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高名な科学者スタンガルソン教授と、令嬢マティルドの住むグランディエ城の離れの一室で事件は起こった。内側から鍵をかけられた完全な密室、《黄色い部屋》から聞こえた助けを求める女性の悲鳴。ドアを壊して入った者たちの見たものは、血の海のなかに倒れたマティルドの姿だった。襲撃者はどこに消えたのか? そしてさらに続く怪事件。その謎に挑んだのは、18歳の新聞記者ルルタビーユだった。パリ警視庁の名警部ラルサンと謎解きを競い合いつつたどり着く奇怪な事件の真相は? 密室ミステリの名品として、ミステリファン必読の古典となった傑作。/解説=戸川安宣
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年05月22日
密室ミステリの古典、と言われる作品(らしい)
完全なる密室で襲われた令嬢、謎を追う新聞記者と警部。さらに起こる怪事件。
最終的に3つの不可能事件が鮮やかに解決されるラストは必読!!なるほどな!!これは納得!面白かったー!→
後出し感はありつつ、カーやクリスティーより前の作品と考えたらこれはすごい。...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年05月06日
GW中に海外の古典ミステリーを読み直そうって思って。高校生のころに読んだ時は70年ほど前の作品だったけど、今や120年ほど前の作品になってしまいました。新訳になったので新たな気持ちで。
作品は「オペラ座の怪人」の原作者として有名なガストン・ルルー。この作品の探偵役は、18歳の記者ルルタビーユ。探偵...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月28日
新訳になったことをきっかけに何十年振りかで再読。犯人は記憶に残っていたが、メイントリックの細かな点は忘れていたし、機械的、物理的トリックではないので、再読でも結構楽しんで読めた。
百年以上前の作品であるが、新訳は文章もこなれており、古臭さを感じずに読むことができる。是非海外ミステリーのクラシックを...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月24日
「密室」で起こる事件、どれほど多くの探偵や刑事達が数知れないほどの物語の中で、その解明に挑戦しているか……。
「黄色い部屋の謎」は、そんな「密室」ミステリーの古典中の古典。
作者は「オペラ座の怪人」の原作者として有名なガストン・ルルー。
巻末の「訳者覚書」にもあるように、日本で発表されるやいなや...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月12日
古典らしい古典、良いところも悪いところも現代の視点からすれば同じように古家具のような輝きと匂いを放っている。それを好むかどうかは読み手次第だろう。
新聞連載ゆえに必要以上の引き伸ばしはあるが豊かなキャラクターと適度な冒険によって物語が保たれている。犯人が探偵の宿敵的ポジションにあり、変装の達人である...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月15日
1907年の作品で密室ミステリの名作と評判の一冊。
緻密に練り込まれたトリック、物語の構成力、そしてキャラクターの色の濃さ、
どれをとっても時代を超えてワクワクとさせてくれる一冊でした。
その頃の推理小説がどのようなものだったのかを知らないが、あっと驚かせたのは間違いないだろう。
情報自体は全てが揃...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月14日
黄色い部屋の密室、廊下の怪事件、銃で打った人間がナイフで刺されて死んでいた事件……ひとつひとつのトリック・説明はそこそこによかった。犯人がそこに至るまでの準備も推理を聞いたらある程度納得できる。
けれど、犯人の特別な身体能力と正体を前提したトリックの部分もあるので、読者に対しては不誠実な条件提示だっ...続きを読む
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