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放蕩者だったが改心し、雪駄作りにはげむ丑松が、猫字屋に一俵の小豆を差し入れた。妹のおきぬが世話になっている礼だと言うが、時を同じくして、汁粉屋の蔵に賊が入っていて……(「寒の雨」)。病に伏す助松の容態が悪化。竹蔵は、助松と揉めた過去を語り、罪滅ぼしのため助松の息子、幾松にある提案をする(「寒四郎」)。過去のしがらみも明日への糧に、どこまでも健気に前を向く人々を暖かく描く、書き下ろし江戸人情小説第六弾。
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Posted by ブクログ
今回は「死」に関する4連作。 逃げるように江戸に流れたが高女房は病に。 一度の行き違いから気持ちがそれてしまった男二人。 悔恨の情厚くしながらも片方の意地が和解を阻む。そんな男が死んで、その家族の力になる竹蔵。 島抜けの途中サメの片足を食われ、看病してもらった恩を忘れず江戸にその生き別れの妹を...続きを読む探すが既に死病に侵され、必死の看病で、生き変われる男。 泣かせる1冊。
髪ゆい猫字屋繁盛記第六弾。 全然作品の内容とは関係ないが、 しばらくこのシリーズを読んでいなかったので、 いつもはちょっとうざったい過去の振り返りが丁度良かった。 といっても、あちこち人生が動くものの、劇的には動かない。 まあ、そのゆるい速度感が良いのかもしれないが。 魚竹の旦那さんが、昔の勘...続きを読む違いの罪滅ぼしのためにする人助けが、ただお金を払った揚げるだけでなく、家族の身の振り方もいろいろ考えていて、感心した。
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霜しずく 髪ゆい猫字屋繁盛記
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