死生観作品一覧

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  • ヒトは何処からきて何処へ行くのか 死生観の歴史から学ぶ
    -
    死を考えることは、より良く生きること Z世代が混沌とした社会で生き抜くためには、“生きる上での拠り所”をもつことが必要だ——。 1300年以上の歴史をもつ那谷寺(石川・加賀)の前住職が、古代日本人の死生観や自然観を膨大な文献から読み解き、若者たちへ語りかける。

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  • 日本人の死生観
    5.0
    日本人は生きることと死ぬことをどのように考えてきたのだろうか。長明、芭蕉、千代女、馬琴、良寛など代表的な古典の中に日本人の死生観を辿り、「死」を前提に生き方を考え、「死」の意味をあらためて見つめなおす。日本人の心性の基層に今日も生きている伝統的な死生観を現代に生きる私たち自身の問題として考える指針の書。「死」の偉大な先達から「終い方」の極意を学んでみたい。
  • 私の死生観
    4.3
    同じお寺にお墓を持つ”墓友”たちによる、それぞれの目指す人生の終え方、病気との向き合い方、納得のいく後半生の過ごし方などを、思うままに公開する。
  • 医者の死生観 名医が語る「いのち」の終わり
    -
    1巻999円 (税込)
    超高齢社会の日本。その状況下で「生」と「死」を見続けてきた医師が、自身の「死生観」を語り尽くす。天野篤(順天堂医院)や加藤友朗(コロンビア大)ら20人の名医から紡ぎ出される言葉のすべてが、来たる多死社会へのプロローグとなる。
  • 現在(いま)のメメント・モリ キリスト教における死生観
    -
    「現代(いま)のメメント・モリ キリスト教の死生観」をテーマとする上智大学神学講座2022-2023を収録。2020年以降、新型コロナ感染拡大の危機から新たな時代を迎えつつある今、「死」を取り巻く考え方も大きく変化しようとしています。 メメント・モリ———死を忘れるな。キリスト教伝統の歴史において、この言葉は常に深遠な響きでわたしたちの心の奥深くに人として生きる道を示してきました。 今回の上智大学オンライン神学講習会は、ユダヤ教の死生観、キリスト教以前の旧約聖書の世界、そして、中世キリスト教と現代のカトリック教会、キリスト教音楽、今も息づいている修道者の死生観、日々の生活の中でふと思いを馳せる死の感覚、さらには、ポップカルチャーの中に潜んでいるメメント・モリまで、多角的な視点から「キリスト教における死生観」を探っていきます。知らず知らずのうちに、メメント・モリと隣り合わせに生きているわたしたちの「生と死」をご一緒に考えていきましょう。
  • 古稀領解 等身大の死生観
    -
    「老い」とどう向き合うか……、高齢化時代のいま、誰にでも訪れうる問題である。本書は、古稀を迎えた著者が、法然上人、夏目漱石、内村鑑三、小林秀雄ら先人たちの遺した言葉や自身の経験もとに、生と死を見つめ直したもの。人生の晩年を健やかに過ごすための徒然の書。 死に関連する諸相についての体験・見聞録を述べたI「死想」(メメント・モリ)、死の受容に係る実践的な等身大の領解の表白したII「宗教」、生命と直結する食と農の問題を取り上げたIII「生命」、健康と医療に関するIV「人体」、直面する老人問題に言及したV「人生」の全5章60篇を収録する。◎おもな内容:I、「死想」余命、天寿、最期、永眠、覚悟、茶番、意識、自己、体験、歎息、他/II、「宗教」仏教、質問、遺訓、他/III、「生命」所与、震災、参禅、他/IV「人体」宮司、根元、芸術、他/V、「人生」兼好、富貴、日記、他

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  • 極上の死生観 60歳からの「生きるヒント」
    4.0
    還暦とはよく言ったもので、「人生100年時代」を迎えつつあるいまも、60歳は転機の年。仕事に区切りがつき、子どもは独立。そしていよいよ自分の人生の終わりも視野に入ってくる……。「50歳を境に人生をギヤチェンジしていこう」と勧めてきた著者が、いよいよ60歳を迎えるにあたり、いつかは訪れる死というものを、どのように受け入れればよいかを考えていく。「宗教家・哲学者・芸術家・文学者など古今東西の賢者たちから導きを受け、後半生をより良く過ごすために必要な「死生観」の養い方を学ぶ一冊。 第1章 自分で人生を作り出すということ 第2章 死といかに向き合うか――賢者達の死生観 第3章 この世とあの世の道理を学ぶ――宗教の教え 第4章 死の瞬間を表現する――文学と死生観 第5章 人はいかに生きて、いかに死ぬべきか――私の死生観
  • 死生観
    -
    誠実に生きてきた妻がなぜ逝ったのか。そんな問いと、悲嘆からの超克を胸に、著者は七十歳を超えて僧界に入る。 西洋・東洋思想、戦国武将、軍人……。様々な文献を読み解き、死とは何かと向き合っていく。 長年自衛官として勤め上げた著者が、亡き妻に捧げる入魂の一冊。
  • 死生観を問う 万葉集から金子みすゞへ
    -
    宗教学、死生学、グリーフケアの第一人者が、古代から現代までの宗教の教え、文学、民俗学をもとに、ふるさと、無常、孤独、慰霊・追悼、桜、浮き世に焦点を当てて論じる画期的評論。「あなた自身の死生観」の手助けのための最良の一作。
  • 宗教の居場所、死生観のゆくえ
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●〔鼎談〕日本人は何を宗教に求めているのか グリーフケア・科学・スピリチュアル 島薗 進×大谷栄一×岡本亮輔 ●宗教2世問題とは何か 当事者の立場と、研究者としての立場から 横道 誠 ●仏教・キリスト教・イスラム教 三大宗教の死生観 現代の「疎外」と古典世界への「郷愁」 中村圭志 ●御先祖様と日本人 近現代史から見た墓と弔い 問芝志保
  • 死をみつめて生きる 日本人の自然観と死生観
    -
    鎮守の森を人々の寄り合いの場として、神社の合祀に激しく反対した南方熊楠、仏教以前からあった日本人の信仰を解き明かす折口信夫など先人の説を踏まえ、かつて普通の日本人にあった考え方をみつめなおす。
  • 震災学入門 ――死生観からの社会構想
    4.3
    東日本大震災によって、災害への対応の常識は完全に覆された。これまでの科学的・客観的な災害対策は、すべて被災者の視点から見直されなければならない。リスク対策、心のケア、コミュニティ再建、巨大防潮堤計画、死者をどう弔うかなど、従来の災害学・災害対策では解決できない諸問題を、弱さの論理に根差す、新たな「震災学」の視点から考え抜く。東北の被災地に密着しつつ、多彩な調査・研究活動を展開してきた気鋭の社会学者が、3・11以後の社会のあり方を構想する。
  • 死んだらどうなるのか?――死生観をめぐる6つの哲学
    3.8
    あなたはどの「死後」を望みますか? だれもが悩む問題「死後はどうなる?」を宗教・哲学、AIについての議論を横断しながら対話形式で探究する。 宗教と哲学の知見を駆使して古今東西の6つの死生観を検討した先に、答えはみつかるか。 【本書で検討する6つの死生観】 1 他の人間や動物に生まれ変わる。 2 別の世界で永遠に生き続ける。 3 すぐそばで子孫を見守る。 4 子孫の命の中に生き続ける。 5 自然の中に還る。 6 完全に消滅する。
  • 持続可能な医療 ──超高齢化時代の科学・公共性・死生観【シリーズ】ケアを考える
    4.0
    高齢化の急速な進展の中で、日本の医療費はすでに年間四十数兆円を超え、さらに着実に増加している。一方、私たちは医療や社会保障に必要な負担を忌避し、一千兆円に及ぶ借金を将来世代にツケ回ししつつある――。そもそも医療とは、科学、社会システム、ケア、死生観、コミュニティといった多様なテーマが交差する領域だ。これらの全体を俯瞰したうえで、医療のありようや社会の中での位置づけが、いまこそ公共的に問いなおされねばならない。持続可能な医療そして社会を構想するための思想と道筋を明快かつトータルに示す。
  • 自分を生ききる -日本のがん治療と死生観-
    5.0
    「がん」の心構えと医療の現状がよくわかる。 医療技術が高度に進歩していても、人が死ぬということは必定です。しかし、現代社会ではこのことを自然なことと受け止めにくくなっています。この「どのように生き、どのように死ぬのか」という個人テーマに、医療はどのように関わっているのでしょうか? 現在、日本では、約3人に1人ががんで死亡しています。本書は、BSジャパンの同タイトル番組を元に、『バカの壁』『死の壁』で話題の養老孟司氏と東大附属病院で緩和ケア診療を立ち上げた中川恵一氏の対談を中心に、日本におけるがんを主とした緩和医療を考察し、それを通して「人間らしく生きるために必要な死生観」や「生きている間をどう生き抜くのか」を考える本です。 ※【ご注意】この作品はレイアウトの関係で、お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立読みファイルをご確認いただくことをお勧めいたします。
  • 縄文人の死生観
    3.8
    土器に納められた生後間もない赤ちゃんの遺体。妊娠線が刻まれた臨月の女性土偶。抱きあって合葬された親子の墓。顔にイヌを乗せて埋葬された女性――。縄文の墓や遺物は、精一杯の生を送り、ときに病魔や死の恐怖と闘った何千年も昔の人びとの姿を雄弁に物語る。そしてその背後に広がる、自然や母胎への回帰、再生をめぐる死生観とは? スピリチュアルブームや散骨葬など、現代日本人の死のあり方をも照らし返す、墓の考古学。 *『生と死の考古学 縄文時代の死生観』を改題し文庫化したものです。 【目次】  まえがき──墓を研究するということ  プロローグ──発掘調査の現場から 第一章 縄文時代の墓とその分析 第二章 土中から現れた人生──ある女性の一生 第三章 病魔との戦い──縄文時代の医療 第四章 縄文時代の子供たち──死から生を考える 第五章 縄文の思想──原始の死生観  エピローグ  文庫版あとがき
  • 戦中派の死生観
    -
    戦中派は一度は捨てた命なのだから生死には恬淡だといわれる。しかし、一度捨てた命だからこそ、本気で大切にすべきではないのか。そして、戦後の日本がその出発にあたって存立の基盤であるアイデンティティーまで喪失したことの愚を、我々戦中派は黙視すべきではない。──日本と日本人の生きることの意味を、自らの戦争体験をたえず反芻しながら真摯に問いつづけた「戦艦大和ノ最期」の著者の熱い想い。没後、時を経ても、なお広い共感をよぶ感動の遺稿集!
  • 天皇と葬儀―日本人の死生観―
    4.0
    1巻1,408円 (税込)
    モガリが政治空間だった古代、タタリとケガレに呪縛された平安、火葬が当たり前だった中世、尊皇思想が生まれた幕末・維新期、皇室と仏教の関係を切った明治、国威発揚の儀式と化した大正、国民主権下の大喪となった昭和、そして今、象徴天皇にふさわしい葬儀とは?……古代王朝から昭和まで、歴代天皇の「葬られ方」総覧。
  • なぜ日本人はご先祖様に祈るのか ドイツ人禅僧が見たフシギな死生観
    3.3
    日本人の死に対する考えは不思議だ。生と死を厳密に分けず、つながっている感覚を持ち、死者への親近感や依存度が高い。その一方で「死は穢れ」という概念があり、葬儀後の「清め塩」や数字の「4」を避ける習慣がある。また、戦時中の神風特攻隊は、武士道が謳う死の美学を身をもって貫き敵国を驚かせた。元キリスト教徒のドイツ人禅僧が、日本と欧米社会を中心に比較しながら、曖昧な日本人の死生観と理想の死について考察する。
  • 75歳からのサードライフ―後期高齢者の心・身体・死生観―
    -
    誰にでも等しくやってくる「老い」。60年以上を脳神経外科医師として過ごした著者が贈る、サードライフを楽しく送るための必読書。 本作では、日々の過ごし方や健康対策に加え、「死に対しての向き合い方」についても解説! 人生百年時代を迎えた後期高齢者が知るべき、 ・日々の生活のための生活訓 ・日々の健康対策 ・死に対する考え方と心構え etc

