【感想・ネタバレ】絶滅する「墓」 日本の知られざる弔いのレビュー

あらすじ

私たちにとって、墓とは何か?

時の権力や死生観、土地や風土に根ざした文化によって、日本ではじつに多様な葬送文化が育まれてきた。
だが、過疎化や高齢化により、今その文化が風前の灯となっている。
土葬の現在から、肉体と魂を分けて埋葬する「両墓制」、沖縄の風葬やアイヌの男女別葬、無数の遺骨を粉末状にして固めた「骨仏(こつぼとけ)」まで――。
全国各地を歩いて取材した僧侶が、知られざる弔いのかたちを写真とともに明らかにしながら、
日本人がいかにして死と向き合ってきたかを問いなおす。

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Posted by ブクログ

お寺に生まれた元新聞記者の筆者が、葬儀や墓の制度の歴史や全国の墓や祀り方の調査結果、墓じまいなど現代の弔い方の変化をまとめている。
「膝を折るのが最後の親孝行」
土葬ならではの言い回しも出てくる。
火葬は古来からなのか、庶民は墓など持てたのかと不思議に思っていたが腑に落ちた。

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2025年04月08日

Posted by ブクログ

日本における弔いと墓の変遷を説く一冊。大名や天皇といった墓の他、各地の珍しい墓も紹介。後半にはデジタル供養や企業墓、散骨など新たな形を提示します。墓や弔いに興味がある方にはぜひ読んで欲しい内容。歴史と昨今の動きなどがコンパクトにまとまった好著といえます。

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2023年09月27日

Posted by ブクログ

鵜飼秀徳さんの著作を連読。寺院に続いては墓がテーマでしたが、無住が続出している寺と、土葬や両墓制など失われそうなものがあるにしても続いていく墓とでは緊迫感が違い、それが筆致にも感じられます。

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2025年03月13日

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