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ガーディアン・エンジェル
これ以上、厄介事を増やすつもりはなかった。が、隣人の頼みは断われず、わたしは行方不明になった隣人の旧友捜しを引き受けた。事件を追うわたしの前に、エンジン工場の不正疑惑や老人を食い物にする企業の卑劣な行為が浮かび……親友とも決裂し、孤独のなかでV・Iが傷だらけの闘いに挑む! -
ガーデン
放っておいて欲しい。それが僕が他人に求める唯一のこと―― ファッション誌編集者の羽野は、花と緑を偏愛する独身男性。帰国子女だが、そのことをことさらに言われるのを嫌い、隠している。女性にはもてはやされるが、深い関係を築くことはない。 羽野と、彼をとりまく女性たちとの関係性を描きながら、著者がテーマとしてきた「異質」であることに正面から取り組んだ意欲作。 匂い立つ植物の描写、そして、それぞれに異なる顔を見せる女性たち。美しく強き生物に囲まれた主人公は、どのような人生を選び取るのか――。 ※この電子書籍は2017年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
ガーデン
燃える火に夜と書いて、カヤ。赤い髪に華奢な躯、大きな眸をした捉えどころのない娘。行く夏の海で火夜に逢った真波は、何の違和感もなく一緒に住むようになっていた。その火夜が不意に姿を消してしまう。そして二週間、真波の許へ火夜と同じエナメルを塗った小指が届く。動顛した真波は同じマンション内の今泉文吾探偵事務所を訪ね、火夜を捜してほしいと依頼するのだが……。謎めいた娘を求めて、植物園と見紛うばかりの庭苑に足を踏み入れた探偵。血を欲するかのように幾たりもの死を招き寄せる庭で、今泉が見出したものは? 悲痛な真相が惻々と胸に迫る、本格ミステリの傑作。 -
ガールズシューター
ヘディングが届かない、低い背丈。軽くて当たり負けをする、貧相な身体つき。かといって特別に足が速いわけでも、特殊なカリスマ性があるわけでもない。自分は『選ばれた人間』ではない――非情な現実を受け入れ、一度はサッカーを諦めた主人公・志郎。そんな志郎に声を掛けたのは、女子サッカー部部長・渚だった。渚は気づいていた。いつも遠くからグラウンドを眺めていた、志郎の存在に。そしてなにより、志郎の心の奥底に眠る、サッカーへの未練に。「ねえ、君さ、私たちの部に入らない?」こうして志郎は、再びサッカーと共に人生を歩むことになった。ただし“選手”ではなく、“マネージャー”として――。 -
樹
孤独な男は、二度失う。 二本の樹を失い、 二回の銃弾がこだまする。 長い歳月が、何もかも変えてしまうことがある。 そして、最もかけがえのないものが、あまりの純粋さゆえか、 やはり長い長いあいだ、記憶の底に沈んだままでいることがある。 2つの長い時間が交錯するその時、悲劇に振れてしまうことがある。 かつて子供の頃に1年だけ住んだ町のあまりの変貌に呆然としつつ 1枚の絵によって忽然とよみがえった自分の宝を 男は実に34年ぶりに探し始める。 その願いが叶うはずのないことが理解された時、 男の居場所はもはや、静かな狂気以外にはない。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。 -
希以子(小学館文庫)
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 東京・下町生まれの希以子には二人の母親がいた。養母マツには美しい娘・美佐緒がおり、希以子にとってはあこがれの存在だった。しかし、生母よしが男と出奔したころから人生の歯車が狂い出す。大洪水や関東大震災に被災して人の命の儚さを知り、美佐緒の嫁ぎ先の長男・市太郎と互いの愛を確かめ合うも許しを得られずに離別。親のすすめで結婚するが、夫の暴力に耐えかねて離婚。その後、満州で成功した市太郎と再会。彼の誘いのままに、幼子を連れて大陸に渡るが…。苛酷な運命に翻弄されながらも、激動の時代を、明るく逞しく生き抜いた女の物語。 -
木苺通信
「トプ、願いごと、した?」 「したよ」 「どんなこと?」 「同じこと」 木苺谷に住む私と狼トプの、少し不思議で優しさに満ちた日々。〈香草採り〉〈星祭りの夜〉〈木琴森〉〈鏡の泉〉……うつりゆく四季の中、静かな森の暮らしが美しく詩的なモチーフで綴られる。どこか懐かしく癒されるひとときのファンタジー! 短編二十五編を収録。 -