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  • 日本人の死生観
    3.4
    仏教学に民俗学の方法を接続し、日本人の宗教を深く掘り下げた五来重。本書は、厖大な著作を遺した宗教民俗学の巨人の「庶民宗教論」のエッセンスを知るのに最適な1冊である。 日本人の死生観とは、すぐに連想される「ハラキリ」や殉死など、武士道的なものだけではない。貴族や武士の死生観、いわば「菊と刀」ばかりでなく、「鍬」を持つ庶民の死生観は、一体どんなものだったのか。本書では、教祖・教理・教団から成る西洋起源の宗教や、文献研究と哲学的思弁にこだわる仏教学ではなく、仏教伝来以前からの霊魂観や世界観が息づく根源的な「庶民の死生観」を明らかにしていく。 著者によれば、庶民にとってあらゆる死者は一度は怨霊となる。それは鎮魂によって「恩寵をもたらす祖霊」に変えなくてはならない。そのための信仰習俗や儀礼の有様を探索し、日本列島を歩きに歩いた著者の視線は、各地に残る風葬や水葬の風習、恐山のイタコと円空仏、熊野の補陀落渡海、京都の御霊会、沖縄のイザイホウ、遠州大念仏、靖国神社などに注がれる。 巻末解説を、『聖地巡礼』『宗教と日本人』の著者・岡本亮輔氏(北海道大学准教授)が執筆。〔原本:角川書店、1994年刊〕
  • ぼくらの死生観 ― 英霊の渇く島に問う - 新書版 「死ぬ理由、生きる理由」 -
    4.7
    「にっぽん丸 小笠原・硫黄島クルーズ」(2014年5月25日~30日)で3回にわたって行われた青山繁晴氏の講演「海から祖国が甦る」。 第二次世界大戦末期、アメリカ軍との激戦の末に占領され、返還後は立ち入り禁止となっている硫黄島。 この島には今も、1万1千人以上の兵士の方々のご遺骨が取り残されたままである。 2006年、正式な許可を得て、硫黄島を訪れた経験を持つ青山氏は、この事実と問題解決を様々な場で訴えてきた。 この3回にわたる魂の講演をすべて採録し、さらに航海の模様と硫黄島の姿を32ページのカラー口絵写真で紹介したベストセラー『死ぬ理由、生きる理由』を新書化。 新書化にあたっては、95ページに及ぶ新原稿「この書が新書として再生する朝は、こころの晴れ間です」を加筆。 また、新たな写真を掲載した「硫黄島再訪、再々訪、再々々訪」を収録。ぼくらに「生と死」の在り方を突き付けたあの名著が甦る。 発行:ワニ・プラス 発売:ワニブックス
  • 松下幸之助の死生観 成功の根源を探る
    -
    松下幸之助の経営論の主著『実践経営哲学』では、20項目にまとめられた経営の心得の一つに「自然の理法に従うこと」とあるだけではなく、他項目にも通底して「自然の理法」(あるいはその同義語)の概念が繰り返しみられる。とはいえ、「自然の理法」が経営論の文脈であまり注目されてこなかったのは、宗教的で得体のしれない概念であったことに原因の一つがあるだろうと著者は説く。本書は、松下幸之助の根底にある人間や世界に対する見方や考え方を、「死生観」をキーワードにして著者なりの解釈でまとめたものである。
  • 命日に向かって生きよう 若者のためのはじめて向き合う「死生観」
    -
    「もし明日死ぬとしたら……」 自分が死ぬことを想像して、今をどう生きるかを考える。 今を生きる若者たちに、悔いのない生き方をしてほしい—— 介護福祉施設を経営し、多くの人々の死を見届けてきた著者が送る、自分らしい人生を実現するためのメッセージ。 ------------------------------------------------------ 新型コロナの感染拡大、頻発する天災、政治家の不正…… 景気も回復せず、周りを見渡せば大人たちはみな疲弊しています。 そんななか、将来への希望が抱けず、生きる意味を見いだせない若者たちが少なくありません。 インターネットやAIを使えばなんでも分かる時代になりました。しかしPCやスマホ画面のなかには「どのように生きるのか」という問いの答えは存在しません。 著者は「どのように死ぬか」を考えることでその答えを見いだすことができるといいます。若いうちから「死」に思いをめぐらせることは生き方を見つめ直すきっかけになるというのが著者の考えです。 介護福祉施設を経営している著者は、これまで多くの施設利用者の最期を看取ってきました。たくさんの人の死に触れることで、今日を生きることの大切さを知ると同時に周囲の人々への感謝を覚え、やがて今の自分が周囲や社会のために何ができるかも考えるようになりました。 大切なあの人に何をしてあげられるだろうか—— 社会の役に立つために働くには—— 「死」について考えることは、自分自身の「今」をより良いものに変え、成長していくためにとても大切なことであると気づいたのです。 もし、明日死ぬかもしれないとしたら……そう考えてみることで、自分の大切なもの、絶対に譲れないこと、かけがえのない宝物、捨ててもいい過剰な荷物などがクリアになり、自分にとっての価値ある生き方が見えてきます。 本書は、介護福祉の現場で利用者の死を通じて著者が学んだ33の人生訓をまとめたものです。「まごころを大切にする心から幸せが生まれる」「やってくれることを当たり前だと思わない」など、悔いのない人生を送るためのヒントとなる33の言葉を収録しています。 人生に目標を見いだせず無気力な日々を過ごしている若者に、「死」を思い、生き方を見つめ直し、明日死んでも悔いのない人生を送ってほしい——。 著者の温かく熱い思いのこもった一冊です。

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  • 犠牲の森で 大江健三郎の死生観
    4.5
    1巻5,280円 (税込)
    【第12回東京大学南原繁記念出版賞受賞作】 「死生観」という切り口から、作家の全体像に迫る 大江健三郎という作家の全体を、「犠牲」のテーマから一貫して解釈しえた画期的研究。イメージ分析を主軸として、様々な領域のテクストからの影響、同時代的な社会状況、故郷の歴史・空間性などを踏まえて、大江作品における死生観を詳細に描き出す。 【阿部公彦(東京大学教授)東京大学南原繁記念出版賞授賞時講評より】 「おもしろいのは、菊間さんのアプローチが大江作品に内在する具体性と抽象性の独特な拮抗を半ば模倣するようにして展開することである。[…]言葉やイメージに徹底的に接近し寄り添うことで、犠牲となった獣の血なまぐささに追い立てられた人物たちの空間感覚を論考中にいわば写し取るのである。そうやって土台のところで論の具体性を確保した上で、より大きな総論へと進む。そこではちょうど大江の人物たちが「総体」との一体化を目指すのと同じように、大江健三郎という作家の全体を視野におさめた議論が展開する。」 【主要目次】 序論 「死生観」から大江を読む 第I部 「壊す人」の多面性――『同時代ゲーム』 第一章 『同時代ゲーム』の背景 第二章 「犬ほどの大きさのもの」 第三章 「暗い巨人」への帰依 第四章 「森」という神秘のトポス 第II部 犠牲獣の亡霊 第一章 皮を剥がれた獣たち 第二章 「御霊」を生むまなざし 第三章 隠された「生首」 第四章 「後期の仕事(レイト・ワーク)」における亡霊との対話 第III部 「総体」をめぐる想像力 第一章 自己犠牲と救済 第二章 救済を担う大樹 第三章 聖なる窪地と亡霊たち 補論 テン窪を探して 第四章 「神」なき「祈り」の場 結論 「犠牲の森」の変容
  • 熊野三山・七つの謎 日本人の死生観の源流を探る
    3.0
    「熊野詣」とは、日本人の「生」と「死」を考える旅である。●なぜ白河上皇は、何度も熊野へ行ったのか●源氏と平家が熊野を味方にしたかった理由●熊野比丘尼の不気味な予言とは…。豊富な資料と多彩なエピソードを紹介し、熊野の“神秘と謎”を解き明かす!
  • [新訳]留魂録 吉田松陰の「死生観」
    4.7
    幕末の激動期、短い生涯を激しく燃やした吉田松陰。その情熱は周囲を動かし、高杉晋作や久坂玄瑞など、維新の中心となる人物を生み出す。本書は、松陰が、獄舎で処刑される前日の夕刻まで、自身の思いを発信し続けた『留魂録』を現代訳し、解説。さらに、『留魂録』以前の手紙や論文の中からも「死生観」をあらわした史料を選び加えた。また、一番弟子ともいえる金子重之助、松陰の処刑後も自らの志を貫き維新を迎えた野村和作に注目し、松陰との関わりを著した。死を恐れることなく、つねに前を向きつつ、死によって、みずからの命が断ち切られるまで、“誠”の心のもとに“私”を“更新”してやまなかった松陰の「死生観」を学ぶ。

