神社、秘史 第二章 西郷隆盛、二つの系譜 -安岡正篤と四元義隆 第三章 西郷を憎む会津、西郷を愛する会津 第四章 薩長閥政府に挑む「北方政権」の夢 第五章 荘内藩と大西郷の攻防 第六章 荘内藩転封騒動 第七章 西郷と菅と本間郡兵衛 第八章 明治六年の政変 第九章 西南戦争前夜 第十章 西南戦争と荘内 第十一章 「列外の人」、相楽総三と西郷 終 章 さまざまな西郷観
  • 西国巡礼の寺
    値引きあり
    4.5
    霊場はなぜ、どのように生まれたのか。われわれの祖先はそこで何を信仰し何に祈りを捧げたのか。三井寺、善峰寺、華厳寺ほか、西国三十三所観音霊場を案内。その宗教的意義や霊場としての環境をやさしく解説。 ※本作品は電子書籍化にあたり、許諾等の理由から写真の一部を掲載しておりません。
  • 最澄と空海 日本仏教思想の誕生
    3.0
    日本仏教千年の礎を築いた最澄と、力強い思考から密教の世界観を樹立した空海。アニミズムや山岳信仰の豊穣をとりこみ、インドや中国とも異なる「日本型仏教」を創造した二人の巨人、その思想と生涯に迫る。
  • 佐高信の昭和史
    3.0
    昭和2年、東京渡辺銀行破綻。昭和金融恐慌の引き金となったこの破綻の内実を、著者は東京渡辺銀行オーナー嫡孫・渡辺邦夫氏に直接取材し真実に迫る。緻密な取材により、エポックとなる事件や人物、組織の軌跡を辿り、リベラルな視点から昭和を捉え直したジャーナリストならではの昭和史。現代の視点から昭和を読み解き、現代日本に警鐘を鳴らす。解説・東京新聞記者望月衣塑子
  • 【3冊 合本版】『クラシック音楽の歴史』3部作
    -
    『クラシック音楽の歴史』 人物や事件、概念、専門用語をトピックごとに解説。時間の流れ順に掲載しているため、通して読めば流れも分かる。グレゴリオ聖歌から二十世紀の映画音楽まで。「クラシック音楽」の学び直しに最適な1冊。 『至高の十大指揮者』 音楽が歴史を動かし、歴史が音楽を変えた。交響曲と好敵手が織りなす人間ドラマ――十人のマエストロたちの人生。 『不朽の十大交響曲』 戦争と革命の150年は交響曲発展の歴史だった。名作誕生の背景から歴史と流れを紐解く。 ※本商品は1冊に全巻を収録した合本形式での配信となります。あらかじめご了承ください。
  • サンスクリット版縮訳 法華経 現代語訳
    4.0
    法華経研究の第一人者が、「経王」(諸経の王)と尊ばれてきた「法華経」全27章を縮約しつつ、各章ごとにその要諦を徹底解説。長大なだけでなく難解かつ理解しにくい言い回しの多いこの経典の核心部はどこにあるのか。その思想の真意はどのようなものなのか。サンスクリット原典からの精緻な訳、最新研究をふまえた徹底解説により、法華経の「本当のすがた」を浮き彫りにする。
  • 財閥の時代
    -
    今なお、陰に陽に影響力を保持する財閥。幾多の企業が生まれては消える激動の時代、なぜ彼らだけが繁栄を享受するに至ったのか。勃興期から解体まで、日本経済史の権威がその行動原理に鋭く迫る。
  • 坐禅ひとすじ 永平寺の礎をつくった禅僧たち
    4.0
    坐禅の姿は、さとりの姿である。道元、懐奘(えじょう)、義介――。永平寺の禅が確立するまでの歴史をわかりやすく綴りながら、師弟間で交わされる問答を通して、受け継がれてきた道元禅の真髄を描き出す。
  • しぐさの民俗学
    -
    「霊柩車に出合ったら親指を隠す」「汚いものに触れたらエンガチョを切る」。呪術的な意味を帯びた「オマジナイ」と呼ばれる身ぶり。息を吸ったり吹いたり、指を組んだり、呪文を唱えたり……人が行う「しぐさ」にまつわる様々な伝承と、その背後に潜んでいる民俗的な意味を考察。伝承のプロセスを明らかにするとともに、そこに表れる日本人の精神性に迫る。身近な暮らしのなかに、新たな発見を見いだしてきた著者の代表作。 ※本書は二〇〇六年九月、ミネルヴァ書房から刊行された『しぐさの民俗学 呪術的世界と心性』を文庫化したものが底本です。
  • 思考をあらわす「基礎日本語辞典」
    値引きあり
    -
    「しかし」「あるいは」などの接続詞から、「~なら」「~ない」などの助動詞まで、文意に大きな影響を与える言葉を厳選。思考のロジックをあらわす言葉の使い方、使い分けを鮮やかに解説する! まえがきにかえて/サンキュータツオ
  • 四国遍路の寺 上
    値引きあり
    5.0
    弘法大師はなぜ修行の場として四国を選んだのか。山岳宗教以前にあった古代海洋宗教の霊場、海と陸の境を行き、岬で火を焚いた遍路修行。その本来の意味や歴史を明らかにし、古代日本人の宗教の原点に迫る。
  • 自然のしくみがわかる地理学入門
    3.5
    高層ビルは新宿に密集する、北海道と本州は生息する動物が異なる、高尾山の植物種数はフィンランドより多い……身近に潜むこれらの謎を解くキーワード、それは「氷河」! 50カ国以上を調査で飛び回ってきた著者が、山を滑り落ち、砂漠を歩き抜き、森をさまよったからこそ見えてきた地球の不思議の数々。身の回りの疑問を出発点に自然のダイナミズムに触れる、あなたも街に、山に、川に、世界に出たくなる、地理学からの招待状。