黄色い家(上下合本)
2020年春、惣菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。 60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。 長らく忘却していた20年前の記憶――黄美子と、少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。 まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは、必死に働くがその金は無情にも奪われ、 よりリスキーな〝シノギ〞に手を出す。 歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい……。 善と悪の境界に肉薄する、今世紀最大の問題作! 【世界中から翻訳オファーが殺到!】【読売文学賞受賞作】【本屋大賞ノミネート】 -
黄色い玩具の鳥
失踪した友人の妹、そして複雑に錯綜する男女の関係… 23年前の早朝、“私”は、ある友人の電話で起こされた。数日前に街で見かけた、友人の妹・礼子が失踪したという。母親の頼みで礼子を探し始めた私は、その追跡行の果てに礼子を見つける。しかし彼女は、ナイフで背中を刺されて死んでいる父親の横で、手首を切って倒れていたのだった…。 また、その前夜、私の大学時代の友人だった影山が新宿のアパートで殺されていた、というニュースが流れた。数日前に、私が街で見かけた礼子と一緒にいた男、それは間違いなく影山だった。一体、影山と礼子にはどんな関係が…? 影山の勤める建設会社は、礼子の父親が勤める「加藤建設」と、入札を巡って激しい闘いを繰り広げていた。加藤建設の創業社長は10年前に建設現場で事故死している。今は妻のまさ江がオーナー社長として君臨しているが、実権は専務の黒沢が握っているという。 私は、これらの事件になにか関連性がありそうな気がしてならなかった……。 ●十河 進(そごう・すすむ) 1951年、香川県生まれ。1975年に中央大学文学部文学科フランス文学専攻を卒業し、出版社に入社。広告写真誌『コマーシャルフォト』副編集長、カメラ誌『フォト・テクニック』編集長などを経て、現在は常務取締役。1999年からメールマガジン『日刊デジタルクリエイターズ』にコラム『映画と夜と音楽と…』を連載。それをまとめた『映画がなければ生きていけない1999‐2002』『映画がなければ生きていけない2003‐2006』(水曜社)によって第二十五回日本冒険小説協会特別賞『最優秀映画コラム賞』を受賞。2010年に『映画がなければ生きていけない2007‐2009』(水曜社)を刊行。 -
黄色い牙
第83回直木賞受賞作品 直木賞受賞の不朽の名作、待望のリニューアル。 家族の絆、人間と動物の熱い交流。失われた価値を求めて今、圧倒的な注目を集める話題作がついに電子書籍で復刊! 秋田山中で狩猟によって生活しているマタギの社会を迫真力に富んだ筆致で描いている。 マタギの頭領をシカリというが、主人公のシカリ・佐藤継憲の目を通して、近代化に向かう日本社会のなかでしだいに滅びに向かうマタギ社会の悲哀が伝わってくる。大自然と動物、動物と人間とのかかわりも巧みに描写されているが、とくに主人公と、その宿怨の敵である巨大なツキノワグマの鬼黒との決闘シーンは手に汗を握らせられる。 スケールの大きい動物小説として、文句なしの傑作。現代の乱脈な自然開発、環境汚染に警鐘を鳴らしている側面もあり、心おこしが叫ばれる今、再び脚光を浴びている。 ●志茂田景樹(しもだ・かげき) 静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第二七回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第八三回直木賞を受賞。 -
黄色い部屋の謎【平岡敦訳】
高名な科学者スタンガルソン教授と、令嬢マティルドの住むグランディエ城の離れの一室で事件は起こった。内側から鍵をかけられた完全な密室、《黄色い部屋》から聞こえた助けを求める女性の悲鳴。ドアを壊して入った者たちの見たものは、血の海のなかに倒れたマティルドの姿だった。襲撃者はどこに消えたのか? そしてさらに続く怪事件。その謎に挑んだのは、18歳の新聞記者ルルタビーユだった。パリ警視庁の名警部ラルサンと謎解きを競い合いつつたどり着く奇怪な事件の真相は? 密室ミステリの名品として、ミステリファン必読の古典となった傑作。/解説=戸川安宣 -