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  • 生徒諸君! Kids(1)
    続巻入荷
    2.7
    1~14巻550円 (税込)
    ナッキーが日本をたって早や、数年。成田空港に幼い双子がおりたった。その場に偶然居合わせたトビオは二人を保護者のもとへ送りとどけることに。この二人の正体を知らぬまま車で東京へ向かうのだが・・・。 新たな伝説が始まる!庄司陽子の死生観を描く人気シリーズ連載「幽体門」も同時収録!!
  • サウナウォーズ 1
    続巻入荷
    4.3
    この作品は、キミの死生観を揺るがす――。 「ギエピー」で有名な穴久保幸作先生の最新作! 内容は、まさかのサウナ×デスゲーム!? 主人公・穴久保幸作は、約40年近く、週3,4回サウナに通うほどの大のサウナ好き。これは、サウナで起きた、命を賭けた12分間の出来事である…。生きるか、死ぬか…サウナウォーズ、ここに開幕。
  • カウンセリングするつもりじゃなかった~久保みねヒャダこじらせ雑談~
    4.5
    久保ミツロウ・能町みね子・ヒャダインによるフジテレビの人気トークイベント「久保みねヒャダこじらせライブ」。 毎回その番組ライブ終了後に楽屋で展開する打ち合わせなしの雑談連載「久保みねヒャダこじらせブロス」がついに書籍化! 千葉雄大さん推薦! 「ごちゃごちゃ言ってねぇでとりあえず読め。もっとごちゃごちゃ言ってるから。そして笑ってるうちに泣いてる。」 漫画、文筆業、音楽と、それぞれのジャンルで活躍中の3人。そんな中年期を迎えた3人が、依存症、ネット、創作活動、コミュニケーション、結婚、死生観……などなど、時事ニュースや人生の諸問題、たわいのない日々の悩みについて語り合います。 ただの雑談が、いつの間にかお互いのカウンセリングになってしまっている!? きっと誰かに話したくなるネタが詰まった一冊です。
  • 人生の道しるべになる 座右の寓話
    3.5
    13万部突破シリーズ最新刊! スピーチ、朝礼、プレゼン、雑談にも使える、 ベストセラー『座右の寓話』がさらなるパワーアップを遂げて、待望の最新刊が堂々登場。 古今東西語り継がれてきた、迷ったときのヒントが見つかる。 イソップ物語から中国古典、偉人の逸話から思考実験まで、 人生のライフステージごとの悩みに効く‶深イイ話”77 本書は何らかの〈教え〉が含まれている寓話や昔話、逸話や思考実験など 古今東西語り継がれてきた77の寓話を集め、その解説を載せました。 スピーチや朝礼、授業などで使える話材として、すべての寓話は5分以内で話せるようにまとめ、 表現も聞いて分かるように改めました。 どの寓話も「わかりやすい教訓」と「人生の深い知恵」を得ることができます。 【こんな方におすすめ】 ・仕事や人生に、なんとなく行き詰まりを感じている ・スピーチやプレゼン、雑談に使える、短くていい話を知りたい ・ライフステージにあった教訓を知りたい 【「はじめに」より】 人生は後戻りできない旅である。私たちの誰もが「初めての人生」を歩んでいる。 青年・成人期、壮年期、熟年期のどの段階にいる人であっても、みんながその段階の初心者として毎日を生き、その次の段階を見据えながら歩みを進めている。 なじみのない道を歩く旅人にとって道路標識が役に立つのと同様に、常に「初めての人生」を歩んでいる我々にとっても〈道しるべ〉は有益である。 寓話は先人が残してくれた人類の貴重な遺産であり、そこにはよく生きるための〈教え〉が凝縮されている。 そういう意味で寓話は〈人生の道しるべ〉になる。 【目次】 第1章 寿命と「時間の使い方」 第2章 幸せになるための「考え方」 第3章 行動と思考の選択 第4章 夢と希望と勇気 第5章 才能と継続と努力 第6章 意欲とたくましさと自由 第7章 人間関係の基本ルール 第8章 「諦めと敗北」の美学 第9章 リーダー力と大人の知恵 第10章 りっぱな思想より月並みな格言 第11章 人生100年時代と老い 第12章 生きる力と死ぬ能力 第13章 人生観と死生観 第14章 環境問題と人類の責任 第15章 「人間らしさ」と徳
  • 我々は、みな孤独である
    3.6
    探偵・茶畑徹朗の許にもたらされた、奇妙な依頼。「前世で自分を殺した犯人を捜してほしい」と言う依頼人・正木英之介は八十歳に近いが、一代で企業を築き上げた傑物らしく未だ矍鑠としている。前世など存在しないと考える茶畑と助手の毬子は適当に話を合わせて報酬を得ようとするが、調査を進めるにつれ、次第に自分たちも前世の記憶としか思えない鮮明な夢を見るようになり――。鬼才が今描く死生観とは!? 未体験、未曾有のエンターテインメント!
  • どうせ死ぬんだから 好きなことだけやって寿命を使いきる
    4.4
    1巻1,430円 (税込)
    50万部超の大ベストセラー『80歳の壁』の著者、和田秀樹先生が35年以上の高齢者診療で辿り着いた「極上の死に方」について説く。 ・体にいいものよりラーメン週5 ・金持ちより思い出持ち ・持つべきは地位や名誉より死生観 ・「極上の死に方」を決めるのは医者ではなく自分 ・終活なんかいらない ・人生の最後は「貸し」を返してもらおう ……などなど、食生活や財産、医療との付き合い、死後のことまで、逝き方上手な高齢者から得た具体的な提案が満載。 「家族がいても、ひとりでも、ボケても、寝たきりになっても、どうせみんな死ぬんだから。 自分の死について考えることは、人生をよりよく生きるために最も大事」と語る著者の老いの本決定版! 後悔せずに、納得して最期を迎えるために必読の書です。 ※カバー画像が異なる場合があります。
  • 死の言葉
    NEW
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 どんなに健康な生活をおくっていても、誰にでも死は訪れます。人類は哲学、宗教、科学、歴史、美術など様々な面から死について考え続けているといっても過言ではありません。 本書では全人類に共通する「死」について、「知の巨人」佐藤優が歴史に残っている偉人たちの言葉をピックアップし、死生観について語ります。
  • ラリルレ論
    4.5
    「今日までの世界を脱ぐのだ」 RADWIMPS野田洋次郎が綴った、時空を超えた記録。 待望の書き下ろし初書籍! カリスマ的人気を誇るロックバンドRADWIMPSの全ての楽曲の作詞作曲を担当する野田洋次郎。 深い思索の末に辿り着いた恋愛観や死生観、音楽論、世界中で起こっている様々なニュースに対する考察、はたまた6月6日公開の映画『トイレのピエタ』での主演を決意するまでの胸の内などが、その楽曲を想起させる独自のテンポで綴られた、日記形式のエッセイ。 【著者コメント】 期せずして今年30歳を迎える自分。今、自分が何者なのか。何に怯え、何を喜びに生きているか。また、周りを見渡した時に生じる疑問、違和感、不条理を一つ一つ残しておこうと思いました。そうやっておぼろげではありますが、世界と 僕との距離、そして愛し合い方が分かってきたように思います。作詞とはまたまったく違う、脳内旅行体験をすることができました。 ――野田洋次郎
  • 病が語る日本史
    3.7
    平安時代の人々は病気に罹ると怨霊・物の怪の所為とそれにおびえ、加持祈祷を大々的に行った。また仏教の伝来、遣唐使の派遣は海外の伝染病をもたらした。そして疾病の蔓延は人々を苦しめ、政治を動かし、大きく変えもした。 寄生虫に冒され、結核やポリオも病んだ縄文・弥生の人々、贅沢病ともいえる糖尿病で苦しんだ藤原家一族、江戸時代猛威をふるったインフルエンザやコレラ。 その他、天然痘、麻疹、梅毒、眼病、脚気など、各病気と当時の人びとがいかに闘ってきたかを、歴史上の事件、有名な人物の逸話を交え、〈病〉という視点を軸に展開していきます。 日本武尊の死因・脚気の原因はいつ明らかにされたか? もし武田信玄がガンで急死しなかったら? 具体的な謎解きをまじえ、読者の興味を引き付けながら、それらの病が日本の歴史に及ぼした影響をさぐってゆきます。 医学史研究の第一人者が語る病気の文化史であり病気の社会史です。 原本 『病が語る日本史』講談社、2002年刊 ●主な内容 第一部 病の記録 骨や遺物が語る病/古代人の病/疫病と天皇/光明皇后と施療/糖尿病と藤原一族/怨霊と物の怪/マラリアの蔓延/寄生虫との長いつきあい 第二部 時代を映す病 ガンと天下統一/江戸時代に多い眼病/万病のもと風邪/不当に差別されたらい・ハンセン病/脚気論争/コレラの恐怖/天然痘と種痘/梅毒の経路は?/最初の職業病/長い歴史をもつ赤痢/かつては「命定め」の麻疹 第三部 変わる病気像 明治時代のガン患者/死病として恐れられた結核/ネズミ買い上げ--ペスト流行/事件簿エピソード/消えた病気/新しく現れた病気/平均寿命と死生観 関連文献  あとがき
  • 今村 均 敗戦日本の不敗の司令官
    4.0
    苦境を超えて、部下を守り抜く――指揮官の資質と能力とは? 太平洋戦争末期、ラバウルで10万人もの軍人の命を守り、終戦後も、部下たちの心に寄り添い続ける――不滅の仁将の智勇を、現代の視点で捉え直した力作評伝 保阪正康氏推薦! [本書のねらい]●太平洋戦争の敗戦要因についての研究は、歴史家だけでなく、専門分野を超えて、これまで精力的に進められてきた。 ●だが、その失策にばかり気をとられ、すぐれた能力を発揮した軍人たちがいたことを我々は忘れるべきではないだろう。 ●指揮官としての責務を果たしつつも、時局や組織に振り回されず、人としてあるべき姿を求め続けた指導者たち――。 ●その人間観や指導観に学びの視線を向ける良識が、グローバル化の荒波に飲み込まれ、経済敗戦の様相が色濃くなってきた令和の日本人に求められているのではないか。 ●評伝のスタイルをとりつつ、リーダーに必要な条件について、有益な示唆を与えてくれる「不敗」の名将「今村均」の真の姿を、本書が描き切る。 〈目次構成〉●序 国破れて名指揮官あり――今村均という陸軍大将/敗戦と没落、戦時期の日本と令和日本/現代の視点でみた「今村均」の資質と能力 ●第一章 文学少年から軍人へ――幼少期/今村の人格陶冶/小学校時代/軍人へ ●第二章 昭和動乱の中で――士官学校への入学/居眠り/厳しい生活と友情/明治の終わり/陸大受験/真相 ほか ●第三章 指揮官としての成長――連隊長へ/今村と派閥/今村の反省/日中戦争勃発/戦場へ/ノモンハン事件/蒋介石の反撃/今村の将器 ほか ●第四章 大東亜戦争はじまる――賓陽作戦/教育総監部本部長/「戦陣訓」の後悔/第十六軍司令官/今村と海軍/蘭印降伏/「今村軍政」/中央からの批判/「ガ島」の攻防/玉砕か撤退か ほか ●第五章 祖国の敗北――自給自足に向けて/海軍との連携/自活/地下要塞/敗戦を迎える ほか ●第六章 果たしきった責任――敗戦からの戦い/オーストラリアとの裁判/死を免れる/死生観の変化/日本、そしてマヌスへ/果たしきった責任/先見の明/修養を忘れなかった人 ほか
  • 絶滅する「墓」 日本の知られざる弔い
    5.0
    私たちにとって、墓とは何か? 時の権力や死生観、土地や風土に根ざした文化によって、日本ではじつに多様な葬送文化が育まれてきた。 だが、過疎化や高齢化により、今その文化が風前の灯となっている。 土葬の現在から、肉体と魂を分けて埋葬する「両墓制」、沖縄の風葬やアイヌの男女別葬、無数の遺骨を粉末状にして固めた「骨仏(こつぼとけ)」まで――。 全国各地を歩いて取材した僧侶が、知られざる弔いのかたちを写真とともに明らかにしながら、 日本人がいかにして死と向き合ってきたかを問いなおす。
  • 違和感
    3.6
    「モノが言えない空気がある」って、おかしくないか? 俺から見たら世の中、へんなことばかり!「ウィズコロナを生き抜くヒント満載!」 テレビ、笑い、人間関係、いじめ、テロと戦争、死生観、憲法九条…etc. 鬼才・太田光が無言の圧力となっている“世間の常識”の上っ面を剥ぎ取り、深層へと迫る! コロナ騒動を追加収録。
  • 還暦からの人生戦略
    3.8
    「人生百年時代」となり、還暦以降の時間をどう使うかが大きな問題となってきます。漫然と死に向かって時間が過ぎるのを待つのか、生あるうちにできることを追求するのか――。誰しも、自分の生涯を充実したものにしたいと思うはずです。それには、還暦をすぎた時点でお金、人間関係、教養などの棚卸しをして、この先に備える必要があります。また、死にもいっそう近づくことから、確固とした死生観を持ちたいものです。知の巨人と言われる佐藤優さんが、最高の人生にするための“還暦後の設計図”を提示します。
  • 古代エジプト 失われた世界の解読
    値引きあり
    3.5
    ヒエログリフ(神聖文字)、スフィンクス、死者の書…。本書一冊で古代エジプトがわかる、概説書の決定版。どのような国土にどのような人々が、どのように暮らしていたのか。紀元前三〇〇〇年あたりからアレクサンドロス大王に征服されるまでの二七〇〇年余り、三十一王朝の歴史をひもとき、数少ない資料を丹念に解読し、その宗教、死生観、言語と文字、文化などを概観する。(講談社学術文庫)
  • 日本人の葬儀
    4.0
    日本人の「葬儀」はどのような歴史をたってきたのか。各地に伝わる葬送や墓制の実態と意味を検討し、そこに現れる日本人の死生観、他界観、民俗的心性を探る。現代人の終末を考える基礎となる民俗学の名著。
  • 東海道をゆく 十時半睡事件帖
    3.8
    著者の死生観が結晶した終わりなき旅路。人気シリーズ最終作! 「生きる者は生き、死ぬ者は死ぬ」。福岡藩江戸屋敷総目付を務める名物老人・十時半睡(とときはんすい)は、重病の息子弥七郎(やしちろう)を見舞うため、国許(くにもと)への旅に出る。息子の天運を信じる半睡は、あえて陸路・東海道を悠々と旅してゆくのだが、道中には様々な事件が巻き起こる。惜しくも著者の絶筆となった人気シリーズ最終作。
  • 美しい日本の私
    3.8
    ノーベル賞授賞式に羽織袴で登場した川端康成は、古典文学や芸術を紹介しながら日本の死生観を述べ、聴衆の深い感銘を誘った。その表題作を中心に、今、日本をとらえなおすための傑作随筆を厳選収録。 ※本文中に「*」が付されている箇所には注釈があります。その箇所を選択すると、該当する注釈が表示されます。
  • なぜ、働くのか 生死を見据えた『仕事の思想』
    4.4
    もし、あなたが「明日、死ぬ」と宣告されたら、今日という一日を、どのように生きるだろうか? あなたは、二度と戻らぬこの一日を、精一杯に生き切っているだろうか? 本書は、働くことの意味を、生死の深みにおいて深く静かに語った、著者渾身の一冊です。すべての働く人々へ問いかける魂の名講義! (目次紹介)◎なぜ、仕事に「思想」が求められるのか/現実の荒波 ◎いかに「思想」を身につけるべきか/三つの原点 ◎「生死」という深みにおいて観る/死生観 ◎「想像力」の極みで死と対峙する/極限 ◎「砂時計」の砂の音に耳を傾ける/一瞬 ◎「世界」という広さにおいて観る/世界観 ◎「歴史」という流れにおいて観る/歴史観 ◎「世界」と「歴史」の中で、どう生きるか/覚悟 ◎現実に流されないための「錨」/思想 ◎真の「知性」とは何か/生涯の問い

