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街で、庭で、山や森で。花束や食材として。私たちの暮らしの中で、植物を目にしない日はほとんどありません。ところで、そんな身近な草木や花々、野菜や果物は、どうして「その形」をしているのでしょう。葉や枝や根、花や果実が、それぞれどんな理由でいまの形になったのか、豊富な図版をもちいて基礎からやさしく解説する植物学入門。
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Posted by ブクログ
今まで何気なく目にしていた植物の形にはまだ不思議が詰まっている。これからは、小さな不思議に気がつく気持ちと、それを考え続ける事、それを大切にしたいと思いました。それを忘れそうになった時に、また読みたいと思う本でした。
面白かった~。 植物をとても科学的に考えている。 どうすれば光合成が一番効率がよいのか。 子孫を残すためにはどうすることが最善なのか。 光、二酸化炭素、窒素を必要量を確保するのか。 植物のことだけれど、考え方がとても科学的なので、人生の中で考え方がすごく参考になる。 是非若い人にどんどん読んでも...続きを読むらいたいと思います。 いや~よい本に出会いました。。
専門家ではないが、植物の本を読むのが好きなので、今年マザーツリーを読んだ時に、植物が親類かそうでないかが分かるという文章を目にした。本書では自己と他者の区別ができるという実験結果はまだないとある。最新結果に追いついていないのか、素人目だからか、そこが気になった。
植物って面白い。 植物自体が面白いのもそうですが、この著者もその面白さを存分に引き出してくれます。 職業柄、少し植物に関係しているので、何気なく取ったこの本でしたが、結構面白かったです。 生物としてどう環境に適応するのか、適応しようとした結果、植物の形が色々あるんだなと非常に感銘を受けました。 ...続きを読むこう言った何気ない日常も、少し面白くしてくれる本が大好きです。
身近な植物、根があって、茎があって、葉っぱがあって、花を咲かせ(無いものもあるが)、実をつけ子孫を残す。 エネルギーは光合成でつくられ・・・。 は知っていたものの、なぜ葉は平たいのか、空気(二酸化炭素が重要)はどこから吸っているのか、茎の存在意義は、花の色と形の多様性や生存競争に勝つための特徴等、へ...続きを読むぇ~そうだったのね があった。 光合成を専門とされている方のようで、得意分野以外では少し断定的な表現が少なかったが、もっとも例外が多いだろうし、真実を述べること自体が難しいのでしょうね。 ちょっと面白かった項目。 イチゴの表面にあるぽちぽちが種子だろう、というのが普通の考え方だが、生物学的にいうと、そもそも赤いのは果実ではなくて、花の柄の端が肥大したもの。そして、表面のぽちぽちが果実。種子はどこにあるかというと、ほとんど果実そのもの。種子がごく薄い皮で覆われたものが果実であるぽちぽちだ。 ツクシを新聞紙に包んで1日2日放っておくと、もわもわとした緑色の綿のようなものが出てくるが、これがツクシの胞子。これを顕微鏡で見ると、奇妙な4本足のタコのようなものが見える。これにゆっくり息を吹きかけると、胞子の4本の足が本体に絡まって小さくなり、しばらくすると、ゆらゆらとまた元に戻る。ツクシの胞子の4本の足は弾糸と呼ばれ、乾燥した状態では弾糸を伸ばし、空気抵抗を大きくして、風などによって遠くまで飛ばす。そして湿度が高いときには、弾糸を縮めて風に飛ばされにくくし次に晴れるチャンスを待つ。 植物の種子は小さくとも立派な植物。最初は1つの細胞から出発するが、細胞分裂を重ね胚の段階まで行き、そこから水分が減って休眠に入る。 例えば草の茎のてっぺんに地面と平行に伸ばした葉を置いて、すべての光を吸収する植物を考えてみる。その場合、強い光を独占できるが、光合成は一定値よりは大きくならない。そして茎の下のほうにたとえ葉があったとしても、そこには光がほとんど当たらないので、そこではそもそも光合成ができない。 稲のように葉を斜めにしてつけた場合、吸収する光の量は葉の面積あたりで比べると少なくなるが、光が少し弱いほうが光合成の効率は高いので、光合成できる量はそれほど低下しない。一方で、投影面積は小さくなるので、その葉の下に別の葉をつけておけば、その葉にも光が届いて光合成をすることができる。上から下までの光合成の量を足し合わせれば、葉を斜めに伸ばす植物の方が断然有利になるのだ。 植物の多様性を生み出すものは、環境要因の多様性に加え、時間的な変化、植物が環境に及ぼす影響、そして外敵との駆け引きがある。
適応意義。 脚注がおもしろいともノイズとも思うことがあったけれど、おもしろい本だった。生物が特定の目的に合致させる為に形を変化させてきた訳ではなく、試行錯誤の結果残った形というのはあるけど、逆に目的として捉えた方がややこしくなくて伝わりやすいという風に感じた。
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