KADOKAWA - 角川文庫作品一覧
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4.0「送り人」それは、死者の魂を黄泉に送る選ばれた存在。その後継者である少女・伊予は、ある時死んだ狼を蘇らせてしまう。蘇りは誰にも出来ぬはずの禁忌のわざ。そのせいで大国の覇王・猛日王に狙われ……。
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-「おじさん」的思考 こつこつ働き、家庭を愛し、正義を信じ、民主主義を守る・・・。「日本の正しいおじさん」たちが心の支えとしてきたモラルや常識が棄て去られてしまった現代、「おじさん」たちは何を指針に生きれば良いのか。最も信頼できる論客が、今こそ「正しいおじさん」の功績を讃え、思想体系を整備し、成熟した大人として生きるための思考方法を綴った知的参考テキスト。 期間限定の思想 「おじさん」的思考2 「女子大生」を仮想相手とし、成熟した生き方をするために必要な知恵を伝授。自立の意味とは? 人が仕事をする理由とは? なぜ官僚は無責任なのか? 希望を失った若者の行方は?・・・あらゆる社会問題を自らの身体感覚と知に基づき、一刀両断。話題書『「おじさん」的思考』に続く、大人になるための必読参考テキスト続編。 ※本電子書籍は『「おじさん」的思考』『期間限定の思想 「おじさん」的思考2』を1冊にまとめた合本版です。
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4.0「おねがい久瀬くん。お金あげるから、わたしと結婚して」 気鋭の新進画家である19歳の鹿名田つぐみと、彼女の絵のヌードデッサンのモデルを務めていた23歳の久瀬葉は、半年前に結婚したばかりの新婚夫婦だ。 幼い頃のある事件で心に傷を抱えたつぐみと、彼女をそのまま受け入れ、美味しい料理に始まり、家事全般を引き受ける、明るくおおらかな葉。 一見仲睦まじい若夫婦だが、実は葉は、つぐみが不本意な見合いから逃れるために3000万円で「買った」偽りの夫であった。 つぐみは百年以上続く旧華族の名家に生まれ、長女として幼いながら懸命に折り目正しく振る舞い、婚約者までいた。 だがある事件をきっかけに心を閉ざし、唯一優しくしてくれた祖父が遺した古い木造平屋の家に逃げ込んだのだ。 以来、画家として生計を立てていたが、新たに舞い込んだひどい見合いを断るために、葉に契約結婚を申し込んだのだった。 ひとつ屋根の下で一緒に暮らすうちに、少しずつお互いに踏み込んでいく、つぐみと葉。 けれど2人の間には、あまりにも重大なある「秘密」があって……。 これは、お金で愛を買った(つもりの)孤独な少女と、買われた(ことにした)魔性的な魅力を持つ青年の、もどかしくて切実な恋のはじまり。 第8回カクヨムWeb小説コンテスト特別賞受賞作!
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3.5◆享楽的で退廃的なムードが漂う第1次大戦後のパリ。高等中学に通うポールは、憧れの男子生徒ダルジュロが投げつけた雪玉で大けがを負ってしまう。◆同級生のジェラールがポールを家まで送っていくと、そこには、美しく奔放な姉エリザベートがいた。ポールとエリザベートは、社会から隔絶されたような「子供部屋」で、ふたり一緒にくらしているのだった。◆エリザベートと「部屋」の魔力に惹かれたジェラールは、その日から、ふたりのもとへ足しげく通うようになる。◆そこへ、ダルジュロにうりふたつの少女アガートがあらわれ、運命に吸いよせられるように4人の共同生活がはじまる。◆同性愛、近親愛、男女の愛。さまざまな感情が交錯するなか、4人はまだ幼く未熟であるがゆえに、たがいに傷つけあうことしかできない。◆やがて、ポールとアガートが強く惹かれあっていることを知ったエリザベートは……!◆20世紀のフランスで天才芸術家の名をほしいままにしたジャン・コクトーの小説を、西洋画家・東郷青児が美しく鋭い筆致で訳しだした名作。
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4.81973年のプロ野球セ・リーグ。長嶋、王がまだ現役で巨人のV9達成がかかった年だった。巨人のライバルである阪神は、エース江夏、主砲に田淵を擁し、V9を阻もうと燃えていた。巨人と阪神の優勝争いは、直接対決の最終戦までもつれこんだ。このプロ野球史上まれにみる一年の、選手そして監督、コーチなどそれぞれの動きにスポットを当て、激闘の裏にある男たちのドラマを描き出す。山際淳司の遺作となった最後のスポーツ・ノンフィクション。
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-昭和16年12月8日、東京の虎ノ門において広島県呉市の市長が逮捕された。この朝、日本は太平洋戦争に突入した。その10日前、昭和12年呉海軍工廠の造船ドッグに最初の竜骨(キール)をすえ、極秘裡に完成された戦艦大和は、最後の公試運転を行なった。この戦争の開戦から終焉と運命を同じにした「大和」――。そこに生まれたさまざまな「大和伝説」をくつがえし、豊富な取材データをもとに、新しい光をあてた感動のヒューマン・ドキュメント。新田次郎文学賞受賞作。