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  • 先祖の話
    5.0
    人は死ねば子孫の供養や祀りをうけて祖霊へと昇華し、山々から家の繁栄を見守り、盆や正月にのみ交流する――膨大な民俗伝承の研究をもとに、日本人の霊魂観や死生観を見いだす。戦下で書かれた晩年の傑作。
  • 旅行マスターMr.タンの摩訶不思議インド紀行
    無料あり
    3.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 Mr.タン(タン予立氏)による写真集第5弾! インド出身の友人から招かれた結婚式への出席がキッカケで始まった人生初のインド旅行。 豪勢な結婚式とその裏事情、根強く残るカースト、麗しのタージ・マハル、ピチョーラ湖畔の宮殿、大都市デリーとムンバイ、スラムの悲惨な現状、ガンジス川で見たインド人の死生観…… 天国と地獄と現世を一巡したように感じられたインド。 これほどまでに珍しく、素晴らしく、人を魅了するとは!
  • アイヌ歳時記 ──二風谷のくらしと心
    4.0
    アイヌ文化とはなにか、彼らはどのようなくらしを営み、どんな世界観をもっていたのか。本書では、史上初のアイヌ出身国会議員であり、その文化の保存・継承に長年尽力してきた著者が、みずからが生まれ育った二風谷(にぶたに)の四季の生活を振りかえりながら、その模様をやさしく紹介していく。食文化、住まい、儀礼、神話・伝承、習俗、自然観や死生観……。それらの記述を通して浮かび上がってくるのは、自然と調和し共に生きようとするアイヌの心である。いまなお日本人に広く知られているとはいえない先住民族アイヌの世界。その全貌を知るための基本書となる一冊。
  • あいね・くらいね
    -
    1巻550円 (税込)
    日常を切り取った120句から成る「てのひらサイズ」の小さくさりげない、そっと差し出すような句集。 2023年に著者と夫が設立した出版社「喜怒哀楽書房」。コロナ禍で隔月の情報誌の取材ができず、その埋め草として企画されたのが著者の句集を作る過程を紹介するというコーナーだった。ここから生まれたのが本書である。 難しい言葉は使っていないが、何気ない日常の切り取りから著者の仕事・家庭・人生観・死生観に共感できる一冊となっている。句集全体に快活で軽やかで歯切れのよい旋律が流れ、自然体で等身大な著者がうかぶ。何気ないことに込めた心のありように惹かれつつ、一気に読めるのも魅力だ。 出版/喜怒哀楽書房 【目次】 春 夏 秋 冬・新年 あとがき 【著者】 木戸敦子 昭和41年新潟市生まれ。「銀化」所属。俳人協会会員。 夫と自費出版の会社を始めて20年。新潟の夕日コンサートというイベントで「夕日俳句大賞」を始めることとなり、その選者を同じ新潟出身の中原道夫氏に依頼。全く俳句を詠んだこともなかったが、どんな世界かを知るべくいきなり句会に参加したのが19年前。あまりのレベルの違いに自然とフェードアウト。でもいつかは自分の17音で世界を切り取れたらと憧れつつ、7年前に改めて句会に参加。5年前より毎日一句を自らに課す。続けていればいつかは…を夢見ている。
  • あかるい死にかた
    4.0
    「死にそうになったら延命治療なし 人工呼吸× 死んだら読経、戒名なし」という遺言を東日本大震災の年にしたためていた女優・木内みどり。2011年3月11日以降、彼女はそれまでとはがらりと生きかたを変え、政治・社会活動に積極的に参加し、脱原発や反戦運動などに奔走した。常に死を意識して、生きているうちにやれるだけのことを、と世界と日常を見つめ、日々発見をし、学習し、発信する。出張先で亡くなる直前まで元気に自らの思いを表現していた。最期も自分らしくありたいからと、亡くなる1年前には散骨の場所を見つけている。そんな彼女のあかるい死生観を、遺されたエッセイや、絵、お別れのために開催された「木内みどりさんを語りあう会」の様子から紡ぎだす。
  • アコロコタン
    -
    1巻1,100円 (税込)
    今、あらためてアイヌ民族を知るということ。かつての伝統的なアイヌ社会の日常とは。そして現代のアイヌ民族の状況とは……。不思議な響きをもつアイヌ語とその文化――狩猟採集、口承文芸、婚姻習慣、宗教儀礼、死生観…… 作者は漫画家にしてアイヌ語講師、講座では伝えきれないあれこれを漫画で鮮やかに感動的に表現します。
  • アセンション!宇宙クリニック☆
    -
    産婦人科医?元・看護部長、 ぶっちゃけトークを堂々☆発令! 池川「これ、言っちゃっていいのかな?(笑)」 宇咲「ダメですよね、ふつう(笑)」 レゴラス「ほかの出版社なら、カットされちゃう☆」 --そのとおり!ノーカット&全出しがキホンの(?・)ヒカルランドだからこそ、実現した! 医療&介護業界トリセツ「裏」バージョン☆ このたび一挙!公開で~す。 いまや「アシュタール」にとどまらず、 メッセンジャーとして大活躍!宇咲愛さんが、 看護師時代の「ここだけの話」を 赤裸々☆カミングアウト。 産婦人科・外科・救命救急……と網羅したのち、 なんと!介護現場で施設長をも☆ つとめ上げた宇咲さん。 医療&介護現場の管理職のみが知る……? ぶっちゃけトークに思わず 「そこまで言って大丈夫!?・」な ツッコミどころが超☆満載。 迎え撃つはトーゼン!?・ スピ界きっての!ぶっとびDr.池川明先生。 今回も“現役”産婦人科医として、 さらなる過激&ショーゲキ!!・!!・トークで 攻めまくりまっす☆ はたして、医療&介護現場の実態とは? また、きわどいテーマの裏に隠された真実とは? あたらしい地球における「誕生~死生観」までをつづった☆永久バイブル的な超☆一冊! ぜひとも変容エネルギーをご体感ください!

