神と野獣の日

神と野獣の日

小説・文芸
550円 (税込)

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「重大事態発生」。官邸の総理大臣に、防衛省統幕議長がうわずった声で伝えた。Z国から東京に向かって誤射された核弾頭ミサイル5個。到着まで、あと43分! SFに初めて挑戦した松本清張の異色長編。

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神と野獣の日 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    東日本大震災を重ねながら読んでしまう。人間って追い詰められたらどうなるのか、こうなるのか。とても短くスピード感もある本だけれど、内容は濃い。

    0
    2012年03月25日

    Posted by ブクログ

    1960年代に上梓された、他国の核ミサイル誤射による首都圏パニックを描いた本作は現代でも通じる内容であり、なるほど技術革新や経済成長を経ても人はそれほど賢くならないんだと痛感する。うっすらとオチはわかっても、人はこれほど短絡的なんだと至極納得できる。この絶妙な愚かさが薄ら寒い。

    0
    2026年04月27日

    Posted by ブクログ

    1963年.約60年前の作品とは驚きです。小松左京〈復活の日〉〈日本沈没〉より以前に描かれているとは…
    清張の思考はやはり凄いですね。
    小説の最後の3行、終結に驚きです。
    思わず〈大阪副首都構想構想〉がよぎりました。

    0
    2026年02月26日

    Posted by ブクログ

    昭和38年に週刊誌に連載された松本清張には珍しいSF作品。とある同盟国から誤って核を搭載したミサイルが何発か日本に向かって発射された。迎撃でないミサイル2発は、東京都心を直撃するという。この知らせが国民に周知されたのは、ミサイル到達予想時刻の1時間足らず前。首相はじめ主要な政府要人は、すでに飛行機で大阪に飛び立ち、大阪から各部署、国民に指令する。東京都内に残された人びとは、どのような行動を起こすか?
    昭和38年に架空のSF小説として連載が始まるも、果たして、現在も仮想現実のことと言えるのかどうか?

    0
    2022年11月05日

    Posted by ブクログ

    「松本清張」のSF的小説『神と野獣の日』を読みました。

    「清水義範」のSF連作集『博士の異常な発明』を読んで、SF作品を読みたくなったんですよね。
    「松本清張」作品は、『ゼロの焦点』以来なので約半年振りです。

    -----story-------------
    「重大事態発生です」―ある早春の午後、官邸の総理大臣にかかってきた、防衛省統幕議長からの緊急電話が伝えた。
    Z国から東京に向かって誤射された、5メガトンの核弾頭ミサイル5基。
    1発で、東京から半径12キロ以内が全滅するという。
    空中爆破も迎撃も不可能。
    ミサイルの到着は、あと…43分。
    ラジオ・テレビの臨時ニュースによって、真相が全日本国民に知らされた!
    SF的小説に初めて挑戦した「松本清張」の隠れた名作。
    -----------------------

    日本から2万km離れた太平洋自由条約機構のZ国から誤って発射された核弾頭ミサイル5基が東京に向かっている… 自爆装置は起動せず、日本(自衛隊及び在日米軍)の迎撃能力では3基しか破壊できない、、、

    43分後の12時32分(のちに140分後の15時9分に訂正)には東京が被爆することを覚悟した政府の混乱、事実を告げられた住民のパニック等がリアルに描かれています。


    東京から逃げるためにパニックとなった住民の蛮行は、ぞっ… とするような身勝手で野蛮な行動なのですが、実際に死の恐怖に直面した人間は、冷静ではいられないんだろうと思いますね。


    極限の状態に置かれ、本能に任せ野獣と化した人々、最期まで人間性を失わず神として行動した人々、、、

    その両方が描かれていますが、自分が、その場にいたら、どちらの行動を取っただろうか… 考えさせられる物語でしたねぇ。


    (多分?)東西の緊張が高まっていた1963年に書かれた作品ですが、原発事故や北朝鮮の人工衛星発射等もあり、なんだか現実味のある物語に感じました。

    現実にならないことを祈るばかりですね。


    助かった… と思わせたあとの、このエンディングは巧みです。怖いです。

    映画化しても面白そうな作品に感じましたね。

    0
    2022年05月27日

    Posted by ブクログ

    核爆弾が誤射され、あと1時間でここ東京で爆発する。
    無謀にもひたすら逃げる人、安楽死を選ぶ人、最後を愛する人と過ごすことを望人、理性をすて野獣と化す人。そんな中でも、こっけいにも己の政治欲を満たそうとするひと。
    人々の混乱と政治の滑稽さが描かれている。

    1分、1分に緊張し、ページを繰る手がとまらなかった。

    0
    2010年09月11日

    Posted by ブクログ

    松本清張唯一SF的要素が強い作品。だからこそ、もう1作書いて欲しかった。今こそ読むべき作品か。
    また、ブラックかつ乾いた清張の文体も珍しい。

    0
    2026年06月13日

    Posted by ブクログ

    作者にとっての唯一のSF
    混迷の日本
    何か現実味帯びて来る
    東京に核弾頭が誤射されるとの情報を得て
    大阪に内閣設置するなんて
    民衆の混乱
    面白かった
    もしも自分なら最後誰といたいだろう?

    0
    2025年10月16日

    Posted by ブクログ

    1973年に発表された作品なのに、全然昔話になっていません。
    某国のミサイルの誤射から東京着弾までを書いています。インターネットと携帯電話が出て来ないのを除けば、まるで昨日今日の話のようです。

    あと1時間で、今いる場所が壊滅すると言われたら、逃げるのか、残るのか。ライフラインを守る仕事をする人たちが逃げたらどうするのか。
    交通機関は動くのか?動かないのか?電気はいつまで供給されるのか?

    頭の中で自分ならどうする?という問いを明滅させながら一気読みでした。

    0
    2013年09月21日

    Posted by ブクログ

    どっかで観たような先の読める話だが、
    73年に描かれた小説ということを考えれば
    その古典であると言えるのかもしれない。

    核ミサイルが後一時間程で飛んでくると宣言された東京で起こる
    集団ヒステリーや阿鼻叫喚の様子と
    大阪に避難した総理大臣を始めとした内閣の
    喜劇的なまでの不甲斐なさが素敵なコントラストをなしている。

    ミサイルが着弾する最後の10分程の民衆の狂気と
    タイトルのセンスが素晴らしい。

    0
    2012年03月27日

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