10年ぐらい前のことではあるが、東大医学部の教授が霊や霊界の存在を肯定するかのような著書を出版し、物議を醸したことがある。
今回、その著者である矢作直樹氏の本を読む機会があり早速一読してみた。
当時、東大の教授とあろう人がオカルト本を出すなどおかしいのではと嘲笑もされたが、読んでみて分かったのは
...続きを読む、極めて真面目に誠実に実体験に基づいて書かれたものだということだ。
東大医学部附属病院集中治療部部長として、実際に運び込まれた患者達を治療する中で、科学や医学では説明できない体験をした。
それらを解明するべく、古今東西の心霊や宗教に関する本を読み、また近代に起きた欧米のスピリチュアリズム運動にまで研究対象となった。
そういった研究の中で矢作氏は霊や霊界の存在を確信したという。
目に見えない世界のことではあるが、科学で解明されていないからといって、それが実在していないということにはならない。
矢作氏はそういった心霊の世界を否定する者は、科学医学万能主義という唯物論を信仰しているからではないかと説く。
矢作氏は更に著書の中で、この世界この宇宙には大いなる意志、摂理とも真理とも呼ばれるものが存在しているのでは?と示唆している。
またそれは人間の心に宿る良心の存在がそれにつながっているのでは、と提示している。
唯物論者にも読んでもらいたい一冊である。