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  • あたらしい神話
    3.0
    新型コロナウイルスの感染拡大により、 世界が一変した2020年。 強制的に「あたらしい時代」の扉を開かされた 我々人類が、これから大事にするべきものとは? そして、進むべき未来とは? スピリチュアルリーダーの筆頭である2人、 穴口恵子とすみれが、 「あたらしい神話」を生み出す、超対話集。 コロナ禍、変容する価値観、AI、家庭問題、 戦争、環境問題、経済格差、死生観、多様性……。 これら一見するとネガティブな問題も、 人類進化のために必要があって起こっていると、 彼女たちは言います。 この転換期をきっかけとして、 全ての人がかみさまとして目覚め、 「神話」を日常的に生きる時代が始まるのです――。 【目次より】 第1章 人は、生まれる前から幸せだった 第2章 全ての人がかみさまとして目覚める 第3章 これまでの非常識は、これからの常識
  • アバターと共生する未来社会
    3.3
    アバター(分身)を使って、メタバースの世界だけでなく、実社会でも、別のキャラクターとして遠隔地で仕事をしたり、家にいながらにして趣味の仲間と旅行をしたり、AIと協業したり…、姿や年齢を超えた多彩な人生を体験できる時代がやって来る。新しい未来の幕開けだ! 【主な内容】 第1章 アバターとは何か――実世界でも稼働する遠隔操作が可能な分身 人と関わるロボットの研究史の始まり――Town Robotプロジェクト/その後の自律型ロボットのベースとなったロボビー/僕のアバター研究・開発の原点――1999年のIROS/遠隔操作であっても存在感を伝えるアバター――ジェミノイド/アバターの「見かけ」が与える影響と「不気味の谷」 ほか 第2章 アバター共生社会が目指すもの 2050年のアバター共生社会を想像してみよう(1)未来の学校の先生――40歳女性(2)未来のセキュリティガード――75歳男性/ムーンショットが目指すもの/教育の近未来――時間と場所を選ばず家庭教師モデルで学べる/体験学習の近未来/コミュニティの近未来/医療の近未来――遠隔医療の充実 第3章 ムーンショットが進めるアバター研究 実証実験からの成果と示唆/遠隔対話ロボット×保育・教育――感染症流行下の保育園でのアバター利用/遠隔対話ロボット×学童――感染症流行下の学童保育でのロボット利用/大型複合施設内のスーパーマーケットに遠隔操作ロボットを設置/遠隔対話ロボット×エンタメ――動物や魚と触れ合えるパークでのアバター利用 ほか 第4章 技術の社会実装――AVITAの取り組み なぜ起業が必要だったのか/AVITAの事業とビジョン(1)オリジナルアバターの制作(2)メタバースの制作支援(3)ポータルサイトの開発/ロボットとアバターの違い――口、目、身体の動き/好成績をあげたアバター接客サービス/ローソンとの協業/実社会でハブになるような総合アバター施設を設ける/未来の駅の姿と可能性を探る ほか 第5章 仮想化実世界とアバターの倫理問題 仮想化実世界とは何か/「アバターは仮面であり、生身の自分こそが本物」ではない/普及過程で不可避な倫理的問題――法規制と研究倫理/仮想化実世界でも、実世界のルールや倫理的規範とは切り離して考えられない/匿名・偽名での労働は実質的に今の社会でも行われている/アバター認証機構の必要性/著名人そっくりのアバターの活動制限 ほか 第6章 さらなる未来――大阪・関西万博とアバター 2025年の大阪・関西万博のテーマ「いのちを拡げる」/パビリオンが打ち出す3つの要素/アバター共生社会で変わる政治/アバター共生が当たり前になった未来における恋愛/家族のかたちも変わっていく未来/男女の恋愛観や結婚観も変化する/孤独の解消に役立つアバター/アバター共生社会では、死生観や宗教はどう変わるのか? ほか
  • ありがとう…わたしはあの世へ、光の国へ
    -
    今こそ伝えたい「平穏死」の素晴らしさ──。生活様式が変わり、生活の場から追いやられた「老い」と「死」。でも死は、普通で、自然なこと。看護師として経験した「死」から学んだことをもとに死を明るく捉え、お年寄りをあたたかく見送る物語。「明るい死生観を持ちましょう」というメッセージが込められているこの絵本は全国の介護職員さんを応援しています。
  • 杏ず詩集 生きる ―光の記憶―
    -
    1巻1,100円 (税込)
    当時作者は70歳。自身の古稀の祝いに上梓した。読めば元気になる初詩画集。2019年5月出版。 「今が一番幸せ!」という作者の日常のくらしが、リアルに綴られる。時にはのほほん時にはほろ苦く、イラスト等も楽しめる。 若い頃大病をし、それがきっかけで目覚めた食の大切さ。40代後半、たった1人で始めた素人的「料理塾」の展開、継続。誰にも訪れる“生きる”ヒントや家族の自立、亡き両親への死生観、自然との関わりなどをやさしく見つめ直す。 「人生は思い通りにならないから面白い」はある作家の格言。「あなたと話すと元気になる」と言われる作者のことばを、今悩んでいるあなたにも伝えたい。 出版:喜怒哀楽書房 【目次】 第1章 しあわせって何だと思う人に 第2章 自分を励ましたいと思う人に 第3章 人生に迷っている人に 第4章 郷愁にかられる人に 第5章 自分らしく生きたいと思っている人に あとがき 愛をこめて 【著者】 櫂杏ず 1949年新潟市生まれ。自然に囲まれた野山を駆け回る幼少期。両親の影響で、地域の民話・絵本などに関心をもち、学校の図書館へ日参。アンデルセン・イソップ・グリム・小川未明・新美南吉などの書を愛読。 結婚・子育て中にパートと並行してあらゆるモニター、ライターにチャレンジ。 趣味はカラオケ、ガーデニング、絵手紙など。主な著書に『生きるⅡ』など。孫2人。
  • 安楽死か、尊厳死か
    4.0
    1巻1,210円 (税込)
    終末期の延命治療を望まない尊厳死を宣言する人が増えてきた一方で、終末期の苦しみを見かねた患者の家族の懇願を受けて安楽死に導いた医師が殺人罪で起訴される。あるいは自分の意識があるうちにと自死を選ぶ人もいる。 安楽死と尊厳死はどう違うのか? 尊厳死と自死はどう違うのか? 諸外国の状況は?  かつて日本でも数少ないホスピスを併設した病院を友人の医師と共につくり、多くの患者さんの生死に向き合ってきた伝説の名外科医であり、後期高齢者となった今も、公立の診療所で地域医療に務める著者が、安楽死と尊厳死を巡るさまざまな課題、当事者の葛藤などを、自らの死生観も含め、臨床の場にいた者でなければ書けない多様な視点から語り尽くす。
  • いい顔してる人 生き方は顔に出る!
    4.0
    「あの人はいい顔してる」と言うことがあります。とても魅力的な表現ながら、どういう顔がいい顔なのかわかりにくい面もあります。そこで本書では、写真家荒木経惟さんが、いい顔についてあらゆる角度から論じ、いい顔とは何か、どうすればいい顔の持ち主になれるのかについて、徹底的に語りつくします。アラーキーの呼び名でおなじみの荒木経惟さんは、2010年5月で70歳を迎えます。また、写真家生活も50余年になります。09年に自身のからだに見つかったガンと闘いながらも、過激な問題作を次々と発表されています。一方で、荒木さんが思い入れをもって撮影してきたのは、“顔”です。自身の写真家生活は「顔に始まり顔に終わる」と言い切り、いまなお、『日本人ノ顔』シリーズなどを通し、顔を撮り続けています。顔をテーマにしながら荒木さんのお話は、女性観、男性観、人間観、死生観にまで広がり、この写真家の人間への興味、思索の深さには唸る思いがいたします。政治、社会、文化、芸能、スポーツ……、あらゆる世界で「いい顔」が少なくなったいま、多くの方に読まれ、この国に「いい顔」があふれることを願う一冊です。

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  • 医学・看護・福祉原論 いのちに基づいた医療&健康
    -
    1巻2,500円 (税込)
    医学・伝統医療・看護学・保険制度・社会福祉・セルフケアなどの命に関わる現場から、健康増進案を展開する。 医学・伝統医療(日本・中国・インド)・看護学・保険制度・社会福祉・セルフケア・リラクセーション・ヨーガなどの命に関わる現場から、理論と実践を提示し、健康増進の具体案を展開する。 【目次】 第1部 総論 1.いのち学道 2.持続可能な医療とケア 3.世界の統合医療の現状第2部 各論 1.医学の哲学と倫理 2.看護の哲学と倫理 3.社会福祉学の哲学と倫理 4.中国伝統医療の宇宙論『黄帝内経』入門 5.日本伝統医療の中の「いのち」 6.ヨーガ哲学と倫理 第3部 身心技法と健康 1.セルフケアにおける身心技法 2.伝統医療における身心技法 3.看護における身心技法 4.ヨーガにおける身心技法 【著者】 渡邉勝之 1964年生まれ。明治鍼灸大学(現・明治国際医療大学)卒業。同大学附属病院研修鍼灸師を経て、同大学・大学院の教員を27年間務める。専門は東洋医学・医療概論。鍼灸学博士。2018年5月から、一般社団法人いのちクリエイション理事、いのちアカデミー主宰、東洋医学治療院天龍・院長、人体科学会副会長、身の医療研究会理事。プロジェクトいのち事務局、いのちの医療実践会事務局ほか。著書に『医療原論─いのち・自然治癒力』『医学・医療原論─いのち学&セルフケア』ほかがある。 広井良典 1961年岡山市生まれ。東京大学教養学部卒業(科学史・科学哲学専攻)、同大学院修士課程修了。厚生省勤務、千葉大学教授をへて2016年より京都大学こころの未来研究センター教授。専攻は公共政策及び科学哲学。社会保障、医療・福祉、都市・地域等に関する政策研究から、ケア、死生観等に関する哲学的考察まで幅広い活動を行っている。『日本の社会保障』でエコノミスト賞、『コミュニティを問いなおす』で大仏次郎論壇賞受賞。他の著書に『定常型社会』『ポスト資本主義─科学・人間・社会の未来』など多数。
  • 逝く人を支える ―ケアの専門職として、人生の最終章に寄り添う
    -
    1巻1,760円 (税込)
    死にゆく人に寄り添い、最期を支える専門職になるためには…。看護師・ケアマネジャー・僧侶という「専門職」の肩書をもつ著者が、夫を看取った「家族」としての経験も踏まえ語る、看取りの指南書。死生観の高め方や自分の癒し方にも触れ、看取りに必要な心構えができる一冊。
  • 池上彰と考える 「死」とは何だろう
    3.9
    死と向き合うことで、 自分はどう生きるべきかということが 浮かび上がってきます 格差社会と言われる中、誰にでも「平等」に訪れるもの――それは「死」です。 どんなに健康を保とうと努力しても、「死」は万人が受け入れざるを得ない“宿命”なのです。 あなたにとって「死」のイメージとはどんなものでしょうか? やはり怖いものですか?  死ぬ前・死ぬとき・死んだあと――いったいどんなことが起きるのでしょうか?  そもそも死ぬことは不幸なことなのでしょうか? 誰もが迎えることになる「死」についての知識を深めることは、「自分の生き方」について深く考える作業となります。「死」を考えることは「生」を考えること。 三大宗教をはじめ、多くの宗教の現場を取材し、それぞれに向き合ってきたジャーナリスト池上彰氏による「死」の世界の考察。 巻末には、釈徹宗氏との対談も収録。読者の皆さんからの「死」をめぐる質問にお答えします。 ■はじめに  ■第1章 そもそも「死」って何だろう ■第2章 人はなぜ死ぬのだろうか ■第3章 宗教でこんなに違う「死生観」 ■第4章 「死ぬとき」に起こること ■第5章 「突然の別れ」と向き合う ■第6章 「死」をめぐる質問にお答えします ■おわりに  ■コラム 世界のお葬式から
  • 池波正太郎の銀座日記[全]
    4.3
    週に何度となく出かけた街・銀座。少年のころから通いなれたあの店、この店。そこで出会った味と映画と人びとは、著者の旺盛な創作力の源であった。「銀座日記」は、街での出来事を芯にした、ごく簡潔な記述のなかに、作家の日常とそこから導かれる死生観を巧みに浮き彫りにして大好評であった。急逝の2カ月前まで、8年にわたった連載の全てを1冊に収めた文庫オリジナル版。

