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東大病院救急部で多くの「死」を見届けた医師が語る「死」と「生」の処方箋
「死」はただの通過点、命は終わらない
「死ぬこと」は終わりではありません。もといたところに帰ることです。
私は、医療に従事していたとき、多くの人を見送ってきました。「死ぬこと」はなにか不吉で、考えたくないもの。少しでもそのことを考えると、大きな不安に襲われ、憂鬱になってしまう人が多いようです。
でも、大丈夫です。なにも心配いりません。「死ぬこと」は終わりではありません。もといたところに帰ることです。
この本では科学で説明できないこともお話ししますが、「そんなこともあるのかもしれない」くらいにとらえていただければと思います。それが、幸せに生きるコツなのではないかと思っています。そして、穏やかに安心して日々を過ごし、その延長線上の中に「死ぬこと」を受け入れていただければ幸いです。
矢作直樹
※本書は、2020年12月に小社より刊行された『「自然死」のすすめ』を加筆修正したものです。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
あるかどうかもわからないあの世。
死ぬ時の苦しみや痛みについて。
これらは、死ぬ時にしかわからない。
生きている人にはわからない。
どうせわからないんだから、いいように考えたほうが幸せに生きられる。
信じる者は救われる。
死について怯えて過ごすより、死んだら楽しいところに行ける、と思っているほうが、心の安定にも繋がる。
私自身、数ヶ月前にICUで「覚悟してください」と言われていたらしい。
その時は、ECMOに繋がって眠らされていた。
ずっと夢を見ていて、ICUの部屋ごと船に乗ってどこかに行っていた。
最終的には帰ってきたけど、そのまま船が行ったきりだったら、そのままこの世とお別れだったかもしれない。
苦しむこともなく、私自身気づかぬうちに、あの世に行っていたかもしれない。
自分にとっては、幸せな死に方だ。
でもまだ、その時ではなかったらしい。
胃ろう、24時間持続の栄養点滴、気管切開。
そして今は、病室で人工呼吸器に繋がっている。
全然自然ではない生活をしている。
「死んだらどうなる?」とか、元々どうでもいいと思っている。
それは、死んでからのことだから、生きている今の私には関係ない。
「将来に備えて」とか、そんな来るかもわからない未来より、今を楽しむことばかり考えている。
いつが私の寿命かは知らないけど、その日が来るまで、毎日を楽しく笑って過ごしたい。
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