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3.3薬師の文梧は、記憶を失った白皙の青年・主水と旅をしている。 30年前、平穏なこの地は一変した。青山領の民が突然変異して「鬼」となり、小寺領の民を襲い血を吸って殺すようになったのだ――。 彼らは、故郷から逃げ出し、身を潜めて暮らしている小寺の民を救うべく、山々を巡っているのだ。 一方、今から3年前。小寺の若き領主・菊は、屈託なく笑う勇敢な少年・元信に窮地を救われる。 青山の餌食となっている領民を護るため、もっともっと強くなりたいと願っていた菊は、元信に願い出て剣術を教えてもらうことにした。 やがて惹かれ合う2人。けれどそれは、禁忌の恋に他ならなかった……。 ――旅の途中、文梧と主水は竜胆という少女と出会う。 竜胆はかつて仕えていた領主・菊を捜していた。菊は3年前、青山領に捕らわれたのだ。 旅を共にすることになった3人だが、やがて文梧は「一枚、二枚――」と何かを数える謎の声をしばしば聞くようになる。 心にこびりついて離れないその声を聞くたびに、文梧の胸はざわついて……。 出逢ってはならない者たちが出逢う時、物語は動き始める。待ち受けるのは、如何なる運命か――。 第5回角川文庫キャラクター小説大賞〈優秀賞〉受賞作! 選考会でも「筆力がある」「作り込まれた世界観でぐいぐい読んでしまった」「熱量を感じる」と絶賛を受けた作品がついに刊行! イラスト/月岡月穂
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3.6これを読んだら、今晩、家の扉をひらくのが怖くなる、かもしれない―― 内見したマンションはおしゃれな街のおしゃれな造り、環境も間取りも条件も申し分ない。ここに決めてしまおうか? しかし白い壁に小さな穴を見つけたキヨコは、そこからじわじわと“イヤな感じ”が広がっていくのを感じるのだった……。 片付かない荷物、届かない段ボール、ヤバい引っ越し業者、とんでもない隣人―― きっとアナタも身に覚えがある引っ越しにまつわる6つの恐怖。 ベストセラー『殺人鬼フジコの衝動』の著者にして“イヤミスの女王”、真梨幸子が 引っ越しにまつわる不気味さと、じわじわくる恐怖を描いた出色のサイコミステリ!
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4.0知識があれば効果が得られる。超えてはいけない一線の手前で踏みとどまれる。そして、一線をこえることも、できるかもしれない。 海女が身につけるドーマンセーマンのお守りの意味、神社の御幣が麻である理由、羽織の組紐に込められた思い、マタギや日本酒醸造元や宮大工などの伝統的職業の方々が大切にしている儀式、 かごめかごめや影踏みなど、わらべ歌に秘められたものとは。 ふだん何気なく話している言葉や見かけるもの、お守りと思っているものや作法や所作などが、実は呪いにつながっているとしたら。 圧倒的な数の文献と民俗学知識とフィールドワークにより、お咒いの実態を明らかに。すぐにでも実践したくなるおトクなうんちく満載。「お祓い日和」と併せて読みたい一冊。 第一章 お咒い日和●日常的な行為も、実はお咒いと密接に関わっている。言葉の持つ力、何気ない所作に宿る呪術的なエネルギー、現代では娯楽として扱われている音楽も、かつてはマジカルな存在だった。それらひとつひとつを繙く。 第二章 古来のお咒い●信仰、禁忌、験担ぎ――。伝統的な職業・産業の世界には、今もお咒いが残っている。古の昔から今に至るまで、各所に根づいたその知られざる実態を、多くの文献とフィールドワークから明らかにする。 第三章 お咒いと占い●マジナイ、あるいはノロイは、願望成就を目的に行う行為だ。ではその願いが果たして叶うかどうかを知るためには――。その方法が占いだ。深い関係にある両者について、第一章、第二章を踏まえながら解き明かす。
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-コロナ禍を吹き飛ばす、令和のお仕事小説決定版 家族の幸せの設計図、描きます! 「読めばすっきり温かく、気持ちまでリフォームされること請け合いだ」 書評家大矢博子さんも太鼓判!! 「みんなで幸せになりましょう」クライアントに寄り添う設計を心掛けた父の遺志を継ぎ、二級建築士となった楠さくら。さくらが勤める父が世話になった木之本工務店に、ある時川沿いのスポーツ用品店から改装の依頼が。さっそく現地に赴いたさくらだが、店は昔ながらのジリ貧で店主も安くあげてくれの一点張り。持前のまっすぐさであたるさくらの驚きの提案とは? リフォームで幸福を呼ぶ、令和のお仕事小説決定版!