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  • 遺骨
    3.4
    殺害された製薬会社の営業マンが、密かに淡路島の寺に預けていた骨壺。事件後、それを持ち去った謎の女性。さらに寺に現れた偽の製薬会社社員――。取材中に被害者と出会っていた浅見光彦は、錯綜する謎の接点を求めて、童謡詩人金子みすゞゆかりの地・山口県仙崎へ向かう。そこには、生命の尊厳と倫理を脅かす驚愕の真実が……。脳死、臓器移植など、最先端医療の原罪を追及する浅見、その死生観が深い感動を呼ぶ。
  • イスラーム 生と死と聖戦
    3.8
    絶え間ない緊張が続く、中東イスラーム諸国をとりまく情勢。「イスラーム原理主義」すなわち「過激」「危険思想」というイメージが再生産されるなか、本来は唯一神・アッラーの存在こそが、人間の人間による支配と国家の暴走、対立を食い止める秩序になりうると著者は説く。国境を越えて勢力を拡大する「イスラーム国」への評価も踏まえながら、ムスリムたちの死生観をわかりやすく解説する、必読の一冊。東京大学先端科学技術研究センター准教授・池内恵氏の解説付き。【目次】序章 イスラームとジハード/第一章 イスラーム法とは何か?/第二章 神/第三章 死後の世界/第四章 イスラームは政治である/第五章 カリフ制について考える/終章 「イスラーム国」と真のカリフ制再興/解説――自由主義者の「イスラーム国」論~あるいは中田考「先輩」について 池内 恵
  • いつまでも親がいる~超長寿時代の新・親子論~
    3.3
    親子というのは難しい。これは誰もが経験するところです。(中略)この本では、とかく難しい親子の関係を、世界観にまで遡って考え直していきたいと思っています。(「はじめに」より)現代社会は大きな変化の中にある。その変化の中には、当然、親子の関係も含まれている。「人生100年時代」を迎えた今、親子関係の新たな課題とは? 死生観・宗教観・育児観など、「永遠のテーマ」を様々な角度から捉え直す著者初の親子論!
  • 命が消えたらどこへゆくのか
    -
    死は終わりではない 「命」と向き合う 神職と救急救命士だからわかる あの世とこの世のことわり 日本人は死をどのように考えてきたか? 神道が教える死の世界とは―― 日本古来よりの死生観を伝える 第1章 「みたま」は救いを求めている 第2章 人は死んだらどうなるのか? 第3章 みたまの故郷、霊界を知る 第4章 あの世とこの世のことわり 第5章 楽しく面白く生きるのが神道の教え 神職と救急救命士は、 まったく異質な仕事のように見えますが、 「命と向き合う」という意味において、 実は密接に絡み合っているのです。 神道において「顕」(けん)とは、目に見える世界。 「幽」(ゆう)とは、目に見えない世界をいいます。 わたしにとって救急救命士は「顕」における仕事であり、 神職は「幽」における仕事です。 この二つの職には、「救い」という共通点があります。/「はじめに」より
  • 命と向き合う -老いと日本人とがんの壁-
    -
    どう生き、どう死ぬかの心のあり方を探る。 東大で緩和ケアに取り組んでいる中川恵一氏、日本人のあり方を常に説いている解剖学者の養老孟司氏、現代人の心のあり方などを説いている精神科医の和田秀樹氏の3人が「老いとは何か」「日本人の死生観」などを考察。 人は永遠に生きられません。 人間の死亡率は100%なのです。 「死ぬこと、生きること」を改めて考えます。 ※【ご注意】この作品はレイアウトの関係で、お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立読みファイルをご確認いただくことをお勧めいたします。
  • 命ひとつ-よく生きるヒント(小学館101新書)
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    ただ生きるのでなく、「よく生きる」 哲学者、仏教思想家、そして毎日俳壇選者の俳人として活躍する著者が、哲学、仏教、俳句それぞれの視点から「生きることの意味」や「命とは何か」について読者に問いかける一冊。 過去10年以上、日本では自殺者が年間3万人前後を記録しているが、私たちがこの宇宙の中で「生きている」ということそのものが、決して当たり前ではなく、途方もない不思議な謎であることに気づいてほしい、と著者は強調する。そして、松尾芭蕉や正岡子規の生き方と俳句、浄土真宗で「南無阿弥陀仏」という仏の名号を称えることの意味、古今の哲学者の死生観などを語りながら、「何のために私はこの人生という不思議なところに来たのか」をもう一度考えることの大切さを訴える。 悩める人、失意の人にただ「頑張れ」と背中を押すのではなく、人間存在の根源から生きることの大切さを一緒に考えていく本書は、人生をただ生きるのでなく「よく生きる」ための新鮮なヒントに満ちている。
  • 祈りと沈黙 キリスト教論集
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 哲学者であり、キリスト教神学者でもある著者による、新約聖書、原始キリスト教、科学、儀礼や鈴木大拙などについての論集。 【目次より】 序 第一部 一 新約聖書のキリスト論 二 コロサイ人への手紙一・一五―二〇におけるキリスト論について 三 平和の君キリスト エペソ人への手紙二・一四―一八解釈の試み 四 新約聖書における神義論 五 新約聖書における死の理解 六 原始キリスト教における黙示思想 E・ケーゼマンの提題をめぐって 第二部 七 神の知恵と人間の知恵 八 死生観 無常観と被造物感 九 祈りと沈黙 一〇 生と死の彼方へ 一一 科学とヒューマニズム 第三部  一二 日本における福音の理解の可能性 一三 日本におけるキリスト教の将来 一四 インマヌエルの原事実 一五 キリスト教の本質を求めて 石原謙博士におけるキリスト教史学の成立 一六 宗教と儀礼 第四部 一七 カール・レーヴィット先生 一八 石原謙先生の追想 一九 石津照〓博士を追想して 二〇 鈴木大拙先生とキリスト教 二一 真実を求めて歩むキリスト教 小田切信男博士 二二 前田護郎博士 『ことばと聖書』 二三 神田盾夫先生の学風 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 遺品整理屋は見た!!天国へのお引越しのお手伝い
    3.7
    日本初の遺品整理屋・吉田太一が独特の語り口で読者に訴える、壮絶な34のエピソード!孤独死、身内の自殺、負の遺産問題…。これは決して他人事ではない。明日、誰にでも起こりうる現実の全てがここにある。巻末には「死体は語る」の著者、上野正彦氏との対談も収録。あなたの死生観はこの本できっと変わる!

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  • 医療の限界
    4.2
    日本人は死生観を失った。リスクのない治療はない。患者は消費者ではない――。医療の現場を崩壊させる、際限のない社会の「安心・安全」要求、科学を理解しない刑事司法のレトリック、コストとクオリティを無視した建前ばかりの行政制度など、さまざまな要因を、具体例とともに思想的見地まで掘り下げて論及する。いったい医療は誰のものか? 日本の医療が直面する重大な選択肢を鋭く問う。

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  • ウクライナを通して日本を想う 株式上場へ導いた起業家に宛てられたシンガポールの旧友からの7通のEメール
    -
    戦争や飢餓、疫病や温暖化の進む地球環境の中で心の平安を保ち、次世代に平和な日本を引き継ぐために 日本のビジネス界で活躍する起業家に送られたシンガポールからのメッセージ。ウクライナ戦争を目の当たりにした筆者が、次世代に平和をどう引き継ぐか、何を大切に残りの人生を生きるか、と旧友に問い掛けています。すると呼応するかのように、旧友は遥かに大きなスケールでウクライナへの義援金を即座に決断しています。それによって筆者は、終活のあり方や死生観を逆に問われることに。ロシアや中国、北朝鮮にどう向き合うか。天皇制や憲法、核兵器のあり方や安全保障体制の課題について、歴史や聖書を通して解き明かしています。 【目次】 はじめに 第1章:日本をウクライナに投影する 第2章:驚きのウクライナ義援金 第3章:終活 FINISH WELL 第4章:安全保障と終末預言 第5章:ロシアの陰で進む一帯一路 第6章:中国の覇権と日本の防衛 第7章:天皇制と聖書預言 終わりに:国防と聖書 付録1:『ヨハネの黙示録』のあらすじ 付録2:聖書で読み解く世界の話題 付録3:聖書を体幹とする生き方 著者略歴 【著者】 戸塚司郎 1964年生まれ。卒業と共に銀行に入社。その後シンガポールで国際会計事務所に勤務する傍ら、外交問題や国際経済と聖書とのつながりについて研究を続けている。香港に3年、インドネシアに1年、現在駐在するシンガポールでの生活は15年目を迎える。
  • 沖縄(ウチナー)からは日本(ヤマト)が見える
    -
    美しい海、長寿、さまざまな伝統芸能、死生観、そして米軍基地……。沖縄県民と、それ以外の日本人との間にある、複雑な歴史と感情は解消することができるのか。ウチナーよ、言いたいことははっきり言おう! 本土復帰前から三百回以上も通いつめている、自称“沖縄宣伝部長”が、ときには優しく、ときには厳しく、沖縄を語る。

