菅江真澄の作品一覧
「菅江真澄」の「菅江真澄 図絵の旅」「菅江真澄遊覧記」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「菅江真澄」の「菅江真澄 図絵の旅」「菅江真澄遊覧記」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
個人的な話。
初めて青森県の山内丸山遺跡に行った時。史料展示室の壁にはかなり長大な等尺年表があった。山内丸山は縄文期から平安期頃まで人の住む地だったので、そこまでの時代については記載が多い。等尺年表なので、その後は昭和の発掘調査まで、ほぼ真っ白。空白。ところが、
……江戸期に記載がある!
それが菅江真澄の記録。土偶や土器片をスケッチし、土地の人からの聞き書きを残している。しかも克明に。
菅江真澄がすごいのは、江戸後期に北海道へ渡って越冬もしている。そしてアイヌの人々の文物•文化•言語なども記録に残したこと。アイヌ語には"文字"がないので、聞き書きのアイヌの言葉の記録は貴
Posted by ブクログ
最初は借りた。目当てはアイヌの図絵だった。処が、全部で112図絵ある中の最初の七夕人形の記事で既に魅了されていた。ヤバいなあ。購入するべきなのだろうか?絵も凄いし、民俗学的にも貴重。
結局、昨年4月に購入した。その後、半年ほど文庫本が行方不明になったが、この春からまたぼちぼち読み始めて、ようやく読み終わった。いつか長い長い東北旅を敢行するとき、この文庫本を持ち歩き、「これが真澄の描いた八郎潟、これが大間の浦か」と驚き、郷土博物館に行って民俗遺物を眺めながら「200年前に普通の農家の庭先にあったのだ」と想像することだろう。
菅江真澄。1754年おそらく三河・岡崎の生まれ。国学と本草学を学んだ
Posted by ブクログ
・石井正己編「菅江真澄 図絵の旅」(角川文庫)は読んだといふより見たと言ふべきか。書名通り図絵中心の書である。真澄は三河の生まれの人だが、その絵は東北のものが多い。若い頃旅立つたまま、こちらに帰ることなく亡くなつたからである。彼の絵は独特のもので、その絵の「真澄独特の稚拙な表現は、文人の間に流行していた真景図とは違って、御伽草子絵に近い」(辻惟雄、331頁)ものであるらしい。風景画も多いが、民俗的な絵も多い。個人的にはこちらに興味がある。真澄は2400点ほどの絵を残してゐるとい ふ。それからすればここに載るのは112点、20分の1以下である。それでも色がついて細かなことまで 分かるやうになつた