彼らは世界にはなればなれに立っている

彼らは世界にはなればなれに立っている

946円 (税込)

4pt

「わたしたちの過去も現在も未来も写しとられている。恐るべき傑作だ」(解説より) 翻訳家 鴻巣友季子

「最初のひとりがいなくなったのはお祭りの四日後、七月最初の木曜日のことだった」――
ここは〈始まりの町〉。物語の語り手は四人――初等科に通う十三歳のトゥーレ、なまけ者のマリ、鳥打ち帽の葉巻屋、窟の魔術師。彼らが知る、彼らだけの真実を繋ぎ合わせたとき、消えた人間のゆくえと町が隠し持つ秘密が明らかになる。人のなし得る奇跡とはなにか――。
社会派エンターテインメントで最注目の作家が描く、現代の黙示録!

高知市の「TSUTAYA中万々店」書店員、山中由貴さんが、お客様に「どうしても読んで欲しい」1冊に授与する賞、第4回山中賞受賞作。

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彼らは世界にはなればなれに立っている のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    トゥーレがずっとヤヤトゥーレで、アフリカの話か? 全然違った、社会風刺強めのダーク・ファンタジー。ある町に蔓延る感情を、被差別者(羽虫たち)がそれぞれの立場から情緒たっぷりに描く。失われた記憶を追い求めた者、変革を試みて死んだ者、使命のために出て行く者がおり、最後には町全体が崩壊に至る。語り口は皆生

    0
    2025年06月09日

    Posted by ブクログ

    面白く、悲しい話でした。最初は??って内容だったけど、読み進めていくと紐解かれていった。ファンタジーな世界の話だけではなくて、現実世界をぎゅっと濃縮したそんな物語だと思う。

    0
    2025年02月01日

    Posted by ブクログ

    どこかの街の物語、でもどこにでも起こってきたし、今も起こっているとても哀しい美しい物語でした。

    最後の部分で、「人がより良い世界を願い、それを実現しようとする時、そこには長く困難な歳月が横たわっている。(中略)細い水の流れが集まって小川となり、それが河となり、やがて力強い大河となってついには海に至

    0
    2024年10月04日

    Posted by ブクログ

    太田さんの他作品を知っていると、この小説はおや?いつもと様子が違うな?と思ってしまうのだけれど、これは架空のヨーロッパを舞台に現在過去未来この世の中にあった/あるだろう歴史の出来事を描いているな、とわかってくる。同じ町に住む4人の人物の視点で語られていくけれど、話が進むにつれてこの町と人と世界のあり

    0
    2024年10月02日

    Posted by ブクログ

    最初、現代日本が舞台じゃないのか…と敬遠していたが、読み始めると、さすが太田愛さんだ!ってなりました。オーディブルで先に『未明の砦』を聴いていて、それがちょっと合わなかったので、あまり社会派すぎるのも…と思っていたけど、多分『未明の砦』が合わなかったのは自分の問題に近すぎて、耳を塞ぎたい話題だったか

    0
    2024年08月13日

    Posted by ブクログ

    巧みな状況設定のもと、一貫した理念のようなものが貫かれた素晴らしい作品だと思う。序盤は比較的静かに進行する物語も、中盤からレンジを広げジワジワとうねりを上げて迫る。架空の国、架空の町の出来事。だがそれは過去の、そしてすぐ先の日本の姿かも。差別が増幅し差別する側される側に二極化する社会。そして戦争へと

    0
    2024年06月08日

    Posted by ブクログ

    正直ファンタジーっぽいお話って苦手で、途中で無理かもと思ったけどこれはすごい!

    生まれがこの土地でない者を羽虫と呼ぶ
    そんな羽虫を母にもつ男の子
    褐色の肌を持つマリ
    人が吸って捨てた葉巻を集めてタバコを作り貧乏人に売る葉巻屋
    街の人に詐欺師と思われている魔術師

    この4人がそれぞれの目線で語ったと

    0
    2024年06月05日

    Posted by ブクログ

    著者の「犯罪者」からの3部作は、ミステリ系の極上のエンタメだったが、これは作風が違う。
    異国情緒のある導入部で、ファンタジーなのか何か、最初の40ページほどは物語の全体像が見通せずとまどったが、一人の失踪発生後は物語に引き込まれた。
    ミステリ好き、ファンタジー好きとか関係なく多くの人に読んでほしい。

    0
    2024年04月04日

    Posted by ブクログ

    ファンタジーというか、中世ヨーロッパの世界観なのに、中身が分かってくると、まるで現代社会、日本への警告メッセージ。
    選挙に参加して、しっかり考える必要性を教えてくれます。

    太田さんの作品で、そうがい、って読めるようになりました。

    0
    2025年07月03日

    Posted by ブクログ

    久々の太田先生。
    「犯罪者」シリーズが面白かったので、こちらも読んでみました。
    作風がガラッと変わり、読み始めファンタジーのような感じだったので、ちょっと戸惑いました。
    4章で出来上がっているのですが、1章ごと、語り手がかわっていき、謎が解けていく。
    先が気になってしまって、ファンタジーなのも気にな

    0
    2025年05月16日

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