【感想・ネタバレ】黄色い部屋の謎【平岡敦訳】のレビュー

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密室ミステリの古典、と言われる作品(らしい)
完全なる密室で襲われた令嬢、謎を追う新聞記者と警部。さらに起こる怪事件。
最終的に3つの不可能事件が鮮やかに解決されるラストは必読!!なるほどな!!これは納得!面白かったー!→

後出し感はありつつ、カーやクリスティーより前の作品と考えたらこれはすごい。そして、乱歩が高く評価したのもわかる(乱歩のアレはこれのオマージュ?)
一つ注意点は、作中前半でポーのモルグ街の殺人とドイルのまだらの紐のネタバレがされてます。上記2作品は先に読むのをおすすめします!

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2022年05月22日

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GW中に海外の古典ミステリーを読み直そうって思って。高校生のころに読んだ時は70年ほど前の作品だったけど、今や120年ほど前の作品になってしまいました。新訳になったので新たな気持ちで。

作品は「オペラ座の怪人」の原作者として有名なガストン・ルルー。この作品の探偵役は、18歳の記者ルルタビーユ。探偵として読む分にはいいけど、どうも好きになれないタイプ(大概の海外ミステリーの探偵は、大げさと言うほど思わせぶりで、自信満々で、他人を小ばかにするから嫌い)

トリックもすっかり忘れていて新鮮な気持ちで読めました。120年ほど前の世界、科学捜査もない時代だから論理だけが優先される感じ。科捜研の女に捜査してもらったらすぐに解明されちゃうかも

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2024年05月06日

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古典小説&元はフランス語?なのもあってちょっと読みにくかった(特に登場人部の名称がコロコロ変わったりするところとか)けど、最後の謎解き部分はなるほどーっと楽しく読めました。騙されたー!あとルルタビーユめちゃめちゃもったいぶるじゃん。

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2024年02月15日

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ネタバレ

最近読んだフランスのミステリー、「恐るべき太陽」の中で、本書のタイトルが出てきたため(発想力があることの比喩として)手に取りました。

最後まで読んで、、
密室トリックはなにか大掛かりな仕掛けが出てくるのかなと思っていましたが、人の認知と偶然を利用した予想外な方法でした。
‥警察の初期捜査、杜撰すぎない?とも思ったけれど、科学捜査も進んでいない時代だったこそ成立するトリックで、まさに当時の時代を楽しめました。

続編扱いという黒衣夫人も、新訳が出ると手に取りやすいので、是非訳出していただきたいです!

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2023年08月15日

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ネタバレ

よくできているけれど、こんなにまでして秘密にしたいのかというところが納得感が薄い。100年も前の話だから、感じ方が違うのだろうけれど。

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2022年09月04日

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ネタバレ

密室ミステリーの古典的なお話。

ルールタビーユが犯人をなかなか言わないところにじらされてしまったが、それも、マチルダ嬢を守るため。紳士だと思った。

たまに古典ミステリーを読むのもおもしろい。

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2022年05月31日

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ネタバレ

密室トリックそのものより、人間の物語として面白く奥深い。人に隠しておきたい過去、現代も社会面を賑わす人間の煩悩、出生の秘密。
百年ほど前の家族の物語。最後に読者を「黒衣婦人の香り」を読みたくさせて終わる。

マイナス点
100ページほど読み進むとその本の世界に引き込まれる、のが良い本、、この本は、200ページ以上、我慢した。
更に、推理小説の先輩、エドガーアランポーとコナンドイルをけなして、更に彼らのトリックのネタばらしまで文中に書る。明らかに作家としてマナー違反。話の展開も稚拙な部分が随所にあり

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2021年11月06日

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本屋で見かけて衝動買い。密室ミステリーの古典的傑作との評判に納得。陳腐な印象を受けた読者もいたようだが、百年以上も前に書かれたことを考えたら、それも当然である。むしろ本作を参考にいろんなトリックを考えついた作家さんが現代では多いと考えた方が良いと感じた。

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2021年09月25日

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ネタバレ

古典密室小説の金字塔。確かに古さは感じたものの今読んでもかなり楽しめたと思う。フーダニットハウダニットも素晴らしい。当時もてはやされたのも理解できる。
探偵役のルルタビーユも魅力だった。しかし、解決編まで長かったし、法廷に立っても18:30まで引っ張るのは冗長に感じる。短気な僕はイライラした笑

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2021年03月15日

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新訳になったことをきっかけに何十年振りかで再読。犯人は記憶に残っていたが、メイントリックの細かな点は忘れていたし、機械的、物理的トリックではないので、再読でも結構楽しんで読めた。

百年以上前の作品であるが、新訳は文章もこなれており、古臭さを感じずに読むことができる。是非海外ミステリーのクラシックを若い読者に読んで欲しい。

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2020年06月28日

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密室ミステリの古典的名作。
当時としては画期的なのでしょう。
斬新な密室ものが数多く現れてきた現在の視点では「なんだそんなことなの」と肩すかしを受けるかもしれません。
それでもミステリがお好きなら一度は読んでおくといいかもと思います。
新訳になって格段に読みやすくなってます!