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  • 宇野功芳、人と批評
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    日本クラシック界で独自の評論を展開する宇野功芳。マーラーの寂寥感に魅せられた死生観、マタチッチや朝比奈隆を見いだした芸術への追求心、誰もが評価するカラヤンへの批判-。その直截な筆致の原点を若き日の批評から探り、宇野批評の魅力に迫る。

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  • NHK こころをよむ 万葉びと、その生と死と 2024年4月~6月
    -
    日常に潤いや彩り、知恵を与えてくれるテーマを幅広く ■ご注意ください■ ※NHKテキスト電子版では権利処理の都合上、一部コンテンツやコーナーを掲載していない場合があります。ご了承ください。 ■今月のテーマ 『万葉集』に残された歌から、詠みびとの窮乏や苦難、その死生観を考える 死について考えることは、生について考えること。死後の世界は、想像するしかない。しかし、生の終わりとしての死を考えることによって、私たちは初めて、生をはっきりと自覚することができる。七世紀後半から八世紀の中頃を生きた万葉びとは、苦難や絶望をどうとらえ、生と死について、どのような考えを持っていたのか。残された歌を現代の視点で訳し、鑑賞しながら、今を生きる私たちの心にもある愛や哀しみへの思いを明らかにしていく。 ■講師:上野 誠
  • 延命治療で苦しまず 平穏死できる人、できない人
    4.0
    あなたは、管だらけになって苦しみながら逝きたいですか? それとも、枯れるように穏やかに逝きたいですか? 医者任せでは平穏な最期は迎えられない。自分が死ぬときはもちろんのこと、愛する人を見送るときも、後悔がないように準備をしておく必要があります。まずは、自分の希望や死生観と向き合い、終末期医療の現状について知っておくこと。そして、きちんと意思表示を行い、家族の理解を得ること。実は、家族が平穏死のネックとなっていることが、あまりにも多いのです。さらに、あなたの希望を支持し、叶えてくれる主治医を見つけること。本書では、在宅医療で多くの患者を看取ってきた医師が、「本人の意志」「家族の理解」「主治医の支持」の3つの要件を揃え、「平穏死できる人」になるための方法をお教えします。

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  • 欧米に寝たきり老人はいない 増補版 コロナの時代の終末期医療
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    「自分はどのような最期を迎えたいかを、今こそ真剣に考える時です」――。高齢者の延命治療について大反響を呼んだ告発の書から5年がたった現在、新型コロナ禍によって大きく死生観も揺らぐなかで、われわれにとって望ましい終末期医療とはいかにあるべきかをふたたび問う! ★職員も受けたくないと言う「苦しみの多い終末期医療」 ★救急救命センターは高齢者でいっぱいのなぞ ★ドッキリ! 自然な看取りなのに警察が介入 ★欧米の高齢者医療は、苦痛の緩和とQOL向上 ★世界の非常識!? 終末期高齢者への人工的水分・栄養補給 ★胃ろうで生かされるのはだれのため?
  • おかげさまで生きる
    5.0
    肉体の死は誰にも等しくやって来るが、死後の世界は私たちの身近にあり、再会したい人とも会える。今世の経験から学び、「おかげさま」という感謝の姿勢で自分の生を全うする。東大病院救急部のトップとして15年間、生と死の現場で命と向き合った医師がたどりついた究極の死生観とは。「人はなぜ生きるのか」の真実に触れる異色エッセイ。
  • オッス!食国 美味しいにっぽん
    4.3
    発酵をめぐる旅を続ける著者が、「神饌」をキーワードにその土地ごとの食のありかたを観察するなかで見えてきた、人々の暮らしや気候風土、死生観や政治経済。古代の日本人たちが感じていた食の世界にタイムスリップする1冊です。
  • 男の死にざま
    -
    孤独死の8割は男性! 晩節を汚さない生き方とは? 超長寿社会が死生観を根本から変えた! 平均47歳。はじめて葬式を出すこの年齢あたりで、人生を見つめ直す人が多い。超長寿社会により死生観が変わった日本で、晩節を汚さない生き方はどうすればよいのか、宗教学者が考える。 第一章 47歳から「死」を意識した人生がはじまる 第二章 人生は2倍の長さになったのだが 第三章 生き物の死にざま 第四章 その人の人生が死にざまに示される 第五章 いさぎよい死の背景に武士道があった 第六章 死を恐れない 第七章 断らない 第八章 晩節を汚すな 第九章 孤独死を恐れない
  • おとなの始末
    3.6
    「自分の人生にどう決着をつけていくか」は、人生の終盤を迎えた中高年にとって大きな課題である。定年を見据えたうえでの仕事への向き合い方、避けては通れない家族問題、いつか必ずやらねばならない生活環境の整理、老いていく自分への対応……。いわゆる“終活”にとどまらない、リアリティを持った人生の締めくくり方、始末のつけ方とは何か。自身の死生観や倫理観に対峙しながら、「自分の人生にどうかっこよく幕を引くか」をテーマに新しい生き方を考える。【目次】第一章 おとなの始末とはなにか――そのうちきっと、と思っているだけでは、「そのうち」は決してこない。/第二章 仕事の始末――仕事は楽しいか。あるいは苦痛でしかないか。楽しいと苦痛の様々なグラデーションを往復しているのが、おおかたの現実というものだろう。/第三章 人間関係の始末――血縁がすべてか? 「家族」と呼ばれる人間関係で、「家庭」と呼ばれる空間で、傷ついているひとはいないか? 友人関係においてもまた。/第四章 社会の始末――自由に生きたい。平和に生きたい。差別は、したくも、されたくもない。「殺し、殺される」法律など、まっぴらごめん。だからわたしは、声をあげる。/第五章 暮らしの始末――暮らし、というこの愛おしくも懐かしくも、けれど、時に、うっとうしいもの。『Good Morning Heartache』でも聴きながら、暮らしと向き合ってみよう。/第六章 「わたし」の始末――第一章から第五章まで、なんとか辿りつけたとしても……。最も高いハードルがまだある。/あとがきにかえて
  • 「おのずから」と「みずから」 ──日本思想の基層
    -
    日本語において「おのずから」と「みずから」は、ともに「自(ずか)ら」とあらわす。成ることと為すこと、物と自己、自然と自由を意味するが、截然と分けられず、両者には交差・共和・相克する「あわい」がある。そこに見られる日本人の基本的発想とは何であり、それはまたどのような思想文化を育んできたのか。本書は、思想・宗教・文学・芸能の諸領域を広く深く行き来しながら、日本人の自然と自己との相関的認識、超越と倫理との関わり、そして無常観と死生観を根源から問いなおす。倫理学者・日本思想史家である著者の代表作。
  • お墓は、要らない
    4.0
    墓石だけでも平均170万円かかる「○○家の墓」。一方で散骨(自然葬)、手元供養といった、お墓を作らない葬送が注目されている。“家墓”はいつ生まれ、そしてどこへ行くのか。これからの供養の形とは? 墓を通じて日本人の死生観が浮き彫りになる。

