「おのずから」と「みずから」 ──日本思想の基層

「おのずから」と「みずから」 ──日本思想の基層

1,320円 (税込)

6pt

3.5

日本語において「おのずから」と「みずから」は、ともに「自(ずか)ら」とあらわす。成ることと為すこと、物と自己、自然と自由を意味するが、截然と分けられず、両者には交差・共和・相克する「あわい」がある。そこに見られる日本人の基本的発想とは何であり、それはまたどのような思想文化を育んできたのか。本書は、思想・宗教・文学・芸能の諸領域を広く深く行き来しながら、日本人の自然と自己との相関的認識、超越と倫理との関わり、そして無常観と死生観を根源から問いなおす。倫理学者・日本思想史家である著者の代表作。

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「おのずから」と「みずから」 ──日本思想の基層 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「おのずから」と「みずから」、そしてその「あわい」に日本の思想と文化の根本特性が現れている、とする著者の代表作。

    個人的には、豊かな説得力を持っていると感じるが、著者の思索そのものは、ここで論じられている西田幾多郎、九鬼周造、清沢満之などの深みに遠く及ばない。
    とはいえ、その着眼点の秀逸さと、適切

    0
    2024年08月04日

    Posted by ブクログ

    「結婚することになりました」と、みずから起こしたじしょうをおのずから起こったことのように伝える…そんな日本人の感性をふかーく紐解いていてとても面白い。あくまで学術書なので検証が繰り返される点は少し読みづらく感じた。

    0
    2025年05月07日

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