  • 知っておきたいわが家の宗教
    -
    信仰心がないといわれる日本人だが、宗教人口は驚くほど多い。どんな宗教があるのか、神仏習合・檀家制度などの知識や、個々の宗教の概要から身近な習俗まで。祖霊崇拝を軸とする日本人の宗教を総ざらえする。
  • 知っておきたい般若心経
    -
    わずか262文字に圧縮された、この経典には何が書かれており、これを唱えたり写経するとどんなご利益が得られるのか。知っているようで知らない般若心経の基礎を知り、一切の苦厄を取り除く悟りの真髄に迫る。
  • 渋沢栄一自伝 雨夜譚・青淵回顧録(抄)
    -
    正義に基づき、道理正しい経済を進めることが必要であるーー。「近代日本資本主義の父」と称される一方、私利私欲にもとづく弱肉強食の競争を諫め、教育、福祉、外交といった社会事業にも尽力した先駆的な事業家・渋沢栄一。尊王攘夷思想に共鳴した農家の青年は、幕臣、新政府高官といった数奇な転身を経て、いかにして実業界に道を見出したのか。肉声が響きわたる2つの自叙伝からその実像を浮かび上がらせる決定版。解説・井上潤
  • 渋沢百訓 論語・人生・経営
    4.3
    渋沢栄一が、論語の精神に基づくビジネスマンの処し方をテーマごとにまとめた談話集。『論語と算盤』よりも内容がわかりやすく、ビジネスに対する渋沢の才気が横溢した1冊。原著『青淵百話』から57話を精選。
  • 島人もびっくりオモシロ琉球・沖縄史
    3.5
    その昔、琉球王国という独立国家だった沖縄。その歴史をはじめ、トリビア的な習慣、風俗をコラム風の軽いタッチで紹介。思わず「えっー?」と驚く習慣の数々。私達の知らないワンダーランド琉球・沖縄の素顔に迫る!※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
  • 写真で辿る折口信夫の古代
    値引きあり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 民俗学者・折口信夫は「古代」を知ることに全生涯をかけてきた。それは歴史という意味での古代ではなく、古来の日本人の信仰や習俗が現代までも伝承されている、時代を超えた精神性である。そんな折口が論じ続けた「古代」的な要素――千年も続く様々な信仰行事を、写真と文でたどるかつてない一冊。万葉の旅から沖縄への旅、芸能史への展開まで、彼の研究の流れに沿って、「日本人の心の原点」ともいえる写真に解説を付して収録する。
  • シャルル・ドゥ・ゴール 自覚ある独裁
    4.7
    先のみえない世界情勢がドゥ・ゴール時代と符合する。「まだドゥ・ゴールは終わっていない」。彼の思想や業績は死してなお現在進行形である。強いフランスの威信を内外に訴えた大政治家の足跡を描く。
  • 宗教改革の物語 近代、民族、国家の起源
    値引きあり
    4.3
    「私の持つすべての力をこの作品に投入した」 原稿用紙約1000枚、著者が全精力を注いだ、過去と現在を大規模に往還する大型論考がついに文庫化!! 宗教改革の知識を欠いて、近代を理解することは出来ない。 なぜなら、宗教改革は近代、民族、国家、ナショナリズムの起源となったからだ。 「この作品は私の著述群の中で特別の意味を持つ。 表題は『宗教改革の物語』で、扱っているのは中世末期のボヘミア(チェコ)の宗教改革者ヤン・フス(1370頃~1415年)である。 ただし、深層においては、私の過去と未来と現在が、すべて盛り込まれた作品だ。 佐藤優という作家が何を考え、何をしようとしているかに関心を持つ読者に是非読んでもらいたい」 時代状況が大きく変化する時こそ、長く頒布されてきた概念・事象がどう生成し、影響力を持つに至ったのかを分析することが、 個人・中間団体・国家それぞれの段階において、事態を打開する糸口を発見することに繋がる。 フスの「教会論」は、長く頒布されてきたものへの問題提起であり、その後、長く頒布されることとなるものとして、近代と現代の連関を見るには最適だ。 私たちは、“愛のリアリティー”を希求し、希求されている存在である。 『宗教改革の物語』が時代の危機を超えるための、読者にとって人生の実用書たる作品になることを願う。
  • 宗教歳時記
    4.0
    正月に食べる餅が大寺院の修正会へと繋がっていく――。歳時記の趣向で宗教にまつわる各地の年中行事を取り上げ、その基底に流れる日本古代の民俗と、祖先が大切に守ってきたものを解き明かした名著。
  • 修養
    5.0
    当代一流の国際人であり教養人だった新渡戸稲造が、未来の日本を担う青年達に向けて記した実践的人生論。 自らの経験と深い思想にもとづき、人として生きるうえでの礼節や心構えはもとより、「不向きな職業を選びて失敗した実例」「打ち明けて頼めば反対者も同情する」「名誉を毀損された時の覚悟」「新刊書はいかにして読むか」など、日常のなかでの必要な事例をふまえた啓蒙的内容に富んでいる。 百年読み継がれてなお、現代日本人に多くの示唆をあたえる不朽の名著、待望の新訳決定版! 解説/斎藤兆史 序 総説 第一章 青年の特性 第二章 青年の立志 第三章 職業の選択 第四章 決心の継続 第五章 勇気の修養 第六章 克己の工夫 第七章 名誉に対する心がけ 第八章 貯蓄 第九章 余が実験せる読書法 第十章 逆境にある時の心得 第十一章 順境にある時の心得 第十二章 世渡りの標準 第十三章 道 第十四章 黙思 第十五章 暑中の修養 第十六章 暑中休暇後の修養 第十七章 迎年の準備