黄色い部屋の秘密〔新訳版〕
【カーを、クリスティーを、そして乱歩を瞠目させた密室ミステリの最高傑作!】 真夜中、令嬢の寝室から助けを求める悲鳴と銃声が響いた。居合わせた父親らがただ一つの扉を打ち破って部屋に入ると、令嬢は昏倒し、部屋は荒らされ、黄色の壁紙には大きな血染めの手形が残されている! だが部屋は完全な密室で、犯人の姿はどこにもなかったのだ! 18歳の少年記者ルールタビーユが、この怪事件に挑む! 密室ものの嚆矢として、常にオールタイムベストの上位に名を連ねる名作中の名作ミステリが、最新訳でここに登場! -
黄色い夜
東アフリカの大国エチオピアとの国境付近。ルイこと龍一は、そこで知り合ったイタリア人の男・ピアッサとE国へ潜入した。バベルの塔を思わせる巨大な螺旋状の塔内に存在する無数のカジノが、その国の観光資源だった。そこは、砂漠のなかに屹立するギャンブラーたちの魔窟。上階へ行くほど賭け金は上がり、最上階では国王自らがディーラーとなり、国家予算規模の賭け金で勝てば、E国は自分のものになるという……。奪われたものを取り戻すために、そして、この国を乗っ取るために、巨大なカジノ・タワーの最上階を目指せ! 注目の作家が放つ、スリリングなギャンブル小説!! -
黄色い笑い/悪意
翻訳文学を求める熱心な編集者に告げておく。ピエール・マッコルランは、現代に復活させてしかるべき作家である。マッコルランを出す勇気と機略のある編集者がいたら、私はそのひとに敬意を表するだろう。——澁澤龍彦 アントナン・アルトー、レイモン・クノー、ボリス・ヴィアンらも熱愛してやまなかったフランスの小説家ピエール・マッコルラン。 奇妙で、ファンタスティックで、ユーモアに溢れるその傑作を集大成した、本邦初の3冊本選集がついに刊行。 第1回配本は、奇妙な笑い病のパンデミックがこの世を滅亡させる、世界終末論的疫病小説『黄色い笑い』。マルセル・シュネデールがマッコルランの最高傑作と絶賛したマンドラゴラ幻想小説『悪意』。長編2編を収録。ともに本邦初訳。 -
黄いろのトマト
宮沢賢治の楽しい童話三本を収録。「黄いろのトマト」博物館の蜂雀が語るペムペルとネリのかわいそうな物語。しかし蜂雀はなかなか話してくれません。「蜘蛛となめくじと狸」蜘蛛となめくじと狸は競争をしていました。なんの競争でしょうか。悪いことをすると地獄へ行ってしまいます。「虔十公園林」虔十は縄の帯をしめて歩き、いつも笑っているのでみんなからばかにされていました。あるときお父さんに頼んで、杉の苗を700本買ってもらいます。みんなはそんなところに杉は育たないと馬鹿にしますが、虔十は一生懸命に杉を育てました。やがて子供たちが集まってきます。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。 -
消えた依頼人
弁護士生命を絶たれかねない窮地に立たされた男が打った妙手とは――。四年前、殺人罪に問われた女性の無罪判決を勝ち取り、脚光を浴びた弁護士の大石中也。医療過誤の裁判で、彼は依頼人である原告・長瀬の尋問に向け、準備を整えていた。しかし当日、時間になっても長瀬が法廷に現れず、大石は裁判官や相手の弁護士に頭を下げる破目に。大石が原告の自宅を訪ねると、そこにいた「長瀬」は、昨日まで打ち合わせをしていた原告とは似ても似つかぬ、全くの別人だった。弁護士生命さえ危うい事態に、真相究明に乗り出した大石だったが……。現役弁護士にして、『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞受賞作家が、「法の裏側」と「司法の闇」を抉る! 驚愕のリーガル・サスペンス。 -
消えた島
多発性骨髄腫――末期癌の中でも最も激しい痛みを伴うこの悪魔が、日邑勘造の全身を蝕んでいた。日々苦痛に顔を歪める夫を見るたびに、妻は“安楽死”ばかりが脳裡に浮ぶ。そこへ“古い友人”と名乗る老人が見舞いに現れた。妻が老人を残し病室を空けた一瞬、老人は日邑に何かを注射して忽然と消えた。目撃した看護婦が、事件を公にした。担当の医師は毒物注射を疑い検査を始めるが、予想に反し日邑は恢復の兆しを見せた……。突然姿を消した老人とは何者か。そして、極限の苦痛から解き放つ奇蹟の薬とは。現代医療の矛盾と安楽死問題に、一石を投じる長編ハードサスペンス。 -
消えた修道士