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  • 思い出のなかのバード・アンド・ハート
    -
    1巻1,188円 (税込)
    「考えてみると、世間並みに他人と夫婦にはなったものの、子供が育って独立し、子育てから解放されると、いつのまにか妻との間がぎくしゃくするようになった。このまま一緒にはいられないと、妻は出て行った。(中略)言われるままに、離婚届に判を押した」(本文より)。本当は皆がわかっていた大切なことを、七十年の歳月が教えてくれた。著者の思考や思索の跡、死生観が凝集された小説。
  • 影武者
    3.7
    大永(だいえい)四年。毛利本家を継いだ元就は、三人の重臣を前に異母弟・元綱の陰謀を打ち明けた。陰謀には重臣二人が加担し、背後に尼子氏の影がちらつく。元就は領内巡視の際、元綱誅伐(ちゅうばつ)を決行。謀叛人たちは一網打尽となった。十八年後、尼子氏との戦いで死地に追い込まれた元就を救ったのは意外にも……(表題作)。大国の狭間で苦闘する毛利。戦国武将たちの死生観を活写!(『奇謀の島』改題)
  • 「かたり」の日本思想 さとりとわらいの力学
    4.0
    人を楽しませる能や狂言、歌舞伎、落語といった芸能が、形を変えながらも、現代まで連綿と受け継がれてきたのは、その根底に流れる人生の苦楽、機微という共通項があったからである。鎮魂、勧善懲悪、さとり、笑い・・。人の営みのある限り、逃れられない永遠のテーマをさまざまな芸能に託し、表現しながら自らの生を全うしてきた日本人の価値観、死生観を俯瞰する。
  • 彼女について
    4.4
    由美子は久しぶりに会ったいとこの昇一と旅に出る。魔女だった母からかけられた呪いを解くために。両親の過去にまつわる忌まわしい記憶と、自分の存在を揺るがす真実と向き合うために。著者が自らの死生観を注ぎ込み、たとえ救いがなくてもきれいな感情を失わずに生きる一人の女の子を描く。暗い世界に小さな光をともす物語。
  • カムイの言霊 物語が織り成すアイヌ文様
    -
    人生を美しくするカムイの物語は、アイヌ民族が語り継いできた生命と自然の真理。 神(カムイ)と自然と人間(アイヌ)が混然一体となって織り成されたアイヌ文化は、様々な詩や物語などに編まれ、口承により受け継がれてきた。山本多助エカシによる意訳詩のほか、アイヌ・モシリの創世神話、ヒグマなどカムイが語る昔話も多数掲載。アイヌ口承文化の「聞き手」から「語り部」となったチカップ美恵子が贈る、「カムイの言霊」。 【目次】 はじめに——雷神の歌 第一章 大地の鼻(岬) 第二章 ウラリ・オマ・ナイ 第三章 対極からのメッセージ 第四章 時代を越える精神世界 第五章 湿原は物いわぬ語り部(歴史の証人) 第六章 素晴らしい太陽神の国土 第七章 水の坐(ペ・ソ)を彩る川 第八章 暮らしは大地の恵みから 第九章 オヤコッはメルヘンの世界 第十章 お告げはカムイの意思 第十一章 美幌の寓話 第十二章 マ・シュ、摩周岳と小島 第十三章 マ・シュ・ト 第十四章 数字の六は語り言葉のあや 第十五章 サスイシリ・永遠 第十六章 天災地変を語り継ぐ 第十七章 羆神の情愛 第十八章 アイヌ民族の死生観 第十九章 美しきアイヌ・モシリ 第二十章 カムイの言霊 おわりに——地球は水の坐(ペ・ソ) ぬくもりの記憶  植村佳弘 【著者】 チカップ美恵子 1948年釧路市生まれ。アイヌ文様刺繍家。油彩画、アニメーション彩色を経て、アイヌ文様刺繍作家に。 著書に『風のめぐみ』(御茶ノ水書房)、『アイヌ文様刺繍のこころ』(岩波ブックレット)、『アイヌ・モシリの風』(日本放送出版協会)、『月のしづくが輝く夜に』(現代書館)、『森と大地の言い伝え』(北海道新聞社)。共著に『first fishu:first people』(ワシントン州立大学出版)、『山姥たちの物語』(学藝書林)。 2002年第6回女性文化賞受賞(高良留美子創設)。2010年死去。
  • 「完熟」の老い探究
    4.0
    人生、いかに老い、いかに死ぬか。 2500年前の古代ギリシアでは森羅万象が哲学の対象となったが、「老い」もまたその一つ。人はいかに老い、いかに死ぬか。古代ギリシア・ローマの哲学者や文学作品などから、「老い」をめぐる百花繚乱の考え方や味わい深いエピソードを集めた。 古代ギリシアにも認知症があり、老いを免れたいと願う人々がいて、神々は性的快楽の男女差を論争した。プラトンはポジティブ老年観、アリストテレスはネガティブ老年観と師弟で正反対の考え方なのが面白い。死んだらどうなるかという問いに、プラトンは魂は不死で輪廻転生する、原子論は魂も肉体もバラバラの原子になると語った。プラトンいわく「哲学とは死の練習」なのだ。ちなみにプラトンは80歳で書きながら死に、ソクラテスは70歳で刑死、アリストテレスは62歳で病死、キケロは63歳で暗殺、セネカは皇帝ネロの命で69歳で自害した。哲学者の死にざまも興味深い。 理想の死生観として、ローマの哲学者キケロの言葉に耳を傾けたい。「果物でも、よく熟れていれば、みずから落ちるように、命もまた、老人からは成熟の結果として取り去られるのだ」――。完熟の老いをいかに迎えるか。人生と向き合い、黄落期を豊かにする一冊!
  • がんから始まる生き方
    4.0
    血液がんにかかり、危うく見落とされそうになった柏木氏。その治療をサポートしたあと自分のがんを発見し、手術を受けた中川氏。2人を仲介し、「自分もがんの2つや3つはある」という養老氏──この3人が再会し、患者・治療者・助言者というそれぞれの立場から、医者と患者の未熟さ、統計的思考の危うさ、日本人の死生観までを大談義。がんのタブー視をやめ、患者の生き方を大胆に提案する、今までにない「がん体験指南書」!
  • がんの正体 2人に1人ががんになる!
    3.7
    「中学校でがん教育をすべき」著者は常々そう訴えています。2人に1人の日本人ががんになるというのに、おおよその日本人が正しいがんの知識を持っていません。これは無免許で車を運転しているようで、暴挙と言ってもいいでしょう。たとえば喫煙でがんのリスクは1.6倍にもなる。欧米では患者の6割が放射線治療を受けているのに、日本でがん治療といえば切り取る手術か抗がん剤の服用が主流になっている。8割のがん患者が治療効果のない健康食品やサプリメントを信じている。正確な知識を持てば、もう少しがんに対して正しい取り組みができるのに、現状のがんの認識は目を被いたくなるばかりです。ひとつには「死」を必要以上に恐れる日本人の死生観もあるでしょう。しかし、がんを考えることは「死」を考えることであり、転じれば「生」を考えることにつながるのです。本書では、がんの正しい知識を身につけられるよう、最新のがん知識、最前線のがん治療の実態について、やさしく解き明かしています。いま、がんに直面している人、家族にがん患者がいる人、そして将来がんを患う可能性をもつすべての人に読んでいただきたい。あなたと大切な人をがんから守るために。

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  • 奇蹟のピアニスト 人生哲学 やがて鐘は鳴る
    3.3
    1巻1,980円 (税込)
    奇蹟のピアニスト、フジコ・ヘミング。幼い頃から才能を発揮し、高く評価されていたにもかかわらず、不遇の時代をすごしてきた天才ピアニスト。1969年、リサイタル直前に風邪で聴力を失い、やむなくすべてのコンサートをキャンセル。その後、耳の治療に専念する傍ら、ピアノ教師として生計を立て、演奏活動を行ってきた。1999年、そんなフジコを取り上げた『フジコ~あるピアニストの軌跡~』(NHK)が放送されたことがきっかけでブレイク。多くの苦難を乗り越えたフジコの演奏は視聴者の魂を揺さぶり、大反響を巻き起こした。ピアノと共に壮絶な人生を歩んできたフジコ。本書では「うまくいかないほうが当たり前」「じぶんらしく生きる」という、偉才ならではの人生観や死生観、生活観に迫った気持ちが軽くなるエッセイです。フジコに密着し続けてきた写真家・中嶌英雄氏の貴重写真も多数掲載。
  • キャラ絵で学ぶ! 地獄図鑑
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 仏教でもキリスト教でもその他の宗教でも、「天国」はたいてい、ちょっと退屈です(仏教だと本当は「極楽」と言いますが、細かいことはここでは無視!)。毎日晴天で、穏やかなBGMが流れていて、キャッキャウフフと善男善女が笑い合う.....昼寝には最適っぽいですが、正直、1週間もいたら飽きてしまいそう…。 そんな天国に対し、「地獄」はすべてが過激! 洋の東西を問わず、誰がこんなこと考えついたんだろう?と思わされるようなロックな地獄がたくさんあります(豚にキスされ続ける地獄とか、虫に頭から食べられる地獄とか...)。 そんなちょっと、イヤ、かなり怖〜い「地獄」ですが、日本の場合には、中世に仏教のお坊さんが書いた『往生要集』がそのイメージの原型になっています。これがまた過激、過剰、恐怖設定のオンパレード!! でも、だからこそ老若男女の興味を引いて、そこから救ってくれる神仏への信心に結びついたとも言えそうです。 ...本書では、そんな怖くておもしろい地獄について、怖カワいいイラストをふんだんに使いながら徹底解説します。この1冊で、地獄がどんなところか丸ワカリになります。イラストがカワイイので、恐ろしい設定もそんなに怖がらずに読み進められます。東西の死生観や、あるべき生き方も学べます。さぁ、みなさんも、楽しく学んで、楽しく怖がりましょう!!! ※小4以上学習の漢字には、ページ初出にルビあり。
  • 救急医 驚異の判断力 そのとき、医者、患者、家族は何を決断するのか
    4.0
    1分1秒を争う過酷な状況で求められる思考と行動とは? 附属池田小事件、福知山線脱線事故、毒入り餃子事件。多くの命を救ってきた救急医が、そのとき、医者、患者、家族が何を考え、どう行動するかを語る。どんな人にも、苦渋のなかで判断しないといけない場面があり、それは誰にも避けることができません。ご自身あるいはご家族が瀕死の状況に陥ったときどうするのか。私たち医者も、自分たちの死の際を思いながら、毎日仕事をしています。それでも答えは出ません。でも、答えが出ないなりに考え続けています。その過程を少しでも共有できたら、ヒトの死と生を知ることに繋がるのではないか――。本書が少しでもそのお役に立てることを願ってやみません。――「はじめに」より【目次】第1章 患者からしか学べない/第2章 救急医になるのはこんな人/第3章 あの事件の裏側で/第4章 救急医の判断力を支えるもの/第5章 救急医の死生観

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  • 教養としての世界宗教史
    -
    ITやAI化が進む現在、もっとも必要なのはそのテクノロジーを駆使する「教養」を身につけることです。本書は現代人にとって必須である世界三大宗教の中身をはじめ、日本人にとって知っておくべき仏教と日本の宗教の流れについて、宗教学者の著者がわかりやすい語り口で解説していきます。世界の宗教の歴史がざっくりわかるとともに、宗教戦争、殺戮の歴史、そしてそれぞれの宗教の死生観などを体系的に学ぶことができる一冊。今話題になっている統一教会にまつわる「キリストと原罪意識」についても触れていきます。 ※本書は書籍『教養としての世界宗教史』(2020年5月刊)を文庫化したものです。
  • キリスト教と死 最後の審判から無名戦士の墓まで
    4.0
    人は死んだらどこへ行くのか――。古来、人々は死後の世界をさまざまにイメージしてきた。本書では天国と地獄、「最後の審判」、幽霊など、キリスト教の世界観を紹介し、とりわけイギリス社会に大きな影響を与えることになったカトリックとプロテスタントの違いを指摘。キリスト教の死生観が生み出してきた墓やモニュメント、シェイクスピアらの文学や映画、芸術作品など、「死の文化」の豊かな世界をめぐる。
  • 悔いのない人生 死に方から生き方を学ぶ「死生学」
    3.9
    ◎「縁起でもない!?」ことを考えよう! 人生で後悔したくなければ、〈死に方〉を学びなさい。 誰もが逃れられない死。しかし、長寿社会で生きる現代人は死を遠ざけ、希薄化し、死に対してもはや不感症になりつつある。 古典からの叡智をひもときつつ、死を意識し、考えることは、すなわちより〈よく〉生きる方法を見つけることにもつながるのだ。 現代人が失ってきた〈死生観〉を取り戻し、いつかくる〈その時〉にも備える!
  • 空想亭の苦労咄 ――「自伝」のようなもの
    -
    『安野光雅氏(あんの・みつまさ、画家)○日○時○分、老衰による心不全のため××クリニックで死去、八十+X歳。葬儀・告別式は○日正午より、三ヶ月間、インターネット・ホームページ○○○上において施行、したがって供花、弔慰等、金品はすべて辞退。』(本文「私の死亡記事」より)。大好きな落語の語り口を借り、得意の空想癖とユーモアを駆使して自由奔放につづった、幼少期、戦争、焼け跡、芸術、闘病、死生観……鮮やかに浮かび上がる人生の苦味と甘味。
  • 薬を食う女たち
    4.0
    覚醒剤や大麻、睡眠薬……ドラッグと女性たちとの多様な関係を取材。トラウマと逸脱、カネとセックス、生きざまと死生観がハードボイルドに描かれる。ルポ文学の金字塔!
  • 苦悩力
    -
    1巻1,320円 (税込)
    ここに、人生最大の問いへの答えがある! 「がん患者と家族のための精神科」の臨床をしている精神科医が、 日々の医療現場で直面している中で生き方、死に方を問い直す。 医師を続けながら高野山大学大学院で空海密教を学び、新たな死生観を得た著者が、 われわれ現代人の迷いや悩みに、空海の教えがいかに応えてくれるかを語る。

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