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・僧侶でありながら天皇の座を狙った「道鏡」
・鎌倉幕府が寺社に与えた「経済利権」
・武装して町に繰り出し、人々に恐怖を与えた「僧兵」
・「東大寺」と「興福寺」の血みどろの争い
・傀儡政権を打ち立て、100年間の自治を実現した「加賀の一向一揆」
・激しい弾圧下での信仰の拠り所となった「隠れ念仏」
・宗教者でありながら政治家としての才能を見せた「崇伝」
・平和な江戸時代を支えた「管理システム」としての仏教
・謎に包まれた徳川家のスパイ「虚無僧」
・「僧侶」×「性」のスキャンダルに終わりなし
・明治維新後の日本に深い影を落とした「廃仏毀釈」
仏教や僧侶に関する「質素な生活の中で真摯に祈りを捧げ、人々を救いに導く」
といったイメージは、決して間違いではない。
しかし同時に、お世辞にも清廉潔白とは言えないような欲深く、暴力的で、堕落した歴史を歩んできたことも事実である。
こうした仏教の闇の側面に目を向けると、現代の仏教界が抱える課題につながる点も多い。
本書では、日本の仏教が辿ってきた闇の歴史にあえて光を当て、私たちと宗教との関係性を問い直すことを試みる。
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