オー・フィジェンティの大族長が、和平協定締結のために、モアン王国を訪れたその時、大族長とモアン国王を何者かの矢が襲った。どちらも命に別状はなかったが、襲撃がモアン側の陰謀だというオー・フィジェンティの主張に、両国は一触即発の危機に。モアン国王は自国の潔白の証明を、妹で法廷弁護士でもある修道女フィデルマに託した。襲撃者はすでに殺されていた。フィデルマはわずかな証拠を頼りに、相棒エイダルフ修道士と共に、襲撃に使われた矢の出処と思われるクノック・アーンニャに向かう。美貌の修道女が名探偵。好評シリーズ、長編第7弾。 -
消えた装身具
オックスフォードを訪れたアメリカ人ツアー旅行客の婦人がホテルで急死した。死因は心臓麻痺。だが彼女が持っていた貴重な中世の装身具が紛失していることを知ったモース主任警部は、他殺ではないかと疑い、捜査を進める。やがて疑念を掻きたてるかのように、ツアー関係者の一人の死体が川面に浮かんだ!ツアー客、ガイドたちの錯綜する証言からモースが繰り広げる華麗な推理。二転三転するプロットで描く現代本格の粋 -
消えたファラオの財宝を探しだせ
謎の王の行方を追え! 座礁した漁船に謎の遺物が見つかった。 歴史を揺るがす財宝争奪戦が始まる! NUMAファイルシリーズ第18弾! 嵐のスコットランド。 当地で休暇を取っていた米国立海中海洋機関(NUMA)のオースチンとザバーラは荒れ狂う波に揉まれるトロール船を発見し、その救援に向かった。 危機一髪で乗組員の救助には成功したものの、オースチンは船に不審を抱く。何かがおかしい。船長の挙動には不自然なところがあるし、そもそもなぜ漁船がこんな嵐の夜に―。事実、ふたりが陸に戻ると思わぬ事態が待ち受けていた。 やはりあの船には何かある。オースチンは謎を突き止めるべく、再び座礁したトロール船に向かった。 -
消えた街
成木文が贈る回想風創作小説2編。 <表題作『消えた街』> ・・・、自分の心の中に消えた街を、これからさきふたたび訪れることもない。つとめて、 友里はそれだけを反芻した。もちろん、地蔵のことなど、次女にも長女にも語ってきかせるようなことは絶対にない。 <同時収録『虹色のデッサン』> ・・・、記憶とはあてにならぬものでもある。まるで、夢のように頼りなく事実からは遊離し、ちぐはぐに加工されたり、抜けたりしてやまない。空想虚言みたいに、本人が真偽を意識できないまま虚偽を思いつく場合もある。遠い記憶も近い記憶も、なるべくなら思いおこさないほうがいい、と、相場は最近考えるようになった。 -
消えた霊媒女
クラシックミステリー、日本初の女流探偵小説家。短編5本を収録。タクシー運転手の吉川が殺され青い風呂敷包みの中へ入っていた。これは自殺か他殺か。事件は二転三転する「青い風呂敷包」。弁護士の尾形は貧乏学生だったころ憧れていた浪子と再会する。赤ん坊を殺した精神病の義弟を助けてほしいとの依頼だが……「あの顔」。人は死んでも霊は残っている。美人霊媒師はどうなったか。S夫人が語る奇妙な話。妻に先立たれた男がとった行動とは「消えた霊媒女」。外交官に近づく女は何者?轢死した外交官夫人の謎の死に迫るS夫人の活躍「機密の魅惑」。戦争から帰還した夫は変貌していた。スパイに仕立てられた男の恐怖。美貌の伯爵夫人からの依頼で調査する探偵。果たして失踪した夫はどこに「恐怖の幻兵団員」。※読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。 -
消えていく日に
好きで仕方のなかった人からの連絡。 結婚記念日を前に穏やかな毎日を過ごしていたのに、 昔の記憶が蘇るようで……(「返信を待たない」)。 誕生日に大好きなバンドのライブ、そのチケットは彼がプレゼントしてくれて。 あのときは、こんな誕生日がくるなんて思いもしなかった――(「ハグルマ」)。 ままならぬ切ない心情を鮮やかに掬いとる、 記念日をテーマにした全九篇。 〈目次〉 夏の飛びこみ 安全じゃない場所 エアポケット 赤いプレゼント 返信を待たない 消えていくものたち ハグルマ 二十七歳 新しい干支 解説 宇垣美里(フリーアナウンサー) -
消えてください
『私を消してくれませんか』 ある雨の日、僕は橋の上で幽霊に出会った。サキと名乗る美しい彼女は、自分の名前以外何も覚えていないらしい。 ・一日一時間。 ・『またね』は言わない。 二つのルールを決めた僕らは、サキを消すために日々を共に過ごしていく。父しかいない静かな家、くだらない学校、大人びていく幼馴染。全てが息苦しかった高一の夏、幽霊の隣だけが僕の居場所になっていって……。 ねえ、サキ。僕は君に恋するごとに“さよなら”の意味を知ったよ。 衝撃的な内容で発売直後から話題沸騰し、大ヒットとなった『ひきこもりの弟だった』から二年半――今、葦舟ナツが綴る、《別れ》の意味を問う、新たな衝撃作。 -
