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Posted by ブクログ
綿密に組み立てられている。著者の調査力と造詣の深さにも感心させられる。たまたま見かけ入った骨董店から物語が始まり、マレーシアで著名な立志伝中の資産家が失踪した事件に飛び、軽井沢で独り身の女性が殺される事件と、バラバラに思えたことが徐々に関連を帯びてくる。それぞれ自体の謎は解決せず、関連性を帯びてくるにつれ、謎が絡み合い膨らんでくる。本の分量の多さに辟易するが、謎解きが気になり、先へ先へと読み急がされる。冒頭、和服の図案家が店頭にあった古美術品に惹かれ店に入る。店内はガラクタに近いものばかりで、唯一店頭の品だけが価値があるが、非売品としてどんなに高値が提示されても決して手放さない。この品の由来に謎を残したまま、マレーシアの失踪事件や軽井沢での殺人事件の調査が進行するが、だんだんと繋がりが見え隠れしてくる。マレーシアと軽井沢の事件は、失踪した兄と殺された妹という事実が判明し、日本とマレーシアをまたがった謎解きへと展開する。いろいろと推理が働くが、下巻への期待が高まる。
Posted by ブクログ
ストーリーは、1人のデザイナーが東京赤坂の骨董屋で、偶然、クメール彫刻の漆喰破片に遭遇するところから始まる。その後、夏の避暑地・軽井沢で、同じ骨董屋の店を発見する。しかし、そこでの店番は若い青年であった。同じ夏の軽井沢の貸別荘で、英国人中年女性の絞殺死体が発見される。別荘には、シェパードとラブラドール・レトリーバーの2頭の大型犬も一緒だったかが、吠えることもなく。一方、この英国人女性の兄は、マレーシアでタイ・シルクを扱う商会を経営し、マレーシア経済のみならず世界的に有名な実業家である。このタイ・シルク王も、マレーシアの避暑地でバカンス中に疾走をとげている。他方、マレーシアの蝶の採集旅行ツアーで、若い青年に惨殺死体が、マレーシアの森の中で発見される。これが、軽井沢の骨董屋の店番をしていたアルバイト青年。長野県警は、インターポールの関係で、マレーシアに飛ぶ。時代は、まさにベトナム戦争最中。
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