日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか

日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか

715円 (税込)

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一般に世界の別れ言葉は、「神の身許によくあれかし」(Goodbye)か、「また会いましょう」(See you again)か、「お元気で」(Farewell)のどれかである。なぜ、日本人は「さようなら」と言って別れるのだろうか。別れ言葉にこめてきた日本人の別れの精神史を探究する。

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日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「さようなら」という言葉には,幾許かの諦めのような認識(そういうことならば)が感じられる一方で,どうにもならない事柄に対する厳しい覚悟(そうならなければならないのならば)も感じられる.このふたつのバランスが微妙に絡み合いながら成立している素晴らしい言葉であるということ,そしてこの言葉にかつての日本人

    0
    2012年07月21日

    Posted by ブクログ

    別れを惜しむでもなく、再会を願うでもなく、ただ”さようなら”と言う。
    そうでなければならないのならば。
    潔い言葉です。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    「さようなら」とは不思議な言葉だ。
    左様なら、なんなのか。ずっと疑問に思っていた。
    これが別れの挨拶として、定着するに至るまでどのような経緯があったのか、それを考えるヒントにこの本はなる、と思う。
    かつて文章の中で、文学の中で、この言葉がどのように使われてきたか、ということはよく研究してある。

    0
    2015年06月12日

    Posted by ブクログ

    「サヨナラ」は言いすぎもしなければ、言い足りなくもない。それは事実をあるがままに受け入れている。人生の理解のすべてがその四音のうちにこもっている。ひそかにくすぶっているものを含めて、すべての感情がそうちに埋め火のようにこもっているが、それ自体は何も語らない。

    0
    2012年10月11日

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    一般に世界の別れ言葉は、「神の身許によくあれかし」(Goodbye)か、「また会いましょう」(See you again)か、「お元気で」(Farewell)のどれかである。
    なぜ、日本人は「さようなら」と言って別れるのだろうか。
    語源である接続詞「さらば(そうであるならば)」にまで遡

    0
    2014年10月27日

    Posted by ブクログ

    古文、例文が多すぎて所々飛ばして読んだ。

    good-bye→God be with you(神と共にあらんことを)
    さようなら→さらば。そうであるならば。そうでなければならないなら。

    表現の元をたどっていくと、死生観に行き着くのも面白いと思った。
    「東洋風な諦念の美」として賞賛される一方で、「浅

    0
    2025年08月20日

    Posted by ブクログ

    テーマが面白い!と思って手に取ったが、小難しいことがいっぱい書いてあった。別れの挨拶は世界的にも3つに分類(①良い別れ系②再会系③神のご加護を系)されるらしいが、「さようなら」はどれにも当てはまらず、この独特の別れ方から、日本人独自といえる文化を見つけだそうとする試み。「そうならざるえないならば」と

    0
    2019年07月24日

    Posted by ブクログ

    昔「さよならは別れの言葉じゃなくて~♪再び逢うまでの遠い約束~♪」という歌があったけど、やっぱりさよならは別れの言葉なんだなあ、と思った。「再び会う」期待や祈りは込められていない。花は散る、人は死ぬ、諸行無常。「さらば」「さようであるならば」さようなら、なのだろう。いろんな人の死生観なども語られてい

    0
    2018年03月15日

    Posted by ブクログ

    東大倫理思想のペリカン文化人は眉唾本が多いが、本書は、さようならという言葉を巡って、日本人の精神のありようを少しづつ浮き彫りにしていく。その思索の様は、特に文学作品の豊富な引用とあいまってなかなか説得力もある。日本人の「哲学」とは本来かくあるべきという良いお手本ではないかと感じる。

    0
    2013年06月23日

    Posted by ブクログ

    先行の事柄が「そうであるならば」
    不可避の定めによって「そうならなければならないならば」

    「さようなら」という言葉自体には過剰な希望も悲哀もないけれど、それを口に出すためには事実を事実として認めつつも胸の内に押さえる覚悟が必要だ。そしていくらかの諦念も。本書を手に取ったときはまさか死生観の話になる

    0
    2013年05月30日

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