  • 春宵十話
    4.1
    「人の中心は情緒である」天才的数学者でありながら、思想家として多くの名随筆を遺した岡潔。戦後の西欧化が急速に進む中、伝統に培われた叡智が失われると警笛を鳴らした、氏の代表的名著。解説:中沢新一
  • 春風夏雨
    3.4
    「生命というのは、ひっきょうメロディーにほかならない。日本ふうにいえば“しらべ”なのである」科学から芸術や学問まで、岡の縦横無尽な思考の豊かさを堪能できる幻の名著。待望の復刊!解説:茂木健一郎
  • 聖徳太子と日本人 ―天皇制とともに生まれた<聖徳太子>像
    -
    聖徳太子は血統的にも資質的にも大王に擁立されるべきでありながら、なぜ即位しなかったのか。今なお謎に満ちた生涯と聖徳太子が生きた時代をさまざまな角度から丹念に検証し、古代王権の暗闇に光をあてる。
  • 正法眼蔵入門
    4.0
    固定化された自己を手放すとき私は悟り、世界が目覚める。それが生きてある時の経験である──。道元の文章に即し全八七巻の核心を存在・認識・言語という哲学的視点から鮮やかに読み解く。『道元』を改題。 ※本文中に「*」が付されている箇所には注釈があります。その箇所を選択すると、該当する注釈が表示されます。
  • 植物の形には意味がある
    4.3
    街で、庭で、山や森で。花束や食材として。私たちの暮らしの中で、植物を目にしない日はほとんどありません。ところで、そんな身近な草木や花々、野菜や果物は、どうして「その形」をしているのでしょう。葉や枝や根、花や果実が、それぞれどんな理由でいまの形になったのか、豊富な図版をもちいて基礎からやさしく解説する植物学入門。
  • 諸子百家
    3.0
    孔子を筆頭に、老子、荘子、孟子、荀子、韓非子、孫子……など、春秋戦国時代の古代中国では、数多くの思想家が現れた。彼らは「諸子百家」と総称される。 その思想は、東アジア全域の思想に大きな影響を与え続け、今なお衰えない。2200年以上前の思想でありながら、現代の私たちにも生き方の指針を示し続けてくれている。 なぜ戦国の世に多くの思想家が出現したのか? 彼らの主張やその違いはなにか?  残された著作や人物評から、彼らの人柄を読み解き、その思想の本質を解き明かす。
  • 初歩から学ぶ生物学
    値引きあり
    4.4
    人はなぜ死ぬの? 心はどこにあるの? 進化や遺伝の仕組みとは? なぜオスとメスがいるの? 教科書以前の素朴な疑問から、具体例を厳選。断片的に専門知識を蓄えるのではなく、要点から体系的にわかりやすく解説。メディアで話題になる事柄も、基礎さえ押さえておけば、もっと理解が深まる! 文庫化にあたり、人類起源や免疫に関する最新の知見で大幅に改訂。いい加減でしたたかな生物の原理に迫る、恰好の入門書。
  • 白河法皇 中世をひらいた帝王
    値引きあり
    -
    賀茂川の水、双六の賽、山法師。これ以外思い通りにならないものはないと豪語した白河法皇。激動の時代にあって、角逐する政治勢力から天皇制を守るために院政を生みだした「専制君主」の、知られざる実像に迫る。
  • シリーズ江戸学 江戸の橋
    -
    機械などのない時代、どんな道具や材料そして技術を使い江戸の橋は架けられたのか? 橋作りに込められた職人たちの技とは? 水の都・江戸の橋の作られ方を徹底研究。江戸のモノづくりの技術と知恵が満載の一冊!
  • シリーズ江戸学 知っておきたい江戸の常識 事件と人物
    値引きあり
    -
    関ヶ原の戦いは豊臣方同士の合戦だった? 「身分」にがんじがらめの武家社会でもヘッドハンティングがあった? 遠山金四郎は刺青をしていたのか? 「大岡裁き」は、つくり話? あっと驚く江戸の真実満載の1冊!
  • シリーズ江戸学 旗本たちの昇進競争 鬼平と出世
    4.0
    町方の評判もよく、経験も実績もあった「鬼平」こと長谷川平蔵が、町奉行になれなかった理由は何だったのか。当時の隠密情報をあつめた史料をもとに、出世を願う旗本たちの本音と建て前を赤裸々に解き明かす。
  • シリーズ江戸学 江戸のうんちく 社会と生活
    -
    江戸の治安は万全で交番もあった? 江戸時代は大酒飲みが多かった? 参勤交代は大名たちの見栄の張り合い! 流行の立役者は歌舞伎役者! リサイクル都市江戸ってホント? 目からウロコの江戸社会の真実。
  • シリーズ江戸学 江戸の教養 遊びと学び
    5.0
    日本が驚異的な速度で近代化を達成した背景には、江戸時代に蓄積された教養があった――。識字率は本当に高かったのか? 外国語はどう学ばれていたのか? よく遊び、学んだ江戸人の知性を一挙公開!
