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24歳の女性作家が放つ苛烈で美しいノワール 私は必ず日本に帰ってみせる。石田清美、21歳。家族を何者かに惨殺され、ロンドンの底で生きている。そこに飄々とした冷血の殺し屋マークがやってきた。僕が君の家族を殺した人間を探してみようかとマークは言うが――暗黒街からの脱出を願う清美の必死の苦闘を描き切る鋭利なる文体。徹頭徹尾、女子が女子を書いたノワール。
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Posted by ブクログ
セブンという仇名でハーフの清美が主人公。両親と妹を惨殺されロンドンのアンダーグラウンドという店で働いていた。そこに客として殺し屋のマークがやって来る。彼は両親が殺された事件を調査してくれるという。さらにロシア人とオーナーの問題に巻き込まれ殺されそうになる。 面白い。特にダークな雰囲気が良い。体は鍛え...続きを読むているが特別強いわけでは無いセブンだがメンタルは強くロシア人マフィアとも殺し屋とも渡り合う。 続きが出そうな幕引きなので次を楽しみにしたい。
通称セヴンの石田清美を主人公にしたノワール小説。家族を惨殺され、日本に替えることを胸に秘めながら、ロンドンに生きるセヴンが少しずつ暗黒の渦に巻き込まていく。 セヴンの目の前に現れた殺し屋マークが探偵役を務め、セヴンの家族を惨殺した犯人を突き止め、復讐を手伝うストーリーだと思ったのだが、そんな単純な...続きを読む物語ではなかった。 予想もしなかったセヴンの豹変と暴力描写。すっきりしない結末は続編へのプロローグなのか。 ジム・トンプスンの圧倒的なノワールとも違うし、ボストン・テランの重苦しい空気が漂う詩的なノワールとも違う。強いて言えば、深町秋生の桐咲マヤシリーズが近いだろうか。
日本人の父とイギリス人の母の間に生まれたハーフ・石田清美。しかし、イギリスで暮らしている10代の終わりに、家に帰ってくると両親が何者かに惨殺されていた。 それから数年、彼女はロンドンの酒場でオーナーの愛人として、「セブン」という名前で働いていた。 怪しげな店には、両親を殺した犯人を探そうと申し出てく...続きを読むる殺し屋や、ロシアンマフィアの手先などが彼女に接近してくる。 ロンドンの底辺から抜け出して、日本に帰りたい! その思いを遂げるために、セブンは危ない橋を駆け抜けようとする… 女性が書いた、女子のノワール。セブンはまだ20代になったばかりの、行動に幼さも残る女子だが、その幼さが時には先を読まない暴走と暴力を生む。 彼女を救い出してやりたくなるが、そんな救いの手も届かない、すごくダークでハードな物語。
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