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Posted by ブクログ 2012年07月21日
「さようなら」という言葉には,幾許かの諦めのような認識(そういうことならば)が感じられる一方で,どうにもならない事柄に対する厳しい覚悟(そうならなければならないのならば)も感じられる.このふたつのバランスが微妙に絡み合いながら成立している素晴らしい言葉であるということ,そしてこの言葉にかつての日本人...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年06月12日
「さようなら」とは不思議な言葉だ。
左様なら、なんなのか。ずっと疑問に思っていた。
これが別れの挨拶として、定着するに至るまでどのような経緯があったのか、それを考えるヒントにこの本はなる、と思う。
かつて文章の中で、文学の中で、この言葉がどのように使われてきたか、ということはよく研究してある。
美...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月27日
[ 内容 ]
一般に世界の別れ言葉は、「神の身許によくあれかし」(Goodbye)か、「また会いましょう」(See you again)か、「お元気で」(Farewell)のどれかである。
なぜ、日本人は「さようなら」と言って別れるのだろうか。
語源である接続詞「さらば(そうであるならば)」にまで遡...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月24日
テーマが面白い!と思って手に取ったが、小難しいことがいっぱい書いてあった。別れの挨拶は世界的にも3つに分類(①良い別れ系②再会系③神のご加護を系)されるらしいが、「さようなら」はどれにも当てはまらず、この独特の別れ方から、日本人独自といえる文化を見つけだそうとする試み。「そうならざるえないならば」と...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年03月15日
昔「さよならは別れの言葉じゃなくて~♪再び逢うまでの遠い約束~♪」という歌があったけど、やっぱりさよならは別れの言葉なんだなあ、と思った。「再び会う」期待や祈りは込められていない。花は散る、人は死ぬ、諸行無常。「さらば」「さようであるならば」さようなら、なのだろう。いろんな人の死生観なども語られてい...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月30日
先行の事柄が「そうであるならば」
不可避の定めによって「そうならなければならないならば」
「さようなら」という言葉自体には過剰な希望も悲哀もないけれど、それを口に出すためには事実を事実として認めつつも胸の内に押さえる覚悟が必要だ。そしていくらかの諦念も。本書を手に取ったときはまさか死生観の話になる...続きを読む
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