【感想・ネタバレ】植物の形には意味があるのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

面白かった~。

植物をとても科学的に考えている。
どうすれば光合成が一番効率がよいのか。
子孫を残すためにはどうすることが最善なのか。
光、二酸化炭素、窒素を必要量を確保するのか。

植物のことだけれど、考え方がとても科学的なので、人生の中で考え方がすごく参考になる。
是非若い人にどんどん読んでもらいたいと思います。

いや~よい本に出会いました。。

0
2023年01月27日

Posted by ブクログ

植物って面白い。

植物自体が面白いのもそうですが、この著者もその面白さを存分に引き出してくれます。
職業柄、少し植物に関係しているので、何気なく取ったこの本でしたが、結構面白かったです。
生物としてどう環境に適応するのか、適応しようとした結果、植物の形が色々あるんだなと非常に感銘を受けました。

こう言った何気ない日常も、少し面白くしてくれる本が大好きです。

0
2024年04月21日

Posted by ブクログ

身近な植物、根があって、茎があって、葉っぱがあって、花を咲かせ(無いものもあるが)、実をつけ子孫を残す。
エネルギーは光合成でつくられ・・・。
は知っていたものの、なぜ葉は平たいのか、空気(二酸化炭素が重要)はどこから吸っているのか、茎の存在意義は、花の色と形の多様性や生存競争に勝つための特徴等、へぇ~そうだったのね があった。
光合成を専門とされている方のようで、得意分野以外では少し断定的な表現が少なかったが、もっとも例外が多いだろうし、真実を述べること自体が難しいのでしょうね。

ちょっと面白かった項目。
イチゴの表面にあるぽちぽちが種子だろう、というのが普通の考え方だが、生物学的にいうと、そもそも赤いのは果実ではなくて、花の柄の端が肥大したもの。そして、表面のぽちぽちが果実。種子はどこにあるかというと、ほとんど果実そのもの。種子がごく薄い皮で覆われたものが果実であるぽちぽちだ。

ツクシを新聞紙に包んで1日2日放っておくと、もわもわとした緑色の綿のようなものが出てくるが、これがツクシの胞子。これを顕微鏡で見ると、奇妙な4本足のタコのようなものが見える。これにゆっくり息を吹きかけると、胞子の4本の足が本体に絡まって小さくなり、しばらくすると、ゆらゆらとまた元に戻る。ツクシの胞子の4本の足は弾糸と呼ばれ、乾燥した状態では弾糸を伸ばし、空気抵抗を大きくして、風などによって遠くまで飛ばす。そして湿度が高いときには、弾糸を縮めて風に飛ばされにくくし次に晴れるチャンスを待つ。

植物の種子は小さくとも立派な植物。最初は1つの細胞から出発するが、細胞分裂を重ね胚の段階まで行き、そこから水分が減って休眠に入る。

例えば草の茎のてっぺんに地面と平行に伸ばした葉を置いて、すべての光を吸収する植物を考えてみる。その場合、強い光を独占できるが、光合成は一定値よりは大きくならない。そして茎の下のほうにたとえ葉があったとしても、そこには光がほとんど当たらないので、そこではそもそも光合成ができない。
稲のように葉を斜めにしてつけた場合、吸収する光の量は葉の面積あたりで比べると少なくなるが、光が少し弱いほうが光合成の効率は高いので、光合成できる量はそれほど低下しない。一方で、投影面積は小さくなるので、その葉の下に別の葉をつけておけば、その葉にも光が届いて光合成をすることができる。上から下までの光合成の量を足し合わせれば、葉を斜めに伸ばす植物の方が断然有利になるのだ。

植物の多様性を生み出すものは、環境要因の多様性に加え、時間的な変化、植物が環境に及ぼす影響、そして外敵との駆け引きがある。

0
2023年02月10日

「学術・語学」ランキング