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画期的な批判的研究の書として、多くの識者の支持を得た名著!!
「本書は非マルキストによる現実態としてのマルクス思想史=共産主義史の金字塔的著作である」(竹内洋。解説より引用)
全体主義に抗す自由主義の論客として知られ、渡辺一(政治思想史)、高坂正堯(国際政治学)、矢野暢(東南アジア史)、木村汎(ソ連研究)、
西原正(安全保障研究)、五百旗頭真(日本政治外交史)、戸部良一(日本政治外交史)ら錚々たる学者を門下から輩出した政治学者、猪木正道。
防衛大学校校長も長く務めた氏が、共産主義の思想と運動の歴史を一貫した視点で平易に読み解く。
マルクスの思想とマルクス主義はまったく違う!
マルクス、フォイエルバッハ、ラッサール、レーニン、スターリン、チトー、フルシチョフ、毛沢東に加えて、その後の文化大革命と非毛沢東化、
非スターリン化、ソ連共産党独裁政権の官僚化と軍事力を背景とした力の外交、そしてユーロ・コミュニズム、グラムシにまで論及。
共産主義の思想と運動の歴史を平易に一望する大傑作!
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Posted by ブクログ
タイトル通り。
共産主義を、その起源から、1970年代まで一本の流れでつかむことのできる本です。
お恥ずかしながら、40代になるまで共産主義とは何か、その中身に無関心に生きてきました。
読書会で齋藤幸平さんの『人新生の資本論』を読み、初めてマルクスの思想の一端を理解した次第です。
作中語るべき気づきはたくさんありますが、一番の発見は、共産主義と言葉一言でいっても、その中身は千差万別だ、ということです。
マルクスが描く資本の共有と富の分配は
スターリンが目指した、一国主義とは似て非なるものです。
その後を継いだフルシチョフはすぐに非スターリン化を打ち出しました。
では隣のシンパ、中国共産党は変わらずロシア盟友であるか?それも違います。毛沢東の実践するイデオロギーは、それ以前のものとは違います。
実のところ、資本主義、帝国主義のアンチテーゼになる主義主張を、全部ごちゃ混ぜにしただけ。
それらを分かりやすく共産主義とまとめたようにも読み取れました。
さらに本作では、そのごちゃ混ぜを整理し、比較し、体系化する、広範な思索が為されています。
読後は近代史に対する理解が深まること請け合いです。
最後に、個人的な感想です。
広範な知識をベースに書かれているため、歴史的な事実や思想、哲学用語が断続的に使われます。解説無しに。
読む時には、スマートフォン片手に読むことをお薦めします。
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