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Posted by ブクログ
寺の家に生まれ、新聞記者を経て住職になった筆者。主に日本の墓、弔い方を死生観の変遷や地域差などと絡めて解説し、その在り方について提言をしている。
死と弔いを題材にした本でありなから、意外なくらい面白かった。日本は他国と異なり火葬率がほぼ100%に近く、特に土葬や散骨には地域住民の忌避感が強い。また、死体遺棄罪の法律もあり、海外からの移住者や死生観の多様化の中で人の死への扱い方が難しくなっている。
他にも骨を粉末化して仏像を作る制度や、シロアリ駆除業者が「殺生を仕事にしている」ことへの謝罪と感謝を込めてシロアリの供養をしていること、米国ではコンポスト葬(!)のビジネスが立ち上がっていてニーズがかなり高まっていることなど非常に興味深い弔いの形が紹介されている。
生物は全て死んだら土に還る。この当然のことが、価値観、宗教感によってかくも難しい問題になるのだと考えさせられた。
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