消えてなくなっても(角川文庫)
あなたの目を見て だいじょうぶだよと 言ってあげたい そんな物語です 萩尾望都(漫画家) 物語の主人公「あおの」はタウン誌の編集者になったばかりの新人社会人で、高千穂を思わせる神話の国のような山中にある鍼灸治療の「キシダ治療院」を取材で訪れる。幼少期に両親を亡くし、親戚の家で育ったあおのは、血の繋がった家族というものを知らずに育ち、ストレス性の病を患っていた。難病患者のどんな病も治してしまうという、どこか妖しげな治療院には、不思議な力を持つと言われている節子先生が暮らしていた。そこには、あおのと年齢の近い「つきの」という女の子が、手伝いとして住み込みながら治療を続けていた。ひょんなことからあおのも住み込んで治療に専念することになり、二人は規則正しい暮らしの中で、少しずつ距離を縮め、いつしか二人の病気は回復に向かっていくはずだったのだが……。ある日、庭に河童が顕れていることを発見したときから、二人の運命は大きな展開を迎えることに。二人を呼び寄せたものは何だったのか。物語のラストで驚きと共に感動に包まれることでしょう。文庫化にあたり、節子さんが“視える”ようになった幼少期の出来事を描いた「春の記憶」を収録。 ※幽ブックス「消えてなくなっても」を文庫化した作品です。 -
消えて、戻り橋
杜の都・仙台で、幼い頃別れた母との再会を果たした西尾えりかは、勧められるままに、近郊の温泉への小旅行に参加した。しかし、料理に混入した毒草で会社社長が命を落とし、彼女も軽症ながら中毒するという事態となった。誰が、何のために? えりかを心配して東京から駆けつけるハリー。錯綜した人間関係を探り始めたふたりを嘲笑うかのように、また死体がひとつ見つかって……。 長篇ミステリ。『泣けば、花嫁人形』の続編的内容。 ●斎藤澪(さいとう・みお) 1944年、東京生まれ。国学院大学文学部国文科卒業。雑誌編集部、広告代理店勤務を経て作家活動に入る。1981年『この子の七つのお祝いに』で第1回横溝正史賞を受賞して小説家デビュー。『赤いランドセル』『冬かもめ心中』『花のもとにて』など著書多数。 -
消えない音
阪神淡路大震災から20年。困難を乗り越えて生きた人たちが空と海の間で奏でる魂の音は、未来への光となるだろう。(※本書は2015/3/1に発売された書籍を電子化したものです) -
消えゆく街の秘密の友だち
迷っても立ち止まっても大丈夫。心にじっと耳をすませ続ければ、いつか自分の本当の気持ちは聞こえてくる。 【あらすじ】小学校6年生の小晴(こはれ)は、自分の本音がわからず、人付き合いも苦手。ある日小晴が部屋の掃除をしていると、一枚の紙を見つける。その紙――消えかけた手書きの地図のようなものを開いた途端、小晴はいつのまにか外にいた。そこで出会った男の子・ラッタッタは、ここは「ふしぎの街」であること、1人で地図を開いて目をつぶって深呼吸をすると、この街に来れること、そしてラッタッタ自身はこの街の管理人だということを教えてくれる。他に動物も人もいない、2人きりの街で一緒に遊ぶうちに、ラッタッタに心を開く小晴だが、「大人になるため」には、ラッタッタとさよならしなくてはいけなくて。 【目次】1 〈ふしぎの街〉の地図/2 春休みのこと/3 木山鈴さん/4 修学旅行/5 野田ゆうたくん/6 算数のノート/7 悲しいこと/8 0点/9 さよならの予感/10 さよなら、ラッタッタ/11 鈴ちゃんの家/12 仲直り/13 イマジナリーフレンド/14 またね、ラッタッタ/15 これから -
消えゆくものへの怒り
毎年夏に発生し、若い女性が犠牲になる「ルート66連続殺人」。FBIはおとり捜査のスペシャリスト、ブリジッド・クインの指揮で罠を仕掛ける。だが作戦は失敗。おとり役の女性捜査官の失踪で事件は迷宮入りに……七年後、退職していたブリジッドに、犯人逮捕の報が入った。だが犯人の自白に疑問が残る。事件解決への執念を再燃させた彼女は、再び捜査の前線へ! 元・おとり捜査官ブリジッド登場。期待の新鋭のデビュー作。
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