ガーデン

ガーデン

690円 (税込)

3pt

放っておいて欲しい。それが僕が他人に求める唯一のこと――

ファッション誌編集者の羽野は、花と緑を偏愛する独身男性。帰国子女だが、そのことをことさらに言われるのを嫌い、隠している。女性にはもてはやされるが、深い関係を築くことはない。

羽野と、彼をとりまく女性たちとの関係性を描きながら、著者がテーマとしてきた「異質」であることに正面から取り組んだ意欲作。

匂い立つ植物の描写、そして、それぞれに異なる顔を見せる女性たち。美しく強き生物に囲まれた主人公は、どのような人生を選び取るのか――。

※この電子書籍は2017年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    植物の様子が頭に浮かぶ描写。やっぱり千早さんの作品は引き込まれる。

    羽野は周囲から一線を引いて、気付かされる。

    0
    2025年08月04日

    Posted by ブクログ

     『女は花なのかもしれない。愛でられたいという本能だけで咲く花。』
     植物を偏愛し、自宅に自分だけの庭を持ち、そこに自己の存在肯定を見出す編集者の羽野は、表面だけ相手が望むようにふるまっているだけで、他人に対する意思や望みがない。よって人に傷つかない。また女性の底の知れなさが怖い。一度応じてしまった

    0
    2024年05月31日

    Posted by ブクログ

    初めて千早茜さんの作品を読んだ。
    好きな雰囲気でした。
    気になって、読み返した言葉
    「・・人が一人なのも、さびしいのも当たり前のことだ。それを不幸と思わなければいいだけのことだと思う。幸福でも不幸でもない、ただの事実なのだから。」

    0
    2025年10月12日

    Posted by ブクログ

    尾崎世界観さんの後書きの

    千早さんの小説の登場人物は、いつでも個包装された清潔を持っている。どの繫がりもしっかりと精神的ソーシャルディスタンスを保っていて、読むと落ち着く。

    という言葉に千早茜ワールドの魅力が詰まってる。

    千早先生の作品の主人公は、社会一般の価値観や倫理観に迎合せず、それが凛と

    0
    2025年08月25日

    Posted by ブクログ

    植物の香りや湿度が生々しく、土の中の目に見えない部分や増殖など、強さの中に怖さすら感じる作品でした。
    千早茜さんの別作品もいくつか既読ですが、五感を刺激される「生の物語」という感じが好きな作者さんです。

    0
    2025年07月19日

    Posted by ブクログ

    放っておいてほしいけど全く繋がりがないのも嫌。
    すごくわかるなあ、
    植物の生々しさがリアルに伝わってきた

    0
    2025年07月03日

    Posted by ブクログ

    植物、庭園、夜といった大好きなモチーフにうっとりしながら、他人との距離感や、交じり合い方について考えさせられた

    孤独を守ることは決して悪いことではいけれど、他人と深く関わり合いたいなら、生臭く血の匂いのする池の底へ飛び込んでいかなければいけない時もある
    個人的に、様々な角度から共感できた一冊だった

    0
    2025年04月11日

    Posted by ブクログ

    出てくる女性のちょっとした一面が私が持っている一面でもあって、こういう風に見えるんだなって客観的に思ったりもした
    うまく説明できないけどとても好きな作品でした

    0
    2025年02月09日

    Posted by ブクログ

    淡々と進んでいき、主人公の感情がかなり緩やかだからか寝る前に読むと丁度区切りのいいところで眠くなる。
    ハッピーエンドでもバッドエンドでもない終わり方はすごく好きだった。

    0
    2025年01月26日

    Posted by ブクログ

    自分の好きなものに囲まれて生きている、というのは良くも悪くも執着の塊なのだと思った。
    人と自分の間に境界線を引いて、「自分の庭」に閉じこもっている主人公が可哀想に思えたし、とても切なく感じました。

    0
    2024年10月26日

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