  • シリーズ歴史と人物 織田信長
    3.0
    信長はどのような人物で、当時の人々や異国人たちは彼をどう見ていたのか? 政治手腕、家族や家臣との関係、性格や趣味嗜好――。豊富な史実とエピソードとともに、戦国の常識の破壊者・信長の全貌に迫る。
  • シリーズ歴史と人物 坂本龍馬
    3.0
    龍馬流説得術の極意、剣客としての力量、倒産の危機を救った経営手腕ほか、豊富な史実とエピソードで、知っているようで知らない坂本龍馬がわかる! 関連人物や年表・索引も充実した、歴史ガイドの決定版。
  • 進化論の挑戦
    5.0
    生命四〇億年の歴史を論じる進化論には、指針となる思想への鍵が潜んでいる――。倫理観、宗教観、優生思想、自然保護など、人類文明が辿ってきた領域を進化論的側面から位置付け直し、新たな思想を提示する。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。 ※本文中に「*」が付されている箇所には注釈があります。その箇所を選択すると、該当する注釈が表示されます。
  • 神曲 地獄篇
    4.0
    地獄に足を踏み入れたダンテが、師ウェルギリウスに導かれ地獄の谷から天国へ旅する壮大な叙事詩、第一部。ボッティチェリの素描収録。「これはダンテが遺した文字の時限爆弾だ」(島田雅彦/本書エッセイ)
  • 神曲【全三篇 合本版】
    値引きあり
    -
    千三百年の春、復活祭の木曜日。闇黒の森に迷い込んだ若き詩人ダンテは、尊師ヴェルギリウスに導かれ、生き身のまま地獄の門をくぐり九つの圏谷を降りてゆく。肉欲、欺瞞、異教、裏切り――地上での罪により呵責を受ける魂の叫び。ダンテは怖れ慄きながらも言葉を交わし、神が造りたもうた人間とは何か、その罪とは何かを探る。 ボッティチェリの素描とともに堪能する、西洋古典文学の神髄。 各巻に豪華な執筆陣による解説付き! 〔地獄篇〕島田雅彦/〔煉獄篇〕三浦朱門/〔天国篇〕中沢新一 ※本電子書籍は『神曲 地獄篇』『神曲 煉獄篇』『神曲 天国篇』を1冊にまとめた合本版です。
  • 神曲 天国篇
    3.6
    永遠の女性ベアトリーチェと再会し、九つの天を昇りはじめたダンテ。星々の光が饗宴する中、天上の至高天でついに神の姿を捉える--第3部。「文学の枠を超えた、表現の怪物」(中沢新一/本書エッセイ)
  • 神曲 煉獄篇
    3.7
    地獄を抜けたダンテは現世の罪を浄める煉獄の山に出る。罪の印である七つのPを額に刻まれ、地上楽園である山頂を目指す--第2部。「父・逸雄が挑んだ全人類の永遠の文化財」(三浦朱門/本書エッセイ)
  • 真釈 般若心経
    値引きあり
    5.0
    『般若心経』とは、心の内面の問題を解いたものではなく、具体的な修行方法が説かれたものだった! 目から鱗の新解釈。経典成立当時の古代インドの言語、サンスクリット語研究が導き出した真実を明らかにする。
  • 新版 うつほ物語 一 現代語訳付き
    -
    異国の不思議な体験や琴の伝授にかかわる奇瑞などの浪漫的要素と、源氏・藤原氏両家の皇位継承をめぐる対立を絡めながら語られる長編物語。第一巻には、「俊蔭」「藤原の君」「忠こそ」「春日詣」をおさめる。
  • 新版 古代天皇の誕生
    -
    天皇はどこからきたのか? そして、倭国から「日本」にいたる邪馬台国以降、古代国家はどのようにして確立されたのか。卑弥呼の弥生時代から、倭の五王の古墳時代を経て、聖徳太子・中大兄皇子の飛鳥時代まで、群臣推挙によって王位を継承しながら王権を強化。やがて「天皇」を名乗るようになる。律令制国家として確立していったヤマト王権の歴史を、東アジアとの関係のなかでていねいに考察。古代史研究の最新の到達点を示す。
  • 新版 精神分析入門 上
    4.0
    無意識、自由連想法、エディプス・コンプレックス――。精神現象の解明に偉大な貢献をした精神分析の創始者、フロイトの講義録にして精神分析の入門書。人気イラストレーターによる新カバーで待望の復刊!
  • 新版 禅とは何か
    値引きあり
    3.7
    宗教とは何か。仏教とは何か。そして禅とは何か。自身の経験を通して読者を禅に向き合わせながら、この究極の問いを解きほぐす名著。初心者、修行者を問わず、人々を本格的な禅の世界へと誘う最良の入門書。解説・末木文美士 第一回 宗教経験としての禅  第一講 宗教経験とは何か  第二講 何を仏教生活というか  第三講 仏教の基本的諸概念  第四講 証三菩提を目的とする禅  第五講 心理学から見た禅 第二回 仏教における禅の位置  第一講 宗教経験の諸要素  第二講 宗教経験の諸型  第三講 宗教としての仏教  第四講 楞伽経大意  第五講 神秘主義としての禅 解説(旧版) 古田紹欽 解説 末木文美士
  • 新版 増補 共産主義の系譜
    値引きあり
    4.3
    画期的な批判的研究の書として、多くの識者の支持を得た名著!! 「本書は非マルキストによる現実態としてのマルクス思想史=共産主義史の金字塔的著作である」(竹内洋。解説より引用) 全体主義に抗す自由主義の論客として知られ、渡辺一(政治思想史)、高坂正堯(国際政治学)、矢野暢(東南アジア史)、木村汎(ソ連研究)、 西原正(安全保障研究)、五百旗頭真(日本政治外交史)、戸部良一(日本政治外交史)ら錚々たる学者を門下から輩出した政治学者、猪木正道。 防衛大学校校長も長く務めた氏が、共産主義の思想と運動の歴史を一貫した視点で平易に読み解く。 マルクスの思想とマルクス主義はまったく違う! マルクス、フォイエルバッハ、ラッサール、レーニン、スターリン、チトー、フルシチョフ、毛沢東に加えて、その後の文化大革命と非毛沢東化、 非スターリン化、ソ連共産党独裁政権の官僚化と軍事力を背景とした力の外交、そしてユーロ・コミュニズム、グラムシにまで論及。 共産主義の思想と運動の歴史を平易に一望する大傑作!
