ガーデン

ガーデン

小説・文芸
690円 (税込)

3pt

放っておいて欲しい。それが僕が他人に求める唯一のこと――

ファッション誌編集者の羽野は、花と緑を偏愛する独身男性。帰国子女だが、そのことをことさらに言われるのを嫌い、隠している。女性にはもてはやされるが、深い関係を築くことはない。

羽野と、彼をとりまく女性たちとの関係性を描きながら、著者がテーマとしてきた「異質」であることに正面から取り組んだ意欲作。

匂い立つ植物の描写、そして、それぞれに異なる顔を見せる女性たち。美しく強き生物に囲まれた主人公は、どのような人生を選び取るのか――。

※この電子書籍は2017年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    ガーデン
  • タイトルID
    :
    829839
  • ページ数
    :
    256ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年08月05日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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ガーデン のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    好きな作品だった。様々な女と、植物が自身の全てのような男。発展途上国で暮らしていた記憶をぽつぽつと語るシーンがあり、どの場面でもこの人にそういうことがあったのかと新鮮味が広がる。
    「さみしくないですか」「さびしくないよ」の会話が記憶によく残った。小説として表記を揃えるのではなく、主人公の一種の我の強さをよく表している。
    終わり方も独特だ。植物と同様に生長していってしまう女性たち、今まで子供のように見えていたのに気付いたら自分の知らないもののような恐ろしさを覚える場面。どの女性も魅力があり、雰囲気からして魅力的に見える。その点、性の薄そうな主人公との対比であったり、かと思えば寝た経験があったりと絶妙なアンバランスを感じる。羽野のガーデンはめちゃくちゃにされることはないかもしれないけど、羽野の手でまた変わることがあるんだろう。美しかったです。

    0
    2026年09月09日

    Posted by ブクログ

    淡々と物語が進み、草木のようにこの小説の世界観に覆い尽くされていくようでした。

    植物は静かに、気が付かないうちに成長して育っていく。何気なく日常にあるものが、フォーカスされて主人公の人生の中心となっている設定がとても感慨深いものでした。

    0
    2026年07月04日

    Posted by ブクログ

    千早さんの本はいつも読むと安心をくれる。
    満月の夜に爽やかな風に吹かれているような気分になる。

    登場人物の羽野に自分を重ねた。人との距離感が冷たく、羽野は植物を愛する。私は、人との関係が煩わしく本を愛する。本はいつも静かにしているが、開けばいつでも同じように口をひらいてくれる。
    植物と本。ものは違えど、静かにいつもそこにいてくれる彼らを愛することにそこまで差はないのではないかと思う。

    羽野が語った昔の使用人と2人だけの夜が居心地が良かったという話に心から共感した。お互い干渉しすぎず、頼りすぎず、でも空間は共有する。そんな居心地の良い関係を望むのは贅沢なのか?

    私は交際をしても、冷たいとかもっと頼って欲しかったと言われて相手が去っていってしまう。
    羽野がもしこの世のどこかに居るのであれば、良い関係が築けるのだろうか…
    やはり、お互いの庭を見せることができず別れが訪れてしまうだろうか…

    0
    2026年03月18日

    Posted by ブクログ

    素っ気ない主人公の周りに何故女性が多いのか
    彼がどうして好かれるのか、読んでいけばなんとなく追いたくなる人だと感じました。
    執着の先がないことで余裕のある人のように見える。
    リアルでもこういった方は異性から好かれる傾向にあるのでは?と感じさせてくれるような作品でした。
    人の感情が複雑に入り交じるのが面白いです。
    植物への偏愛が美しく儚いものに感じられました。

    0
    2026年01月06日

    Posted by ブクログ

    空虚で寂しいけど、こういう人間もいるなという物語。正直自分にも少し羽野と似ているとこがあってどきっとさせられたりした。千早茜作品をもっと読んでみたくなった。

    0
    2026年09月23日

    Posted by ブクログ

    人間の性格やビジュアルをそれに応じた花の見た目や特性で表現していて見事。「僕なしで夜を過ごした部屋はどことなくよそよそしかった」という一文は植物に女性的な生を与えていてぞくっとした。また主人公は一貫して人間関係に深く踏み込まないようにしていて、人に傷つかないようにしている。自分もそういう一面はあるなと思いつつも、適度に踏み込んでストレスを得る方が成長出来た実感はあるので多肉植物的なのかなとも思った。尾崎世界観さんによる解説も素晴らしい。

    0
    2026年07月12日

    Posted by ブクログ

    千早さんの作品はどれも美しく
    読んでいると風が吹き
    その情景の匂いがする気がする

    作品の感想を残したいけれど
    まだ自分の語彙力ではしっくりとくる言葉を当てはめることができないのが悔しい

    いま言えることは
    羽野さんの考え方は美しくも切ないなということ
    緑の一部になりたいなということ

    0
    2026年05月19日

    Posted by ブクログ

    誰もが自分だけの庭を持っている。見える部分と見えない部分があって、誰にも知られないし、理解しえない。それは綺麗に整えられているのに、土の下では獰猛な生き物のようになってる。人と植物は似ていて違う。

    周りになにも求めてはいけない
    私には求めない練習の言語化(小説バージョン)に思えた。
    人と植物の対比と暗喩が秀逸だった。
    後半から刺さるセリフが止まらなかった

    千早茜さんの小説の人間関係って距離感が心地いい。今回の主人公は人と距離を保ちすぎてるけど。

    タナハシにとても共感。
    大体出てくる男性みんなメロいんだよね
    羽野は好きになってはいけないメロい沼男

    0
    2026年04月12日

    Posted by ブクログ

    植物大好き男のため、共感とともに危機感を覚える話だった。

    有難いことに今は同棲している彼女がいるが、ふとした時に自分の庭に籠りたい衝動に駆られることがある。。。

    元来一人好きというのもあるが、今の人を手放すともう一人でいいやとなるのは目に見えているため、できる限り今の彼女を大切にしようと思う。

    0
    2026年02月23日

    Posted by ブクログ

    千早茜さん、良いなぁ。
    甘美な冷たさとでも言うような、生々しいのにどこかひんやりとした質感。プラトニックなのに官能的。この相反するような表現がとても好きです。
    人間としてというより、生き物としての本能をチリチリと炙り出されるような読み味でした。

    0
    2025年12月23日

ガーデン の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    ガーデン
  • タイトルID
    :
    829839
  • ページ数
    :
    256ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年08月05日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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