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2023年10月20日

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「密室」で起こる事件、どれほど多くの探偵や刑事達が数知れないほどの物語の中で、その解明に挑戦しているか……。

「黄色い部屋の謎」は、そんな「密室」ミステリーの古典中の古典。

作者は「オペラ座の怪人」の原作者として有名なガストン・ルルー。
巻末の「訳者覚書」にもあるように、日本で発表されるやいなや江戸川乱歩が本作を絶賛している。

海外の「古典」と称される「名作」は、日本語への新訳がなされるたびに、新たなファンが生まれ、いく世代にも渡りファンに読み継がれるのも楽しみの一つ。

また、どんなミステリー作家がどんな「密室」をうみ、どんな解決で物語るのか……読者の楽しみは尽きない。

それだけでも、この作品が世に出た価値は唯一無二。

ありがとう!

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2023年09月24日

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古典らしい古典、良いところも悪いところも現代の視点からすれば同じように古家具のような輝きと匂いを放っている。それを好むかどうかは読み手次第だろう。
新聞連載ゆえに必要以上の引き伸ばしはあるが豊かなキャラクターと適度な冒険によって物語が保たれている。犯人が探偵の宿敵的ポジションにあり、変装の達人であるところや、常に助手をけむに巻く探偵などからは二十面相や明智小五郎を連想させられる。江戸川乱歩が今作を高く評価しているのも頷ける。

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2023年07月12日

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ネタバレ

古典ミステリを読もうと思う周期があり、ちょうど新訳しかもカバーデザインがクラフト・エヴィング商會なので買った。

翻訳ものは苦手で敬遠していたのですが、こちらはとても読みやすかったです。

まず勘違いしていたのが、黄色い部屋は何か犯罪後の異常な事態でそうなっていたのかと思っていたら壁紙が黄色い部屋のことだった。
密室の謎も物理というより心理によるもので、そこは確かになるほどなと思わなくはないが、少し拍子抜けでもある。

廊下の消失は、変装そんな凄いの⁉︎服装同じじゃない⁉︎あ、これオペラ座館のやつだ!(一番ダメな気付き)数十年越しにオペラ座だから同じ作者の作品からパクったと知りました…。

撃たれた死体と思ったらナイフで刺されてた事件は面白いと思ったが、真相はうん?となりました。

スタンガルソン嬢がなんでそんなに頑ななのかも不思議でした。

あの時代のとても暗い夜だからこそ、婚姻や男女関係に対する世間の見方だからこそ、警察の科学捜査が発展する前ならではの事件でした。

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2022年09月02日

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1907年の作品で密室ミステリの名作と評判の一冊。
緻密に練り込まれたトリック、物語の構成力、そしてキャラクターの色の濃さ、
どれをとっても時代を超えてワクワクとさせてくれる一冊でした。
その頃の推理小説がどのようなものだったのかを知らないが、あっと驚かせたのは間違いないだろう。
情報自体は全てが揃っている訳ではないものの、犯人を理論的に導き出す為の事柄は出揃っていたので、
謎解きを楽しめるようになっている作り。
古典ミステリといえど、素晴らしい作品はいつまでも素晴らしい。
ミステリの歴史をどんどん散策したい。

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2021年08月15日

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黄色い部屋の密室、廊下の怪事件、銃で打った人間がナイフで刺されて死んでいた事件……ひとつひとつのトリック・説明はそこそこによかった。犯人がそこに至るまでの準備も推理を聞いたらある程度納得できる。
けれど、犯人の特別な身体能力と正体を前提したトリックの部分もあるので、読者に対しては不誠実な条件提示だった。特に犯人のもう一つの一面に関しては犯人の正体を明かした瞬間に初めて聞かされる名前なので「いや誰」とページをめくり直してしまった。見逃していたら私が悪いけれど恐らく一度も名前はなかったとおもう。犯人と被害者の背景を推理するのは、推理を披露されるまでは読者には困難なところが残念だった。

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2021年02月14日

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内側から施錠された完全な密室(黄色い部屋)で令嬢が襲われた。
あたりは血の海と化しているがその襲撃者は見当たらない。
この謎に挑むのは新聞記者ルルタビーユとパリ警察ラルサンの二人。
終盤で披露される「理性の正しい側面」による推理には感嘆するしかない。
読みやすい文章も○。

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2021年01月09日

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