  • 新版 歎異抄 現代語訳付き
    3.4
    愛弟子が親鸞の教えを正しく伝えるべく、直接見聞した発言と行動を思い出しながら綴った『歎異抄』。人々を苦悩から救済するに努めた親鸞の情念を、わかりやすい注釈と口語訳で鮮やかに伝える決定版。
  • 新版 都市空間の怪異
    3.0
    千変万化する妖怪、そのイメージを作り出したのは、不安により膨れ上がる都市住民の想像力であったーー。大通りを闊歩する百鬼夜行、学校の暗闇に潜む女子生徒の幽霊、銀幕を跋扈する大怪獣。人が集まる場所にこそ妖怪あり! 民間伝承から都市伝説まで、江戸から魔都東京まで。時間も空間も乗り越える、遊び心あふれる宮田式妖怪地図を手に、都市怪異譚をたどる旅に出よう。小松和彦による解説「宮田登の妖怪論」収録。
  • 新版 日本神話
    値引きあり
    3.0
    古事記や日本書紀に書かれた神話以前から、日本人の心の中には素朴な神話が息づいていたのではないか。古代史研究の第一人者が、考古学や民俗学の成果を取り入れながら神話を再検討。新たな成果を加えた新版。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
  • 新版 福翁自伝
    4.1
    緒方洪庵塾での猛勉強、遣欧使節への随行、暗殺者におびえた日々――。六〇余年の人生を回想しつつ愉快に語られるエピソードから、変革期の世相、教育に啓蒙に人々を文明開化へ導いた福沢の自負が伝わる自叙伝。
  • 新版 発心集 上 現代語訳付き
    -
    鴨長明が自分のために書き溜めたという仏教説話集。人間の欲の怖ろしさを描き、自身の執着心とどう戦うかを突きつめていく長明の記述は秀逸。新たな訳と詳細な注を付し、全8巻、約百話を上下2巻に収録。
  • 神秘学講義
    -
    【目次】 第一章 現実世界から超現実世界へ 第二章 霊的感覚論――霊・魂・体の問題 第三章 神秘学における理性と感性 第四章 秘儀とその行法――アポロン的とディオニュソス的 第五章 ユングと神秘学 第六章 ブラヴァツキー――近代精神と神秘学
  • 神秘日本
    4.2
    人々が高度経済成長に沸くころ、太郎の眼差しは日本の奥地へと向けられていた。恐山、津軽、出羽三山、広島、熊野、高野山を経て、京都の密教寺院へ――。現代日本人を根底で動かす「神秘」の実像を探る旅。
  • 新訳 茶の本 ビギナーズ 日本の思想
    4.0
    『茶の本』(全訳)と『東洋の理想』(抄訳)を、読みやすい訳文と解説で読む! ロマンチックで波乱に富んだ生涯を、エピソードと証言で綴った読み物風伝記も付載。天心の思想と人物が理解できる入門書。
  • 新訳 武士道 ビギナーズ 日本の思想
    値引きあり
    5.0
    深い精神性と倫理性を備えた文化国家・日本を世界に広めた名著『武士道』。平易な訳文とともに、その意義や背景を各章の「解説ノート」で紹介。巻末に「新渡戸稲造の生涯と思想」も付載する新訳決定版!
  • 新訳 弓と禅 付・「武士道的な弓道」講演録 ビギナーズ 日本の思想
    4.2
    「考えるのをやめなさい」。日本滞在中に弓道を学んだドイツ人哲学者ヘリゲルは、自我を捨て心を無にして的を射よと説く師の言葉に、あらゆる道に通底する禅の奥義を感得する。精神集中と身体の鍛練によって、いかに「無心」となり得るのか。世界中で愛読され続ける日本論の名著を新たに訳し下ろし、講演録や鈴木大拙の序文とともに収録。最新研究を踏まえた解説により、日本的な武道と芸道、そして禅の真髄を解き明す決定版!
  • 時間をあらわす「基礎日本語辞典」
    -
    日本語の微妙なニュアンスを、図を交えながら解説する『基礎日本語辞典』から、「さっそく」「ひとまず」など、時に関する語を集める。外国語を学ぶとき、誰もが迷う時制の問題をわかりやすく解説! 【とりあげた言葉】 とき、あくる、あたらしい、あらかじめ、いきなり、いずれ、いぜん、いそぐ、いちおう、いつか、いま、いまさら、いまだに、いよいよ、おそい、おもむろに、かれこれ、~ごろ、さしあたり、さっき、さっそく、しばらく、~すぎ、すぐる、すごす、すむ、そろそろ、~た、~だす、たまたま、~ちゅう、ついに、とたん、とりあえず、なかなか、にわか、のばす、はじまる、はやく、ひ、ひごろ、ぴったり、ひとまず、ふるい、まい~、まもなく、もう、やがて、わかい
  • 自殺について
    値引きあり
    3.7
    誰しもけして逃れられない、死(自殺)について深く考察し、そこから人生について、善人と悪人との差異、生きることの意欲の本質へと迫る! 偉大な思想家の歴史的な名著を読みやすく新装復刊!!