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3.5戦争の記憶が薄れてきた昭和39年の秋。高度経済成長ただ中の日本で、国民の期待と関心を一身に集め東京オリンピックが始まろうとしていた。 東北の小さな地方都市で、西洋館に住み込みで働く料理上手のおトキ。彼女は戦後不遇な少女時代を送り、11歳で親戚から女衒に売られそうになったところを、この家の女主人に救われた。上品な女主人、奥様は世間知らずだが聞き上手、タロットカードの占いもするので、町内からいろいろな人々が相談にやってきた。 同じ町内に大家族で住む民子の家に、生まれて初めて見るカラーテレビが運び込まれ、家族みんなが興奮に沸き立っていた。「うちにもオリンピックがやってくるんだ!」 民子の同級生で、母がいないためにいつも汚い格好でひとりでいるるみ子。しかしなぜか、自分にだけは積極的に話しかけてきて、みんなの手前ばつ悪くうっとうしく感じる民子。ある日るみ子の祖父母が交通事故で亡くなってしまい、東京に引き取られることになる。見送る日、迎えにきた父親にるみ子から「ともだち」と紹介され、民子は思わず泣いてしまう。 そして、東京オリンピックが始まった。 どこの家庭でも、開会式を見るためにブラウン管の前に家族全員が集まる。 永遠に続くと思っていた平凡で平和な日々、でもいずれはすべて遠い記憶になってしまうのだ。 昭和の時代、日本中の家庭にあった笑いと切なさと涙。人々の記憶に刻まれたなつかしい時代の、なつかしい日々を描いた「朝ドラ」的物語。
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-ポールは新妻のエリザベートとともにオルヌカンの城へと旅立った。独仏国境近くに建つ、エリザベートの父の館である。だがそこで、ポールは驚くべき発見をした。かつて自分の父を殺した犯人、それはほかならぬエリザベートの母だったのだ! ポールはエリザベートと別れ、折しも勃発した第一次大戦の戦場へと向かう。だが運命のいたずらか、ポールは再びオルヌカン城へと引きもどされることになるのだった、ドイツ軍の手におちた城を奪還するために。囚われのエリザベートの運命は? 奇怪な人物、ヘルマン参謀とは何者か?砲弾とびかう戦場と、あやかしのオルヌカン城を舞台に描く波乱万丈の物語!
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4.4「あんた、葬式来る?」博打うちだった父の訃報を聞いても、キャバレーの下働きで糊口をしのぎ、廃屋のような寮に帰って寝るだけの章介の生活は何も変わらなかった。しかしこの年末は、キャバレーに出演する3人の芸人が、1か月共に寮で暮らすという。手品ができないマジシャンに女言葉の男性歌手、年齢不詳の踊り子。苦労の多い人生を送りながらも毎夜フロアを沸かせる3人に囲まれ、やがて章介は「淋しい」という感情を思い出していく――。舞台で出会った4人の共同生活が、1人の青年の人生を変えてゆく。 『家族じまい』『ホテルローヤル』の桜木紫乃が贈る、著者史上一番笑って泣ける”家族”小説。
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3.5文政11年、漢詩人・原古処の娘であるみちは、若侍に姿を変えた。昨年、秋月黒田家の嫡子が急死し、福岡の黒田本家の専横に対抗できる人物を立てるべく、京、そして江戸へと向かう密命をおびたためだ。女であることをひた隠しにしながら任務に邁進するみちに、兄の友人・石上玖左衛門という心強い旅の道連れができる。だが酒を酌みかわし、心を通わせていく一方で、みちは、彼にも秘密があるのではないかと疑心暗鬼に囚われる。不気味な追っ手の影、錯綜する思惑、巨大な陰謀―聡明なみちは得意の変装術と機転で、危機を切り抜けていくが…。実在した漢詩人・原采蘋の数奇な半生と、秋月黒田家お家騒動の驚きの内幕をスリリングに描いた、圧巻の歴史ミステリー。
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-男と女が喧嘩をするとこじれるのは、脳の仕組みが違うことで、こだわりポイントがずれているから。どうしたらお互いを理解し仲良くできるかがわかります。自分のことのようにあるある感満載の男女論。 ※本書は二〇〇六年三月に弊社より刊行された角川oneテーマ21『女はなぜ突然怒り出すのか?』を改題し、加筆修正して文庫化したものが底本です。
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