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燃える火に夜と書いて、カヤ。赤い髪に華奢な躯、大きな眸をした捉えどころのない娘。行く夏の海で火夜に逢った真波は、何の違和感もなく一緒に住むようになっていた。その火夜が不意に姿を消してしまう。そして二週間、真波の許へ火夜と同じエナメルを塗った小指が届く。動顛した真波は同じマンション内の今泉文吾探偵事務所を訪ね、火夜を捜してほしいと依頼するのだが……。謎めいた娘を求めて、植物園と見紛うばかりの庭苑に足を踏み入れた探偵。血を欲するかのように幾たりもの死を招き寄せる庭で、今泉が見出したものは? 悲痛な真相が惻々と胸に迫る、本格ミステリの傑作。
...続きを読むPosted by ブクログ 2012年02月16日
探偵今泉シリーズの第一作。『二人道成寺』の前に読むべきだった。『ねむりねずみ』も読んでみなくちゃ。ひどく疲れる。誰も救われない。何も報われない。それでも魅力的な人物が躍動する。成長する。しかし成長を恐れる思春期ゆえの苦さ。たとえそうであっても、その選択だけは、とってはいけないんだよ。全体的に暗い。『...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
●今泉君の探偵シリーズ。
梨園ではないので、小菊も出てきません。
時系列的には初弾にあたりますが、まるっきり別物として読んだ方がいいような気がする。キャラ違いすぎ。
●麻耶雄高との相似性について、『ねむりねずみ』で解説してありました。
そんときは、「えー違うだろー」と思ったけど、今は「・・・もしか...続きを読む
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