  • 辞書から消えたことわざ
    3.7
    斯界の第一人者が、35年近くの〈ことわざ拾いの旅〉から「埋もれた名品」200本超を厳選。 「花の下より鼻の下」「心太の幽霊をこんにゃくの馬に乗せる」―― 表現や語感の良さ、言い回しの妙はもとより、成り立ち、使われた文芸作品、時代背景などの蘊蓄を駆使しつつ、絶妙な譬えを有する面白おかしい“庶民哲学”の世界を紹介する。 ことわざを視覚化した絵画やカルタも多数掲示。声に出して読め、見て楽しめる珠玉の読本。
  • 自分をみつめる禅問答
    値引きあり
    4.0
    生きる意味はあらかじめ存在しない。生きる中から作られるのだ――。人気のカリスマ禅僧が、誰もが一度はぶつかる根源的な問いに、「禅問答」のスタイルで回答。仏教の本質を知り、人間の真理にせまる画期的な書。
  • ジャータカ 仏陀の前世の物語
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    -
    食べ物を何ももたないウサギは炎にとび込み、自らの肉を布施に捧げた。このウサギこそ釈尊の前世の姿であった――。古代インドの仏教徒が口づてに伝えた説話集ジャータカ。輪廻転生思想のもと、国王、バラモン、商人、そして動物から神まで、さまざまな生を描く物語は、今昔物語集や歌舞伎をつうじて日本でも親しまれてきた。詩と散文によって彩られ、利他と自己犠牲の理想を描きあげた説話文学集のエッセンスを一冊にまとめる。
  • 【19冊 合本版】柳田国男コレクション
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    -
    ◆『新版 遠野物語 付・遠野物語拾遺』 日本の民俗学の原点を知る必読の物語。 ◆『雪国の春 柳田国男が歩いた東北』 柳田国男が歩いた東北から日本を考える。 ◆『新訂 妖怪談義』 妖怪研究の端緒となった書。小松和彦氏の校注付の決定版。 ◆『一目小僧その他』 およそこの世の中に「人」ほど不思議なものはない。 ◆『山の人生』 山の神秘、人々の悲劇を辿った代表作! ◆『海上の道』 日本民俗学の巨人が著した最晩年の名著! ◆『日本の昔話』 日本人の心の原風景がよみがえる昔話106篇。 ◆『日本の伝説』 各地に語り継がれた伝説を紐解く。 ◆『日本の祭』 祭のルーツを民俗学から解き明かす。 ◆『毎日の言葉』 語り部の口を経て伝えられてきた、力強く美しい日本語を味わう。 ◆『先祖の話』 あの世とこの世を行き来する先祖と家の繋がりを明らかにする。 ◆『海南小記』 柳田の南島研究の原点。 ◆『火の昔』 火の発展を辿れば人類の生活史が見えてくる! ◆『妹の力』 なぜ女性が祭礼を取り仕切っていたのか。 ◆『桃太郎の誕生』 だれもが聞いた物語に秘められた謎とは。 ◆『昔話と文学』 昔話から、日本人の自然観や生活理想、信仰心を探る。 ◆『小さき者の声 柳田国男傑作選』 柳田国男の代表作だけを集めた傑作選! ◆『柳田国男 山人論集成』 神隠しにあった人々はどこへ行ったのか。 ◆『神隠し・隠れ里 柳田国男傑作選』 神隠しに人々が託した思いとは。 ※本電子書籍は、上記19作品を1冊にまとめた合本版です。

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  • 【10冊 合本版】五来重 仏教民俗学著作集
    値引きあり
    -
    不朽の名著『高野聖』をはじめ、『山の宗教_修験道案内』『西国巡礼の寺』ほか代表作を網羅。怪異・妖怪好き必携の「鬼」の起源に迫った『鬼むかし』、円空と木喰から庶民信仰の本質に迫った『円空と木喰』など、名作揃い。
  • 【上下 合本版】論語
    -
    この書物が常にひろく読まれて来たのは、人間の生き方についての知恵を、広汎に縦横に与えるという魅力のためである――。孔子とその弟子の言行を記録した対話篇、論語。そこには、教養や学び、友情、道徳、政治、国家といった普遍的な主題をめぐる思考が刻み込まれている。中国における古今の注釈書だけでなく、日本の江戸時代における伊藤仁斎や荻生徂徠らの解釈を比較検討。中国古典研究の碩学が口述によって全章を解説する。 ※本電子書籍は『論語 上』『論語 下』を1冊にまとめた合本版です。
  • 女性芸能の源流 傀儡子・曲舞・白拍子
    -
    芸能の時代といわれる中世は、巫女・傀儡女・白拍子女など、社会の底辺に生きながら人々に救いと娯楽を与えた女性芸能者たちが活躍していた。史料、説話、能などを手がかりに、女性芸能者の実態を描き出す。
  • 人生の哲学
    3.0
    「生と死」「愛」「自己と他者」「幸福」「生きがい」――。誰もが関心をもつ「人生の根本問題」の見つめ方を、日本を代表する哲学者が、古今東西の先人たちのテキストを縦横無尽に援用しながら解説。自分の生きる道を求め、悩みながらも真摯に生を引き受けようとする人々に向け、人生の複雑で微妙な問題をひとつひとつ丁寧に分析し、解明する。やわらかな文体で、読者とともに寄り添い導いてくれる不朽の名作、待望の文庫化。
  • 人生論ノート 他二篇
    3.9
    如何に生きるか?生きるとは何か?愛と死、幸福と嫉妬、瞑想と懐疑、孤独と感傷、虚栄と名誉心、利己主義と偽善、旅と個性…、透徹した真摯な眼差しで人生の諸相を思索する。 近代と現代の狭間で人生の処し方・生きざま・死生観が問われた時代に書かれた、今なお読み継がれる畢生の論文集。 『人生論ノート』/死について/幸福について/懐疑について/習慣について/虚栄について/名誉心について/怒りについて/人間の条件について/孤独について/嫉妬について/成功について/瞑想について/噂について/利己主義について/健康について/秩序について/感傷について/仮説について/偽善について/娯楽について/希望について/旅について/個性について/後記 ほか、『語られざる哲学』、自分の娘へ当てた書簡『幼き者の為に』所収。 解説/岸見一郎
  • 数学の魔術師たち
    3.0
    カントール、ラマヌジャン、ゲーデル――天才的数術師たちのエピソードを交えつつ、無限・矛盾・不完全性など、彼らを駆り立ててきた摩訶不思議な世界を、ユーモア溢れる筆致解き明かす。『数術師伝説』を改題。 ※本文中に「*」が付されている箇所には注釈があります。その箇所を選択すると、該当する注釈が表示されます。
  • 数学物語
    3.9
    エジプト、バビロニアにおける数字の誕生からパスカル、デカルト、ニュートンなど大学者の仕事まで、数学の誕生と発展のドラマをやさしく解説。数学の楽しさを伝えるロングセラーが大きな文字、綺麗な図版の新版に!
  • 数式を使わない物理学入門 アインシュタイン以後の自然探検
    -
    監修 大須賀健(筑波大学計算科学研究センター教授 宇宙物理理論研究室) 寄稿 永田和宏(細胞生物学者/歌人) (目次) 第1章 現代科学の最先端を行く物理学 1 人間のいかなる空想も越える奇妙な世界 2 宇宙には、果てがあるか 3 宇宙は、膨張している 第2章 極微の世界は、常識を破壊する 1 物質の最小単位は、なにか 2 極微の世界の不思議 3 どれだけ小さいものまで見えるか 第3章 現代物理学は、自然の本質を解明した 1 断念は、あきらめではない――「断念の哲理」 2 新しい位置と速度の考え方――「不確定性理論」 3 自然の安定を保つもの――「プランク恒数」 第4章 宇宙の謎を解く素粒子の活躍 1 星は永遠に光り輝くのか 2 宇宙の放浪者たち 第5章 時間が遅れ、空間が縮む世界 1 光は真空を伝わる 2 絶対性の否定――「特殊相対性理論」 3 地球の引力による時間の遅れ 4 宇宙の神秘 第6章 物質世界の果てを求めて 1 電子顕微鏡でも見えないものを、知る方法 2 極微の世界に巨大な力がある 3 素粒子は、はたして窮極物質か 第7章 真空の世界では「無から有」が生じる 1 真空は、無ではない 2 自然は、限りなく深い
  • 菅江真澄 図絵の旅
    値引きあり
    4.0
    江戸時代の東北・北海道を歩き、森羅万象を描いた菅江真澄。祭り、絶景、生業の細部からアイヌの人々の暮らしまで、民俗学やジオパークを先駆ける眼差しを読み解き、貴重なカラー図版112点を収録。 【目次(変更になる場合があります)】 I 信濃・南部・蝦夷地の旅 II 下北・津軽の旅 III 秋田の旅(1) IV 秋田の旅(2) V 地誌の旅 VI 図絵の旅(1) VII 図絵の旅(2)  ナチュラルヒストリーとして見る菅江真澄の図絵
  • ストレスから自分を守る脳のメカニズム
    -
    過剰なストレスが脳細胞に与える影響は? 不思議な脳と心のしくみにメスを入れ、うつ、記憶、老化、そして「気」にいたるまで、脳を科学的に解明し、東洋思想をまじえて現代人の心の問題をやさしく説きおこす。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
  • スペシャルガイド ・オブ・「千夜千冊エディション」vol.1~12
    無料あり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 編集工学者・松岡正剛による前人未踏のブックナビゲーションをテーマごとに編集・構成した、角川ソフィア文庫の大好評シリーズ「千夜千冊エディション」。その既刊12冊の読みどころや斬新なデザイン世界を一挙紹介。すべてそろえるのもよし、気になるものから一冊手にするのもよし。本好きならずとも、その着眼点、選択眼、構成力には舌を巻く。めくるめく千夜千冊の入り口へようこそ!

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  • 図解 諸子百家の思想
    -
    中国思想が黄金期をむかえた春秋・戦国時代。すぐれた思想家たちが思索を重ね、学派をつくり、互いに論争して理論を磨き上げた。人はいかに生きるべきか。社会や国家はどのようにあるべきか。人間とは、世界とは、論理とはいったい何であるのか――。 儒家、墨家、道家、兵家、法家から、名家、陰陽家まで。絶え間ない戦乱と侵略の時代が生んだ百花繚乱の思想を、第一人者が明快な図解とともに読み解く。現代日本人のための中国思想入門。
  • 図解 曼荼羅入門
    -
    鮮烈なイメージで私たちを魅了する曼荼羅。 大画面にひしめきあう1800体の仏と荘厳の色彩には、仏教のいかなる教えが秘められているのか。 そして、密教の神髄は曼荼羅にあると説いた空海の真意とは何だったのか。 個性の尊重、個と全体の調和、他者により生かされていることの自覚など、 現代人に不可欠な世界観を曼荼羅が体現していると述べる第一人者が解き明かす。 美しい図版を通じて密教の世界観を体感できる仏の図像学入門。 (本書は、『図解・曼荼羅の見方』を改題し文庫化したものです)
  • 図説 日本戦陣作法事典
    値引きあり
    -
    合戦場は細かいルールだらけだった! 出陣のときには主従が団結して勝利に向かい、士気を昂める厳粛な出陣式を行なった。小笠原流・伊勢流をはじめ江戸時代には相伝の流儀があったほど、死を前提とした合戦に臨む武士たちは些細なことまで縁起を担ぎ、不吉の念を払ったのであった。合戦の準備から終結までの一部始終を、著者自筆の184点の詳細なイラストによって図解。354項目の用語集も充実した、戦国ファン必携の完全保存版!
  • 図説 日本未確認生物事典
    値引きあり
    4.3
    日本の民衆史に登場する幻人・幻獣・幻霊と呼ばれる「実在しないのに実在する」不可思議な生物たち。日本人の豊かな想像力と精神性が生み出してきた、彼らはいったい何者なのか? 天狗・轆轤首・青鬼・赤鬼・黒鬼・河童・人魚・猫股・九尾の狐・多頭大蛇・土蜘蛛……など、114種類の生物について、特徴や確認された場所などを、歴史文献を用いて解説。多岐に亘る史料を渉猟してまとめた、妖怪・幻獣ファン必携の完全保存版!  【目次】擬人的妖怪編/魚と亀の変化/龍蛇類の変化/獣類の変化/鳥類の変化/湿性類の変化 【登場する生物】天狗/青鬼・赤鬼・黒鬼/地獄の鬼/河童/魑魅/魍魎/人魚/龍/大蛇/くだ狐/狢/鎌鼬/鵺/土蜘蛛/麒麟… 114種類
  • 聖書物語
    -
    優れた文学でもある聖書。 そこには、超絶的な神だけでなく王も奴隷も、 聖人も罪人も、あらゆる人間の生き様が刻みこまれている。 天地と悪の初源を明かす創世記から、 イスラエルの民の歴史、救い主イエスの生涯、 そして世界の終末を告げる黙示録まで。 そのすべてを、人間が息づく百の物語として芥川賞作家が紡ぎ出す。 数々の名場面、悠久のドラマがよみがえり、 豊富な図版とともに新旧約聖書を読み通すことができる決定版。  【目次】  はじめに  ■旧約聖書編 1 初源の詩・愛の創まりと悪の発現 2 族長たちの時代 3 指導者モーセ 4 約束の地カナンへ 5 イスラエルの黄金時代 6 南北朝時代と預言者たち 7 バビロン捕囚からローマ支配まで 8 イスラエルの智と美  ■新約聖書編 9 イエスの生涯 10 再臨に向けて   おわり ※本書は、二〇〇〇年十月に刊行された『ビジュアル版 聖書物語』(講談社刊)に加筆・修正し文庫化したものが底本です。
  • 精神疾患
    -
    発達障害、うつ病、統合失調症――人はなぜ「こころの病」に陥るのか。疾患にはどんな種類があり、医療現場はいかなる課題に直面しているのか。客観的診断の難しさ、治癒可能な疾患までを「障害」と呼ぶ弊害、科学的根拠のない投薬への批判、精神鑑定の危うさなどを、数々の症例とともに紹介。冷静な学問的見地から、精神医学の「未熟さ」に警鐘を鳴らしつつ、多くの無知や誤解がつきまとう世界を基礎から解説する入門書。 第一章 精神医学と精神症状   精神医学の特色/客観的評価の難しさ/臓器としての脳  ほか 第二章 精神疾患の分類    精神医学の悪用/障害年金と不正受給/障害という誤解 ほか 第三章 精神科における診断基準     精神疾患の国際分類/ICD-10の特徴/DSM-5のカテゴリー ほか 第四章 精神医学の歴史     精神医療と収容/魔女裁判/フロイトの帝国/向精神薬とDSM ほか 第五章 統合失調症     幻覚と妄想/精神科に入院/統合失調症の類型 ほか 第六章 躁うつ病とうつ病     躁うつ病とは何か躁うつ病の分類/うつ病と薬物療法 ほか 第七章 発達障害     自閉症/言葉が遅い子/アスペルガー障害 ほか 第八章 精神疾患と犯罪     責任能力/殺人事件/恐怖か殺意か/「措置入院」の弊害 ほか 第九章 精神科とクスリ     向精神薬/薬の副作用/抗精神病薬/幻覚妄想状態 ほか 第十章 精神科と医療費     医療費の問題/医療崩壊/保険診療 ほか ※本書は、二〇一〇年八月に小社より刊行した『やさしい精神医学入門』(角川選書)を加筆修正のうえ改題し、文庫化したものが底本です。本書は2018年5月18日まで『やさしい精神医学入門』(角川選書)と併売しております。
  • 聖地感覚
    -
    聖地の力の謎を求め、京都東山修験道に赴いた著者。深い森に迷い、日常の常識を手放した時、身体古層から湧き上がってきたものとは。人間を自然へと解き放つ野生の声を描く、聖地の画期的フィールドワーク!
  • 聖地と日本人
    -
    鞍馬・僧正ヶ谷、比叡山横川、河原院、竹生島、熊野、志度浦の龍宮、富士山、安達ヶ原……能楽の舞台となったこれらの場所は、「聖地」と呼ばれてきた。神々が遊び、鬼や妖怪が出没するといわれた異界への入り口。俗世の向こう側にある極楽・地獄として、日本列島の中に見出された聖地とはいかなる場所であったのか? 絵画や文学作品、歴史書など、多彩な史料を手がかりに、中世の京都人が聖なる場所に込めた思いに迫る。
  • 性と進化の秘密 思考する細胞たち
    4.3
    三八億年前、とてつもない偶然が重なり、たった一つの細胞が誕生する。この細胞が人間のような複雑な生物へ進化したのは何故か。「細胞は考える」という観点から、生命と性の秘密を易しく解きあかす生物学入門。

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